注目トピックス 市況・概況
17日の米国市場ダイジェスト:NYダウ431ドル高、世界経済の成長鈍化懸念が後退
配信日時:2022/05/18 07:39
配信元:FISCO
■NY株式:NYダウ431ドル高、世界経済の成長鈍化懸念が後退
米国株式市場は上昇。ダウ平均は431.17ドル高の32654.59ドル、ナスダックは321.73ポイント高の11984.52で取引を終了した。中国上海市の都市封鎖解除期待、国内の4月小売売上高や欧州の良好な経済指標を受け世界経済の成長減速懸念が後退し、寄り付き後、上昇。その後、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がイベントでインフレが低下するまで取り組みを継続することを公約、経済が想定どおり展開したら0.5%の利上げも選択肢になると発言し金利が上昇すると警戒感に、いったん上げ幅を縮小。しかし、ほぼ想定内の内容にとどまり、イベント終了とともに買いが再燃し、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が上昇した一方で、食・生活昼需品小売りが下落。
銀行のシティグループ(C)やメディアのパラマウント・グローバル(PARA)は著名投資家のバフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが第1四半期に新たに両社株式を取得したことが規制当局への提出文書により明らかになり、上昇。航空会社のユナイテッド(UAL)は夏の旅行シーズンの需要増で、見通しを引上げたほか、連邦航空局(FAA)が52機のボーイング777の飛行を承認したため、売上増期待に買われた。一方、ディスカウント小売りのウォールマート(WMT)は四半期決算で、1株利益が市場予想を大幅に下回り、さらに、燃料価格の上昇や、高い在庫水準、過剰人員を指摘し、弱い見通しを示し、大きく売られた。同業のターゲット(TGT)やダラーゼネラル(DG)も連れて売られ、下落。
FRBのパウエル議長は、必要とあれば、中立水準以上まで、金利を引き上げることを躊躇しないとした。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米4月小売売上高で成長期待が再燃
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、129円78銭まで上昇後、129円07銭まで反落し、129円37銭で引けた。米4月小売売上高で、国内総生産(GDP)の算出に用いられるコアの小売りが予想を上回り、成長期待にドル買いが優勢となった。中国上海市の都市封鎖緩和期待を受けたリスク選好の円売りも優勢となった。その後、5月NAHB住宅市場指数が大幅に悪化したことを受けたドル売りに押された。パウエルFRB議長はウオールストリートジャーナル紙のイベントの質疑応答で、改めてインフレを2%の目標に引き下げることに焦点を置いているとしたほか、FRBはインフレが低下するまで、取り組みを続けていくことを公約し、「もし、経済が想定通りに展開したら、50bpの利上げも選択肢になる」と再表明したためドル買いが再燃もサプライズなく上値は限定的となった。
ユーロ・ドルは1.0555ドルから1.0522ドルへ反落し、1.0549ドルで引けた。ユーロ圏の1−3月期国内総生産(GDP)が予想外に上方修正されたほか、オランダ中銀総裁が欧州中央銀行(ECB)の、7月の25BPの利上げは現実的と言及したため、早期の利上げを織り込むユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は136円69銭まで上昇後、135円98銭まで反落。ポンド・ドルは1.2499ドルへ上昇後、1.2450ドルまで反落した。英国の失業率は1974年来で最低となり、労働市場のひっ迫で英中銀の引き締め観測に伴うポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.9919フランまで下落後、0.9959フランまで上昇した。
■NY原油:反落で112.40ドル、利食い売りが増える
NY原油先物6月限は反落(NYMEX原油6月限終値:112.40 ↓1.80)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比-1.80ドルの112.40ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは111.75ドル-115.56ドル。ニューヨーク市場の序盤にかけて115.56ドルまで一段高となったが、利食い売りが増えたことによってニューヨーク市場の取引終盤にかけて弱含みとなり、通常取引終了後の時間外取引で111.75ドルまで売られている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 35.99ドル +1.18ドル(+3.39%)
モルガン・スタンレー(MS) 82.93ドル +3.03ドル(+3.79%)
ゴールドマン・サックス(GS)312.97ドル +9.53ドル(+3.14%)
インテル(INTC) 44.40ドル +1.32ドル(+3.06%)
アップル(AAPL) 149.24ドル +3.70ドル(+2.54%)
アルファベット(GOOG) 2334.03ドル +38.18ドル(+1.66%)
フェイスブック(FB) 202.62ドル +2.58ドル(+1.29%)
キャタピラー(CAT) 213.09ドル +5.90ドル(+2.85%)
