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NYの視点:FRB高官、十分な引き締め域に達したと利上げ終了も示唆

配信日時:2023/10/10 07:35 配信元:FISCO
*07:35JST NYの視点:FRB高官、十分な引き締め域に達したと利上げ終了も示唆 米連邦準備制度理事会(FRB)高官は長期金利の上昇が金融市場のひっ迫のさらなる圧力となり、十分な引き締め域に達した可能性を指摘している。

サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は今まで、インフレが高過ぎ、目標値達成には長い道のりだと、追加利上げの可能性を示唆してきた。しかし、5日のNYエコノミッククラブでの講演で、労働市場や物価が減速したら金利を据え置くことも可能との見解を示した。インフレ率の低下に伴い政策金利の据え置きは一段の引き締め策になると指摘。また、最近の米国債相場の引き締まりは1回の利上げに相当すると述べ、利上げの必要性が後退しつつあると考えていることを明らかにした。

また、23年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を有しタカ派として知られるダラス連銀のローガン総裁は米利回りの上昇で追加利上げの必要性を弱める可能性を指摘。利上げ終了も示唆した。ジェファーソン副議長は「十分に金融政策が引き締まったかどうかに言及するのは時期尚早」とし、「最近のインフレ指標には勇気づけられるが、依然高過ぎる」と追加利上げも除外しなかったが慎重に政策を進める余地があるとした。

バー副議長やアトランタ連銀のボスティック総裁は金融政策がすでに十分に金融引き締め域にあるとの考えを示している。

9日の米短期金融市場では地政学的リスクの上昇も織り込まれた可能性もあるが短期金融市場の利上げ確率も低下した。12月の利上げ確率は米雇用統計が発表された6日45%から25%まで低下。

■12月の利上げ確率
45%(6日)⇒25(9日)

今週発表の消費者物価指数でさらに、FRBの利上げ軌道を見極めていくことになる。


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