注目トピックス 日本株
Bエンジニア Research Memo(1):売上高は6四半期連続で最高値を達成。M&Aなどにより、さらなる成長見込む
配信日時:2022/06/30 16:01
配信元:FISCO
■要約
Branding Engineer<7352>はITエンジニアに特化した事業を手掛けている。主力はMidworks事業で、フリーランスや自社社員、外部協力企業のエンジニアと企業をマッチングさせ、準委任契約に基づいて顧客にITエンジニアを常駐させるサービスを提供している。
1. 業績動向
2022年8月期第2四半期の連結業績は、売上高が2,978百万円(前年同期比55.7%増)、営業利益が71百万円(同28.1%減)、経常利益が78百万円(同25.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益が38百万円(同43.5%減)となった。売上高・各利益ともに社内想定を上回り好調に推移したとしている。特に営業利益は、ストック収益の源泉であるエンジニア獲得を狙った積極的な広告投資が奏功し、社内の期初想定を大幅に上回る着地となったもようだ。一方、各利益が前年同期比減となったのは、前年同期に助成金活用による一時的なBtoB研修需要があったことの反動のほか、当第2四半期までに積極投資による広告投資額が64百万円増加したこと、2022年2月に新たに子会社化したTSRソリューションズ(株)のM&A費用24百万円が発生したことが主な要因となった。なお、オフィス移転やM&Aコスト等、一時的なコストを控除した調整後営業利益は135百万円(同30.3%増)となった。中長期に向けた積極的な投資活動を実施してきた結果が、当第2四半期の売上・各利益等の向上に大きく寄与したと言える。
2. 今後の見通し
同社は2022年8月期の連結業績予想は、売上高は5,902百万円(前期比37.8%増)、営業利益は180百万円(同40.8%増)、経常利益は178百万円(同35.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は110百万円(同45.4%増)と、増収増益を見込んでいる。当第3四半期以降は、子会社化したTSRソリューションズによるシナジーや、独自のマッチングシステムによる効率化により継続して成長する見込みとなっている。同社の「エンジニアプラットフォームサービス」においては、エンジニア稼働数が重要KPIであり、今後も積極的な広告投資を継続していく。ストック型ビジネスの強みを最大限に生かし、売上・利益ともに着実な進捗を確保していることから、通期業績予想が達成される可能性は高いと弊社では見ている。
3. TSRソリューションズのM&Aによるシナジーを生かし、さらなる業績向上を図る
同社は、2021年8月期第1四半期から2022年8月期第2四半期までの6四半期連続で売上高の最高値を達成しており、中期経営計画の数値達成に向けてまい進している。中期経営計画の売上高は1年前倒しで達成する見込みとなっている。2022年2月には、情報サービス事業を展開するTSRソリューションズをM&Aにより取得しており、両社が持つITエンジニアと顧客を双方に紹介するクロスセルによる売上機会創出を見込んでいる。また、開発系に強く若手ITエンジニアが多い同社と、インフラ系に強くベテランITエンジニアが多いTSRソリューションズの特性を相互に生かしたチーム組成によるプロジェクト支援が可能となる。これにより、顧客の幅広いニーズに対して高付加価値な提案を実現するとしている。2022年8月期の注力ポイントである、「成長投資の継続」「事業間連携の強化」「新規事業およびM&Aの検討実行」を着実に進めていくことで、四半期売上高の最高値連続更新を計画している。
■Key Points
・2022年8月期第2四半期の売上高・売上総利益はともに前年同四半期比58.1%の高成長。第2四半期における営業利益の前期比減少はM&Aやオフィス移転費用の発生による一過性のもので、通期業績に対する懸念なし
・重要KPIであるエンジニア稼働数も好調に推移、ITエンジニアの求人倍率は新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)でも堅調に推移しており、今後も同社の市場環境は良好
・TSRソリューションズのM&Aによるシナジーを発揮し、さらなる業績向上を図る
(執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介)
<EY>
Branding Engineer<7352>はITエンジニアに特化した事業を手掛けている。主力はMidworks事業で、フリーランスや自社社員、外部協力企業のエンジニアと企業をマッチングさせ、準委任契約に基づいて顧客にITエンジニアを常駐させるサービスを提供している。
1. 業績動向
2022年8月期第2四半期の連結業績は、売上高が2,978百万円(前年同期比55.7%増)、営業利益が71百万円(同28.1%減)、経常利益が78百万円(同25.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益が38百万円(同43.5%減)となった。売上高・各利益ともに社内想定を上回り好調に推移したとしている。特に営業利益は、ストック収益の源泉であるエンジニア獲得を狙った積極的な広告投資が奏功し、社内の期初想定を大幅に上回る着地となったもようだ。一方、各利益が前年同期比減となったのは、前年同期に助成金活用による一時的なBtoB研修需要があったことの反動のほか、当第2四半期までに積極投資による広告投資額が64百万円増加したこと、2022年2月に新たに子会社化したTSRソリューションズ(株)のM&A費用24百万円が発生したことが主な要因となった。なお、オフィス移転やM&Aコスト等、一時的なコストを控除した調整後営業利益は135百万円(同30.3%増)となった。中長期に向けた積極的な投資活動を実施してきた結果が、当第2四半期の売上・各利益等の向上に大きく寄与したと言える。
2. 今後の見通し
同社は2022年8月期の連結業績予想は、売上高は5,902百万円(前期比37.8%増)、営業利益は180百万円(同40.8%増)、経常利益は178百万円(同35.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は110百万円(同45.4%増)と、増収増益を見込んでいる。当第3四半期以降は、子会社化したTSRソリューションズによるシナジーや、独自のマッチングシステムによる効率化により継続して成長する見込みとなっている。同社の「エンジニアプラットフォームサービス」においては、エンジニア稼働数が重要KPIであり、今後も積極的な広告投資を継続していく。ストック型ビジネスの強みを最大限に生かし、売上・利益ともに着実な進捗を確保していることから、通期業績予想が達成される可能性は高いと弊社では見ている。
3. TSRソリューションズのM&Aによるシナジーを生かし、さらなる業績向上を図る
同社は、2021年8月期第1四半期から2022年8月期第2四半期までの6四半期連続で売上高の最高値を達成しており、中期経営計画の数値達成に向けてまい進している。中期経営計画の売上高は1年前倒しで達成する見込みとなっている。2022年2月には、情報サービス事業を展開するTSRソリューションズをM&Aにより取得しており、両社が持つITエンジニアと顧客を双方に紹介するクロスセルによる売上機会創出を見込んでいる。また、開発系に強く若手ITエンジニアが多い同社と、インフラ系に強くベテランITエンジニアが多いTSRソリューションズの特性を相互に生かしたチーム組成によるプロジェクト支援が可能となる。これにより、顧客の幅広いニーズに対して高付加価値な提案を実現するとしている。2022年8月期の注力ポイントである、「成長投資の継続」「事業間連携の強化」「新規事業およびM&Aの検討実行」を着実に進めていくことで、四半期売上高の最高値連続更新を計画している。
■Key Points
・2022年8月期第2四半期の売上高・売上総利益はともに前年同四半期比58.1%の高成長。第2四半期における営業利益の前期比減少はM&Aやオフィス移転費用の発生による一過性のもので、通期業績に対する懸念なし
・重要KPIであるエンジニア稼働数も好調に推移、ITエンジニアの求人倍率は新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)でも堅調に推移しており、今後も同社の市場環境は良好
・TSRソリューションズのM&Aによるシナジーを発揮し、さらなる業績向上を図る
(執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介)
<EY>
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