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昭和産業 Research Memo(1):2025年3月期中間期は販売価格の低下と物流費等の増加で減収減益
配信日時:2025/01/08 12:01
配信元:FISCO
*12:01JST 昭和産業 Research Memo(1):2025年3月期中間期は販売価格の低下と物流費等の増加で減収減益
■業績動向
1. 2025年3月期中間期の連結業績
昭和産業<2004>の2025年3月期第2四半期(以下、中間期)の連結業績は、売上高168,582百万円(前年同期比4.0%減)、営業利益6,867百万円(同6.6%減)、経常利益8,262百万円(同3.5%減)、親会社株主に帰属する中間純利益7,586百万円(同32.4%増)となった。2025年3月期通期の期初計画に対する中間期の進捗は、売上高48.7%、営業利益57.2%、経常利益63.6%、親会社株主に帰属する当期純利益69.0%と、売上・利益面とも順調に推移している。
2. セグメント別業績
食品事業の売上高は138,693百万円(前年同期比3.4%減)、営業利益は6,563百万円(同10.3%減)だった。各カテゴリとも、需要の増加に対し、顧客別ターゲット業態ごとのワンストップ型提案営業ほか、適正価格での販売に努めたことで、販売数量は堅調に推移した。利益面では、主原料価格下落による販売価格の低下や物流コスト増加が圧迫要因となり、前年同期比減益での着地となった。
製粉カテゴリは、売上高53,648百万円(前年同期比2.7%減)となった。業務用については、小麦粉のほか、外食市場向けが好調なパスタの販売数量が前年同期比で増加した。プレミックスは前年同期並み、ふすまの販売数量は前年同期を下回った。家庭用では小麦粉及びパスタの販売数量が前年同期を上回ったが、プレミックスは前年同期を下回った。製油カテゴリは売上高47,625百万円(同4.4%減)となった。業務用油脂は需要回復に伴いタイムリーに販売施策を実行したことで、販売数量は前年同期を上回った。家庭用油脂は汎用油やこめ油の販売が伸長し、販売数量が増加した一方で販売価格は低下した。
糖質カテゴリは売上高34,252百万円(同3.3%減)となった。糖化品は、低分解水あめや粉あめといった独自性のある商品群の拡販や、夏場の飲料用途需要が増加したことで販売数量が増加した。またビール用途等の需要増によりコーンスターチの販売数量も増加した。一方、加工でん粉の販売数量は前年同期を下回った。
飼料事業の売上高は27,513百万円(前年同期比7.3%減)、営業利益は317百万円(同166.0%増)となった。2022年秋に感染が確認された鳥インフルエンザの影響で減産となった鶏卵の生産が回復し、配合飼料・鶏卵ともに販売数量が前年同期比で増加した。一方で、鶏卵需給の緩和により相場が軟調に推移したことや、配合飼料の販売価格低下により売上高は前年同期比で減少した。利益面は鶏卵や配合飼料販売の回復による増収効果が大きく、増益を確保した。
不動産業、保険代理業、自動車等リース業、運輸・倉庫業、植物工場などを合わせたその他の売上高は、2,376百万円(前年同期比0.7%増)、営業利益は737百万円(同11.6%増)となった。倉庫業については、貨物獲得競争が激化するなかで、商社や主要顧客との取り組みを強化し、貨物取扱量は前年同期を上回った。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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1. 2025年3月期中間期の連結業績
昭和産業<2004>の2025年3月期第2四半期(以下、中間期)の連結業績は、売上高168,582百万円(前年同期比4.0%減)、営業利益6,867百万円(同6.6%減)、経常利益8,262百万円(同3.5%減)、親会社株主に帰属する中間純利益7,586百万円(同32.4%増)となった。2025年3月期通期の期初計画に対する中間期の進捗は、売上高48.7%、営業利益57.2%、経常利益63.6%、親会社株主に帰属する当期純利益69.0%と、売上・利益面とも順調に推移している。
2. セグメント別業績
食品事業の売上高は138,693百万円(前年同期比3.4%減)、営業利益は6,563百万円(同10.3%減)だった。各カテゴリとも、需要の増加に対し、顧客別ターゲット業態ごとのワンストップ型提案営業ほか、適正価格での販売に努めたことで、販売数量は堅調に推移した。利益面では、主原料価格下落による販売価格の低下や物流コスト増加が圧迫要因となり、前年同期比減益での着地となった。
製粉カテゴリは、売上高53,648百万円(前年同期比2.7%減)となった。業務用については、小麦粉のほか、外食市場向けが好調なパスタの販売数量が前年同期比で増加した。プレミックスは前年同期並み、ふすまの販売数量は前年同期を下回った。家庭用では小麦粉及びパスタの販売数量が前年同期を上回ったが、プレミックスは前年同期を下回った。製油カテゴリは売上高47,625百万円(同4.4%減)となった。業務用油脂は需要回復に伴いタイムリーに販売施策を実行したことで、販売数量は前年同期を上回った。家庭用油脂は汎用油やこめ油の販売が伸長し、販売数量が増加した一方で販売価格は低下した。
糖質カテゴリは売上高34,252百万円(同3.3%減)となった。糖化品は、低分解水あめや粉あめといった独自性のある商品群の拡販や、夏場の飲料用途需要が増加したことで販売数量が増加した。またビール用途等の需要増によりコーンスターチの販売数量も増加した。一方、加工でん粉の販売数量は前年同期を下回った。
飼料事業の売上高は27,513百万円(前年同期比7.3%減)、営業利益は317百万円(同166.0%増)となった。2022年秋に感染が確認された鳥インフルエンザの影響で減産となった鶏卵の生産が回復し、配合飼料・鶏卵ともに販売数量が前年同期比で増加した。一方で、鶏卵需給の緩和により相場が軟調に推移したことや、配合飼料の販売価格低下により売上高は前年同期比で減少した。利益面は鶏卵や配合飼料販売の回復による増収効果が大きく、増益を確保した。
不動産業、保険代理業、自動車等リース業、運輸・倉庫業、植物工場などを合わせたその他の売上高は、2,376百万円(前年同期比0.7%増)、営業利益は737百万円(同11.6%増)となった。倉庫業については、貨物獲得競争が激化するなかで、商社や主要顧客との取り組みを強化し、貨物取扱量は前年同期を上回った。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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