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ODK Research Memo(1):機密性の高い大量のデータ処理に強みを持つ独立系のIT企業
配信日時:2024/06/04 16:01
配信元:FISCO
*16:01JST ODK Research Memo(1):機密性の高い大量のデータ処理に強みを持つ独立系のIT企業
■要約
1. 大学入試などの教育関連サービスや証券・ほふり関連サービスが主力
ODKソリューションズ<3839>は、機密性の高い大量のデータ処理に強みを持つ独立系のIT企業である。日本初の大学受験ポータルサイト「UCARO(R)(ウカロ)」を中核として、大学入試関連の教育業務(教育関連サービス)、証券会社等のバックオフィス業務をサポートする証券・ほふり業務(金融関連サービス)を主力に展開し、一般業務(医療関連サービス、カスタマーサポート関連サービス、人材育成サポート関連サービスなど)も育成・強化している。システム運用を主体とする長期的・安定的なビジネスモデルを特徴としている。
2. 2024年3月期は全業務が増収と順調に推移して大幅増益。2025年3月期は営業・経常減益予想だが保守的
2024年3月期の連結業績は、売上高が2023年3月期比5.4%増の5,867百万円、営業利益が36.1%増の572百万円、経常利益が34.4%増の604百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が12.8%増の266百万円だった。全業務が増収と順調に推移し、全体として大幅増益で着地した。
2025年3月期の連結業績予想は、売上高が2024年3月期比14.2%増の6,700百万円、営業利益が17.9%減の470百万円、経常利益が17.3%減の500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が27.4%増の340百万円としている。売上面は全業務が順調に拡大して2ケタ増収だが、営業利益と経常利益は教育業務の体制整備など成長に向けた戦略投資などにより減益、親会社株主に帰属する当期純利益は前期に計上した減損損失の剥落により増益予想としている。
3. 3ヶ年は収益性向上施策を優先。新サービス開発や新事業領域展開の加速を評価
2024年4月に策定した中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期、ローリング方式)では、目標値に最終年度2027年3月期連結売上高8,500百万円、経常利益900百万円、ROIC7.0%を掲げている。基本方針として成長路線を継続するが、本3ヶ年計画では特に収益性向上施策を優先し、グループ内再編等による連結ベースでのコスト削減、適正価格での提供等による既存事業の再構築、新規事業の早期収益化を推進する。
同社が主力とする教育関連業界を取り巻く環境としては、長期的な少子化傾向や大学の統廃合などがネガティブ要因と考えられるものの、一方では入試関連業務のDX化に留まらず、学生生活の充実を求める意識の高まり、「人生100年時代」における生涯学習や個別最適化された学習・キャリア形成の重要性の高まりなどにより、新たな市場創出の可能性も高まっている。同社は既に、大学入試の一時点に留まらず個人のキャリア形成を支援する新サービスの開発や新たな事業領域への展開を加速させており、この点を弊社では高く評価している。さらに価格適正化やM&Aなどによる収益性向上に向けた取り組みも強化しており、中長期的に収益拡大が期待できるだろうと弊社では注目している。
■Key Points
・機密性の高い大量のデータ処理に強みを持つIT企業で長期的・安定的なビジネスモデル
・2024年3月期は全業務が増収と順調に推移して大幅増益。2025年3月期は営業・経常減益予想だが保守的
・3ヶ年は収益性向上施策を優先。新サービス開発や新事業領域展開の加速を評価
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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1. 大学入試などの教育関連サービスや証券・ほふり関連サービスが主力
ODKソリューションズ<3839>は、機密性の高い大量のデータ処理に強みを持つ独立系のIT企業である。日本初の大学受験ポータルサイト「UCARO(R)(ウカロ)」を中核として、大学入試関連の教育業務(教育関連サービス)、証券会社等のバックオフィス業務をサポートする証券・ほふり業務(金融関連サービス)を主力に展開し、一般業務(医療関連サービス、カスタマーサポート関連サービス、人材育成サポート関連サービスなど)も育成・強化している。システム運用を主体とする長期的・安定的なビジネスモデルを特徴としている。
2. 2024年3月期は全業務が増収と順調に推移して大幅増益。2025年3月期は営業・経常減益予想だが保守的
2024年3月期の連結業績は、売上高が2023年3月期比5.4%増の5,867百万円、営業利益が36.1%増の572百万円、経常利益が34.4%増の604百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が12.8%増の266百万円だった。全業務が増収と順調に推移し、全体として大幅増益で着地した。
2025年3月期の連結業績予想は、売上高が2024年3月期比14.2%増の6,700百万円、営業利益が17.9%減の470百万円、経常利益が17.3%減の500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が27.4%増の340百万円としている。売上面は全業務が順調に拡大して2ケタ増収だが、営業利益と経常利益は教育業務の体制整備など成長に向けた戦略投資などにより減益、親会社株主に帰属する当期純利益は前期に計上した減損損失の剥落により増益予想としている。
3. 3ヶ年は収益性向上施策を優先。新サービス開発や新事業領域展開の加速を評価
2024年4月に策定した中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期、ローリング方式)では、目標値に最終年度2027年3月期連結売上高8,500百万円、経常利益900百万円、ROIC7.0%を掲げている。基本方針として成長路線を継続するが、本3ヶ年計画では特に収益性向上施策を優先し、グループ内再編等による連結ベースでのコスト削減、適正価格での提供等による既存事業の再構築、新規事業の早期収益化を推進する。
同社が主力とする教育関連業界を取り巻く環境としては、長期的な少子化傾向や大学の統廃合などがネガティブ要因と考えられるものの、一方では入試関連業務のDX化に留まらず、学生生活の充実を求める意識の高まり、「人生100年時代」における生涯学習や個別最適化された学習・キャリア形成の重要性の高まりなどにより、新たな市場創出の可能性も高まっている。同社は既に、大学入試の一時点に留まらず個人のキャリア形成を支援する新サービスの開発や新たな事業領域への展開を加速させており、この点を弊社では高く評価している。さらに価格適正化やM&Aなどによる収益性向上に向けた取り組みも強化しており、中長期的に収益拡大が期待できるだろうと弊社では注目している。
■Key Points
・機密性の高い大量のデータ処理に強みを持つIT企業で長期的・安定的なビジネスモデル
・2024年3月期は全業務が増収と順調に推移して大幅増益。2025年3月期は営業・経常減益予想だが保守的
・3ヶ年は収益性向上施策を優先。新サービス開発や新事業領域展開の加速を評価
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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