注目トピックス 日本株
PBシステムズ---2024年9月期配当方針の変更及び配当予想の修正(初配)
配信日時:2024/05/15 08:30
配信元:FISCO
*08:30JST PBシステムズ---2024年9月期配当方針の変更及び配当予想の修正(初配)
PBシステムズ<4447>は5月14日の大引け後、2024年5月14日開催の取締役会において、配当方針の変更及び2024年9月期の配当予想の修正(初配)を行うことについて決議したと発表している。
同社は、株主に対する利益還元を経営上の重要課題の一つと位置付けている。その一方、同社は東証グロース市場および福証Q-Boardに上場し、更なる拡大を目指す成長過程にあるため、経営体質の強化及び将来の事業展開のための内部留保の充実に重点を置く必要があると考え、配当実施の可能性及びその実施時期については未定とし、これまで配当を実施していなかった。
しかし、同社の業績は堅調に推移しており、2024年9月期第1四半期累計期間においては、売上高・利益(売上総利益・営業利益・経常利益・当期純利益)共に過去最高金額を更新している。このような事業の順調な成長を踏まえ、株主への利益還元の開始が可能と判断し、初となる剰余金の配当(初配)を実施することを決めた。今後も、事業拡大のための投資を着実に行いながら、安定した配当の継続実施を目指す方針である。上記、配当方針の変更に伴い、2024年9月期の1株当たり期末配当予想を従来の0円から10円に修正した。
<FA>
同社は、株主に対する利益還元を経営上の重要課題の一つと位置付けている。その一方、同社は東証グロース市場および福証Q-Boardに上場し、更なる拡大を目指す成長過程にあるため、経営体質の強化及び将来の事業展開のための内部留保の充実に重点を置く必要があると考え、配当実施の可能性及びその実施時期については未定とし、これまで配当を実施していなかった。
しかし、同社の業績は堅調に推移しており、2024年9月期第1四半期累計期間においては、売上高・利益(売上総利益・営業利益・経常利益・当期純利益)共に過去最高金額を更新している。このような事業の順調な成長を踏まえ、株主への利益還元の開始が可能と判断し、初となる剰余金の配当(初配)を実施することを決めた。今後も、事業拡大のための投資を着実に行いながら、安定した配当の継続実施を目指す方針である。上記、配当方針の変更に伴い、2024年9月期の1株当たり期末配当予想を従来の0円から10円に修正した。
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株ブロガー・さなさえ:デジタル革命の裏側で金銀銅など貴金属が高騰!思惑募る注目株【FISCOソーシャルレポーター】
*17:00JST 株ブロガー・さなさえ:デジタル革命の裏側で金銀銅など貴金属が高騰!思惑募る注目株【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「さなさえ」氏(ブログ:『さなさえの麗しき投資ライフ』)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。-----------※2025年12月25日15時に執筆皆様、おはこんばんちは。2025年の師走もいよいよ押し迫ってまいりましたね。株式市場では「国策」という大きなうねりが相場を動かしていますが、今、足元で起きている変化は、私たちの生活を劇的に変える「デジタル革命」と、それを支える「物理的な資源」の奪い合いなのかもしれません。それでも日々の侘び寂び(わびさび)を愛でたい、さなさえです。さて、夕刊フジ主催・株1GPグランドチャンピオン大会・準優勝(21年度)の妙齢女性投資家が綴る当記事の連載も、はや153回目…今回も表題のコラムと共に、最近の注目株をご紹介していきます。<AI革命の裏で進行する「金属資源」の枯渇と争奪戦>最近、何でもかんでも「AI、AI」と耳タコですが、その実体は膨大な計算を行うデータセンターと、そこを流れる大量の電気です。生成AIが進化すればするほど、データセンターの消費電力はうなぎ登り。そこで必要になるのが、送電効率を極限まで高めるための銅であり、再生可能エネルギーの主役である太陽光パネルの導電ペーストに使われる大量の銀です。さらにプラチナやパラジウムといった貴金属、レアアースの価格も、AI半導体や高精度センサー、次世代バッテリーの需要増によって急騰中。この資源価格の高騰は、いよいよ私たちの身近な製品にも影を落とし始めています。元々地政学リスクの高まりもあって金の高騰もありましたが…一連の「デジタル革命」もあって金属資源そのものが枯渇していっているようです。