注目トピックス 日本株
リソー教育 Research Memo(6):学習塾事業は増益に転じ、学校内個別指導事業は高成長続く
配信日時:2024/11/26 14:06
配信元:FISCO
*14:06JST リソー教育 Research Memo(6):学習塾事業は増益に転じ、学校内個別指導事業は高成長続く
■リソー教育<4714>の業績動向
2. セグメント別動向
(1) 学習塾事業
学習塾事業の売上高は前年同期比4.7%増の8,389百万円、営業利益は同211.3%増の328百万円となった。売上高は、2024年8月末の生徒数が前年同月比2.5%増と増加に転じたことや、2024年3月に物価上昇等に対応すべく受講料金を平均3%値上げしたこと、夏期講習会の受講数も順調に推移したことなどが増収要因となった。生徒1人当たりの売上高は、料金改定により同2.8%増となった。生徒数増加については、退会防止のため重点校舎※1を選定して面談や電話など顧客サービス※2の徹底に取り組んだ効果も出たものと思われる。
※1 重点校舎とは、商圏の潜在需要に対して獲得可能な生徒数が想定を下回っている校舎。
※2 生徒や保護者等に対して面談や電話での進捗報告や課題の共有など、コミュニケーションの充実を図った。
校舎展開については、「メディックTOMAS」を第1四半期に1校(渋谷校)、「TOMAS」を第2四半期に1校(用賀校)新たに開校したほか、移転・増床リニューアルを第1四半期に1校(南浦和校)実施した(前年同期は新規開校1校、移転・増床リニューアル5校)。2024年8月末時点の校舎数は「TOMAS」が前年同期比5校増の99校となり、「インターTOMAS」が12校、「メディックTOMAS」が4校、「Spec.TOMAS」が1校とそれぞれ横ばいとなった。
(2) 家庭教師派遣教育事業
家庭教師派遣教育事業の売上高は前年同期比2.7%減の2,271百万円、営業利益は同50.9%減の46百万円となった。不採算校の統廃合や閉校を進めたことにより、2024年8月末時点の生徒数が同2.8%減と減少したことが減収減益要因となった。ただ、生徒数の減少率は前期末から大きく縮小しており、ほぼ下げ止まった状況となっている。生徒1人当たり売上高は、同0.1%増と横ばい水準だった。
校舎展開については、新規開校がなく「名門会」で前年同期比1校減の35校、「TOMEIKAI」で同3校減の9校となり、「メディック名門会」は2校と変わりなかった。地方拠点については少子化の進行が見込まれるため、状況を見ながら継続の可否を判断することになり、今後は「名門会」の大都市圏(東京、大阪、名古屋、福岡)での校舎展開とコロナ禍にスタートした「名門会Online」の営業強化により収益回復を目指す。
「名門会Online」は、講師と生徒が顔だけでなく手元も確認できる双方向授業で、インターネット環境のある場所なら世界中どこでも、名門会の高品質な完全1対1の個別指導を受講できる。生徒数は全体の数%とまだ小さいが、前年同期比で27.0%増と順調に拡大しており、現状のペースが続けば1〜2年後には構成比で10%を超えるものと予想される。
(3) 幼児教育事業
幼児教育事業の売上高は前年同期比0.5%増の3,119百万円、営業利益は同0.8%増の496百万円と若干ながらも増収増益に転じた。主力の「伸芽会」の生徒数は競争激化の影響やサービス品質の一時的な低下の影響が尾を引き、減少基調が続いた。「伸芽会」の売上高は、2023年11月に実施した値上げの効果で生徒数の減少分をほぼ相殺する格好となった。
校舎展開としては、第1四半期に「コナミスポーツ伸芽’Sアカデミー」を1校(武蔵小杉校)新規開校したほか、「伸芽会」を1教室(吉祥寺教室)、「伸芽’Sクラブ学童」を1校(吉祥寺校)それぞれリニューアルした。2024年8月末時点の校舎数は、「伸芽会」が前年同期比2教室減の22教室、「伸芽’Sクラブ学童」が同3校増の22校(コナミスポーツ伸芽’Sアカデミー3校含む)、「伸芽’Sクラブ託児」が同横ばいの8校となった。
(4) 学校内個別指導事業
学校内個別指導事業の売上高は前年同期比19.2%増の1,704百万円、営業利益は同114.3%増の264百万円となり、過去最高業績を更新した。2024年8月末時点の稼働校数が同7校増の88校となったほか、稼働校における利用者数が年々拡大していることが増収要因となった。1校当たりの平均売上高が増加したことに加えて、付加価値の高い個別指導サービスの受講者数が同14.8%増と伸張したことから、営業利益率も前年同期の8.6%から15.5%に上昇した。個別指導による学力向上や志望校への合格実績といった具体的な成果が出ていることが、受講者数の増加につながっている。
(5) 人格情操合宿教育事業
人格情操合宿教育事業の売上高は前年同期比3.9%増の1,093百万円、営業利益は同103.8%増の83百万円となった。体験型ツアーや「TOMAS体操スクール」、「TOMASサッカースクール」などが堅調に推移し、売上高、営業利益ともにコロナ禍前の水準を上回った。校舎展開では「TOMAS体操スクール」が同1校増の12校、「TOMASサッカースクール」が同横ばいの5校、バルシューレ教室が同1教室減の1教室となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
2. セグメント別動向
(1) 学習塾事業
学習塾事業の売上高は前年同期比4.7%増の8,389百万円、営業利益は同211.3%増の328百万円となった。売上高は、2024年8月末の生徒数が前年同月比2.5%増と増加に転じたことや、2024年3月に物価上昇等に対応すべく受講料金を平均3%値上げしたこと、夏期講習会の受講数も順調に推移したことなどが増収要因となった。生徒1人当たりの売上高は、料金改定により同2.8%増となった。生徒数増加については、退会防止のため重点校舎※1を選定して面談や電話など顧客サービス※2の徹底に取り組んだ効果も出たものと思われる。
