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Aoba-BBT Research Memo(1):リカレント教育とプラットフォームサービスを両輪に業績は成長ステージに
配信日時:2024/01/25 14:41
配信元:FISCO
*14:41JST Aoba-BBT Research Memo(1):リカレント教育とプラットフォームサービスを両輪に業績は成長ステージに
■要約
Aoba-BBT(旧ビジネス・ブレークスルー、2023年10月1日 社名変更)<2464>は、1歳から経営者までの全年齢の学習者や人材を対象に、企業や組織の経営者やリーダーとしてグローバルに活躍する為の「マインドセット、知識、スキル、実践力」を獲得するための教育を、主にインターネットやAI等の先進的テクノロジーを駆使して最適な手法で学習環境を提供するエド・テック事業会社である。
1998年の創業時には、インターネットを活用したオンラインマネジメント教育サービスを主力事業とし、2005年にビジネス・ブレークスルー大学大学院(以下、BBT大学大学院)、2010年にビジネス・ブレークスルー大学経営学部(以下、BBT大学)を開学した。2013年以降はインターナショナルスクール運営会社(学校名:アオバジャパン・インターナショナルスクール(以下、AJIS))を子会社化するなど、若年層、対面型教育サービスへ展開し、1歳児から社会人までをカバーする「生涯教育プラットフォーム」を構築した。経営ミッションである「世界で活躍するリーダーの育成」に取り組んでいる。
1. 2024年3月期第2四半期累計業績の概要
2024年3月期第2四半期累計(2023年7月~9月)の連結業績は、売上高で前年同期比4.8%増の3,776百万円、営業利益で同72.7%増の221百万円と増収増益となった。リカレント教育事業は同6.4%増の1.836百万円となり、プラットフォームサービス事業が売上高で同5.6%増の1,927百万円、営業利益で同6.9%増の150百万円と推移したことが増収増益要因となった。なお、AJISは2023年4月に国際バカロレア機構(以下、IBO)から完全オンラインでの国際バカロレアディプロマプログラム(IBDP)※の試験的実施校にアジアで初めて認定されたことを発表した。2024年8月に向け、日本を含む東アジア及び東南アジア、オセアニア地域でオンラインコースの生徒募集を開始しており、今後海外でも生徒数が増える可能性が出ている。
※IBDP:16~19歳までを対象とし、所定のカリキュラムを2年間履修し、最終試験を経て所定の成績を収めると、国際的に認められる大学入試資格(国際バカロレア資格)が取得可能となるプログラム。オンラインIBDPの試験的実施校は世界で5校が認定された。入学資格は、高校生レベルのアカデミックな英語力を持ち、日本標準時間に対して3時間以内の時差内に居住していること、IBミドルイヤープログラム(MYP)又は同等の高校準備カリキュラムを終了していることの3点。
2. 2024年3月期業績見通し
2024年3月期の連結業績は、売上高で前期比11.4%増の8,081百万円、営業利益で同97.5%増の650百万円と期初計画を据え置いた。売上高は2012年3月期に連結決算を開始して以降、増収を続けており、営業利益も2期ぶりに過去最高を更新する見通しだ。リカレント教育事業ではUniversity事業系の伸び悩みを、法人向け人材育成事業系や英語教育事業系、ITマネジメント事業系の成長でカバーする。新たな取り組みとして、LMS(Learning Management System)企業に対して、同社が保有する約1万時間分のビジネス映像コンテンツを基に作成したオリジナルコンテンツの提供を2023年9月より開始した。法人向けeラーニング市場の裾野は広く、同社だけでは新規顧客の開拓に限界があることから、LMS企業との提携戦略により保有コンテンツの価値最大化を図るとともに、同コンテンツの販売をきっかけにして、同社グループの他の商品・サービスの販売拡大を狙っている。プラットフォームサービス事業は、2023年4月にバイリンガルプリスクールの「用賀キャンパス」を開校したことで新規開校が一段落し、新規開校のための先行費用発生はしばらく予定していない。既存キャンパスの生徒数も順調に増加していることから、今後は売上拡大とともに収益性も向上する見通しだ。
3. 中期経営計画
2022年6月に発表した「中期経営計画2022-24」では、業績目標として2025年3月期に売上高100億円、営業利益10.5億円を掲げた。インターナショナルスクール事業系は生徒数の増加により、売上高で年率10~11%の着実な成長を見込んでおり、2023年3月期まではおおむね順調に進捗している。リカレント教育事業では、University事業系がやや苦戦しているものの、人的資本投資の拡大やリカレント教育に対する国の支援策などを追い風にして、人材育成プログラムや英語教育、ITマネジメント教育など各分野で年率2ケタ成長が見込まれる。増収効果に加えて先行投資が一巡しDX推進により生産性も向上することから、低迷していた利益率も上昇に転じる見通しだ。年率10%台の成長が続く法人向けeラーニング市場において同社のシェアはまだ数%と低く、シェア拡大による成長余地は大きい。一方、プラットフォームサービス事業についても、IBDPオンライン校が海外で普及していけば、成長スピードも加速する可能性があり、今後の動向が注目される。
■Key Points
・2024年3月期第2四半期累計売上高はリカレント事業・プラットフォームサービス事業ともに増収増益に
・2024年3月期は売上高、営業利益、経常利益で過去最高を更新する見通し
