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カラダノート Research Memo(1):2024年7月期はストック型ビジネスが伸長し黒字転換
配信日時:2024/11/26 16:11
配信元:FISCO
*16:11JST カラダノート Research Memo(1):2024年7月期はストック型ビジネスが伸長し黒字転換
■要約
1. 2024年7月期の業績概要
カラダノート<4014>の2024年7月期の決算は、売上高2,193百万円(前期比6.7%増)、営業利益100百万円(前期は238百万円の損失)、経常利益106百万円(同232百万円の損失)、当期純利益114百万円(同372百万円の損失)となった。2024年6月に通期業績予想の上方修正を発表し、各段階利益の予想を引き上げた一方で、売上高は据え置いた。達成率に関し、売上高は95.4%とわずかに未達となったが、各段階利益については、営業利益は100.7%、経常利益は106.2%、当期純利益は114.9%とすべて達成し、3期ぶりに黒字計上した。2024年7月期は、主力のストック型ビジネスである家族サポート事業において契約者数を着実に積み上げるとともに、同社が強みとするインサイドセールスの強化で収益性を改善し、売上・利益面とも伸長した。利益面については、2024年7月期の販管費の売上高に占める割合は63.0%(同22.3ポイント減)と大きく改善し、黒字化に貢献した。
2. 2025年7月期の業績予想
2025年7月期の業績予想は、売上高2,633百万円(前期比20.0%増)、営業利益200百万円(同98.7%増)、経常利益200百万円(同88.3%増)、当期純利益は200百万円(同74.1%増)と増収増益を見込んでいる。売上高については、過去に生じた税区分誤謬の問題を踏まえてヘアケア衛生用品関連商材に関する取引の再開を慎重に行う方針のほか、広告宣伝費への投資も慎重に進めるため、売上高全体の予想としてはかなり保守的な内容となっている。ただし、ストック型ビジネスである家族サポート事業において引き続き順調な契約者数の増加が期待でき、売上高全体の40%程度となる安定した収益基盤を確保する見込みのほか、フロー型ビジネスでの住宅関連サービスの収益性改善や、家族パートナーシップ事業における保険会社等向けPoC(概念実証)案件の拡大等、期待もあるため、増収の可能性は相当高いと弊社では見ている。利益面では、ストック型ビジネスが投資回収フェーズに入って利益率の改善が進むほか、各ビジネスの収益性を優先した施策展開によって高い成長を見込む。費用面については、2024年7月期比で全体として16%程度増加すると想定しており、前期同様宅配水の取引規模拡大に伴う仕入運賃増加などの影響が見込まれる。
3. 成長戦略
2022年に策定した中期経営計画の内容を一部見直し、2024年10月に「FY2025 中期経営計画-事業計画及び成長可能性に関する事項-」を公表した。2028年7月期に売上高50億円以上、営業利益15億円以上、営業利益率30%の数値目標と、東京証券取引所(以下、東証)プライム市場上場基準達成という経営目標に変更はないが、目標時期を1事業年度後ろ倒しした。保険代理事業を展開する(株)FPOのM&A中止などの影響を踏まえて戦略を見直し、必要な構造改革を実施するための判断である。2022年7月期から2028年7月期までの売上高について、年平均成長率25%を目標とする。2026年7月期までを収益構造改革期、2027年7月期及び2028年7月期を成長加速期と位置付け、最終的に営業利益率30%を目指す。
■Key Points
・妊娠中から1歳未満の子供を持つママの約9割が同社アプリを利用、約200万世帯以上のライフイベントデータを保有
・2024年7月期はストック型ビジネスの伸長やインサイドセールス部門の改善効果等で3期ぶりの黒字
・シックケア市場からウェルネス・ヘルスケア市場への資金流入が加速
・2025年7月期は増収増益を見込む
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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1. 2024年7月期の業績概要
カラダノート<4014>の2024年7月期の決算は、売上高2,193百万円(前期比6.7%増)、営業利益100百万円(前期は238百万円の損失)、経常利益106百万円(同232百万円の損失)、当期純利益114百万円(同372百万円の損失)となった。2024年6月に通期業績予想の上方修正を発表し、各段階利益の予想を引き上げた一方で、売上高は据え置いた。達成率に関し、売上高は95.4%とわずかに未達となったが、各段階利益については、営業利益は100.7%、経常利益は106.2%、当期純利益は114.9%とすべて達成し、3期ぶりに黒字計上した。2024年7月期は、主力のストック型ビジネスである家族サポート事業において契約者数を着実に積み上げるとともに、同社が強みとするインサイドセールスの強化で収益性を改善し、売上・利益面とも伸長した。利益面については、2024年7月期の販管費の売上高に占める割合は63.0%(同22.3ポイント減)と大きく改善し、黒字化に貢献した。
2. 2025年7月期の業績予想
2025年7月期の業績予想は、売上高2,633百万円(前期比20.0%増)、営業利益200百万円(同98.7%増)、経常利益200百万円(同88.3%増)、当期純利益は200百万円(同74.1%増)と増収増益を見込んでいる。売上高については、過去に生じた税区分誤謬の問題を踏まえてヘアケア衛生用品関連商材に関する取引の再開を慎重に行う方針のほか、広告宣伝費への投資も慎重に進めるため、売上高全体の予想としてはかなり保守的な内容となっている。ただし、ストック型ビジネスである家族サポート事業において引き続き順調な契約者数の増加が期待でき、売上高全体の40%程度となる安定した収益基盤を確保する見込みのほか、フロー型ビジネスでの住宅関連サービスの収益性改善や、家族パートナーシップ事業における保険会社等向けPoC(概念実証)案件の拡大等、期待もあるため、増収の可能性は相当高いと弊社では見ている。利益面では、ストック型ビジネスが投資回収フェーズに入って利益率の改善が進むほか、各ビジネスの収益性を優先した施策展開によって高い成長を見込む。費用面については、2024年7月期比で全体として16%程度増加すると想定しており、前期同様宅配水の取引規模拡大に伴う仕入運賃増加などの影響が見込まれる。
3. 成長戦略
2022年に策定した中期経営計画の内容を一部見直し、2024年10月に「FY2025 中期経営計画-事業計画及び成長可能性に関する事項-」を公表した。2028年7月期に売上高50億円以上、営業利益15億円以上、営業利益率30%の数値目標と、東京証券取引所(以下、東証)プライム市場上場基準達成という経営目標に変更はないが、目標時期を1事業年度後ろ倒しした。保険代理事業を展開する(株)FPOのM&A中止などの影響を踏まえて戦略を見直し、必要な構造改革を実施するための判断である。2022年7月期から2028年7月期までの売上高について、年平均成長率25%を目標とする。2026年7月期までを収益構造改革期、2027年7月期及び2028年7月期を成長加速期と位置付け、最終的に営業利益率30%を目指す。
■Key Points
・妊娠中から1歳未満の子供を持つママの約9割が同社アプリを利用、約200万世帯以上のライフイベントデータを保有
・2024年7月期はストック型ビジネスの伸長やインサイドセールス部門の改善効果等で3期ぶりの黒字
・シックケア市場からウェルネス・ヘルスケア市場への資金流入が加速
・2025年7月期は増収増益を見込む
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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