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NYの視点:米金利にピーク感、FRB想定程タカ派姿勢を維持できない可能性も

配信日時:2022/10/04 07:29 配信元:FISCO
米供給管理協会(ISM)が発表した9月ISM製造業景況指数は50.9と、8月52.8から予想以上に低下しパンデミックによる経済封鎖直後の2020年5月来で最低となった。8月建設支出は前月比‐0.7%と、7月−0.6%に続き2カ月連続のマイナス。さらに予想外に7月から下落率が拡大しやはり2020年来で最低となり、住宅市場はすでに景気後退入りしているとの見方も根強い。

ISM指数の重要項目である新規受注は47.1と、予想外に再び50割れで活動の縮小となった。また、雇用も48.7と、再び50割れ。支払い価格も51.7と、予想以上に8月52.5から低下し2020年6月来で最低となり、価格も一段と落ち着きを見せ始めた証拠となるなど、FRBの利上げが需要を抑制し始めた可能性が示唆された。

■9月ISM製造業景況指数:50.9(8月52.8)
支払い価格:51.7(52.5)
新規受注:47.1(51.3)
雇用:48.7(54.2)

アトランタ連銀は7−9月期GDP予測を2.3%と、前回の2.4%から下方修正した。

一部景気減速や世界の金融状況から連邦準備制度理事会(FRB)が想定されているほど、利上げペースを加速できないとの見方も浮上。インフレが急激に低下し、FRBの利上げが年内に終了するとの見通しも出始めた。FRBの過剰な利上げが深刻な景気後退に繋がるとの警告も聞かれる。

一方で、FRBの議長、副議長と同等に、連邦公開市場委員会(FOMC)の中でも影響力のあるNY連銀のウィリアムズ総裁はタカ派色を維持。FRBの2%インフレ達成は根底となる指針で、インフレがかなり高過ぎ、第1の懸念であると、指摘した。また、FRBの仕事は終了していないと追加利上げを再表明。22年の成長は横ばいを予想している。ただ、来年にはインフレが3%近くに低下を予想している。


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