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コニシ Research Memo(1):2025年3月期中間期は1.1%の営業減益だが、計画以上で着地
配信日時:2025/01/08 14:01
配信元:FISCO
*14:01JST コニシ Research Memo(1):2025年3月期中間期は1.1%の営業減益だが、計画以上で着地
■要約
コニシ<4956>は、「ボンド」ブランドで知られる国内トップクラスの接着剤・シーリング材メーカーである。一般家庭用が有名であるが、産業用、住宅・建材用、建築・土木用と幅広い製品を揃えており、主たる市場は住宅・建築・土木関連である。
1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期第2四半期(以下、中間期)の業績は、売上高65,774百万円(前年同期比0.7%増)、営業利益4,886百万円(同1.1%減)、経常利益5,166百万円(同0.8%減)、親会社株主に帰属する中間純利益3,347百万円(同1.5%減)となり、売上高は上半期として過去最高となった。営業利益は、前年同期比では工事事業の完工基準の影響により減益となったが、期初計画に対しては6.2%上回った。セグメント別では、主力のボンドは新規販売増と販売価格改善により増収増益となった。化成品は、仕入価格に連動した販売価格の低下により減収となったが、利益確保により増益となった。工事事業は、補修・改修・補強工事が順調に推移して増収となったが、完工物件が少なく減益となった。
2. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の業績は、売上高139,000百万円(前期比4.5%増)、営業利益10,700百万円(同4.0%増)、経常利益11,000百万円(同1.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益7,400百万円(同0.8%増)を予想しており、期初予想と変わっていない。セグメント別では、主力の「ボンド」では、住宅用は弱含みの可能性があるが新製品上市等の数量拡大と価格改定効果で増収増益を見込んでいる。「化成品」は仕入品の価格下落で減収の可能性もあるが、利益率の改善により増益予想。「工事事業」では土木関係や補修・改修・補強需要が堅調に推移すると予想されるが、中信建設(株)の会計基準変更の影響等で減益を予想している。設備投資額は、コニシ栃木工場、新基幹システム、サンライズ(株)の生産設備導入関連、ウォールボンド工業(株)の新物流倉庫関連などで5,874百万円(上半期実績2,808百万円)を予定、減価償却費は2,105百万円(同950百万円)の見込みだ。年間配当は、33.0円(予想配当性向30.6%)とする予定である。
3. 中期経営計画では2027年3月期に売上高1,500億円、営業利益115億円を目指す
同社は、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表している。最終年度における定量的な目標値として、売上高1,500億円、営業利益115億円、EBITDA(=営業利益+減価償却費+のれん償却費)145億円、ROE9.0%を設定した。この間の設備投資額(累計)は、事業拡大・効率化を目的とした成長投資を中心に150億円を計画しており、さらに株主還元も120億円(自己株式取得50億円、配当70億円)を行う予定だ(2025年3月31日までに30億円の自己株式取得を発表済であり、2024年11月に約6億円を取得している)。弊社では、今後これらの計画・目標がどのように進捗するか、定量的な目標の達成だけでなく、定性的にも同社がどのように変わるか注目したい。
■Key Points
・国内最大級の接着剤・シーリング材メーカー。向け先は住宅用、産業用、土木建設補修用など幅広い
・2025年3月期は期初予想と変わらず営業利益は前期比4.0%増を予想
・会社設立100周年に向けて新中期経営計画を推進中。2027年3月期に営業利益115億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<HN>
コニシ<4956>は、「ボンド」ブランドで知られる国内トップクラスの接着剤・シーリング材メーカーである。一般家庭用が有名であるが、産業用、住宅・建材用、建築・土木用と幅広い製品を揃えており、主たる市場は住宅・建築・土木関連である。
1. 2025年3月期中間期の業績概要
2025年3月期第2四半期(以下、中間期)の業績は、売上高65,774百万円(前年同期比0.7%増)、営業利益4,886百万円(同1.1%減)、経常利益5,166百万円(同0.8%減)、親会社株主に帰属する中間純利益3,347百万円(同1.5%減)となり、売上高は上半期として過去最高となった。営業利益は、前年同期比では工事事業の完工基準の影響により減益となったが、期初計画に対しては6.2%上回った。セグメント別では、主力のボンドは新規販売増と販売価格改善により増収増益となった。化成品は、仕入価格に連動した販売価格の低下により減収となったが、利益確保により増益となった。工事事業は、補修・改修・補強工事が順調に推移して増収となったが、完工物件が少なく減益となった。
2. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の業績は、売上高139,000百万円(前期比4.5%増)、営業利益10,700百万円(同4.0%増)、経常利益11,000百万円(同1.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益7,400百万円(同0.8%増)を予想しており、期初予想と変わっていない。セグメント別では、主力の「ボンド」では、住宅用は弱含みの可能性があるが新製品上市等の数量拡大と価格改定効果で増収増益を見込んでいる。「化成品」は仕入品の価格下落で減収の可能性もあるが、利益率の改善により増益予想。「工事事業」では土木関係や補修・改修・補強需要が堅調に推移すると予想されるが、中信建設(株)の会計基準変更の影響等で減益を予想している。設備投資額は、コニシ栃木工場、新基幹システム、サンライズ(株)の生産設備導入関連、ウォールボンド工業(株)の新物流倉庫関連などで5,874百万円(上半期実績2,808百万円)を予定、減価償却費は2,105百万円(同950百万円)の見込みだ。年間配当は、33.0円(予想配当性向30.6%)とする予定である。
3. 中期経営計画では2027年3月期に売上高1,500億円、営業利益115億円を目指す
同社は、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表している。最終年度における定量的な目標値として、売上高1,500億円、営業利益115億円、EBITDA(=営業利益+減価償却費+のれん償却費)145億円、ROE9.0%を設定した。この間の設備投資額(累計)は、事業拡大・効率化を目的とした成長投資を中心に150億円を計画しており、さらに株主還元も120億円(自己株式取得50億円、配当70億円)を行う予定だ(2025年3月31日までに30億円の自己株式取得を発表済であり、2024年11月に約6億円を取得している)。弊社では、今後これらの計画・目標がどのように進捗するか、定量的な目標の達成だけでなく、定性的にも同社がどのように変わるか注目したい。
■Key Points
・国内最大級の接着剤・シーリング材メーカー。向け先は住宅用、産業用、土木建設補修用など幅広い
・2025年3月期は期初予想と変わらず営業利益は前期比4.0%増を予想
・会社設立100周年に向けて新中期経営計画を推進中。2027年3月期に営業利益115億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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