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NYの視点:FRBのより高い金利の長期化が今後の米住宅市場の重しに
配信日時:2023/09/22 07:38
配信元:FISCO
*07:38JST NYの視点:FRBのより高い金利の長期化が今後の米住宅市場の重しに
連邦準備制度理事会(FRB)は19日から20日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利を据え置いた。同時に、適切であれば追加利上げの準備があると、インフレ対処の政策終了を示唆しなかった。インフレは引き続き高止まりでリスクを注視していくとの文言を繰り返し、慎重姿勢を維持していく。
労働市場の判断を下方修正したものの依然強いと指摘。また、経済の判断を上方修正した。23年の国内総生産(GDP)成長見通しも前回6月見通しのほぼ2倍に引上げ、経済が想定以上に強いとし、追加利上げが必要になる可能性にも言及した。市場はFRBが長期にわたりより高い水準の金利を維持することを織り込んだ。11月の利上げ確率は29%。12月は53%まで上昇した。一方、来年6月には40%近く利下げを織り込んだ。
米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数(9/16)は前週比2万件減の20.1万件と前回22.1万件から増加予想に反して減少し、1月末以降で最小となった。失業保険継続受給者数(9/21)は166.2万人と、やはり前回168.3万人から増加予想に反して減少しやはり1月来で最小で、労働市場の底堅さが再表明された。
追加利上げを織り込み米国債相場も下落。米10年債利回りは4.88%まで上昇、2007年以降18年ぶりの高水準。2年債利回りは5.19%まで上昇し、2006年来の高水準となった。30年債利回りは4.5659%と、2011年以降12年ぶり高水準となった。同時に、住宅ローン金利の上昇が今後、住宅市場の重しとなる可能性がある。8月中古住宅販売件数は前月比-0.7%の404万戸と、7月407万戸から増加予想に反して減少し、1月来で最低となった。3カ月連続の減少。今後、金利の上昇が住宅市場の重しとなり、景気を抑制していく可能性もある。
<CS>
労働市場の判断を下方修正したものの依然強いと指摘。また、経済の判断を上方修正した。23年の国内総生産(GDP)成長見通しも前回6月見通しのほぼ2倍に引上げ、経済が想定以上に強いとし、追加利上げが必要になる可能性にも言及した。市場はFRBが長期にわたりより高い水準の金利を維持することを織り込んだ。11月の利上げ確率は29%。12月は53%まで上昇した。一方、来年6月には40%近く利下げを織り込んだ。
米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数(9/16)は前週比2万件減の20.1万件と前回22.1万件から増加予想に反して減少し、1月末以降で最小となった。失業保険継続受給者数(9/21)は166.2万人と、やはり前回168.3万人から増加予想に反して減少しやはり1月来で最小で、労働市場の底堅さが再表明された。
追加利上げを織り込み米国債相場も下落。米10年債利回りは4.88%まで上昇、2007年以降18年ぶりの高水準。2年債利回りは5.19%まで上昇し、2006年来の高水準となった。30年債利回りは4.5659%と、2011年以降12年ぶり高水準となった。同時に、住宅ローン金利の上昇が今後、住宅市場の重しとなる可能性がある。8月中古住宅販売件数は前月比-0.7%の404万戸と、7月407万戸から増加予想に反して減少し、1月来で最低となった。3カ月連続の減少。今後、金利の上昇が住宅市場の重しとなり、景気を抑制していく可能性もある。
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