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サイバリンクス Research Memo(8):足元好調に加え新規連結子会社追加を踏まえ、中期経営計画の見直しを検討
配信日時:2022/10/04 17:08
配信元:FISCO
■中長期の展望と成長戦略
1. 中期経営計画の骨子
サイバーリンクス<3683>は、2020年12月期を最終年度とする中期経営計画が完了したことを受けて、2021年12月期を初年度、2025年12月期を最終年度とする新しい中期経営計画を発表した。その骨子は以下のとおりであり、現時点ではこれらの方針等は変わっていない。
(1) 基本方針と重点戦略
基本方針は『「トランスフォーメーション2025」~業界、顧客企業とともに、DXで生産性向上~』を掲げている。また、各事業における重点戦略としては、流通クラウド事業では「企業間連携プラットフォームの立上げにより業界DXを実現」させること、官公庁クラウド事業では「大きく進展するデジタル化を、地方自治体の立場に立ってサポート」すること、トラスト事業では「マイナンバーカードをベースにしたトラスト分野への事業展開」を、モバイルネットワーク事業では「激変する競争環境で、リアル店舗の価値拡大を」目指す方針である。
(2) 数値目標と成長イメージ
数値目標としては、最終年度の2025年12月期に売上高145億円(2020年12月期比13.7%増)、経常利益16億円(同68.1%増)、経常利益率11.0%(同3.5ポイント増)、定常収入90億円(同41.4%増)、定常収入比率62.5%(同12.2ポイント増)、ROE13%以上を掲げている。2021年12月期及び2022年12月期第2四半期の経常利益は計画値を上回って推移していることなどから計画が見直される可能性が高いものの、現時点においては数値目標を据え置いている(詳細は後述)。
2. 中期経営計画の見直し
中期経営計画の初年度である2021年12月期実績及び2年目の2022年12月期第2四半期の経常利益は計画値を上回って推移している。特に注目すべきは、既述のとおり主力の流通クラウド事業のセグメント利益率が計画を大きく上回って改善している点だ。流通クラウド事業のセグメント利益率は、2022年12月期に10.3%、2023年12月期に17.0%、最終年度である2025年12月期に22.0%の計画であった。しかし2022年12月期第2四半期実績で既に17.1%に達しており、少なくとも1年は前倒しで達成される可能性が高いと弊社では見ている。
このように足元の業績が計画以上に順調であること、さらに2023年12月期第1四半期から新たにシナジーが連結対象に加わることなどから、同社は「中期経営計画の見直しを検討している」と発表した。現時点において発表時期は未定であるが、どのような内容になるか大いに注目される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<SI>
1. 中期経営計画の骨子
サイバーリンクス<3683>は、2020年12月期を最終年度とする中期経営計画が完了したことを受けて、2021年12月期を初年度、2025年12月期を最終年度とする新しい中期経営計画を発表した。その骨子は以下のとおりであり、現時点ではこれらの方針等は変わっていない。
(1) 基本方針と重点戦略
基本方針は『「トランスフォーメーション2025」~業界、顧客企業とともに、DXで生産性向上~』を掲げている。また、各事業における重点戦略としては、流通クラウド事業では「企業間連携プラットフォームの立上げにより業界DXを実現」させること、官公庁クラウド事業では「大きく進展するデジタル化を、地方自治体の立場に立ってサポート」すること、トラスト事業では「マイナンバーカードをベースにしたトラスト分野への事業展開」を、モバイルネットワーク事業では「激変する競争環境で、リアル店舗の価値拡大を」目指す方針である。
(2) 数値目標と成長イメージ
数値目標としては、最終年度の2025年12月期に売上高145億円(2020年12月期比13.7%増)、経常利益16億円(同68.1%増)、経常利益率11.0%(同3.5ポイント増)、定常収入90億円(同41.4%増)、定常収入比率62.5%(同12.2ポイント増)、ROE13%以上を掲げている。2021年12月期及び2022年12月期第2四半期の経常利益は計画値を上回って推移していることなどから計画が見直される可能性が高いものの、現時点においては数値目標を据え置いている(詳細は後述)。
2. 中期経営計画の見直し
中期経営計画の初年度である2021年12月期実績及び2年目の2022年12月期第2四半期の経常利益は計画値を上回って推移している。特に注目すべきは、既述のとおり主力の流通クラウド事業のセグメント利益率が計画を大きく上回って改善している点だ。流通クラウド事業のセグメント利益率は、2022年12月期に10.3%、2023年12月期に17.0%、最終年度である2025年12月期に22.0%の計画であった。しかし2022年12月期第2四半期実績で既に17.1%に達しており、少なくとも1年は前倒しで達成される可能性が高いと弊社では見ている。
このように足元の業績が計画以上に順調であること、さらに2023年12月期第1四半期から新たにシナジーが連結対象に加わることなどから、同社は「中期経営計画の見直しを検討している」と発表した。現時点において発表時期は未定であるが、どのような内容になるか大いに注目される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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