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タウンズ:2026年6月期第1四半期決算を受けてのアナリストコメント
配信日時:2025/11/21 16:30
配信元:FISCO
*16:30JST タウンズ:2026年6月期第1四半期決算を受けてのアナリストコメント
タウンズ<197A>
・2026年6月期第1四半期は売上高で前期比63.1%減の2,368百万円、営業利益で同85.4%減の547百万円と大幅減収減益となった。同社は高い製品競争力、再現性のある開発を可能にする強固な開発体制、効率的な販売体制に強みを持つ。特に、販売においては塩野義製薬との協働(コ・プロ)で感染症対策において「予防→検査→治療」まで一気通貫のソリューションを提供し、ロシュとの販売提携(コ・マーケ)も稼働しており、主要呼吸器感染症の医療機関向け国内抗原検査キット市場におけるシェアでは、インフルエンザ、アデノウィルス、新型コロナで引き続きシェア1位、新型コロナ/インフルエンザコンボでもシェア3位を獲得している。ただ、第1四半期は新型コロナ、インフルエンザともに流行規模が大幅に縮小している。
・2026年6月期予想は売上高で前期比11.5%増の20,769百万円、営業利益で同0.7%増の8,323百万円。市中在庫の消化局面が解消し、インフルエンザは例年より早い9月下旬から流行期入りし、これに伴って足元の抗原検査キットの需要は増加しているため、予想が据え置かれている。なお、インフルエンザは東京都の定点観測値は11月13日報道で29を超えており、一般的に流行入りの目安とされる1、注意報入りの10を超え、警報入りの30に迫っている。また、日本においては通説として隔年で流行すると言われるB型(昨シーズンは流行らず、その前年は流行)についても、今夏は南半球で一定の流行を見せており、日本においてもB型感染者が一定程度確認されつつあることから、年内はA型、年明けからB型が流行して長期間のインフルエンザ流行となる可能性が相応にあり、そうなれば、一昨シーズンと同じパターンとなる。また、改良品の今期中の投入を控えるコンボのシェアが21%から19%へ2ptほど落ちたことはある程度想定内。改良品が今期中に投入されるというスケジュールも現時点では不変であるが、改良品については感染症の冬のピークを過ぎてからの投入予定となるため、今期業績への貢献は計画上ほとんど織り込んでいなかったことに留意したい。コロナについても定点1(全国平均)を下回らずに持続的な流行を見せており、インフルエンザの流行と長く重複すればコンボの出荷数が伸びていくシナリオとなる。
・2030年6月期を最終年度とする中計は、売上高がCAGR+10.0%の30,700百万円、営業利益が同+9.5%増の12,980百万円、ROE25%以上、28円を起点とする累進配当を導入が目標となる。累進が掲げられた配当は、年間の額こそ変わらないものの、第2四半期末6円、期末22円から、第2四半期末14円、期末14円に変更された。
・栄研化学<4549>のPERは19.7倍、配当利回り2.58%、ROE5.0%に対して、タウンズのそれは5.8倍、5.67%、40.7%であり、株価で2~3倍でも釣り合う。中計最終年度でのPERは3.7倍となり、市場平均15倍まで買われると株価は4倍となる。今回のように業績が大きく振れるのは懸念材料であり、それを許容しない投資家が売ったのだろうが、その分だけ配当が高く、株価の反応は過剰に見える。現状、累進配当が謳われている配当利回りは6%近い。
<HM>
・2026年6月期第1四半期は売上高で前期比63.1%減の2,368百万円、営業利益で同85.4%減の547百万円と大幅減収減益となった。同社は高い製品競争力、再現性のある開発を可能にする強固な開発体制、効率的な販売体制に強みを持つ。特に、販売においては塩野義製薬との協働(コ・プロ)で感染症対策において「予防→検査→治療」まで一気通貫のソリューションを提供し、ロシュとの販売提携(コ・マーケ)も稼働しており、主要呼吸器感染症の医療機関向け国内抗原検査キット市場におけるシェアでは、インフルエンザ、アデノウィルス、新型コロナで引き続きシェア1位、新型コロナ/インフルエンザコンボでもシェア3位を獲得している。ただ、第1四半期は新型コロナ、インフルエンザともに流行規模が大幅に縮小している。
・2026年6月期予想は売上高で前期比11.5%増の20,769百万円、営業利益で同0.7%増の8,323百万円。市中在庫の消化局面が解消し、インフルエンザは例年より早い9月下旬から流行期入りし、これに伴って足元の抗原検査キットの需要は増加しているため、予想が据え置かれている。なお、インフルエンザは東京都の定点観測値は11月13日報道で29を超えており、一般的に流行入りの目安とされる1、注意報入りの10を超え、警報入りの30に迫っている。また、日本においては通説として隔年で流行すると言われるB型(昨シーズンは流行らず、その前年は流行)についても、今夏は南半球で一定の流行を見せており、日本においてもB型感染者が一定程度確認されつつあることから、年内はA型、年明けからB型が流行して長期間のインフルエンザ流行となる可能性が相応にあり、そうなれば、一昨シーズンと同じパターンとなる。また、改良品の今期中の投入を控えるコンボのシェアが21%から19%へ2ptほど落ちたことはある程度想定内。改良品が今期中に投入されるというスケジュールも現時点では不変であるが、改良品については感染症の冬のピークを過ぎてからの投入予定となるため、今期業績への貢献は計画上ほとんど織り込んでいなかったことに留意したい。コロナについても定点1(全国平均)を下回らずに持続的な流行を見せており、インフルエンザの流行と長く重複すればコンボの出荷数が伸びていくシナリオとなる。
・2030年6月期を最終年度とする中計は、売上高がCAGR+10.0%の30,700百万円、営業利益が同+9.5%増の12,980百万円、ROE25%以上、28円を起点とする累進配当を導入が目標となる。累進が掲げられた配当は、年間の額こそ変わらないものの、第2四半期末6円、期末22円から、第2四半期末14円、期末14円に変更された。
・栄研化学<4549>のPERは19.7倍、配当利回り2.58%、ROE5.0%に対して、タウンズのそれは5.8倍、5.67%、40.7%であり、株価で2~3倍でも釣り合う。中計最終年度でのPERは3.7倍となり、市場平均15倍まで買われると株価は4倍となる。今回のように業績が大きく振れるのは懸念材料であり、それを許容しない投資家が売ったのだろうが、その分だけ配当が高く、株価の反応は過剰に見える。現状、累進配当が謳われている配当利回りは6%近い。
<HM>
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