実際、半導体メーカーは利益率の高いAI向け(HBMなど)に生産ラインをシフトしている影響で、パソコン用のDRAMなどが品薄となり、来年2026年にはパソコンやスマートフォンのさらなる値上げが確実視されています。「待てば安くなる」というこれまでの常識は通用せず、ハードウェアそのものの価値が上がっているのです。こうした背景から、市場では関連株への資金流入が止まりません。まさに「持てる者」が強い相場となっていますね。そんな訳で思惑募る関連銘柄に今回はスポットをあてて紹介していきたいと思いまっす♪<思惑募る関連株の中から抜粋!>まずは世界各地の鉱山や金属資源やエネルギーに関連・精通した商社は要チェックですね。先日19日に配信したコラムに書いた銘柄以外にも、丸紅<8002>、三菱商事<8058>、住友商事<8053>、アルコニックス<3036>もおさえておきたいですね。また、非鉄金属のリサイクルなどで思惑があるとすれば、その大手である三菱マテリアル<5711>が筆頭でしょう。そして「個人を中心に人気化しそうだなぁ…」と見ているのはDOWAホールディングス<5714>です。こちらはメキシコ鉱山の権益も保有しているので思惑は募りますね。それ以外にも「都市鉱山」関連からは、電子基板等の貴金属リサイクルを専門のアサカ理研<5724>です。中長期でもチャートが上向きになってきていますし、よくよく短期資金に狙われやすいので年末年始の相場で動くかなーと監視中です。そしてそれに出遅れる形で中外鉱業<1491>も挙げておきます。貴金属リサイクルと地金販売を手掛ける老舗ですが、銀地金の売買や回収も手厚く、貴金属市況が活発化すると個人・法人問わず取引が増大し、業績に弾みがつくかと見ています。直近で高騰していた東邦亜鉛<5707>も注目です。亜鉛・鉛・銀の精錬メーカーであり、特に亜鉛・鉛精錬の副産物として採れる銀の生産量が、同社の事業規模に対して非常に大きく、「銀価格への感応度」が極めて高いと見ています。今週は合間にショート勢の攻勢にもあいましたが、週足・一目均衡表で見るとしっかり雲を上抜いてきているので、押し目を狙いに行く向きも多いかもしれません。あとはおまけで…銅価格の上昇が売上増に直結する電線の総合商社の泉州電業<9824>、銅や銅合金スクラップのリサイクルと、船舶用スクリュー向け等の銅合金インゴットの製造・販売を主軸とするMERF<3168>、非鉄金属を幅広く扱う専門商社の白銅<7637>を、関連株としてご紹介して締めていきたいと思いまっす♪はい、本当はもっと色々とご紹介したいのですが…今回は以上です。ここ最近のわたしのブログでは、ご紹介した注目株以外にも「さなさえのひとり株1GP」として月毎の注目株をピックアップして、毎週末にその値幅を計測しています。ご興味があれば覗きに来て下さい。もちろん、株の情報以外のネタも…怖いもの見たさでもお気軽にどうぞ (笑)ではでは。Have a nice trade.----執筆者名:さなさえブログ名:『さなさえの麗しき投資ライフ』
<HM>
2025/12/27 17:00
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個人投資家・有限亭玉介:【AIバブル懸念継続ならコレ】内需&バリュー株への物色増も想定【FISCOソーシャルレポーター】
*10:00JST 個人投資家・有限亭玉介:【AIバブル懸念継続ならコレ】内需&バリュー株への物色増も想定【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。-----------※2025年12月21日12時に執筆AIバブル懸念が継続している影響もあり、年末はなんだか疑心暗鬼なムードが漂っておりますな。AIの需要は引き続き拡大するにしても、技術の新陳代謝のスピードが速すぎて関連企業がどこまで生き残れるのかも気になりますねぇ。改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。現在のAIバブルが、かつてのドットコムバブルを連想させるという有識者もいれば、全く異なるものだと主張する有識者もいるようです。確かにAIバブルで関連銘柄が盛り上がっている一方で、何かAI関連に蔓延る胡散臭さはあるような気もします。あたくしは陰謀論は好きではないので、暴落を煽ったり過度に自信満々のような表現は控えたいところです。個人投資家としては、「AIバブルが崩壊するかもしれない」と思いながら投資を実践していければ、突然その時が来ても対処ができると思われますよ。確かに米国でのAIに対する巨額投資の規模を考えると、「これコケたら世界はどうなるんだ」と思ってしまうのも無理はありません。未来は誰にもわかりませんし、絶対に予定通りに来ると思われていた未来が大震災やコロナによって変更を余儀なくされるケースを山程見てきましたからねぇ。