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アルプス技研 Research Memo(1):2022年12月期上期は計画を上回る。通期業績予想は過去最高業績を見込む
配信日時:2022/10/05 17:11
配信元:FISCO
■要約
1. 会社概要
アルプス技研<4641>は、機械、電気・電子、ソフト・IT、化学などの分野において、大手製造業各社に高度技術サービスを提供する総合エンジニアリングアウトソーシング企業である。経営理念である“Heart to Heart”「人と人との心のつながり」を大切にしており、技術者としてのみならず社会人としても一流であるべしとの思いから、創業以来一貫して、技術力の強化に加え、ヒューマン教育にも注力している。2018年7月には創業50周年を迎えるとともに、第2創業期をスタートした。新規事業分野参入(農業及び介護関連分野)を含め、SDGs(持続可能な開発目標)にも取り組みながら、次世代に向けた強みの創出(経営基盤の強化)を目指している。
2. 2022年12月期上期の業績
2022年12月期上期の連結業績は、売上高が前年同期比10.9%増の20,811百万円、営業利益が同26.7%増の2,195百万円と増収及び営業増益となり、売上高及び各段階利益ともに計画を上回る進捗となった。新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)の影響等により先行き不透明な環境が続くなか、好調な半導体関連や次世代車の開発が激化する自動車業界などを中心として研究開発投資は底堅く、コロナ禍からの稼働率の回復が進むなかで、稼働人数の拡大や契約単価の改善が業績の伸びをけん引した。また、海外子会社(グローバル事業)についても、需要が拡大している半導体業界向けを中心に大きく拡大した。損益面では、増収による収益の底上げや稼働率の回復に伴う利益率の向上により大幅な営業増益を実現した。活動面でも、新規事業分野(農業及び介護関連分野)などで着実な進展を図ることができた。
3. 2022年12月期の業績予想
2022年12月期の業績予想については期初予想を据え置き、売上高を前期比8.2%増の42,500百万円、営業利益を同17.4%増の4,550百万円と増収増益を見込んでおり、過去最高業績を更新する見通しである。需要が拡大している半導体や医療系、先端技術に関わるソフト開発等の好調な顧客ニーズを背景として、売上高・営業利益ともに順調に伸びて、営業利益率は10%を超える水準に回復する想定となっている。同社グループ各社についても、それぞれが伸長する見通しのようだ。
4. 中長期の成長戦略
同社は中長期成長ビジョンとして、1)最先端技術への対応、2)新規事業の推進、3)グローバル展開、4)高度技術サービスの提供、5)先行者メリット享受の5つの戦略テーマを打ち出している。特に第11次5ヶ年計画の定性目標で、「新産業革命時代に向けた経営資源の再投資」を推進する方針である。また社会的課題の解決に向けても、引き続き高度技術の提供をはじめ、人手不足が深刻な農業及び介護関連分野への貢献を通じて、企業価値のさらなる向上へつなげる方針である。今後3ヶ年の中期経営計画(ローリング方式)では、2024年12月期の目標として売上高48,000百万円、営業利益5,100百万円、ROE20%以上を目指している。
■Key Points
・2022年12月期上期はコロナ禍からの稼働率の回復により計画を上回る増収及び営業増益を実現
・DXの進展に伴って需要が拡大している半導体やソフト関連などが好調に推移し、稼働率はコロナ禍以前の水準にまで回復
・2022年12月期の業績予想を据え置き、大幅な増収増益により過去最高業績を見込む
・第11次5ヶ年計画の定性目標では、「新産業革命時代に向けた経営資源の再投資」を推進。時代に先駆けた外国人材活躍推進により、農業・介護関連分野などのSDGs(持続可能な開発目標)にも積極的に取り組む方針
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<SI>
1. 会社概要
アルプス技研<4641>は、機械、電気・電子、ソフト・IT、化学などの分野において、大手製造業各社に高度技術サービスを提供する総合エンジニアリングアウトソーシング企業である。経営理念である“Heart to Heart”「人と人との心のつながり」を大切にしており、技術者としてのみならず社会人としても一流であるべしとの思いから、創業以来一貫して、技術力の強化に加え、ヒューマン教育にも注力している。2018年7月には創業50周年を迎えるとともに、第2創業期をスタートした。新規事業分野参入(農業及び介護関連分野)を含め、SDGs(持続可能な開発目標)にも取り組みながら、次世代に向けた強みの創出(経営基盤の強化)を目指している。
2. 2022年12月期上期の業績
2022年12月期上期の連結業績は、売上高が前年同期比10.9%増の20,811百万円、営業利益が同26.7%増の2,195百万円と増収及び営業増益となり、売上高及び各段階利益ともに計画を上回る進捗となった。新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)の影響等により先行き不透明な環境が続くなか、好調な半導体関連や次世代車の開発が激化する自動車業界などを中心として研究開発投資は底堅く、コロナ禍からの稼働率の回復が進むなかで、稼働人数の拡大や契約単価の改善が業績の伸びをけん引した。また、海外子会社(グローバル事業)についても、需要が拡大している半導体業界向けを中心に大きく拡大した。損益面では、増収による収益の底上げや稼働率の回復に伴う利益率の向上により大幅な営業増益を実現した。活動面でも、新規事業分野(農業及び介護関連分野)などで着実な進展を図ることができた。
3. 2022年12月期の業績予想
2022年12月期の業績予想については期初予想を据え置き、売上高を前期比8.2%増の42,500百万円、営業利益を同17.4%増の4,550百万円と増収増益を見込んでおり、過去最高業績を更新する見通しである。需要が拡大している半導体や医療系、先端技術に関わるソフト開発等の好調な顧客ニーズを背景として、売上高・営業利益ともに順調に伸びて、営業利益率は10%を超える水準に回復する想定となっている。同社グループ各社についても、それぞれが伸長する見通しのようだ。
4. 中長期の成長戦略
同社は中長期成長ビジョンとして、1)最先端技術への対応、2)新規事業の推進、3)グローバル展開、4)高度技術サービスの提供、5)先行者メリット享受の5つの戦略テーマを打ち出している。特に第11次5ヶ年計画の定性目標で、「新産業革命時代に向けた経営資源の再投資」を推進する方針である。また社会的課題の解決に向けても、引き続き高度技術の提供をはじめ、人手不足が深刻な農業及び介護関連分野への貢献を通じて、企業価値のさらなる向上へつなげる方針である。今後3ヶ年の中期経営計画(ローリング方式)では、2024年12月期の目標として売上高48,000百万円、営業利益5,100百万円、ROE20%以上を目指している。
■Key Points
・2022年12月期上期はコロナ禍からの稼働率の回復により計画を上回る増収及び営業増益を実現
・DXの進展に伴って需要が拡大している半導体やソフト関連などが好調に推移し、稼働率はコロナ禍以前の水準にまで回復
・2022年12月期の業績予想を据え置き、大幅な増収増益により過去最高業績を見込む
・第11次5ヶ年計画の定性目標では、「新産業革命時代に向けた経営資源の再投資」を推進。時代に先駆けた外国人材活躍推進により、農業・介護関連分野などのSDGs(持続可能な開発目標)にも積極的に取り組む方針
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<SI>
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