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ミダックHD Research Memo(5):2025年3月期中間期は計画を上回る増収増益で過去最高
配信日時:2025/01/08 13:05
配信元:FISCO
*13:05JST ミダックHD Research Memo(5):2025年3月期中間期は計画を上回る増収増益で過去最高
■業績動向
1. 2025年3月期中間期連結業績の概要
ミダックホールディングス<6564>の2025年3月期中間期の連結業績は、売上高が前年同期比22.7%増の5,147百万円、営業利益が同41.0%増の1,911百万円、経常利益が同40.6%増の1,859百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同56.5%増の1,179百万円だった。前回予想(2024年5月15日付の期初予想値、売上高5,013百万円、営業利益1,562百万円、経常利益1,578百万円、親会社株主に帰属する中間純利益976百万円)を上回る増収増益で中間期で過去最高だった。廃棄物処分事業における新規大口案件獲得、既存取引先との取引量拡大に加え、収集運搬事業において前期第3四半期からP/Lを連結したフレンドサニタリーの業績も寄与した。
売上総利益は21.4%増加したが、売上総利益率は焼却施設の大規模な定期修繕の影響で0.6ポイント低下して59.3%となった。販管費は業務効率化や経費抑制等の効果で1.6%減少し、販管費比率は5.5ポイント低下して22.1%となった。この結果、営業利益率は4.8ポイント上昇して37.1%となり、高収益化が一段と進展した。
売上高の前年同期比952百万円増加の内訳は、水処理が同34百万円増加、焼却処理が定期修繕の影響で同35百万円減少、最終処分が奥山の杜クリーンセンターを中心とした廃棄物受託量拡大で同267百万円増加、その他廃棄物処分が同61百万円減少、収集運搬がフレンドサニタリーの連結効果等で同595百万円増加、仲介管理が同11百万円増加、その他が遠州砕石の連結で同138百万円増加、調整額が同1百万円増加である。営業利益の前年同期比556百万円増加の内訳は、水処理が同36百万円増加、焼却処理が同124百万円減少、最終処分が同206百万円増加、その他廃棄物処分が同4百万円減少、収集運搬が同235百万円増加、仲介管理が同3百万円増加、その他が同72百万円増加、調整額が同129百万円増加である。
廃棄物処分事業は順調に拡大、収集運搬事業はM&Aが寄与して大幅伸長
2. セグメント別の動向
セグメント別(売上高は内部売上高・振替高を含む、営業利益は全社費用等調整前)に見ると、廃棄物処分事業は売上高が5.2%増の4,142百万円で営業利益が5.9%増の2,076百万円だった。増収増益と順調に拡大した。焼却処理において大規模定期修繕の影響があったが、最終処分が奥山の杜クリーンセンターを中心とする廃棄物受託量の増加で好調だった。また水処理における大口スポット案件も寄与した。収集運搬は売上高が157.6%増の974百万円で営業利益が483.1%増の284百万円だった。大幅増収増益で営業利益率も大幅上昇した。一般廃棄物分野でフレンドサニタリーの連結が寄与した。また産業廃棄物分野では、豪雨等に係る災害廃棄物をはじめとするスポット案件が減少したが、大口取引先に対する価格転嫁が奏功した。仲介管理事業は売上高が17.9%増の77百万円で営業利益が8.9%増の42百万円だった。小口・大口案件とも受注が増加して順調だった。その他(前期第3四半期よりP/Lを連結した遠州砕石の砕石製造・残土管理業)もおおむね順調だった。
財務の健全性を維持
3. 財務の状況
財務面で見ると、2025年3月期中間期末の資産合計は2024年3月期末との比較で463百万円増加して27,364百万円となった。流動資産で受取手形及び売掛金が242百万円減少した一方で、新規水処理施設関連の投資により固定資産で土地が454百万円増加、建設仮勘定が612百万円増加した。負債合計は507百万円減少して13,604百万円となった。固定負債で長期借入金が2,134百万円増加した一方で、流動負債で短期借入金が2,800百万円減少した。M&Aに係る短期借入金を長期借入金に転換した。なお有利子負債残高(長短借入金及び社債の合計)は530百万円減少して9,926百万円となった。純資産合計は970百万円増加して13,760百万円となった。利益剰余金が958百万円増加した。この結果、自己資本比率は2.8ポイント上昇して50.2%となった。