自分の計画が上手くいくシナリオと自分の計画が外れた時のシナリオの両方を準備しておくのは投資家として必須です。相場が不安定だとバリュー&内需株への物色が顕著になるのは毎度の事であり、直近ではOlympicグループ<8289>や神戸物産<3038>、伊藤忠食品<2692>など小売や卸の内需株は既に物色されているようです。他にも業績期待ありの底堅いディフェンシブ銘柄をチェックして参りますよ。業務用天然調味料エキスを手掛ける佐藤食品工業<2814>は、チャート(日足)がじわじわと下値を切り上げてきました。PBRは1倍割れで、割安感もありますな。業績は毎年安定したパフォーマンスを発揮しており、中長期で上昇トレンドを形成するか注視です。化学肥料の大手の多木化学<4025>もチャートが高値圏で推移しております。25年12月期は最高益を更新する見通しですな。配当も増配しており、株価が高値圏でもPBRが1倍割れである事を考えると、自社株買いや増配の流れがまだまだ強まるか監視中。昨今のコメ不足に関連した思惑もあるようです。化学品や油剤製品を製造販売する三和油化工業<4125>はじわじわと下値を切り上げると年初来高値を更新しました。廃油など再利用や再資源化などの技術も有し、サーキュラーエコノミー関連としても注視です。従来製品の4倍の容量をもつ全個体電池の開発を発表したマクセル<6810>も年初来高値を更新しました。インフラ設備や工場における点検・保守作業で同社製品への需要は拡大しているようで、今後はフィジカルAI関連としての思惑も強まる可能性があるか。米穀業界向け中心に包装機械や資材を手掛ける、のむら産業<7131>はコメ不足により鮮度保持や小袋ニーズに応える包装機械の受注が好調な様子。12月12日に発表した決算は好調で、26年10月期の業績予想も6期連続となる最高益予想です。PERが割安で、時価総額は100億以下の小型株ですが注視しております。最後は鉛・銀の精錬大手である東邦亜鉛<5707>です。9月に発生したインドネシアのグラスバーグ鉱山の事故で銅鉱石の供給懸念が広がった事で、同社を含む非鉄金属を扱う企業に思惑買いが流入している模様。PERが10倍以下で割安です。さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「アル」と共にお待ち申し上げております。----執筆者名:有限亭玉介ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず
<HM>
2025/12/27 10:00
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前日に動いた銘柄 part2 オンコリス、TMH、ワンプラなど
*07:32JST 前日に動いた銘柄 part2 オンコリス、TMH、ワンプラなど
銘柄名<コード26日終値⇒前日比象印マホービン<7965> 1573 -70今期の減益・減配見通しを売り材料視。日東紡績<3110> 10200 -360半導体関連株高の流れには乗れず。アンビス<7071> 457 -11診療報酬の改定案決定材料に25日上昇の反動。住友電気工業<5802> 6255 -285半導体以外のAI関連では売り優勢の流れも。三井金属<5706> 17325 -535AI関連株には過熱警戒感拭えない面も。島津製作所<7701> 4160 -102チェコの電子顕微鏡メーカー買収も財務負担を懸念。ADワークスグループ<2982> 420 -9安値圏からのリバウンドにも一巡感。リガク<268A> 1240 -17高値近辺では戻り売り圧力も強まり。ダイワ通信<7116> 950 +150株式併合に伴う交付価格1200円にサヤ寄せ。津田駒<6217> 671 +23熱可塑性CFRP対応の部品製造ロボット開発を引き続き材料視。JMACS<5817> 1230 +211フィジカルAI関連としての期待感が続く。誠建設<8995> 1657 -500仕手相場一服で手仕舞い売り殺到。Zenmu<338A> 5210 -10PC向け情報漏洩対策ソリューション「ZENMU Virtual Drive」で大口受注。フィットクルー<469A> 2450 +100ピラティス事業の譲受で基本合意。上昇して始まるが買い続かず。GENDA<9166> 711 -30ゼナーアセットマネジメントエルエルピーが大量保有で25日買われる。26日は売り優勢。ワンプラ<4199> 1338 +27125日ストップ高の買い人気が継続。VIS<130A> 540 -612日連続ストップ高の後昨日は長い上いひげ陰線となり手仕舞い売りかさむ。TMH<280A> 1135 +15075日線を上回り先高期待高まる。ROXX<241A> 469 -11アーキ・ジャパンの中途採用活動で「Zキャリア AI面接官」が導入され25日買われる。26日は人気離散。オンコリス<4588> 1101 +14825日線回復し上げに弾み。FフォースG<7068> 682 -80上期営業利益が9.16億円。10月17日に上方修正した9.43億円を下回る。地盤ネットHD<6072> 194 -1東証スタンダード市場への市場区分変更が承認。上値は重い。
