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午後:債券サマリー 先物は大幅続落、長期金利1.015%に上昇

配信日時:2024/06/10 15:42 配信元:MINKABU
 10日の債券市場で、先物中心限月6月限は大幅続落。前週末の米長期債相場が下落(金利は上昇)したことが影響したほか、日銀による国債買い入れ減額観測がくすぶっていることが重荷となっているようだった。  米労働省が7日に発表した5月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が前月から27万2000人増え、市場予想(18万~19万人)を大きく上回った。失業率は4.0%と前月の3.9%から上昇したが、平均時給の前月比の上昇率は0.4%と4月の0.2%から伸びが加速した。これを受けた同日の米債券市場では米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始時期が後ずれするとの見方が広がり、米長期金利が4.4%台まで上昇したことが国内債の逆風となった。債券先物は朝方の売りが一巡したあと下げ渋る場面もみられたが、この日の時間外取引で米長期金利が高止まりしていたことから押し目買いは続かず。また、13~14日に開かれる日銀金融政策決定会合を控えるなか、国債買い入れの減額や追加利上げを示唆することへの警戒感も戻りを鈍くさせている様子だった。今月3~6日に4日続伸していたことから持ち高調整の売りが出やすいこともあり、先物は午後に一時143円45銭まで下押した。  先物6月限の終値は、前週末比50銭安の143円48銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末比0.045%上昇の1.015%で推移している。 出所:MINKABU PRESS

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