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売れるネット広告 Research Memo(1):成長戦略を展開、M&Aを軸にサービス領域拡大へ
配信日時:2024/12/04 11:01
配信元:FISCO
*11:01JST 売れるネット広告 Research Memo(1):成長戦略を展開、M&Aを軸にサービス領域拡大へ
■要約
1. ランディングページに特化したデジタルマーケティングからサービス領域を拡大
売れるネット広告社<9235>は、ダイレクトマーケティングにフォーカスし、D2C(ネット通販)向けデジタルマーケティング支援事業、D2C(ネット通販)事業、グローバル情報通信事業を展開している。主力はD2C(ネット通販)向けデジタルマーケティング支援事業で、D2C事業者向けに、ランディングページ(LP)制作などのサービスを提供する「売れるD2Cつくーる」、「売れるネット広告でざいん」や「売れるネット広告こんさる」、「最強の売れるメディアプラットフォーム」、運用型広告、越境EC支援、M&Aマッチングといったサービスを提供している。また、D2C(ネット通販)事業では化粧品などを販売、グローバル情報通信事業ではスマートフォンやクラウドWi-Fiルーターなどのレンタルサービスを行っている。
2. 再現性の高いA/Bテスト、グループ企業を通じたクロスセルなどに強み
同社のビジネスはストック型サブスクリプションモデルで、クライアント数が積み上がるのに比例して着実に売上が伸びる構造となっている。このため、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の際の影響も小さかったようだ。強みは、「売る」ことへのこだわり、ランディングページの独自性、再現性の高いA/Bテストのノウハウを装備した「最強の売れるノウハウ(R)」(以下、「最強の売れるノウハウ」)、リスクを抑えた成果報酬型広告の提供などにある。特に創業時から「売る」ことにこだわって2,600回以上組織的に実行してきたA/Bテストは再現性が高く、非常に競争力のあるノウハウとなっている。また、ダイレクトマーケティング領域で「URERU TARGET 20」に絞って事業を拡大しているため、グループ企業相互の関係性が深まりやすく、クロスセルやノウハウの横展開がスムーズに進むという強みもある。
3. M&Aを駆使する成長戦略で、4年以内にグループ売上高100億円の達成を目指す
上場1年を機に同社は成長戦略を策定した。国内ダイレクトマーケティング事業では、新規クライアント数、長期継続クライアント数、クライアント単価、それぞれの増加を進める計画である。越境EC事業では、中国と米国に特化し、D2C(ネット通販)事業ではマーケティング戦略を強化する方針である。グローバル情報通信事業では、インバウンドなど外国人向けのサービスを強化する考えである。成長エンジンは「既存事業の成長」「M&A事業による成長」「新規事業による成長」で、特にM&Aについては3年以内(2027年7月末まで)に10社程度の子会社化を計画しており、4年以内(2028年7月期)にグループ売上高100億円を達成する「Ureru100」を目指している。また、M&Aをスムーズに進めるため、2025年1月にホールディングス化する予定である。
4. 2024年7月期は減収減益だったが、成長戦略初年度の2025年7月期は収益改善へ
2024年7月期の業績は、売上高756百万円(前期比21.1%減)、営業損失308百万円(前年同期は151百万円の営業利益)となった。減収減益となったが、上場を機にM&Aなど事業拡大に向けてアクセルを踏み始めたこと、従来課題だった「不正注文」への対策を実施したことが要因で、成長戦略を着実に実行するために必要な処置だったと言える。同社は2025年7月期の業績見通しについて、売上高1,635百万円(同116.2%増)、営業利益3百万円(同黒字転換)を見込んでいる。「不正注文」対策が一巡する既存事業の収益改善や子会社オルリンクス製薬の急成長に加え、2024年7月期に実施した複数のM&Aや新規事業及び2024年8月にM&AしたJCNTが通期でフル寄与することで、売上高を大きく拡大し営業利益を黒字転換する計画である。
■Key Points
・デジタルマーケティングからサービス領域を拡大
・再現性の高いA/Bテスト、クロスセルなどに強み
・M&Aを軸に成長戦略、中期的に売上高100億円へ