<CS>
2025/12/27 07:32
注目トピックス 日本株
前日に動いた銘柄 part1クスリのアオキ、農業総合研究所、ブルボンなど
*07:15JST 前日に動いた銘柄 part1クスリのアオキ、農業総合研究所、ブルボンなど
銘柄名<コード>26日終値⇒前日比マイネット<3928> 282 +1625年12月期利益予想を上方修正。fonfun<2323> 978 +551株を3株に分割。ブルボン<2208> 2597 +111株主優待制度を拡充。アルピコHD<297A> 230 +13株主優待制度を導入。ナガイレーベ<7447> 1828 -80第1四半期営業利益28.8%減。農業総合研究所<3541> 614 +100SOMPO<8630>子会社が1株767円でTOB。クスリのアオキ<3549> 4362 +7009-11月期好決算に還元強化策もサプライズとなり。GMOインターネット<4784> 1095 +114リバウンドの動きが継続する形で。東邦亜鉛<5707> 949 +4925日の急反落を受けて買い戻しが先行。カカクコム<2371> 2355 +147.5オアシス・マネジメントが大量保有。キオクシアHD<285A> 11415 +620米クリスマスラリーへの期待で半導体株上昇。TOWA<6315> 2216 +25半導体関連株の強い動きに連れ高へ。エイベックス<7860> 1271 +59サンリオと戦略的パートナーシップに向け基本合意。KOKUSAI ELECTRIC<6525> 5705 +305前工程装置市場の回復期待が続く形にも。ユニチカ<3103> 277 +325日から短期資金の値幅取り商い活発化。東洋証券<8614> 643 +18高配当利回り水準に関心続く。任天堂<7974> 10795 +245本日から「ニンテンドーeショップ 新春セール」開催。大同メタル工業<7245> 978 +19造船関連やDC関連として関心か。CIJ<4826> 535 +7日立製作所との業務提携契約締結を材料視。SBI新生銀行<8303> 1789 +69IPO空白期間に向け直近IPO銘柄には好需給期待も。ACCESS<4813> 573 -38連日の株価急伸で利食い売り集まる形に。KLab<3656> 368 -1週末要因から短期資金の手仕舞い売り。ミガロHD<5535> 398 -1825日に急伸の反動で戻り売り優勢。
<CS>
2025/12/27 07:15
注目トピックス 日本株
ビーロット---系統用蓄電所用地と電力接続権を取得
*18:20JST ビーロット---系統用蓄電所用地と電力接続権を取得
ビーロット<3452>は24日、グループ会社を通じて、系統用蓄電所用地および電力接続権を3件取得したと発表した。取得主体はビーロット・キャピタルリンクで、エネルギー事業への参入と併せ、系統用蓄電事業を新たに開始する。同社グループは2018年以降、太陽光発電設備の保有・運用を通じて再生可能エネルギー分野に取り組んできた。太陽光発電は、地球環境負荷低減に寄与する一方、天候による発電量変動が課題とされており、その平準化と電力供給の安定化を担うインフラとして、系統用蓄電所の重要性が高まっている。取得した用地は、熊本県阿蘇市黒川の2件と鹿児島県姶良市加治木の1件で、九州地域に立地する。最大受電電力は阿蘇市の2件が各1,999kW、姶良市の1件が1,850kWとなっており、接続先はいずれも九州電力<9508>のグループ会社の九州電力送配電である。敷地面積は合計で5,136平方メートルに及び、太陽光発電設備の普及が進む九州エリアにおいて、電力需給の調整機能を担う拠点としての活用が見込まれている。同社は、これらの蓄電所を通じて需給調整市場や容量市場への参画を視野に入れ、新たな価値創出につなげるとしており、系統用蓄電事業への参入を進める。
<AK>
2025/12/26 18:20
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フジ・メディア・ホールディングスを巡る資本攻防
*17:14JST フジ・メディア・ホールディングスを巡る資本攻防
