注目トピックス 市況・概況
後場に注目すべき3つのポイント~7割強が上昇するしっかりとした展開に
配信日時:2024/05/09 12:20
配信元:FISCO
*12:20JST 後場に注目すべき3つのポイント~7割強が上昇するしっかりとした展開に
9日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は反発、7割強が上昇するしっかりとした展開に
・ドル・円は底堅い、下押しも下げづらい
・値上り寄与トップはオムロン<6645>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は反発、7割強が上昇するしっかりとした展開に
日経平均は反発。前日比189.73円高(+0.50%)の38392.10円(出来高概算8億4000万株)で前場の取引を終えている。
8日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は172.13ドル高(+0.44%)の39056.39ドル、ナスダックは29.80ポイント安(-0.18%)の16302.76、S&P500は0.03ポイント安(-0.00%)の5187.67で取引を終了した。利下げ先送り観測に売られ、寄り付き後、下落。押し目からは金融セクターの買い、良好な経済を期待した買いが支えダウは上昇に転じた。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁に続き、コリンズ・ボストン連銀総裁もインフレの目標達成に予想以上の時間を要する可能性に言及したことを背景とした長期金利上昇が重しとなり、ハイテクは上値が抑制され、終日軟調に推移。終盤にかけダウは上げ幅を拡大もナスダックはプラス圏を回復できずまちまちで終了。
米国株が高安まちまちだったことから、東京市場も小動きでスタート。日経平均は前日比マイナス圏で推移した時間もあったが、為替が1ドル155円60銭で目立った動きもないことから、売り一巡後は切り返す展開に。決算発表銘柄に関心が向かう一方、プライム市場の7割強が上昇するしっかりの地合いとなった。
業種別では、その他金融業、その他製品、金属製品、ガラス・土石製品、保険業など上昇した一方、電気・ガス業、証券・商品先物取引業の2セクターのみ下落した。
日経平均採用銘柄では、今期営業利益が市場予想を上回ったことでオムロン<6645>が大幅高となったほか、ヤマハ<7951>、オリックス<8591>、IHI<7013>も決算を手掛かりに買い優勢となった。このほか、横河電機<6841>が上場来高値を連日で更新。また、昨日、決算発表後に売られたAGC<5201>、任天堂<7974>が反発した。
一方、今期営業増益も市場予想に届かなかったことでヤマトホールディングス<9064>が4年ぶりの安値圏まで売られたほか、太陽誘電<6976>もネガティブ視されて下落。三菱自<7211>は米国の訴訟で約1500億円の支払い命令を受けたことが嫌気されたほか、三菱重<7011>も続落。また、ソフトバンクグループ<9984>は、決算発表を行った傘下の英アーム株が売られたことが影響し下落した。
後場は取引時間中に発表される決算に注目が集まる。12時台には、旭化成<3407>、小野薬<4528>、住友理工<5191>、千代建<6366>、SMK<6798>、13時台には、住電設<1949>、ダイセル<4202>、ぴあ<4337>、北越工<6364>、高島<8007>、14時台には、ダイダン<1980>、ノリタケ<5331>、デンヨー<6517>、大崎電<6644>などが予定されている。
■ドル・円は底堅い、下押しも下げづらい
9日午前の東京市場でドル・円は底堅く推移し、一時155円17銭まで失速も155円69銭まで値を上げた。日銀の今後の金融正常化論議に思惑が広がりやすいものの、米連邦準制度理事会(FRB)の引き締め的な政策の継続をにらみドル買いが続いた。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は155円17銭から155円69銭、ユーロ・円は166円74銭から167円26銭、ユーロ・ドルは1.0742ドルから1.0750ドル。
■後場のチェック銘柄
・サイトリ細胞研究所<3750>、コーセー<4922>など、5銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上り寄与トップはオムロン<6645>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・3月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比+0.6%(予想:+1.4%、2月:+1.4%)
【要人発言】
・日銀金融政策決定会合における主な意見(4月25-26日分)
「円安を背景に基調的な物価上昇率が上振れると、正常化ペースは早まる可能性」
「政策金利引き上げのタイミングや幅に関する議論を深める必要」
「国債需給バランスを踏まえ現状6兆円程度の長期国債買入れ減額は選択肢」
「金利のパス、市場に織り込まれているよりも高いものになる可能性」
・神田財務官
「介入関連報道、政府関係者が話した事実はない」
「為替介入に関し、世の中で言われている限界は全く間違えている」
「必要があれば適切な対応をとる」
<国内>
・14:00 3月景気動向指数・先行速報値(予想:111.2、2月:111.8)
