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ウォール街を知るハッチの独り言 円建てで史上最高値を更新する米国株だが、ここから始める…(マネックス証券 岡元 兵八郎)
配信日時:2023/06/28 09:39
配信元:FISCO
*09:39JST ウォール街を知るハッチの独り言 円建てで史上最高値を更新する米国株だが、ここから始める…(マネックス証券 岡元 兵八郎)
さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、6月26日に配信されました。
そのなかから今回は、同証券のチーフ・外国株コンサルタント、『ハッチ』こと岡元兵八郎氏のコラム「ウォール街を知るハッチの独り言 円建てで史上最高値を更新する米国株だが、ここから始める積立投資のススメ」の内容をご紹介いたします。
このところ日本株が堅調に推移していますが、米国株も負けてはいません。
米国を代表する株価指数であるS&P500は最近になって円建てで史上最高値を更新しているのです。
その理由の一つが、足下の急激な円安ドル高のお陰です。当たり前の話ですが、米国株はドル建ての資産ですから、円安ドル高になると私たち外国の投資家はその恩恵を受けることになります。もちろん、これが円高ドル安になると、ドル建ての株価指数が上がっていても、為替でロスになってしまうこともある訳です。
もう一つの理由が、株価の上昇です。S&P500は2022年10月の安値をつけた後20%上昇、定義上ブルマーケットに突入したのです。年初には、インフレが止まる気配がなく、利上げも続き、シリコンバレー銀行の破綻、リセッションもやってくるぞといった状況で株価が上がると予想していた投資家は少数派でした。ところが、そんな状況とは裏腹に株価が上昇してきた訳です。
いずれにしても、これまでのところ、米国株については、私が常に主張しているStay Invest(投資を継続する)が間違ってないという結果となっています。
現在ドル資産である米国株を持っている投資家の方々は、保有資産の価値が上がっているので万々歳な訳です。もっと買っておけば良かったという意見も聞こえてきそうです。
その一方、米国株に投資をしようと考えていたものの、「ドルが下がったら」と、為替の動きを見て投資を躊躇されていたり、頭を悩ませている投資家の方もいらっしゃると思います。実際、「ドルが下がったら米国株を買おうと思っていたのですが…」と言うご意見を伺うことが増えてきました。
ただ、もし皆さんが、長期的な資産形成のために米国株の投資をされているのであれば、私は為替についてはそれほど気にされない方が良いと思っています。と言うのも、歴史的にみて、私たち日本人が為替のリスクを取ってS&P500に投資をしても、長期投資であれば円建てでプラスのリターンを上げて来られたと言う結果が出ているからです。もっと正確に言うと、為替のリスクを取っても、S&P500に投資したら、日経平均を上回るリターンを上げて来られたのがこれまでの事実です。私はこのトレンドがこれから変わるとは思っていません。また、為替の見通しについて色々な意見がありますが、私は個人的には為替の予想ほど当たらないものはないと思っており、当たるかもしれない当たらないかもしれない為替を気にして投資を躊躇する方がリスクではないかと思います。
ドル高の状況下、米国株の投資を始めるにあたっての最善の方法は、時間の分散(ドルコスト平均法)です。マーケットのタイミングを狙うのはプロの投資家でも難しいと言われています。実際、今年に入って「米国株はもっと下がるので、下がったら買おう」と思っている投資家も少なくはなかったようです。
もし、読者の方で米国株の投資の経験がないものの、米国はこれからも人口が増え続け、経済も日本を超えて成長する見通しがあり、加えてGAFAMのようなイノベーションを産むグローバル企業を育成するような国は長期的に魅力的だと漠然にでも思われるのであれば、例えば、S&P500やナスダック100のような株価指数に連動する投資信託に積立で投資することを始められたら良いと思います。決して遅くはないですよ。
マネックス証券 チーフ・外国株コンサルタント 岡元 兵八郎
(出所:6/26配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)
<CS>
そのなかから今回は、同証券のチーフ・外国株コンサルタント、『ハッチ』こと岡元兵八郎氏のコラム「ウォール街を知るハッチの独り言 円建てで史上最高値を更新する米国株だが、ここから始める積立投資のススメ」の内容をご紹介いたします。
このところ日本株が堅調に推移していますが、米国株も負けてはいません。
米国を代表する株価指数であるS&P500は最近になって円建てで史上最高値を更新しているのです。
その理由の一つが、足下の急激な円安ドル高のお陰です。当たり前の話ですが、米国株はドル建ての資産ですから、円安ドル高になると私たち外国の投資家はその恩恵を受けることになります。もちろん、これが円高ドル安になると、ドル建ての株価指数が上がっていても、為替でロスになってしまうこともある訳です。
もう一つの理由が、株価の上昇です。S&P500は2022年10月の安値をつけた後20%上昇、定義上ブルマーケットに突入したのです。年初には、インフレが止まる気配がなく、利上げも続き、シリコンバレー銀行の破綻、リセッションもやってくるぞといった状況で株価が上がると予想していた投資家は少数派でした。ところが、そんな状況とは裏腹に株価が上昇してきた訳です。
いずれにしても、これまでのところ、米国株については、私が常に主張しているStay Invest(投資を継続する)が間違ってないという結果となっています。
現在ドル資産である米国株を持っている投資家の方々は、保有資産の価値が上がっているので万々歳な訳です。もっと買っておけば良かったという意見も聞こえてきそうです。
その一方、米国株に投資をしようと考えていたものの、「ドルが下がったら」と、為替の動きを見て投資を躊躇されていたり、頭を悩ませている投資家の方もいらっしゃると思います。実際、「ドルが下がったら米国株を買おうと思っていたのですが…」と言うご意見を伺うことが増えてきました。
ただ、もし皆さんが、長期的な資産形成のために米国株の投資をされているのであれば、私は為替についてはそれほど気にされない方が良いと思っています。と言うのも、歴史的にみて、私たち日本人が為替のリスクを取ってS&P500に投資をしても、長期投資であれば円建てでプラスのリターンを上げて来られたと言う結果が出ているからです。もっと正確に言うと、為替のリスクを取っても、S&P500に投資したら、日経平均を上回るリターンを上げて来られたのがこれまでの事実です。私はこのトレンドがこれから変わるとは思っていません。また、為替の見通しについて色々な意見がありますが、私は個人的には為替の予想ほど当たらないものはないと思っており、当たるかもしれない当たらないかもしれない為替を気にして投資を躊躇する方がリスクではないかと思います。
ドル高の状況下、米国株の投資を始めるにあたっての最善の方法は、時間の分散(ドルコスト平均法)です。マーケットのタイミングを狙うのはプロの投資家でも難しいと言われています。実際、今年に入って「米国株はもっと下がるので、下がったら買おう」と思っている投資家も少なくはなかったようです。
もし、読者の方で米国株の投資の経験がないものの、米国はこれからも人口が増え続け、経済も日本を超えて成長する見通しがあり、加えてGAFAMのようなイノベーションを産むグローバル企業を育成するような国は長期的に魅力的だと漠然にでも思われるのであれば、例えば、S&P500やナスダック100のような株価指数に連動する投資信託に積立で投資することを始められたら良いと思います。決して遅くはないですよ。
マネックス証券 チーフ・外国株コンサルタント 岡元 兵八郎
(出所:6/26配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)
<CS>
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