フジ・メディア・ホールディングス<4676>を巡る資本攻防が、年末にかけて一段と緊張感を強めている。旧村上系投資家グループは、不動産事業の再編などで折り合えなければ議決権比率を最大33.3%まで引き上げる意向を示し、追加取得についてはTOB(1株4000円、30営業日)で行う方針をフジ・メディア・ホールディングス(以下、フジ・メディアHD)側に通知したようだ。これに対しフジ・メディアHDは、買付目的や将来の経営関与の方針などについて説明を求めるとともに、他の株主との意思連絡の有無についても情報提供を要請した。背景には、買収防衛の是非だけでなく、資本市場法制上の「共同保有(いわゆるウルフパック)」に該当する可能性を含め、実質的な支配・意思決定の所在を早期に可視化したいとの狙いがあるとみられる。■議決権比率33.3%という水準が持つ意味旧村上系が明示した33.3%という比率は、会社法上の特別決議(一般に議決権の3分の2以上)を単独で阻止し得る水準にあたる。経営の主導権を直ちに握るラインではないが、資本政策や組織再編、重要な定款変更といった局面で「決めさせない力」を恒常的に持つことを意味する。取得手段としてTOBの条件(価格・期間)まで示した点は、単なる保有比率の引き上げにとどまらず、フジ・メディアHDの取締役会および市場に対して、交渉を前提とした現実的な圧力をかけるシグナルと受け止められる。ただ、村上氏側は不動産事業(都市開発・観光事業)のスピンオフに向けた具体的な準備を開始すること、又は不動産事業の完全売却に向けて具体的に動くことのいずれかの方針、及び DOE(自己資本配当率)4%を下限とする配当方針を含む株主還元方針を公表した場合には、TOBを撤回することも示している。■フジ・メディアHDの対応フジ・メディアHDは2025年7月に「大規模買付行為等への対応方針」を公表し、独立委員会の関与を前提に、必要に応じて株主意思確認総会を通じて買付け受容の是非を判断する枠組みを明確にした。対抗措置(具体的には新株予約権の無償割当て)を講じる場合でも、株主意思確認総会での可決を経ることで、取締役会の恣意性を排し、株主の合理的判断に依拠する設計としている。さらに足元でフジ・メディアHDは、2026年1月18日を基準日とする臨時株主総会招集の基準日設定を決議しており、迅速な意思確認を可能とする布石を打った。こうした動きは、対抗措置そのものよりも、将来の司法判断(差止仮処分)を見据えた手続的正当性の積み上げに主眼があると考えられる。過去の裁判例では、買収者側・会社側関係者を除く一般株主の意思(MOM:Majority of Minority)を組み込んだ防衛策が、差止請求に対して一定の耐性を持つと評価された事例もあり、フジ・メディアHDの設計はそうした実務の延長線上に位置付けられる。■世論と資本市場は別物だが「切り離せない」現実今回の資本攻防を理解する上で重要なのは、二つの異なる圧力が同時に存在している点である。第一は、SNSや一部メディアを通じて拡散する、フジテレビを巡るコンプライアンスやガバナンスに関する批判である。これは企業の評判(レピュテーション)や世論形成の問題であり、原理的には資本市場のルールとは別次元に位置づけられる。第二は、アクティビスト投資家による株式取得やTOBといった、資本市場の制度に則った行動である。株式を買い、経営改善や資本政策の見直しを求めること自体は、違法でも例外的でもない。原理的には、この二つは明確に区別されるべき領域である。しかし現実には、世論によって形成された「改革が必要だ」という空気が、株主行動を事後的に正当化・補強する役割を果たし得る。世論と資本市場は別物でありながら、結果として同じ方向を向いた圧力として企業に作用する。■「共同保有」の論点さらに今回の局面では、もう一つの要素が加わる。それが、資本市場の内部における協調の問題である。一部報道では、米国のアクティビスト投資家であるDalton Investmentsが、旧村上系の提案を「100%支持」したと伝えられている。ただし、金融商品取引法上の大量保有報告制度(いわゆる5%ルール)における「共同保有者」の判断は、同じ意見や評価を持つこと自体では足りず、株式の取得・譲渡や議決権行使について共同して行動する合意があるかどうかが核心となる。現時点で公表情報から確認できるのは、あくまで「支持」の表明にとどまり、直ちに共同保有と断定できる状況ではない。一方で、複数の投資家が同時期に類似の問題意識を示し、結果として企業に対して一体的な圧力を及ぼす構図は、実質的に「ウルフパック的」と受け止められやすい。今後、TOBへの応募確約(ロックアップ)や議決権行使の取り決め、買い増し時期や手法の役割分担など、行動を約する具体的事実が積み上がれば、共同保有認定のリスクは高まる。