注目トピックス 市況・概況
8日の米国市場ダイジェスト:NYダウは172ドル高、利下げ先送り観測が重し
配信日時:2024/05/09 08:05
配信元:FISCO
*08:05JST 8日の米国市場ダイジェスト:NYダウは172ドル高、利下げ先送り観測が重し
■NY株式:NYダウは172ドル高、利下げ先送り観測が重し
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は172.13ドル高の39,056.39ドル、ナスダックは29.80ポイント安の16,302.76で取引を終了した。
利下げ先送り観測に売られ、寄り付き後、下落。押し目からは金融セクターの買い、良好な経済を期待した買いが支えダウは上昇に転じた。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁に続きボストン連銀のコリンズ総裁もインフレの目標達成に予想以上の時間を要する可能性に言及したことを背景とした長期金利上昇が重しとなり、ハイテクは上値が抑制され、終日軟調に推移。終盤にかけダウは上げ幅を拡大もナスダックはプラス圏を回復できずまちまちで終了。セクター別では、銀行が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。
携帯端末のアップル(AAPL)は値下げが奏功し3月の中国でのアイフォーンが大半を占める外国製スマホの販売が12%増となったと報じられ、上昇。ソーシャルネットワーク・プラットフォームを提供するレディット(RDDT) は上場後初めて発表した四半期決算で売上高が予想を上回り、上昇した。配車サービスのウーバー・テクノロジーズ(UBER)は第1四半期決算で本年のイースターやラマダンなどの祝日が例年よりも早く始まったことなどが影響し予約総数が予想を下回り、下落。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は同社の自動運転機能を巡り投資家や消費者に誤解を与えた可能性を検察当局が調査しているとの報道を受けて、売られた。オンライン旅行検索サービスのトリップ・アドバイザー(TRIP)は四半期決算で損失が予想以上に拡大したほか、身売り計画の撤回が嫌気され、下落。半導体のインテル(INTC)は商務省から対中顧客へのいくつかの輸出ライセンスを取り消すと通達されたのち見直された第2四半期の売上高見通しを受けて失望感が強まり売られた。
旅行情報・予約サイト運営のエアビー・アンドビー(ABNB)は取引終了後に四半期決算を発表。1株利益が予想を下回ったが見通しが予想を下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米金利据え置き長期化の思惑や日本の為替介入警戒感緩和で円売り再開
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は155円68銭へ上昇後、155円40銭まで下落したが、再び上昇し155円64銭で引けた。連邦準備制度理事会(FRB)が当面現行の金利を据え置くとの見方に長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。欧州引けにかけて一時ドル買いが弱まるが、コリンズ米ボストン連銀総裁がインフレの目標達成で従来予想されていた以上の時間を要する可能性を指摘、より確実になるまで現行金利を維持するべきだとの発言を受けてドル買いが再開。イエレン財務長官の介入に関する考えや日銀の植田総裁が追加利上げに慎重との見方に日本当局の介入警戒感が緩和し円売りも再開。
ユーロ・ドルは1.0740ドルから1.0757ドルのレンジで上下し、1.0746ドルで引けた。ホルツマン・オーストリア中銀総裁やウンシュ・ベルギー中銀総裁が利下げに慎重な見解を示したため一時ユーロ買いが強まった。ユーロ・円は、167円00銭から167円35銭へ上昇。ポンド・ドルは1.2473ドルへ弱含んだのち、1.2505ドルまで上昇。ドル・スイスは0.9093フランから0.9073フランまで下落した。中東情勢を警戒し安全通貨としてのフラン買いが優勢となった。
■NY原油:反発で78.99ドル、需給ひっ迫の思惑残る
NY原油先物6月限は反発(NYMEX原油6月限終値:78.99 ↑0.61)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+0.61ドルの78.99ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは76.89ドル-79.27ドル。ロンドン市場の前半にかけて76.89ドルまで売られたが、需給ひっ迫の思惑が浮上し、米国市場の後半にかけて79.27ドルまで反発。通常取引終了後の時間外取引では主に79ドル台で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 37.71ドル -0.13ドル(-0.34%)
モルガン・スタンレー(MS) 95.64ドル -0.15ドル(-0.15%)
ゴールドマン・サックス(GS)446.95ドル +3.15ドル(+0.70%)
インテル(INTC) 30.00ドル -0.68ドル(-2.21%)
アップル(AAPL) 182.74ドル +0.34ドル(+0.18%)
アルファベット(GOOG) 171.16ドル -1.82ドル(-1.05%)
メタ(META) 472.60ドル +4.36ドル(+0.93%)
キャタピラー(CAT) 344.50ドル -0.50ドル(-0.14%)
アルコア(AA) 36.64ドル -0.93ドル(-2.47%)
