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PBシステムズ Research Memo(1):主力事業の収益性向上、半導体関連企業のニーズも取り込み順調
配信日時:2024/06/11 12:31
配信元:FISCO
*12:31JST PBシステムズ Research Memo(1):主力事業の収益性向上、半導体関連企業のニーズも取り込み順調
■要約
1. 「ハイブリッドクラウド」のプロフェッショナル集団へ
ピー・ビーシステムズ<4447>は、中堅企業をメインターゲットとしつつ、SaaS事業者、公共団体向けに各種情報システムを構築する、システム仮想化技術に精通したクラウド基盤構築力が強みの福岡を地盤とする独立系SIerである。デジタルワーク推進から、サイバーセキュリティに絡んだレジリエンス構築やDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現までをクラウド技術力でトータルにサポートするセキュアクラウドシステム事業を中核とする。VR(仮想現実)空間を生み出す、体験共有型VRシアター「MetaWalkers(旧称:4DOH)」シリーズを製造販売するエモーショナルシステム事業との2軸構成だが、新たにメタバース事業、シニア市場をねらった「e(エレクトロニック) × r(リアル)スポーツ」ビジネスを将来的な成長エンジンとして育成中である。
2. 黒字転換、各段階利益はほぼ計画通りの進捗で、下期へ弾み
2024年9月期上期の業績は、売上高が前年同期比26.9%増の1,152百万円、営業利益は120百万円の利益(前年同期は55百万円の損失)、経常利益は121百万円の利益(前年同期は60百万円の損失)、四半期純利益は81百万円の利益(前年同期は42百万円の損失)と大幅な増収、黒字転換で着地した。前年同期は特殊要因として高難易度VDI(デスクトップの仮想化)案件対応で大きなマイナス影響が発生していたことから、黒字転換自体は想定内である。一方、上期期初計画に対し、各段階利益はほぼ計画通りの進捗だが、売上高は未達となった。これについては計画していた複数の中規模案件の商談時期が4月以降に延期したことが原因である。損益面については、セキュアクラウド事業において高度なクラウド基盤に必須となる高付加価値製商品の倍増による利益率の向上が大きな要因となっている。
3. 営業力強化でビジネスチャンスを確実に捉え最高益更新を目指す
2024年9月期の業績見通しについては、売上高が前期比10.3%増の3,200百万円、営業利益が同15.1%増の347百万円、経常利益が同17.0%増の346百万円、当期純利益が同15.3%増の237百万円の期初計画を据え置いている。同社では2024年9月期を「規模拡大に舵を切るファーストステップとなる1年」と位置付けており、積極的な人財増強と首都圏への拠点新設により営業力を強化し、2ケタの増収増益、6期連続で各利益の最高益更新を目指す。首都圏ではSaaS事業者やAI事業者といったサービスプロバイダ関連のクラウド構築ニーズが足元で拡大しているほか、半導体関連の企業に対して仮想デスクトップなどの先進的VDIのビジネスを仕掛ける機会が出てきており、今後も増えることが期待できることから、ビジネスチャンスを確実に捉えて成果に結びつける考えだ。
■Key Points
・2024年9月期上期はおおむね計画に沿った進捗、採用面は良好な状況
・高付加価値製商品の売上倍増、クロスセルによる全社的営業体制にも取組中
・電子材料、半導体関連企業の顧客化も順調
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<SI>
1. 「ハイブリッドクラウド」のプロフェッショナル集団へ
ピー・ビーシステムズ<4447>は、中堅企業をメインターゲットとしつつ、SaaS事業者、公共団体向けに各種情報システムを構築する、システム仮想化技術に精通したクラウド基盤構築力が強みの福岡を地盤とする独立系SIerである。デジタルワーク推進から、サイバーセキュリティに絡んだレジリエンス構築やDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現までをクラウド技術力でトータルにサポートするセキュアクラウドシステム事業を中核とする。VR(仮想現実)空間を生み出す、体験共有型VRシアター「MetaWalkers(旧称:4DOH)」シリーズを製造販売するエモーショナルシステム事業との2軸構成だが、新たにメタバース事業、シニア市場をねらった「e(エレクトロニック) × r(リアル)スポーツ」ビジネスを将来的な成長エンジンとして育成中である。
2. 黒字転換、各段階利益はほぼ計画通りの進捗で、下期へ弾み
2024年9月期上期の業績は、売上高が前年同期比26.9%増の1,152百万円、営業利益は120百万円の利益(前年同期は55百万円の損失)、経常利益は121百万円の利益(前年同期は60百万円の損失)、四半期純利益は81百万円の利益(前年同期は42百万円の損失)と大幅な増収、黒字転換で着地した。前年同期は特殊要因として高難易度VDI(デスクトップの仮想化)案件対応で大きなマイナス影響が発生していたことから、黒字転換自体は想定内である。一方、上期期初計画に対し、各段階利益はほぼ計画通りの進捗だが、売上高は未達となった。これについては計画していた複数の中規模案件の商談時期が4月以降に延期したことが原因である。損益面については、セキュアクラウド事業において高度なクラウド基盤に必須となる高付加価値製商品の倍増による利益率の向上が大きな要因となっている。
3. 営業力強化でビジネスチャンスを確実に捉え最高益更新を目指す
2024年9月期の業績見通しについては、売上高が前期比10.3%増の3,200百万円、営業利益が同15.1%増の347百万円、経常利益が同17.0%増の346百万円、当期純利益が同15.3%増の237百万円の期初計画を据え置いている。同社では2024年9月期を「規模拡大に舵を切るファーストステップとなる1年」と位置付けており、積極的な人財増強と首都圏への拠点新設により営業力を強化し、2ケタの増収増益、6期連続で各利益の最高益更新を目指す。首都圏ではSaaS事業者やAI事業者といったサービスプロバイダ関連のクラウド構築ニーズが足元で拡大しているほか、半導体関連の企業に対して仮想デスクトップなどの先進的VDIのビジネスを仕掛ける機会が出てきており、今後も増えることが期待できることから、ビジネスチャンスを確実に捉えて成果に結びつける考えだ。
■Key Points
・2024年9月期上期はおおむね計画に沿った進捗、採用面は良好な状況
・高付加価値製商品の売上倍増、クロスセルによる全社的営業体制にも取組中
・電子材料、半導体関連企業の顧客化も順調
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<SI>
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