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ファーマF Research Memo(1):新価値創造への取り組みにより2026年7月期に売上高1,000億円を目指す
配信日時:2022/10/28 15:41
配信元:FISCO
■要約
ファーマフーズ<2929>は、人々の健康に貢献することを経営の基本方針に掲げ、「医薬」(Pharmaceuticals)と「食」(Foods)の融合からなる「ファーマフーズ」(pharmafoods)を目指すバイオテクノロジー企業である。天然由来の原料にこだわり、科学的根拠に基づいた独自の技術及び製品を提供することで、健康維持と生活の質(Quality of Life)の向上に役立つ機能を明確に持つ食品素材を創造している。
1. 会社概要
同社は「100歳時代に価値ある豊かさと価値ある健康を」というサステナビリティビジョンを掲げ、人々の持続可能な健康的で幸せな社会の実現を目指している。その実現に向け、食品、化粧品、医薬品の開発を科学的根拠に基づいて行い、独自の研究成果及び製品を「BtoB事業」「BtoC事業」「バイオメディカル事業」の3事業において広く社会に提供している。BtoB事業は、「ファーマギャバ(R)」などの機能性素材製品等の製造販売のほか、2021年8月に子会社化した明治薬品(株)が医薬品・医薬部外品製造販売を行っている。BtoC事業は、同社独自の機能性素材を配合したサプリメント及び医薬部外品並びに化粧品を通信販売しており、主力製品は育毛・発毛促進剤「ニューモ(R)育毛剤」となる。バイオメディカル事業は、同社独自のニワトリ由来抗体作製技術「ALAgene(R) technology(アラジンテクノロジー)」などを用いた創薬事業を行っている。
2. 2022年7月期の業績概要
2022年7月期の連結業績※1は、売上高が前期比28.7%増の60,185百万円、営業利益が同81.0%減の1,080百万円、経常利益が同78.1%減の1,264百万円、親会社株主に帰属する当期純損失が374百万円(前期は3,841百万円の利益)となった。明治薬品の新規連結の寄与もあり増収となったものの、中期経営計画の達成に向け、研究開発(前期比46.8%増)、広告宣伝(同43.8%増)、M&Aを含むアライアンス構築(約30億円)に積極投資した結果、大幅な減益となった。セグメント別では、BtoB事業のうち明治薬品のCMO(医薬品製造受託)事業が堅調に推移し業績に貢献したほか、BtoC事業では「まつ毛デラックス WMOA(ウモア)」「シボラナイト(R)GOLD」などの新商品が拡大し、「ニューモ(R)育毛剤」を支える構造に進化した。また、バイオメディカル事業では、「抗PAD※22抗体」が日本、「抗PAD4抗体」が米国でそれぞれ特許査定を受け、次期ライセンスアウトへ前進した。
※1 2022年7月期より「収益認識に関する会計基準」等を適用しており、各数値は当該会計基準等適用後の数値となる。また、前期比は当該会計基準等適用前の数値との比較となる。
※2 Peptidylarginine deiminaseの略で、標的タンパクのアルギニンをシトルリン化する酵素。生体内に5種類のPADが存在し、各種疾患との関連が報告されている。
3. 2023年7月期の業績見通し
2023年7月期の連結業績予想は、売上高が前期比18.0%増の71,000百万円、営業利益が同10.3%増の1,191百万円、経常利益が同0.3%増の1,268百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同886百万円(前期は374百万円の損失)としている。M&A及びアライアンスの構築に引き続き注力するほか、海外拠点を設置し積極的に進出する予定だが、全セグメントで増収を達成することでこれらをカバーする計画だ。なお、BtoC事業では、期中の売上動向によって広告宣伝費を増額する可能性があるとしている。
4. 成長戦略
同社は「中期経営計画2026」において「新価値創造 1K」を掲げ、新価値(新製品、新市場、新組織)創造への取り組みにより2026年7月期に売上高1,000億円企業を目指している。利益水準の考え方としては、2026年7月期までは単年度における利益率低下を恐れず事業展開を行い、大胆にリスクを取りながら規模を拡大していく方針で、平均的に営業利益率10%を確保できる体制の構築を目指す。BtoC事業では「ニューモ(R)育毛剤」を支える新商品が着実に成長しているほか、BtoB事業では「ファーマギャバ(R)」の圧倒的シェアやCMO事業の拡大、バイオメディカル事業での創薬開発への期待など、ヒット商品への依存度リスク低減が図られている。当面の業績は広告宣伝投資によって変動する可能性があるものの、新製品・新市場創造や積極的な事業展開により、中長期な成長ポテンシャルは高いと弊社では見ている。
■Key Points
・「医薬」と「食」の融合からなる「ファーマフーズ」を目指すバイオテクノロジー企業
・2022年7月期業績は増収となるも、中期経営計画達成に向けた積極投資により減益
・2023年7月期業績は増収増益予想、M&A及びアライアンスの構築に引き続き注力
