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売れるネット広告 Research Memo(3):ダイレクトマーケティングの領域で3事業を展開(1)
配信日時:2024/12/04 11:03
配信元:FISCO
*11:03JST 売れるネット広告 Research Memo(3):ダイレクトマーケティングの領域で3事業を展開(1)
■売れるネット広告社<9235>の事業概要
1.事業内容
同社は主として、健康食品や化粧品などをインターネット通販で直接消費者に販売するメーカー(D2C事業者)に対し、ランディングページの制作サービスなどを提供するD2C(ネット通販)向けデジタルマーケティング支援事業を展開している。上場後は、サービス領域の拡大を急加速したことで事業が多様化してきたため、新たにD2C(ネット通販)事業とグローバル情報通信事業の展開を開始した。
A/Bテストやランディングページの独自性に強み
2. D2C(ネット通販)向けデジタルマーケティング支援事業
(1) 事業内容
同社の主力事業で、クラウドサービスとマーケティング支援サービスの2つのサービスを提供し、D2C事業者のデジタルマーケティングを支援することでインターネット広告の費用対効果を改善している。
クラウドサービスでは、ネット広告/ランディングページに特化した「売れるD2Cつくーる」を主力に、広告原稿をクリエイティブする「売れるネット広告でざいん」、ネット広告全般の企画・設定をコンサルティングする「売れるネット広告こんさる」を展開している。「売れるD2Cつくーる」では、ランディングページ制作から申し込みフォーム、フォローメール配信/フォローLINE(R)配信/フォローSMS(R)配信まで、D2C事業者が広告を打つために必要な機能をワンストップで提供しており、レスポンス獲得から引上施策までのフローを作成できる。また、「最強の売れるノウハウ クリエイティブ自動制作」という機能を有しており、フローを構築するにあたって専門的な知識が一切なくても、「商品名」「商品カテゴリ」「本商品画像」「ビジネスモデル」「本商品価格」「本商品容量」「モニター商品画像」「モニター商品容量」「ブランド名/ブランドロゴ」「フォローメール差出人」の10項目を入力することでサービスを利用できる。なお、「最強の売れるノウハウ」とは、同社が実施してきた2,600回以上のA/Bテストの結果のうち費用対効果の改善が顕著だったノウハウを蓄積したもので、クライアントのネット広告の費用対効果を改善する高い効果があると言われている。このため非常に好評で、現状クライアント数は200社程度へと拡大、特に近年、大手クライアントの伸びにつながっているようだ。
「売れるネット広告でざいん」と「売れるネット広告こんさる」は「売れるD2Cつくーる」の有料オプションで、「売れるネット広告でざいん」は、長年のA/Bテストで蓄積されたノウハウに基づいてクリエイティブを制作するサービスで、原則として「売れるD2Cつくーる」を新規契約したクライアントすべてに提供をしている。サービス内容は、クライアントの商材に合わせたレスポンスの高いランディングページの企画・ディレクション、コーディング作業、広告原稿の制作などである。「売れるネット広告こんさる」も、長年のA/Bテストで蓄積されたノウハウに基づいて専任のコンサルタントがコンサルティングを実施するサービスである。サービス内容は、ネット広告活動全般の企画・ディレクション・相談、広告原稿の企画・ディレクション、LTV(年間購入額)向上やCRM・企画などのコンサルティングとなっている。
マーケティング支援サービスは、クラウドサービスで制作されたランディングページに一般消費者を集客するため、インターネット上に広告を配信する「最強の売れるメディアプラットフォーム」サービスである。同社は広告を出稿するだけでなく、「クライアントのネット広告の費用対効果を改善する」ことをサービスの本質と考えているため、「売れるD2Cつくーる」のクライアントに対してのみに提供、広告を出稿した後に効果を分析し、「最強の売れるメディアプラットフォーム」で構築した仕組みを改善するところまでを一連のサービスとしている。同社のマーケティング支援サービスの特徴は、400社を超える契約媒体社(24年7月末)、新規顧客1名1アクションにつき報酬を受領する成果報酬型、「売れるD2Cつくーる」利用企業に対するアップセル商材、純広告※1と運用型広告※2の配信、といった点にある。
※1 純広告:Webメディアの特定の広告枠に出稿するWeb広告。
※2 運用型広告:クリエイティブ(配信内容)やターゲット、広告予算などをリアルタイムで変更し、広告効果の最適化を目指して運用するWeb広告。
(2) 収益モデル
同社のビジネスはストック型サブスクリプションモデルで、クライアント数が積み上がるのに比例して着実に売上が伸びる構造となっている。このため、コロナ禍の際の影響も小さかったようだ。利用料は、「売れるD2Cつくーる」が1クライアントにつき月額14万9,800円(年間契約・契約から2ヶ月の無料期間あり)、「売れるネット広告でざいん」はランディングページ制作の場合1商材当たり98万円以上、「売れるネット広告こんさる」は1クライアントにつき月額50万円である。また、「売れるD2Cつくーる」のクライアントの約8割が利用する「最強の売れるメディアプラットフォーム」も50万円となっている。クライアントの集客にはセミナー方式をとっており、同社ホームページや電話を通じてセミナーに集まったD2C事業者の決裁者が見込み客となる。また、有名経営者が公演するイベントを開催することもある。「売れるD2Cつくーる」の解約率は4割程度のもようで、改善は課題だが、解約の理由がクライアントのネット広告やD2C(ネット通販)自体からの撤退であることが多いため、解約率の低い経理システムと比較してもあまり意味はなさそうだ。それでも現在のクライアント数は200社程度あり、同社のクラウドサービスを採用するクライアントは増加傾向にある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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1.事業内容