ウォルマート(WMT) 60.30ドル -0.32ドル(-0.52%)
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米国株式市場はまちまち。ダウ平均は172.13ドル高の39,056.39ドル、ナスダックは29.80ポイント安の16,302.76で取引を終了した。
利下げ先送り観測に売られ、寄り付き後、下落。押し目からは金融セクターの買い、良好な経済を期待した買いが支えダウは上昇に転じた。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁に続きボストン連銀のコリンズ総裁もインフレの目標達成に予想以上の時間を要する可能性に言及したことを背景とした長期金利上昇が重しとなり、ハイテクは上値が抑制され、終日軟調に推移。終盤にかけダウは上げ幅を拡大もナスダックはプラス圏を回復できずまちまちで終了。セクター別では、銀行が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。
携帯端末のアップル(AAPL)は値下げが奏功し3月の中国でのアイフォーンが大半を占める外国製スマホの販売が12%増となったと報じられ、上昇。ソーシャルネットワーク・プラットフォームを提供するレディット(RDDT) は上場後初めて発表した四半期決算で売上高が予想を上回り、上昇した。配車サービスのウーバー・テクノロジーズ(UBER)は第1四半期決算で本年のイースターやラマダンなどの祝日が例年よりも早く始まったことなどが影響し予約総数が予想を下回り、下落。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は同社の自動運転機能を巡り投資家や消費者に誤解を与えた可能性を検察当局が調査しているとの報道を受けて、売られた。オンライン旅行検索サービスのトリップ・アドバイザー(TRIP)は四半期決算で損失が予想以上に拡大したほか、身売り計画の撤回が嫌気され、下落。半導体のインテル(INTC)は商務省から対中顧客へのいくつかの輸出ライセンスを取り消すと通達されたのち見直された第2四半期の売上高見通しを受けて失望感が強まり売られた。
旅行情報・予約サイト運営のエアビー・アンドビー(ABNB)は取引終了後に四半期決算を発表。1株利益が予想を下回ったが見通しが予想を下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米金利据え置き長期化の思惑や日本の為替介入警戒感緩和で円売り再開
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は155円68銭へ上昇後、155円40銭まで下落したが、再び上昇し155円64銭で引けた。連邦準備制度理事会(FRB)が当面現行の金利を据え置くとの見方に長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。欧州引けにかけて一時ドル買いが弱まるが、コリンズ米ボストン連銀総裁がインフレの目標達成で従来予想されていた以上の時間を要する可能性を指摘、より確実になるまで現行金利を維持するべきだとの発言を受けてドル買いが再開。イエレン財務長官の介入に関する考えや日銀の植田総裁が追加利上げに慎重との見方に日本当局の介入警戒感が緩和し円売りも再開。
ユーロ・ドルは1.0740ドルから1.0757ドルのレンジで上下し、1.0746ドルで引けた。ホルツマン・オーストリア中銀総裁やウンシュ・ベルギー中銀総裁が利下げに慎重な見解を示したため一時ユーロ買いが強まった。ユーロ・円は、167円00銭から167円35銭へ上昇。ポンド・ドルは1.2473ドルへ弱含んだのち、1.2505ドルまで上昇。ドル・スイスは0.9093フランから0.9073フランまで下落した。中東情勢を警戒し安全通貨としてのフラン買いが優勢となった。
■NY原油:反発で78.99ドル、需給ひっ迫の思惑残る
NY原油先物6月限は反発(NYMEX原油6月限終値:78.99 ↑0.61)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比+0.61ドルの78.99ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは76.89ドル-79.27ドル。ロンドン市場の前半にかけて76.89ドルまで売られたが、需給ひっ迫の思惑が浮上し、米国市場の後半にかけて79.27ドルまで反発。通常取引終了後の時間外取引では主に79ドル台で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 37.71ドル -0.13ドル(-0.34%)
モルガン・スタンレー(MS) 95.64ドル -0.15ドル(-0.15%)
ゴールドマン・サックス(GS)446.95ドル +3.15ドル(+0.70%)
インテル(INTC) 30.00ドル -0.68ドル(-2.21%)
アップル(AAPL) 182.74ドル +0.34ドル(+0.18%)
アルファベット(GOOG) 171.16ドル -1.82ドル(-1.05%)
メタ(META) 472.60ドル +4.36ドル(+0.93%)
キャタピラー(CAT) 344.50ドル -0.50ドル(-0.14%)
アルコア(AA) 36.64ドル -0.93ドル(-2.47%)
ウォルマート(WMT) 60.30ドル -0.32ドル(-0.52%)
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