※1 重点校舎とは、商圏の潜在需要に対して獲得可能な生徒数が想定を下回っている校舎。
※2 生徒や保護者等に対して面談や電話での進捗報告や課題の共有など、コミュニケーションの充実を図った。
校舎展開については、「メディックTOMAS」を第1四半期に1校(渋谷校)、「TOMAS」を第2四半期に1校(用賀校)新たに開校したほか、移転・増床リニューアルを第1四半期に1校(南浦和校)実施した(前年同期は新規開校1校、移転・増床リニューアル5校)。2024年8月末時点の校舎数は「TOMAS」が前年同期比5校増の99校となり、「インターTOMAS」が12校、「メディックTOMAS」が4校、「Spec.TOMAS」が1校とそれぞれ横ばいとなった。
(2) 家庭教師派遣教育事業
家庭教師派遣教育事業の売上高は前年同期比2.7%減の2,271百万円、営業利益は同50.9%減の46百万円となった。不採算校の統廃合や閉校を進めたことにより、2024年8月末時点の生徒数が同2.8%減と減少したことが減収減益要因となった。ただ、生徒数の減少率は前期末から大きく縮小しており、ほぼ下げ止まった状況となっている。生徒1人当たり売上高は、同0.1%増と横ばい水準だった。
校舎展開については、新規開校がなく「名門会」で前年同期比1校減の35校、「TOMEIKAI」で同3校減の9校となり、「メディック名門会」は2校と変わりなかった。地方拠点については少子化の進行が見込まれるため、状況を見ながら継続の可否を判断することになり、今後は「名門会」の大都市圏(東京、大阪、名古屋、福岡)での校舎展開とコロナ禍にスタートした「名門会Online」の営業強化により収益回復を目指す。
「名門会Online」は、講師と生徒が顔だけでなく手元も確認できる双方向授業で、インターネット環境のある場所なら世界中どこでも、名門会の高品質な完全1対1の個別指導を受講できる。生徒数は全体の数%とまだ小さいが、前年同期比で27.0%増と順調に拡大しており、現状のペースが続けば1〜2年後には構成比で10%を超えるものと予想される。
(3) 幼児教育事業
幼児教育事業の売上高は前年同期比0.5%増の3,119百万円、営業利益は同0.8%増の496百万円と若干ながらも増収増益に転じた。主力の「伸芽会」の生徒数は競争激化の影響やサービス品質の一時的な低下の影響が尾を引き、減少基調が続いた。「伸芽会」の売上高は、2023年11月に実施した値上げの効果で生徒数の減少分をほぼ相殺する格好となった。
校舎展開としては、第1四半期に「コナミスポーツ伸芽’Sアカデミー」を1校(武蔵小杉校)新規開校したほか、「伸芽会」を1教室(吉祥寺教室)、「伸芽’Sクラブ学童」を1校(吉祥寺校)それぞれリニューアルした。2024年8月末時点の校舎数は、「伸芽会」が前年同期比2教室減の22教室、「伸芽’Sクラブ学童」が同3校増の22校(コナミスポーツ伸芽’Sアカデミー3校含む)、「伸芽’Sクラブ託児」が同横ばいの8校となった。
(4) 学校内個別指導事業
学校内個別指導事業の売上高は前年同期比19.2%増の1,704百万円、営業利益は同114.3%増の264百万円となり、過去最高業績を更新した。2024年8月末時点の稼働校数が同7校増の88校となったほか、稼働校における利用者数が年々拡大していることが増収要因となった。1校当たりの平均売上高が増加したことに加えて、付加価値の高い個別指導サービスの受講者数が同14.8%増と伸張したことから、営業利益率も前年同期の8.6%から15.5%に上昇した。個別指導による学力向上や志望校への合格実績といった具体的な成果が出ていることが、受講者数の増加につながっている。
(5) 人格情操合宿教育事業
人格情操合宿教育事業の売上高は前年同期比3.9%増の1,093百万円、営業利益は同103.8%増の83百万円となった。体験型ツアーや「TOMAS体操スクール」、「TOMASサッカースクール」などが堅調に推移し、売上高、営業利益ともにコロナ禍前の水準を上回った。校舎展開では「TOMAS体操スクール」が同1校増の12校、「TOMASサッカースクール」が同横ばいの5校、バルシューレ教室が同1教室減の1教室となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<HN>
Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.
ニュースカテゴリ
注目トピックス 市況・概況
NY市場・クローズ
海外市場動向
注目トピックス 日本株
注目トピックス 経済総合
強弱材料
コラム【EMW】
オープニングコメント
日経225・本日の想定レンジ
寄り付き概況
新興市場スナップショット
注目トピックス 外国株
個別銘柄テクニカルショット
ランチタイムコメント
後場の投資戦略
後場の寄り付き概況
相場概況
本日の注目個別銘柄
JASDAQ市況
マザーズ市況
Miniトピック
来週の買い需要
日経QUICKニュース
みんかぶニュース 投資家動向
みんかぶニュース 為替・FX
みんかぶニュース 市況・概況
みんかぶニュース 個別・材料
みんかぶニュース コラム
みんかぶニュース その他
ビットコインニュース
アルトコインニュース
GRICI
暗号資産速報
Reuters Japan Online Report Business News
金融ウォッチ その他
FISCO その他
グロース市況