アルコア(AA) 63.40ドル +3.12ドル(+5.18%)
ウォルマート(WMT) 131.35ドル -16.86ドル(-11.38%) <ST>
米国株式市場は上昇。ダウ平均は431.17ドル高の32654.59ドル、ナスダックは321.73ポイント高の11984.52で取引を終了した。中国上海市の都市封鎖解除期待、国内の4月小売売上高や欧州の良好な経済指標を受け世界経済の成長減速懸念が後退し、寄り付き後、上昇。その後、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がイベントでインフレが低下するまで取り組みを継続することを公約、経済が想定どおり展開したら0.5%の利上げも選択肢になると発言し金利が上昇すると警戒感に、いったん上げ幅を縮小。しかし、ほぼ想定内の内容にとどまり、イベント終了とともに買いが再燃し、引けにかけて上げ幅を拡大した。セクター別では半導体・同製造装置、自動車・自動車部品が上昇した一方で、食・生活昼需品小売りが下落。
銀行のシティグループ(C)やメディアのパラマウント・グローバル(PARA)は著名投資家のバフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが第1四半期に新たに両社株式を取得したことが規制当局への提出文書により明らかになり、上昇。航空会社のユナイテッド(UAL)は夏の旅行シーズンの需要増で、見通しを引上げたほか、連邦航空局(FAA)が52機のボーイング777の飛行を承認したため、売上増期待に買われた。一方、ディスカウント小売りのウォールマート(WMT)は四半期決算で、1株利益が市場予想を大幅に下回り、さらに、燃料価格の上昇や、高い在庫水準、過剰人員を指摘し、弱い見通しを示し、大きく売られた。同業のターゲット(TGT)やダラーゼネラル(DG)も連れて売られ、下落。
FRBのパウエル議長は、必要とあれば、中立水準以上まで、金利を引き上げることを躊躇しないとした。
Horiko Capital Management LLC
■NY為替:米4月小売売上高で成長期待が再燃
17日のニューヨーク外為市場でドル・円は、129円78銭まで上昇後、129円07銭まで反落し、129円37銭で引けた。米4月小売売上高で、国内総生産(GDP)の算出に用いられるコアの小売りが予想を上回り、成長期待にドル買いが優勢となった。中国上海市の都市封鎖緩和期待を受けたリスク選好の円売りも優勢となった。その後、5月NAHB住宅市場指数が大幅に悪化したことを受けたドル売りに押された。パウエルFRB議長はウオールストリートジャーナル紙のイベントの質疑応答で、改めてインフレを2%の目標に引き下げることに焦点を置いているとしたほか、FRBはインフレが低下するまで、取り組みを続けていくことを公約し、「もし、経済が想定通りに展開したら、50bpの利上げも選択肢になる」と再表明したためドル買いが再燃もサプライズなく上値は限定的となった。
ユーロ・ドルは1.0555ドルから1.0522ドルへ反落し、1.0549ドルで引けた。ユーロ圏の1−3月期国内総生産(GDP)が予想外に上方修正されたほか、オランダ中銀総裁が欧州中央銀行(ECB)の、7月の25BPの利上げは現実的と言及したため、早期の利上げを織り込むユーロ買いが優勢となった。ユーロ・円は136円69銭まで上昇後、135円98銭まで反落。ポンド・ドルは1.2499ドルへ上昇後、1.2450ドルまで反落した。英国の失業率は1974年来で最低となり、労働市場のひっ迫で英中銀の引き締め観測に伴うポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.9919フランまで下落後、0.9959フランまで上昇した。
■NY原油:反落で112.40ドル、利食い売りが増える
NY原油先物6月限は反落(NYMEX原油6月限終値:112.40 ↓1.80)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比-1.80ドルの112.40ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは111.75ドル-115.56ドル。ニューヨーク市場の序盤にかけて115.56ドルまで一段高となったが、利食い売りが増えたことによってニューヨーク市場の取引終盤にかけて弱含みとなり、通常取引終了後の時間外取引で111.75ドルまで売られている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 35.99ドル +1.18ドル(+3.39%)
モルガン・スタンレー(MS) 82.93ドル +3.03ドル(+3.79%)
ゴールドマン・サックス(GS)312.97ドル +9.53ドル(+3.14%)
インテル(INTC) 44.40ドル +1.32ドル(+3.06%)
アップル(AAPL) 149.24ドル +3.70ドル(+2.54%)
アルファベット(GOOG) 2334.03ドル +38.18ドル(+1.66%)
フェイスブック(FB) 202.62ドル +2.58ドル(+1.29%)
キャタピラー(CAT) 213.09ドル +5.90ドル(+2.85%)
アルコア(AA) 63.40ドル +3.12ドル(+5.18%)
ウォルマート(WMT) 131.35ドル -16.86ドル(-11.38%) <ST>
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