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概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は小反落、中国景気の先行き不透明感
配信日時:2023/11/30 09:26
配信元:FISCO
*09:26JST 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は小反落、中国景気の先行き不透明感
【ブラジル】ボベスパ指数 126165.64 0.29%
29日のブラジル株式市場は3日ぶりに反落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比372.68ポイント安(-0.29%)の126165.64で引けた。日中の取引レンジは126017.97-127388.15となった。
買いが先行した後は上げ幅を縮小させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りがやや優勢。また、通貨レアル安の進行もブラジル株の売り圧力を強めた。一方、指数の下値は限定的。欧米市場が底堅い展開を示したことなどが指数をサポートした。
【ロシア】MOEX指数 3173.52 -0.71%
29日のロシア株式市場は小反落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比22.84ポイント安(-0.71%)の3173.52ポイントで引けた。日中の取引レンジは3173.37-3200.33となった。
買いが先行した後は売りに押され、引けまで狭いレンジでもみ合った。ブレント原油価格が取引時間内に下落したことが指数の足かせとなった。また、中国景気の先行き不透明感が解消されていないことも引き続き圧迫材料。一方、欧米市場が底堅い展開を示したことが指数をサポートした。
【インド】SENSEX指数 66901.91 +1.10%
29日のインドSENSEX指数は続伸。前日比727.70ポイント高(+1.10%)の66901.91、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同206.90ポイント高(+1.04%)の20096.60で取引を終えた。
買いが先行した後は上げ幅をやや拡大させた。米長期金利の低下が外資の流出懸念を後退させた。また、成長ペースの加速期待も好感された。S&Pグローバル・レーティングは最新リポートで、インド経済が2026年まで7%の成長率を遂げるとの見方を示した。
【中国本土】上海総合指数 3021.69 -0.56%
29日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比16.87ポイント安(-0.56%)の3021.69ポイントと反落した。約4週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
指標発表前に買いが手控えられる流れ。中国であす30日、11月の製造業PMI(国家統計局などが集計)が公表される。PMIは前回から改善するとみられているが、27日発表された今年10月の工業企業利益総額は前月から大幅に鈍化しているだけに、結果を見極めたいとするスタンスも漂った。また、中国では影の銀行(シャドーバンキング)の債務問題や、不動産支援策実行に対する不透明感などが依然としてくすぶっている。中国当局が国内金融機関に対し、不動産業界の支援に向けた融資強化を要請するなか、銀行各社は2024年に業績の悪化を強いられる可能性があるとも伝わった。アナリスト試算によれば、大手10行は2024年に不動産関連の不良債権に絡む890億米ドル(約13兆円)規模の引当金計上を迫られる恐れがあるという。
<CS>
29日のブラジル株式市場は3日ぶりに反落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比372.68ポイント安(-0.29%)の126165.64で引けた。日中の取引レンジは126017.97-127388.15となった。
買いが先行した後は上げ幅を縮小させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りがやや優勢。また、通貨レアル安の進行もブラジル株の売り圧力を強めた。一方、指数の下値は限定的。欧米市場が底堅い展開を示したことなどが指数をサポートした。
【ロシア】MOEX指数 3173.52 -0.71%
29日のロシア株式市場は小反落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比22.84ポイント安(-0.71%)の3173.52ポイントで引けた。日中の取引レンジは3173.37-3200.33となった。
買いが先行した後は売りに押され、引けまで狭いレンジでもみ合った。ブレント原油価格が取引時間内に下落したことが指数の足かせとなった。また、中国景気の先行き不透明感が解消されていないことも引き続き圧迫材料。一方、欧米市場が底堅い展開を示したことが指数をサポートした。
【インド】SENSEX指数 66901.91 +1.10%
29日のインドSENSEX指数は続伸。前日比727.70ポイント高(+1.10%)の66901.91、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同206.90ポイント高(+1.04%)の20096.60で取引を終えた。
買いが先行した後は上げ幅をやや拡大させた。米長期金利の低下が外資の流出懸念を後退させた。また、成長ペースの加速期待も好感された。S&Pグローバル・レーティングは最新リポートで、インド経済が2026年まで7%の成長率を遂げるとの見方を示した。
【中国本土】上海総合指数 3021.69 -0.56%
29日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比16.87ポイント安(-0.56%)の3021.69ポイントと反落した。約4週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。
指標発表前に買いが手控えられる流れ。中国であす30日、11月の製造業PMI(国家統計局などが集計)が公表される。PMIは前回から改善するとみられているが、27日発表された今年10月の工業企業利益総額は前月から大幅に鈍化しているだけに、結果を見極めたいとするスタンスも漂った。また、中国では影の銀行(シャドーバンキング)の債務問題や、不動産支援策実行に対する不透明感などが依然としてくすぶっている。中国当局が国内金融機関に対し、不動産業界の支援に向けた融資強化を要請するなか、銀行各社は2024年に業績の悪化を強いられる可能性があるとも伝わった。アナリスト試算によれば、大手10行は2024年に不動産関連の不良債権に絡む890億米ドル(約13兆円)規模の引当金計上を迫られる恐れがあるという。
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