・新価値創造への取り組みにより、2026年7月期に売上高1,000億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<NS>
ファーマフーズ<2929>は、人々の健康に貢献することを経営の基本方針に掲げ、「医薬」(Pharmaceuticals)と「食」(Foods)の融合からなる「ファーマフーズ」(pharmafoods)を目指すバイオテクノロジー企業である。天然由来の原料にこだわり、科学的根拠に基づいた独自の技術及び製品を提供することで、健康維持と生活の質(Quality of Life)の向上に役立つ機能を明確に持つ食品素材を創造している。
1. 会社概要
同社は「100歳時代に価値ある豊かさと価値ある健康を」というサステナビリティビジョンを掲げ、人々の持続可能な健康的で幸せな社会の実現を目指している。その実現に向け、食品、化粧品、医薬品の開発を科学的根拠に基づいて行い、独自の研究成果及び製品を「BtoB事業」「BtoC事業」「バイオメディカル事業」の3事業において広く社会に提供している。BtoB事業は、「ファーマギャバ(R)」などの機能性素材製品等の製造販売のほか、2021年8月に子会社化した明治薬品(株)が医薬品・医薬部外品製造販売を行っている。BtoC事業は、同社独自の機能性素材を配合したサプリメント及び医薬部外品並びに化粧品を通信販売しており、主力製品は育毛・発毛促進剤「ニューモ(R)育毛剤」となる。バイオメディカル事業は、同社独自のニワトリ由来抗体作製技術「ALAgene(R) technology(アラジンテクノロジー)」などを用いた創薬事業を行っている。
2. 2022年7月期の業績概要
2022年7月期の連結業績※1は、売上高が前期比28.7%増の60,185百万円、営業利益が同81.0%減の1,080百万円、経常利益が同78.1%減の1,264百万円、親会社株主に帰属する当期純損失が374百万円(前期は3,841百万円の利益)となった。明治薬品の新規連結の寄与もあり増収となったものの、中期経営計画の達成に向け、研究開発(前期比46.8%増)、広告宣伝(同43.8%増)、M&Aを含むアライアンス構築(約30億円)に積極投資した結果、大幅な減益となった。セグメント別では、BtoB事業のうち明治薬品のCMO(医薬品製造受託)事業が堅調に推移し業績に貢献したほか、BtoC事業では「まつ毛デラックス WMOA(ウモア)」「シボラナイト(R)GOLD」などの新商品が拡大し、「ニューモ(R)育毛剤」を支える構造に進化した。また、バイオメディカル事業では、「抗PAD※22抗体」が日本、「抗PAD4抗体」が米国でそれぞれ特許査定を受け、次期ライセンスアウトへ前進した。
※1 2022年7月期より「収益認識に関する会計基準」等を適用しており、各数値は当該会計基準等適用後の数値となる。また、前期比は当該会計基準等適用前の数値との比較となる。
※2 Peptidylarginine deiminaseの略で、標的タンパクのアルギニンをシトルリン化する酵素。生体内に5種類のPADが存在し、各種疾患との関連が報告されている。
3. 2023年7月期の業績見通し
2023年7月期の連結業績予想は、売上高が前期比18.0%増の71,000百万円、営業利益が同10.3%増の1,191百万円、経常利益が同0.3%増の1,268百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同886百万円(前期は374百万円の損失)としている。M&A及びアライアンスの構築に引き続き注力するほか、海外拠点を設置し積極的に進出する予定だが、全セグメントで増収を達成することでこれらをカバーする計画だ。なお、BtoC事業では、期中の売上動向によって広告宣伝費を増額する可能性があるとしている。
4. 成長戦略
同社は「中期経営計画2026」において「新価値創造 1K」を掲げ、新価値(新製品、新市場、新組織)創造への取り組みにより2026年7月期に売上高1,000億円企業を目指している。利益水準の考え方としては、2026年7月期までは単年度における利益率低下を恐れず事業展開を行い、大胆にリスクを取りながら規模を拡大していく方針で、平均的に営業利益率10%を確保できる体制の構築を目指す。BtoC事業では「ニューモ(R)育毛剤」を支える新商品が着実に成長しているほか、BtoB事業では「ファーマギャバ(R)」の圧倒的シェアやCMO事業の拡大、バイオメディカル事業での創薬開発への期待など、ヒット商品への依存度リスク低減が図られている。当面の業績は広告宣伝投資によって変動する可能性があるものの、新製品・新市場創造や積極的な事業展開により、中長期な成長ポテンシャルは高いと弊社では見ている。
■Key Points
・「医薬」と「食」の融合からなる「ファーマフーズ」を目指すバイオテクノロジー企業
・2022年7月期業績は増収となるも、中期経営計画達成に向けた積極投資により減益
・2023年7月期業績は増収増益予想、M&A及びアライアンスの構築に引き続き注力
・新価値創造への取り組みにより、2026年7月期に売上高1,000億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<NS>
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