・成長戦略初年度の2025年7月期は収益が改善へ
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<HN>
1. ランディングページに特化したデジタルマーケティングからサービス領域を拡大
売れるネット広告社<9235>は、ダイレクトマーケティングにフォーカスし、D2C(ネット通販)向けデジタルマーケティング支援事業、D2C(ネット通販)事業、グローバル情報通信事業を展開している。主力はD2C(ネット通販)向けデジタルマーケティング支援事業で、D2C事業者向けに、ランディングページ(LP)制作などのサービスを提供する「売れるD2Cつくーる」、「売れるネット広告でざいん」や「売れるネット広告こんさる」、「最強の売れるメディアプラットフォーム」、運用型広告、越境EC支援、M&Aマッチングといったサービスを提供している。また、D2C(ネット通販)事業では化粧品などを販売、グローバル情報通信事業ではスマートフォンやクラウドWi-Fiルーターなどのレンタルサービスを行っている。
2. 再現性の高いA/Bテスト、グループ企業を通じたクロスセルなどに強み
同社のビジネスはストック型サブスクリプションモデルで、クライアント数が積み上がるのに比例して着実に売上が伸びる構造となっている。このため、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の際の影響も小さかったようだ。強みは、「売る」ことへのこだわり、ランディングページの独自性、再現性の高いA/Bテストのノウハウを装備した「最強の売れるノウハウ(R)」(以下、「最強の売れるノウハウ」)、リスクを抑えた成果報酬型広告の提供などにある。特に創業時から「売る」ことにこだわって2,600回以上組織的に実行してきたA/Bテストは再現性が高く、非常に競争力のあるノウハウとなっている。また、ダイレクトマーケティング領域で「URERU TARGET 20」に絞って事業を拡大しているため、グループ企業相互の関係性が深まりやすく、クロスセルやノウハウの横展開がスムーズに進むという強みもある。
3. M&Aを駆使する成長戦略で、4年以内にグループ売上高100億円の達成を目指す
上場1年を機に同社は成長戦略を策定した。国内ダイレクトマーケティング事業では、新規クライアント数、長期継続クライアント数、クライアント単価、それぞれの増加を進める計画である。越境EC事業では、中国と米国に特化し、D2C(ネット通販)事業ではマーケティング戦略を強化する方針である。グローバル情報通信事業では、インバウンドなど外国人向けのサービスを強化する考えである。成長エンジンは「既存事業の成長」「M&A事業による成長」「新規事業による成長」で、特にM&Aについては3年以内(2027年7月末まで)に10社程度の子会社化を計画しており、4年以内(2028年7月期)にグループ売上高100億円を達成する「Ureru100」を目指している。また、M&Aをスムーズに進めるため、2025年1月にホールディングス化する予定である。
4. 2024年7月期は減収減益だったが、成長戦略初年度の2025年7月期は収益改善へ
2024年7月期の業績は、売上高756百万円(前期比21.1%減)、営業損失308百万円(前年同期は151百万円の営業利益)となった。減収減益となったが、上場を機にM&Aなど事業拡大に向けてアクセルを踏み始めたこと、従来課題だった「不正注文」への対策を実施したことが要因で、成長戦略を着実に実行するために必要な処置だったと言える。同社は2025年7月期の業績見通しについて、売上高1,635百万円(同116.2%増)、営業利益3百万円(同黒字転換)を見込んでいる。「不正注文」対策が一巡する既存事業の収益改善や子会社オルリンクス製薬の急成長に加え、2024年7月期に実施した複数のM&Aや新規事業及び2024年8月にM&AしたJCNTが通期でフル寄与することで、売上高を大きく拡大し営業利益を黒字転換する計画である。
■Key Points
・デジタルマーケティングからサービス領域を拡大
・再現性の高いA/Bテスト、クロスセルなどに強み
・M&Aを軸に成長戦略、中期的に売上高100億円へ
・成長戦略初年度の2025年7月期は収益が改善へ
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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