<海外>
・時間未定 中・4月輸出(前年比予想:+1.3%、3月:-7.5%)
・時間未定 中・4月輸入(前年比予想:+4.7%、3月:-1.9%)
<CS>
・日経平均は反発、7割強が上昇するしっかりとした展開に
・ドル・円は底堅い、下押しも下げづらい
・値上り寄与トップはオムロン<6645>、同2位はファナック<6954>
■日経平均は反発、7割強が上昇するしっかりとした展開に
日経平均は反発。前日比189.73円高(+0.50%)の38392.10円(出来高概算8億4000万株)で前場の取引を終えている。
8日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は172.13ドル高(+0.44%)の39056.39ドル、ナスダックは29.80ポイント安(-0.18%)の16302.76、S&P500は0.03ポイント安(-0.00%)の5187.67で取引を終了した。利下げ先送り観測に売られ、寄り付き後、下落。押し目からは金融セクターの買い、良好な経済を期待した買いが支えダウは上昇に転じた。カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁に続き、コリンズ・ボストン連銀総裁もインフレの目標達成に予想以上の時間を要する可能性に言及したことを背景とした長期金利上昇が重しとなり、ハイテクは上値が抑制され、終日軟調に推移。終盤にかけダウは上げ幅を拡大もナスダックはプラス圏を回復できずまちまちで終了。
米国株が高安まちまちだったことから、東京市場も小動きでスタート。日経平均は前日比マイナス圏で推移した時間もあったが、為替が1ドル155円60銭で目立った動きもないことから、売り一巡後は切り返す展開に。決算発表銘柄に関心が向かう一方、プライム市場の7割強が上昇するしっかりの地合いとなった。
業種別では、その他金融業、その他製品、金属製品、ガラス・土石製品、保険業など上昇した一方、電気・ガス業、証券・商品先物取引業の2セクターのみ下落した。
日経平均採用銘柄では、今期営業利益が市場予想を上回ったことでオムロン<6645>が大幅高となったほか、ヤマハ<7951>、オリックス<8591>、IHI<7013>も決算を手掛かりに買い優勢となった。このほか、横河電機<6841>が上場来高値を連日で更新。また、昨日、決算発表後に売られたAGC<5201>、任天堂<7974>が反発した。
一方、今期営業増益も市場予想に届かなかったことでヤマトホールディングス<9064>が4年ぶりの安値圏まで売られたほか、太陽誘電<6976>もネガティブ視されて下落。三菱自<7211>は米国の訴訟で約1500億円の支払い命令を受けたことが嫌気されたほか、三菱重<7011>も続落。また、ソフトバンクグループ<9984>は、決算発表を行った傘下の英アーム株が売られたことが影響し下落した。
後場は取引時間中に発表される決算に注目が集まる。12時台には、旭化成<3407>、小野薬<4528>、住友理工<5191>、千代建<6366>、SMK<6798>、13時台には、住電設<1949>、ダイセル<4202>、ぴあ<4337>、北越工<6364>、高島<8007>、14時台には、ダイダン<1980>、ノリタケ<5331>、デンヨー<6517>、大崎電<6644>などが予定されている。
■ドル・円は底堅い、下押しも下げづらい
9日午前の東京市場でドル・円は底堅く推移し、一時155円17銭まで失速も155円69銭まで値を上げた。日銀の今後の金融正常化論議に思惑が広がりやすいものの、米連邦準制度理事会(FRB)の引き締め的な政策の継続をにらみドル買いが続いた。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は155円17銭から155円69銭、ユーロ・円は166円74銭から167円26銭、ユーロ・ドルは1.0742ドルから1.0750ドル。
■後場のチェック銘柄
・サイトリ細胞研究所<3750>、コーセー<4922>など、5銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上り寄与トップはオムロン<6645>、同2位はファナック<6954>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・日・3月毎月勤労統計・現金給与総額:前年比+0.6%(予想:+1.4%、2月:+1.4%)
【要人発言】
・日銀金融政策決定会合における主な意見(4月25-26日分)
「円安を背景に基調的な物価上昇率が上振れると、正常化ペースは早まる可能性」
「政策金利引き上げのタイミングや幅に関する議論を深める必要」
「国債需給バランスを踏まえ現状6兆円程度の長期国債買入れ減額は選択肢」
「金利のパス、市場に織り込まれているよりも高いものになる可能性」
・神田財務官
「介入関連報道、政府関係者が話した事実はない」
「為替介入に関し、世の中で言われている限界は全く間違えている」
「必要があれば適切な対応をとる」
<国内>
・14:00 3月景気動向指数・先行速報値(予想:111.2、2月:111.8)
<海外>
・時間未定 中・4月輸出(前年比予想:+1.3%、3月:-7.5%)
・時間未定 中・4月輸入(前年比予想:+4.7%、3月:-1.9%)
<CS>
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