同社は主として、健康食品や化粧品などをインターネット通販で直接消費者に販売するメーカー(D2C事業者)に対し、ランディングページの制作サービスなどを提供するD2C(ネット通販)向けデジタルマーケティング支援事業を展開している。上場後は、サービス領域の拡大を急加速したことで事業が多様化してきたため、新たにD2C(ネット通販)事業とグローバル情報通信事業の展開を開始した。
A/Bテストやランディングページの独自性に強み
2. D2C(ネット通販)向けデジタルマーケティング支援事業
(1) 事業内容
同社の主力事業で、クラウドサービスとマーケティング支援サービスの2つのサービスを提供し、D2C事業者のデジタルマーケティングを支援することでインターネット広告の費用対効果を改善している。
クラウドサービスでは、ネット広告/ランディングページに特化した「売れるD2Cつくーる」を主力に、広告原稿をクリエイティブする「売れるネット広告でざいん」、ネット広告全般の企画・設定をコンサルティングする「売れるネット広告こんさる」を展開している。「売れるD2Cつくーる」では、ランディングページ制作から申し込みフォーム、フォローメール配信/フォローLINE(R)配信/フォローSMS(R)配信まで、D2C事業者が広告を打つために必要な機能をワンストップで提供しており、レスポンス獲得から引上施策までのフローを作成できる。また、「最強の売れるノウハウ クリエイティブ自動制作」という機能を有しており、フローを構築するにあたって専門的な知識が一切なくても、「商品名」「商品カテゴリ」「本商品画像」「ビジネスモデル」「本商品価格」「本商品容量」「モニター商品画像」「モニター商品容量」「ブランド名/ブランドロゴ」「フォローメール差出人」の10項目を入力することでサービスを利用できる。なお、「最強の売れるノウハウ」とは、同社が実施してきた2,600回以上のA/Bテストの結果のうち費用対効果の改善が顕著だったノウハウを蓄積したもので、クライアントのネット広告の費用対効果を改善する高い効果があると言われている。このため非常に好評で、現状クライアント数は200社程度へと拡大、特に近年、大手クライアントの伸びにつながっているようだ。
「売れるネット広告でざいん」と「売れるネット広告こんさる」は「売れるD2Cつくーる」の有料オプションで、「売れるネット広告でざいん」は、長年のA/Bテストで蓄積されたノウハウに基づいてクリエイティブを制作するサービスで、原則として「売れるD2Cつくーる」を新規契約したクライアントすべてに提供をしている。サービス内容は、クライアントの商材に合わせたレスポンスの高いランディングページの企画・ディレクション、コーディング作業、広告原稿の制作などである。「売れるネット広告こんさる」も、長年のA/Bテストで蓄積されたノウハウに基づいて専任のコンサルタントがコンサルティングを実施するサービスである。サービス内容は、ネット広告活動全般の企画・ディレクション・相談、広告原稿の企画・ディレクション、LTV(年間購入額)向上やCRM・企画などのコンサルティングとなっている。
マーケティング支援サービスは、クラウドサービスで制作されたランディングページに一般消費者を集客するため、インターネット上に広告を配信する「最強の売れるメディアプラットフォーム」サービスである。同社は広告を出稿するだけでなく、「クライアントのネット広告の費用対効果を改善する」ことをサービスの本質と考えているため、「売れるD2Cつくーる」のクライアントに対してのみに提供、広告を出稿した後に効果を分析し、「最強の売れるメディアプラットフォーム」で構築した仕組みを改善するところまでを一連のサービスとしている。同社のマーケティング支援サービスの特徴は、400社を超える契約媒体社(24年7月末)、新規顧客1名1アクションにつき報酬を受領する成果報酬型、「売れるD2Cつくーる」利用企業に対するアップセル商材、純広告※1と運用型広告※2の配信、といった点にある。
※1 純広告:Webメディアの特定の広告枠に出稿するWeb広告。
※2 運用型広告:クリエイティブ(配信内容)やターゲット、広告予算などをリアルタイムで変更し、広告効果の最適化を目指して運用するWeb広告。
(2) 収益モデル
同社のビジネスはストック型サブスクリプションモデルで、クライアント数が積み上がるのに比例して着実に売上が伸びる構造となっている。このため、コロナ禍の際の影響も小さかったようだ。利用料は、「売れるD2Cつくーる」が1クライアントにつき月額14万9,800円(年間契約・契約から2ヶ月の無料期間あり)、「売れるネット広告でざいん」はランディングページ制作の場合1商材当たり98万円以上、「売れるネット広告こんさる」は1クライアントにつき月額50万円である。また、「売れるD2Cつくーる」のクライアントの約8割が利用する「最強の売れるメディアプラットフォーム」も50万円となっている。クライアントの集客にはセミナー方式をとっており、同社ホームページや電話を通じてセミナーに集まったD2C事業者の決裁者が見込み客となる。また、有名経営者が公演するイベントを開催することもある。「売れるD2Cつくーる」の解約率は4割程度のもようで、改善は課題だが、解約の理由がクライアントのネット広告やD2C(ネット通販)自体からの撤退であることが多いため、解約率の低い経理システムと比較してもあまり意味はなさそうだ。それでも現在のクライアント数は200社程度あり、同社のクラウドサービスを採用するクライアントは増加傾向にある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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