Dalton Investments は関連会社も含めて株式の7.51%を保有するとみられるほか、SBI系の運用会社レオス・キャピタルワークスも5.1%を握っているもようだ。重要なのは、これらに明確な違法性がなくとも、企業行動が強く制約されるという点である。世論による批判、資本市場での株式集積、そして資本市場内部での「協調に見える動き」が重なった場合、企業はそのいずれか一つだけを切り離して対応することが難しくなる。フジ・メディアHDが情報提供要請の中で、他株主との意思連絡まで踏み込んで説明を求めているのは、こうした「支持が行動合意へ転化する可能性」を早期に把握し、説明責任の枠組みに乗せる狙いがあるとみられる。■この手法が成立するなら、どの企業も狙われ得る今回の事例が投げかける問いは、フジ・メディアHD固有の問題にとどまらない。不祥事や過去の経営課題を抱え、資産価値に比して株価が割安と見られる企業は少なくない。今話題となっているニデック<6594>にもつながる話となろうが、今回はフジ・メディアHDのみに焦点を当てる。そうした企業に対して、(1)世論やメディアを通じたガバナンス批判が高まり(2)同時にアクティビストが株式を集積し(3)さらに複数の投資家が明示・黙示に同じ方向性を示すという構図が成立すれば、原理的にはどの企業も同様の圧力にさらされ得る。この点で重要なのは、必ずしも「共同保有」と法的に断定されなくとも、企業側から見れば実質的な協調圧力として機能してしまう現実である。いわゆるウルフパックは、法令上は立証が難しい一方、実務上は「存在しないものとして扱う」ことが困難なグレーゾーンに位置する。結果として企業は、世論とも、個々の株主とも、そして「協調しているように見える資本市場の動き」とも同時に向き合わざるを得なくなる。これが、今回の資本攻防が示す構造的な難しさであり、合法であるがゆえに抑止しにくいリスクでもある。だからこそフジ・メディアHDは、世論と直接対峙するのではなく、株主意思確認や情報開示、司法判断といった制度の枠組みに戦場を移す戦略を選んでいるとみられる。それは個別企業の防衛にとどまらず、「どの企業でも起こり得る状況」に対する、一つの合理的な対応モデルとも言える。■放送持株会社としての特殊性と「透明性」の論点フジ・メディアHDは認定放送持株会社であり、外資比率(議決権ベース)について制度上の制約が存在する。フジ・メディアHDは外国人等の議決権割合を定期的に公告しており、2025年3月末時点では「19.99%」としている。この水準は、放送法上の規律との関係で、単なる数値以上の意味を持つ。仮に株式の集積が、名義の分散や連携を通じて実質的な影響力行使につながるとの疑義が生じれば、資本市場の問題にとどまらず、情報インフラとしての放送の透明性やガバナンスという観点からも注目を集める可能性がある。■今後の注目点今後の焦点は、(1)フジ・メディアHDが株主意思確認を軸とする防衛設計をどこまで具体化するか、(2)旧村上系と他株主との関係が「支持」から「行動合意」に近づく兆候が現れるか、(3)放送事業者特有の規律が資本市場の攻防にどのように影響するか、の3点に集約される。現段階では、共同保有(ウルフパック)と断定できる状況にはないものの、断定できないこと自体が、企業行動や防衛設計を困難にしている点に、この攻防の本質があると言えそうだ。今年も残すところ数日となったが、来年早々から資本市場をめぐる大きな攻防がどう進展していくか、注目していきたい。
<FA>
2025/12/26 17:14
注目トピックス 日本株
日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は続伸、アドバンテストやファーストリテが2銘柄で約215円分押し上げ
*16:54JST 日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は続伸、アドバンテストやファーストリテが2銘柄で約215円分押し上げ
26日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり104銘柄、値下がり117銘柄、変わらず4銘柄となった。前日25日の主要欧米株式市場は休場。昨日の主要欧米株式市場が休場で手掛かり材料に乏しい中、26日の日経平均は続伸して取引を開始した。その後も買い優勢の展開となり上げ幅を大きく広げ、50900円を超えた。ただ、後場からはじりじりと上げ幅を縮小しており、プラス圏で推移も上値の重い展開となった。引き続き、年内の少額投資非課税制度(NISA)枠利用に伴う個人投資家の買いや12月決算銘柄の配当権利取り狙いの買いが株価下支え要因となった。また、年内の警戒材料はほぼ出尽くしたとして、「掉尾の一振」に期待する買いも指摘された。