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東京株式(大引け)=26円高と小幅続伸、安倍元首相銃撃で後場急速に値を消す

配信日時:2022/07/08 15:52 配信元:MINKABU
 8日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸。前日の米株高を受け前場は400円近くの上昇となったが、午前11時半頃、安倍元首相が銃撃されたと伝わり、後場に入りリスクオフ姿勢が台頭するなか売りが膨らみ、急速に値を消した。  大引けの日経平均株価は前日比26円66銭高の2万6517円19銭。プライム市場の売買高概算は14億6687万株。売買代金概算は3兆6022億円となった。値上がり銘柄数は903と全体の約49%、値下がり銘柄数は868、変わらずは67銘柄だった。  前日の米株式市場では、NYダウが346ドル高と続伸。米国の景気減速に対する警戒感が後退したことが好感された。米国株が上昇した流れを受け、東京株式市場も値を上げて始まった。半導体関連など値がさハイテク株が買われ、日経平均株価は一時、400円近い上昇となった。ただ、昼休み時間に安倍元首相銃撃の報道が伝わると、後場に入り日経平均株は売りに押された。午後1時前に一時、上昇幅は70円強まで縮小した後、いったん値を戻したが、引けにかけ再び売りが強まり結局26円高で取引を終えた。「安倍氏は現職の総理ではないが、依然として政治的な力は強い」(市場関係者)との見方が出ており、今後の影響に関しては「消化難の材料」との声が出ていた。10日の参院選を控え、不透明要因が膨らむなか、いったん売りを出す動きが膨らんだ。  個別銘柄では、レーザーテック<6920.T>や東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>といった半導体関連株がしっかり。日本郵船<9101.T>や川崎汽船<9107.T>といった海運株も値を上げた。キーエンス<6861.T>やファナック<6954.T>など設備投資関連の値がさ株も買われた。ソフトバンクグループ<9984.T>やファーストリテイリング<9983.T>が上昇し、日本製鉄<5401.T>や住友金属鉱山<5713.T>も堅調だった。ALSOK<2331.T>や監視カメラ関連のセーフィー<4375.T>やセキュア<4264.T>が買われた。  半面、ソニーグループ<6758.T>や任天堂<7974.T>が安く、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>やKDDI<9433.T>が軟調。SHIFT<3697.T>は、決算は堅調だったが材料出尽くし感が台頭し売られた。JR東日本<9020.T>やJR東海<9022.T>が安く、ニトリホールディングス<9843.T>も値を下げた。 出所:MINKABU PRESS

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