みんかぶニュース 為替・FX

来週の為替相場見通し=上値を試す場面も

配信日時:2024/04/12 17:23 配信元:MINKABU
 来週のドル円相場は、介入ラインを探りながら一段の上値を試す場面がありそうだ。予想レンジは1ドル=152円00銭~155円00銭。  10日に発表された3月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想から上振れし、インフレ圧力が根強いことが明らかになった。11日に発表された前週分の米新規失業保険申請件数では労働市場の底堅さが示され、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が後ずれするとの見方からドルが買われやすくなっている。15日の米3月小売売上高や、18日の4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数などが強い内容となれば一段とドル高・円安が進むだろう。12日に鈴木俊一財務相が「米ワシントンDCで来週開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、ドル独歩高への懸念が議論される可能性がある」と述べたこともあり、日本政府・日銀による円買い介入への警戒感は依然として残っているが、海外投機筋が介入を試すような円売りを仕掛ければ比較的早期に155円ラインを試しに行く展開も想定される。  このほか来週に海外で発表される主な経済指標は、15日に2月のユーロ圏鉱工業生産と4月のニューヨーク連銀製造業景気指数、16日に1~3月期の中国国内総生産(GDP)と3月の米鉱工業生産、17日に3月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値と米地区連銀経済報告(ベージュブック)、18日に3月の米景気先行指標総合指数と3月の米中古住宅販売件数、19日に3月のドイツ生産者物価指数(PPI)など。国内では15日に2月の機械受注、17日に3月の貿易収支、19日に3月のCPIが公表される予定となっている。 出所:MINKABU PRESS

Copyright (C) MINKABU, Inc. All rights reserved.

ニュースカテゴリ