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NYの視点:【今週の注目イベント】ベージュブック、中国貿易、豪準備銀、日本のGDPなど

配信日時:2023/09/04 07:37 配信元:FISCO
*07:37JST NYの視点:【今週の注目イベント】ベージュブック、中国貿易、豪準備銀、日本のGDPなど 今週は、豪州準備銀、カナダ中銀が金融政策決定会合を予定している。カナダの4-6月期国内総生産(GDP)が予想外のマイナスに落ち込んだが中銀は6日金融政策決定会合で政策金利を5%に据え置く見通し。豪州準備銀も政策金利を4.1%で据え置く見込みとなっている。

欧州はPMIなどの経済指標が予想以上に悪化しており、9月定例理事会での利上げの行方が不透明となった。欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は「最近の指標によると、Q3おそらくQ4の成長減速を示唆している」とし「利上げにおいて最終段階に入った」との見解。「今後数日のデータが9月金融政策決定において重要」と指摘しており、今週発表されるユーロ圏のGDPやサービスPMI、PPI、小売売上高に注目が集まる。もし、予想を下回り、景気減速が証明された場合は9月の利上げ観測が一段と後退し、ユーロ売り圧力が強まる。

米国では8月ISM非製造業景況指数、8月サービス業PMI確定値で米国の消費動向をさらに探る。労働市場は鈍化の兆候が証明されつつあり、消費も控えられた可能性もある。予想を下回ると、FRBの利上げ観測がさらに後退しドルの上値を抑制する。

米連邦準備制度理事会(FRB)は6日に地区連銀経済報告(ベージュブック)を発表する予定。この内容はFRBが9月連邦公開市場委員会(FOMC)で金融政策を決定する上で重要な材料のひとつとなるため注目が集まる。労働市場の減速や物価圧力の後退などが指摘されると、9月の金利据え置き見通しをさらに強め、ドル買いが一段と後退すると見られる。

■今週の主な注目イベント
●米国
4日:レーバーデーの祭日で休場
5日:7月耐久財受注
6日:8月ISM非製造業景況指数、7月貿易収支、8月サービス業PMI確定値、地区連銀経済報告(ベージュブック)、コリンズ米ボストン連銀総裁講演、ローガン米ダラス連銀総裁講演
7日:4-6月期非農業部門労働生産性・単位人件費、新規失業保険申請件数、ウィリアムズNY連銀総裁がイベント参加、ボスティック米アトランタ連銀総裁が講演
8日:7月卸売売上高

●豪州
5日豪州準備銀、政策金利
6日:GDP

●カナダ
6日:金融政策決定会合
7日:カナダ中銀のマクレム総裁講演
8日:カナダ失業率

●中国
5日:財新サービスPMI
7日:貿易

●欧州
5日:ユーロ圏サービスPMI、PPI、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が討論会主催
6日:ユーロ圏小売売上高、独製造業受注
7日:ユーロ圏GDP、独鉱工業生産
8日:独CPI

●日本
8日:GDP


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