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9日の株式相場見通し=反落、米インフレ警戒で再び売り優勢に

配信日時:2022/05/09 08:00 配信元:MINKABU
 週明け9日の東京株式市場は、主力株をはじめ広範囲に売り優勢の地合いとなり日経平均株価は反落が予想される。前週末に2万7000円大台ラインをわずかながら上回って着地したが、きょうは再び2万6000円台に押し戻されそうだ。前週末の米国株市場では主要株価指数が揃って軟調な値動きとなり、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の下落率が相対的に大きかった。週間ではナスダック指数は5週連続の下落で、これは2012年11月に記録した6週連続以来、約9年半ぶりとなる。朝方に発表された4月の米雇用統計は非農業部門の就業者数の伸びが市場予測を若干上回る程度だったが、注目された平均時給は前月比で0.3%増と賃金インフレが継続していることが明らかとなった。これを受けて米長期金利の上昇が顕著となり、10年債利回りは3.14%まで水準を切り上げた。長期金利の上昇に歯止めがかからないことが、ハイテク系グロース株に逆風となっている。東京市場でもこの地合いを引き継ぐ可能性が高い。ただ、外国為替市場では日米金利差を背景にドル買いの動きが活発化しており、1ドル=130円60~70銭前後まで円安が進行したことは、輸出セクター中心にポジティブ材料となる。個別では本格化する企業の決算発表を横にらみに、好業績銘柄を物色する流れが想定される。  6日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比98ドル60セント安の3万2899ドル37セントと続落。ナスダック総合株価指数は同173.029ポイント安の1万2144.662だった。  日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の議事要旨(3月17~18日開催分)、6カ月物国庫短期証券の入札など。海外では4月の中国貿易統計、3月の米卸売在庫・売上高など。なお、香港市場は休場となる。 出所:MINKABU PRESS

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