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ワコム Research Memo(7):次世代の成長エンジンとなる技術開発の商用化と市場実装へ進化するフェーズへ
配信日時:2024/12/06 13:07
配信元:FISCO
*13:07JST ワコム Research Memo(7):次世代の成長エンジンとなる技術開発の商用化と市場実装へ進化するフェーズへ
■ワコム<6727>の次期中期経営方針(Wacom Chapter 4)の方向性
1. 方向性(サマリー)
同社は、2024年5月に2026年3月期からスタートする次期中期経営方針(Wacom Chapter 4)の方向性を提示した(最終案は2025年5月に公表予定)。デジタルペンに関する事業機会には、デジタルコンテンツ制作/創作のみならず、教育DX Edtech、ワークフローDXなどにも持続的成長を遂げる市場ドメイン※1が存在するとの認識に立ち、これらの成長を取り込んでいくため、準備期間のWacom Chapter 3から実装期間(次世代の成長エンジンとなる技術開発の商用化と市場実装)へと進化させる考えだ。提供価値の源泉を、「進化し続ける技術ポートフォリオ」「コミュニティ(ユーザー、技術)との連携」と定義するとともに、これまで準備してきた新しい技術価値※2を「ペンとインクの統合体験」として実装する。また、これまでのターゲットユースケースに加えて、「ポータブル クリエイティブ」「K12(小・中・高)でのクリエイティブ教育」「特定用途」を新たに開拓し、ターゲットユースケースに対しては、「ペンとインクの統合体験」を最短距離で届ける方針である※3。
※1 それぞれの平均成長率(2024年~2030年)については、デジタルコンテンツ制作/創作市場が16.3%、教育DX Edtech市場が13.4%、ワークフローDX市場が24.1%との予想がある(同社2024年3月期 決算説明会資料より)。
※2 ペン入力技術、センサーモジュール技術のほか、デジタルインク(AI、セキュリティ、XR空間、クラウドとの組み合わせ)技術など。
※3 自社製品ソリューションはe-store/B2Bを中心とするオペレーションの軽量化を図る。また、OEM先については、部品モジュール提供に加えて、プラットフォーム(ペンとインクに関する統合体験を提供するハード、ソフト、サービス、UIを備えた技術プラットフォーム)の提供を推進する。
2. 事業規模と収益性
現時点においては、2023年5月発表のイメージをいったん維持しており、最終年度(2029年3月期)の売上高1,500億円規模(上下10%程度のレンジ内)、営業利益率は10%レベルでの運営を想定している(2025年5月にこれら財務指標は全てアップデートする計画)。
3. Wacom Chapter 4最終発行までのマイルストーン
2024年10月には、Wacom Chapter 4の方向性(サマリー)を要素分解し、それぞれの検討進捗についてアップデートした。特に、Wacom Chapter 4において新たな価値となる「ペンとインクの統合体験」の提供に向けて、積極的な投資(コア技術の獲得、開発リソースの強化、バリューチェーンの強化、市場開発など)を検討していく。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<HN>
1. 方向性(サマリー)
同社は、2024年5月に2026年3月期からスタートする次期中期経営方針(Wacom Chapter 4)の方向性を提示した(最終案は2025年5月に公表予定)。デジタルペンに関する事業機会には、デジタルコンテンツ制作/創作のみならず、教育DX Edtech、ワークフローDXなどにも持続的成長を遂げる市場ドメイン※1が存在するとの認識に立ち、これらの成長を取り込んでいくため、準備期間のWacom Chapter 3から実装期間(次世代の成長エンジンとなる技術開発の商用化と市場実装)へと進化させる考えだ。提供価値の源泉を、「進化し続ける技術ポートフォリオ」「コミュニティ(ユーザー、技術)との連携」と定義するとともに、これまで準備してきた新しい技術価値※2を「ペンとインクの統合体験」として実装する。また、これまでのターゲットユースケースに加えて、「ポータブル クリエイティブ」「K12(小・中・高)でのクリエイティブ教育」「特定用途」を新たに開拓し、ターゲットユースケースに対しては、「ペンとインクの統合体験」を最短距離で届ける方針である※3。
※1 それぞれの平均成長率(2024年~2030年)については、デジタルコンテンツ制作/創作市場が16.3%、教育DX Edtech市場が13.4%、ワークフローDX市場が24.1%との予想がある(同社2024年3月期 決算説明会資料より)。
※2 ペン入力技術、センサーモジュール技術のほか、デジタルインク(AI、セキュリティ、XR空間、クラウドとの組み合わせ)技術など。
※3 自社製品ソリューションはe-store/B2Bを中心とするオペレーションの軽量化を図る。また、OEM先については、部品モジュール提供に加えて、プラットフォーム(ペンとインクに関する統合体験を提供するハード、ソフト、サービス、UIを備えた技術プラットフォーム)の提供を推進する。
2. 事業規模と収益性
現時点においては、2023年5月発表のイメージをいったん維持しており、最終年度(2029年3月期)の売上高1,500億円規模(上下10%程度のレンジ内)、営業利益率は10%レベルでの運営を想定している(2025年5月にこれら財務指標は全てアップデートする計画)。
3. Wacom Chapter 4最終発行までのマイルストーン
2024年10月には、Wacom Chapter 4の方向性(サマリー)を要素分解し、それぞれの検討進捗についてアップデートした。特に、Wacom Chapter 4において新たな価値となる「ペンとインクの統合体験」の提供に向けて、積極的な投資(コア技術の獲得、開発リソースの強化、バリューチェーンの強化、市場開発など)を検討していく。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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