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NYの視点:FOMC利上げ終了に一段と近づく
配信日時:2023/07/27 07:37
配信元:FISCO
*07:37JST NYの視点:FOMC利上げ終了に一段と近づく
米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り0.25%の利上げを再開し、政策金利を22年ぶりの高水準となる5.25-5.50%に決定した。インフレ抑制において追加利上げの度合いを判断していくことが適切となる可能性があるとし、追加利上げの可能性を除外しなかった。声明は前回6月からほぼ修正はない。修正箇所は利上げを据え置いた6月分は「追加情報や金融政策の影響を見直すためFF金利誘導目標を据え置いた」から「委員会は追加情報や金融政策の影響の見直しを継続する」の部分のみ。
パウエル議長は自動的に1会合ごとに利上げする政策を決定していないと強調。データ次第で、会合ごとに金融政策を決定していく方針を明らかにした。
FRBは慎重ながらインフレの鈍化の兆候を認識。予想以上に伸びが鈍化した6月の消費者物価指数(CPI)は歓迎すべき兆候だが1カ月だけの結果だと慎重。継続する必要があると述べた。また、労働市場に関しても、最近の雇用関連指標は力強く、失業率も低下しているが、一部で鈍化の兆しも見られると指摘。求人件数の減少や労働市場の自信を示すとされる自主退職者数の減少などを理由に挙げた。9月の利上げに関しては、データが正当化すれば利上げに踏み切るが、されなければ据え置くと強調。ペースは遅く、依然不透明性が残るが状況が改善していることを指摘した。今後の利上げの行方はCPIの大幅な伸び鈍化が継続するかどうかが鍵を握ることになる。
<CS>
パウエル議長は自動的に1会合ごとに利上げする政策を決定していないと強調。データ次第で、会合ごとに金融政策を決定していく方針を明らかにした。
FRBは慎重ながらインフレの鈍化の兆候を認識。予想以上に伸びが鈍化した6月の消費者物価指数(CPI)は歓迎すべき兆候だが1カ月だけの結果だと慎重。継続する必要があると述べた。また、労働市場に関しても、最近の雇用関連指標は力強く、失業率も低下しているが、一部で鈍化の兆しも見られると指摘。求人件数の減少や労働市場の自信を示すとされる自主退職者数の減少などを理由に挙げた。9月の利上げに関しては、データが正当化すれば利上げに踏み切るが、されなければ据え置くと強調。ペースは遅く、依然不透明性が残るが状況が改善していることを指摘した。今後の利上げの行方はCPIの大幅な伸び鈍化が継続するかどうかが鍵を握ることになる。
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