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概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は3日続落、レアル安の進行や米追加の利上げ懸念で

配信日時:2023/06/29 10:33 配信元:FISCO
*10:33JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は3日続落、レアル安の進行や米追加の利上げ懸念で 【ブラジル】ボベスパ指数 116681.32 -0.72%
28日のブラジル株式市場は3日続落。主要株価指数のボベスパ指数は前日比841.55ポイント安(-0.72%)の116681.32で引けた。日中の取引レンジは116559.70 - 117936.71となった。

前半は前日の終値近辺でもみ合ったが、後半は売りに押された。レアル安の進行がブラジル株の圧迫材料。また、米追加の利上げ懸念も外資の流出観測を高めた。一方、指数の下値は限定的。利下げ期待の高まりなどが指数をサポートした。

【ロシア】MOEX指数 2780.92 +0.15%
28日のロシア株式市場は小幅続伸。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比4.29ポイント高(+0.15%)の2780.92ポイントで引けた。日中の取引レンジは2766.93 - 2787.52となった。

中盤はマイナス圏に転落する場面もあったが、その後は再び買い戻された。経済指標の改善が支援材料。5月の鉱工業生産の成長率(前年同月比)は7.1%となり、前月の5.2%と予想の5.7%を上回った。また、原油価格の上昇なども好感された。一方、通貨ルーブル安の進行がロシア株の足かせとなった。また、米金融引き締めの長期化懸念も指数の上値を抑えた。

【インド】SENSEX指数 63915.42(+0.79%)
28日のインド株式市場は続伸。前日比499.39ポイント高(+0.79%)の63915.42、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同154.70ポイント高(+0.82%)の18972.10で取引を終えた。

買いが先行した後は上げ幅をじりじりと拡大させた。銀行の不良債権比率の低下が好感された。報告によると、銀行の不良債権比率は3.9%まで低下し、10年ぶりの低水準を記録したという。また、高成長の維持観測も支援材料。S&Pグローバル・レーティングは最新リポートで、2027年度までのインド経済の平均成長率が6.7%になるとの見方を示した。23年度の成長率について、6.0%になると予測した。ほかに、経常赤字の縮小報告などが好感された。

【中国本土】上海総合指数 3189.38 -0.00%
28日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比0.07ポイント安(-0.00%)の3189.38ポイントと小反落した。

投資家の慎重スタンスが強まる流れ。欧米の金融引き締め長期化や、米国の対中圧力が警戒された。外電は27日、人工知能(AI)用高性能半導体チップの対中輸出を巡り、米バイデン政権が新たな規制を検討しているもよう――などと報じている。もっとも、下値は限定的。中国景気の過度な減速懸念が薄らいでいる。27日開幕した夏季ダボス会議で中国の李強・首相が演説し、「2023年の5.0%経済成長は実現可能」などと自信を示した。指数は一進一退。全体としては方向感を欠いた。


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