有利子負債残高にやや過大感があるものの、同社の場合、M&Aや設備投資を成長に向けた基盤構築に欠かせないものと捉えており、さらに順調な営業キャッシュ・フローにより現金及び預金が潤沢であることなどを勘案すれば、財務の健全性が維持されていると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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1. 2025年3月期中間期連結業績の概要
ミダックホールディングス<6564>の2025年3月期中間期の連結業績は、売上高が前年同期比22.7%増の5,147百万円、営業利益が同41.0%増の1,911百万円、経常利益が同40.6%増の1,859百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同56.5%増の1,179百万円だった。前回予想(2024年5月15日付の期初予想値、売上高5,013百万円、営業利益1,562百万円、経常利益1,578百万円、親会社株主に帰属する中間純利益976百万円)を上回る増収増益で中間期で過去最高だった。廃棄物処分事業における新規大口案件獲得、既存取引先との取引量拡大に加え、収集運搬事業において前期第3四半期からP/Lを連結したフレンドサニタリーの業績も寄与した。
売上総利益は21.4%増加したが、売上総利益率は焼却施設の大規模な定期修繕の影響で0.6ポイント低下して59.3%となった。販管費は業務効率化や経費抑制等の効果で1.6%減少し、販管費比率は5.5ポイント低下して22.1%となった。この結果、営業利益率は4.8ポイント上昇して37.1%となり、高収益化が一段と進展した。
売上高の前年同期比952百万円増加の内訳は、水処理が同34百万円増加、焼却処理が定期修繕の影響で同35百万円減少、最終処分が奥山の杜クリーンセンターを中心とした廃棄物受託量拡大で同267百万円増加、その他廃棄物処分が同61百万円減少、収集運搬がフレンドサニタリーの連結効果等で同595百万円増加、仲介管理が同11百万円増加、その他が遠州砕石の連結で同138百万円増加、調整額が同1百万円増加である。営業利益の前年同期比556百万円増加の内訳は、水処理が同36百万円増加、焼却処理が同124百万円減少、最終処分が同206百万円増加、その他廃棄物処分が同4百万円減少、収集運搬が同235百万円増加、仲介管理が同3百万円増加、その他が同72百万円増加、調整額が同129百万円増加である。
廃棄物処分事業は順調に拡大、収集運搬事業はM&Aが寄与して大幅伸長
2. セグメント別の動向
セグメント別(売上高は内部売上高・振替高を含む、営業利益は全社費用等調整前)に見ると、廃棄物処分事業は売上高が5.2%増の4,142百万円で営業利益が5.9%増の2,076百万円だった。増収増益と順調に拡大した。焼却処理において大規模定期修繕の影響があったが、最終処分が奥山の杜クリーンセンターを中心とする廃棄物受託量の増加で好調だった。また水処理における大口スポット案件も寄与した。収集運搬は売上高が157.6%増の974百万円で営業利益が483.1%増の284百万円だった。大幅増収増益で営業利益率も大幅上昇した。一般廃棄物分野でフレンドサニタリーの連結が寄与した。また産業廃棄物分野では、豪雨等に係る災害廃棄物をはじめとするスポット案件が減少したが、大口取引先に対する価格転嫁が奏功した。仲介管理事業は売上高が17.9%増の77百万円で営業利益が8.9%増の42百万円だった。小口・大口案件とも受注が増加して順調だった。その他(前期第3四半期よりP/Lを連結した遠州砕石の砕石製造・残土管理業)もおおむね順調だった。
財務の健全性を維持
3. 財務の状況
財務面で見ると、2025年3月期中間期末の資産合計は2024年3月期末との比較で463百万円増加して27,364百万円となった。流動資産で受取手形及び売掛金が242百万円減少した一方で、新規水処理施設関連の投資により固定資産で土地が454百万円増加、建設仮勘定が612百万円増加した。負債合計は507百万円減少して13,604百万円となった。固定負債で長期借入金が2,134百万円増加した一方で、流動負債で短期借入金が2,800百万円減少した。M&Aに係る短期借入金を長期借入金に転換した。なお有利子負債残高(長短借入金及び社債の合計)は530百万円減少して9,926百万円となった。純資産合計は970百万円増加して13,760百万円となった。利益剰余金が958百万円増加した。この結果、自己資本比率は2.8ポイント上昇して50.2%となった。
有利子負債残高にやや過大感があるものの、同社の場合、M&Aや設備投資を成長に向けた基盤構築に欠かせないものと捉えており、さらに順調な営業キャッシュ・フローにより現金及び預金が潤沢であることなどを勘案すれば、財務の健全性が維持されていると弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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