一方、年末が近づき市場参加者も減少するなか、積極的に買い進む動きは限定的となった。そのほか、日経平均は昨日までの4日間、50500円を超えた水準で売りに押される展開が続いていたため、51000円付近では再度上値の重さが意識される可能性もあった。大引けの日経平均は前営業日比342.60円高の50750.39円となった。東証プライム市場の売買高は16億2605万株、売買代金は3兆7289億円だった。業種別では、その他製品、情報・通信業、海運業などが上昇した一方で、非鉄金属、ガラス・土石製品、建設業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は53.6%、対して値下がり銘柄は41.9%となっている。値上がり寄与トップはアドバンテスト<6857>となり1銘柄で日経平均を約120円押し上げた。同2位はファーストリテ<9983>となり、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、イビデン<4062>、KDDI<9433>、レーザーテック<6920>などがつづいた。一方、値下がり寄与トップはフジクラ<5803>となり1銘柄で日経平均を約15円押し下げた。同2位はファナック<6954>となり、住友電工<5802>、信越化<4063>、ホンダ<7267>、豊田通商<8015>、スズキ<7269>などがつづいた。*15:00現在日経平均株価 50750.39(+342.60)値上がり銘柄数 104(寄与度+450.13)値下がり銘柄数 117(寄与度-107.53)変わらず銘柄数 4○値上がり上位銘柄コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度<6857> アドバンテ 20245 450 120.33<9983> ファーストリテ 57270 1190 95.46<9984> ソフトバンクG 17800 315 63.17<8035> 東エレク 34330 540 54.15<4062> イビデン 13240 305 10.19<9433> KDDI 2750.5 24.5 9.83<6920> レーザーテック 30000 640 8.56<7974> 任天堂 10795 245 8.19<4519> 中外製薬 8410 81 8.12<6146> ディスコ 48870 1150 7.69<3659> ネクソン 3843 58 3.88<9766> コナミG 21560 105 3.51<6981> 村田製作所 3207 39 3.13<4578> 大塚HD 9199 88 2.94<4523> エーザイ 4703 73 2.44<6971> 京セラ 2203 8.5 2.27<4568> 第一三共 3433 22 2.21<7735> SCREEN 15100 165 2.21<6988> 日東電工 3757 12 2.01<7453> 良品計画 2865 28 1.87○値下がり上位銘柄コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度<5803> フジクラ 17160 -460 -15.38<6954> ファナック 5984 -61 -10.19<5802> 住友電気工業 6255 -285 -9.53<4063> 信越化 4894 -48 -8.02<7267> ホンダ 1540.5 -19 -3.81<8015> 豊田通商 5319 -27 -2.71<7269> スズキ 2316 -20 -2.67<2802> 味の素 3374 -36 -2.41<8830> 住友不動産 7928 -62 -2.07<8267> イオン 2456 -20.5 -2.06<5706> 三井金属鉱業 17325 -535 -1.79<6762> TDK 2226.5 -3.5 -1.75<8053> 住友商事 5418 -52 -1.74<4901> 富士フイルム 3371 -14 -1.40<1801> 大成建設 14700 -205 -1.37<6645> オムロン 3943 -40 -1.34<6976> 太陽誘電 3537 -40 -1.34<6861> キーエンス 56960 -380 -1.27<6479> ミネベアミツミ 3141 -37 -1.24<6724> セイコーエプソン 1990 -18.5 -1.24
<CS>
2025/12/26 16:54
注目トピックス 日本株
芙蓉総合リース---各種補助に依らない国内初の非常時地域開放型蓄電池事業を実施
*16:40JST 芙蓉総合リース---各種補助に依らない国内初の非常時地域開放型蓄電池事業を実施