・2025年3月期の売上高100億円、営業利益10.5億円の達成に向けた施策に注力
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SO>
Aoba-BBT(旧ビジネス・ブレークスルー、2023年10月1日 社名変更)<2464>は、1歳から経営者までの全年齢の学習者や人材を対象に、企業や組織の経営者やリーダーとしてグローバルに活躍する為の「マインドセット、知識、スキル、実践力」を獲得するための教育を、主にインターネットやAI等の先進的テクノロジーを駆使して最適な手法で学習環境を提供するエド・テック事業会社である。
1998年の創業時には、インターネットを活用したオンラインマネジメント教育サービスを主力事業とし、2005年にビジネス・ブレークスルー大学大学院(以下、BBT大学大学院)、2010年にビジネス・ブレークスルー大学経営学部(以下、BBT大学)を開学した。2013年以降はインターナショナルスクール運営会社(学校名:アオバジャパン・インターナショナルスクール(以下、AJIS))を子会社化するなど、若年層、対面型教育サービスへ展開し、1歳児から社会人までをカバーする「生涯教育プラットフォーム」を構築した。経営ミッションである「世界で活躍するリーダーの育成」に取り組んでいる。
1. 2024年3月期第2四半期累計業績の概要
2024年3月期第2四半期累計(2023年7月~9月)の連結業績は、売上高で前年同期比4.8%増の3,776百万円、営業利益で同72.7%増の221百万円と増収増益となった。リカレント教育事業は同6.4%増の1.836百万円となり、プラットフォームサービス事業が売上高で同5.6%増の1,927百万円、営業利益で同6.9%増の150百万円と推移したことが増収増益要因となった。なお、AJISは2023年4月に国際バカロレア機構(以下、IBO)から完全オンラインでの国際バカロレアディプロマプログラム(IBDP)※の試験的実施校にアジアで初めて認定されたことを発表した。2024年8月に向け、日本を含む東アジア及び東南アジア、オセアニア地域でオンラインコースの生徒募集を開始しており、今後海外でも生徒数が増える可能性が出ている。
※IBDP:16~19歳までを対象とし、所定のカリキュラムを2年間履修し、最終試験を経て所定の成績を収めると、国際的に認められる大学入試資格(国際バカロレア資格)が取得可能となるプログラム。オンラインIBDPの試験的実施校は世界で5校が認定された。入学資格は、高校生レベルのアカデミックな英語力を持ち、日本標準時間に対して3時間以内の時差内に居住していること、IBミドルイヤープログラム(MYP)又は同等の高校準備カリキュラムを終了していることの3点。
2. 2024年3月期業績見通し
2024年3月期の連結業績は、売上高で前期比11.4%増の8,081百万円、営業利益で同97.5%増の650百万円と期初計画を据え置いた。売上高は2012年3月期に連結決算を開始して以降、増収を続けており、営業利益も2期ぶりに過去最高を更新する見通しだ。リカレント教育事業ではUniversity事業系の伸び悩みを、法人向け人材育成事業系や英語教育事業系、ITマネジメント事業系の成長でカバーする。新たな取り組みとして、LMS(Learning Management System)企業に対して、同社が保有する約1万時間分のビジネス映像コンテンツを基に作成したオリジナルコンテンツの提供を2023年9月より開始した。法人向けeラーニング市場の裾野は広く、同社だけでは新規顧客の開拓に限界があることから、LMS企業との提携戦略により保有コンテンツの価値最大化を図るとともに、同コンテンツの販売をきっかけにして、同社グループの他の商品・サービスの販売拡大を狙っている。プラットフォームサービス事業は、2023年4月にバイリンガルプリスクールの「用賀キャンパス」を開校したことで新規開校が一段落し、新規開校のための先行費用発生はしばらく予定していない。既存キャンパスの生徒数も順調に増加していることから、今後は売上拡大とともに収益性も向上する見通しだ。
3. 中期経営計画
2022年6月に発表した「中期経営計画2022-24」では、業績目標として2025年3月期に売上高100億円、営業利益10.5億円を掲げた。インターナショナルスクール事業系は生徒数の増加により、売上高で年率10~11%の着実な成長を見込んでおり、2023年3月期まではおおむね順調に進捗している。リカレント教育事業では、University事業系がやや苦戦しているものの、人的資本投資の拡大やリカレント教育に対する国の支援策などを追い風にして、人材育成プログラムや英語教育、ITマネジメント教育など各分野で年率2ケタ成長が見込まれる。増収効果に加えて先行投資が一巡しDX推進により生産性も向上することから、低迷していた利益率も上昇に転じる見通しだ。年率10%台の成長が続く法人向けeラーニング市場において同社のシェアはまだ数%と低く、シェア拡大による成長余地は大きい。一方、プラットフォームサービス事業についても、IBDPオンライン校が海外で普及していけば、成長スピードも加速する可能性があり、今後の動向が注目される。
■Key Points
・2024年3月期第2四半期累計売上高はリカレント事業・プラットフォームサービス事業ともに増収増益に
・2024年3月期は売上高、営業利益、経常利益で過去最高を更新する見通し
・2025年3月期の売上高100億円、営業利益10.5億円の達成に向けた施策に注力
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SO>
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