芙蓉総合リース<8424>は25日、茨城県笠間市において非常時地域開放型蓄電池事業を実施すると発表した。これは、自治体の公共用地で大規模災害時のレジリエンス強化に貢献する各種補助・助成制度に依存しない国内初の取り組みであり、第1号案件として進められる。本事業は、笠間市および東電タウンプランニングと締結した協定に基づき、笠間市民体育館(拠点避難所)に隣接する公共用地に系統用蓄電池を設置するもので、出力2MW、容量8MWhの高圧設備が導入される予定。事業開始は2026年9月頃を予定している。通常時には、蓄電池事業者が電力市場での取引を通じて充放電を行い、災害などによる広域かつ長期の停電時には、蓄電池に蓄えられた電力を拠点避難所へ無償提供する。
<NH>
2025/12/26 16:40
注目トピックス 日本株
新興市場銘柄ダイジェスト:フィットクルーは続伸、FフォースGは大幅反落
*15:43JST 新興市場銘柄ダイジェスト:フィットクルーは続伸、FフォースGは大幅反落
<6072> 地盤ネットHD 194 -1もみ合い。25日に東京証券取引所の承認を受け、26年1月6日、東証グロース市場からスタンダード市場へ上場市場区分を変更する。同社は収益基盤の確立・ガバナンスの強化・健全な財務状態の維持など『持続的な成長に不可欠な組織基盤』の構築に努めており、東証の再編市場区分において、「上場企業として基本的なガバナンス水準を備えつつ、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場」と定義されるスタンダード市場が最も適した市場であると考え、市場区分を変更するに至ったとしている。<3541> 農業総合研究所 614 +100ストップ高買い気配。SOMPOホールディングスの完全子会社SOMPO Light VortexによるTOBを発表した。公開買付者は同社株式を非公開化することを目的として、本公開買付けを実施する。同社は25日開催の取締役会において、同公開買付けに賛同の意見を表明するとともに、同公開買付けへの応募を推奨することを決議した。TOB価格は767円、買い付け予定数は1795万8229株(下限1068万8800株、上限設定なし)、買付期間は12月26日から26年2月16日までとしている。<7068> FフォースG 682 -80大幅反落。取得する株式の総数80万株(自己株式を除く発行済株式総数の3.27%)、取得価額の総額4.01億円を上限として、自社株買いを実施する。東京証券取引所の自己株式立会外取引(ToSTNeT-3)による買付けで、取得期間は26年1月6日~1月9日。同社では、株式の流動性向上のため、流通株式比率を50%以上とすることを目指しており、効率的な資本運用及び流通株式比率の向上を目的として、この度の自己株式の取得を実施する。また、取得した自社株式は1月31日付で全株消却する。<338A> Zenmu 5210 -10反落。同社は、新型コロナウィルスの流行以降に拡大、定着したリモートワークによる業務用PCの持ち出しに関するセキュリティ需要に対し、秘密分散技術を活用したセキュリティと利便性の両立や価格などの優位性による置き換え提案に取り組んでおり、このたび同社の主力サービスである「ZENMU Virtual Drive」に関し、2件合計2.54億円の受注を獲得したことを発表し、好材料視されている。なお、本件は25年12月期の業績予想に織り込み済みとしている。<469A> フィットクルー 2450 +100続伸。25日の取引終了後に、Ascendersが行うピラティス事業の譲受に向けた基本合意書を締結することを発表し、好材料視されている。Ascendersが運営するグループレッスン型ピラティススタジオ運営事業(4ブランド11店舗)を譲受の対象とする。現時点では基本合意書締結の段階であり、譲受事業の経営成績の詳細については精査中であるが、25年11月期の同社売上高の10%未満、経常利益の30%未満となる予定であり、いずれも軽微となる予定としている。<2334> イオレ 429 -8もみ合い。個人向け暗号金融資産レンディングサービス「らくらくちょコイン」の提供開始を発表し、好材料視されている。同サービスのリリースは、「Neo Crypto Bank 構想」の一環として、サービスの具体的な実装フェーズへ移行するものになる。また、当該サービス実装フェーズ移行に伴い、個人向けレンディングの早期収益化を目的として、同サービスの開始に先立ち予約受付を開始する。これにより、同社は暗号資産の活用機会を拡大するとともに、DALの収益基盤を段階的に拡張していくとしている。
<NH>
2025/12/26 15:43
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