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NYの視点:市場は5月FOMCでの0.5%の利上げ確実視、ドルを支援

配信日時:2022/04/22 07:39 配信元:FISCO
連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は21日の国際通貨基金(IMF)パネル討論会に参加し、若干さらに速やかな利上げの必要性に言及し、委員会の判断次第だとしながらも5月連邦公開市場委員会(FOMC)での50bpの利上げも選択肢とした。

また、インフレは世界的な問題だが、その水準に違いがあるとし、米国は他国に比べインフレにおける問題が大きく、速やかに引き締めを行う姿勢を見せた。このこともドルを押し上げる材料になる。さらに、市場は我々の伝達に適切に反応しているとした。短期金融市場では5月FOMCでの50BPの利上げを100%織り込んだ。年末までにさらに2.25%、2.5%の利上げも織り込み始めている。

パウエル議長は特に労働市場はかなり過熱し過ぎで、持続できない水準とし、ひっ迫している労働市場を冷やす必要性があることを示唆した。米労働省が発表した週次新規失業保険申請件数(4/16)は2000件減の18.4万件となった。予想18.0万件は小幅上回ったが、パンデミック前の水準で安定しつつある。失業保険継続受給者数は141.7万人と、前回から予想以上に減少。1970年1月以降で最小となった。また、6カ月先の景気動向を示す景気先行指数は119.80と、1959年の統計開始以降で最高を記録した。

4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は17.6と、3月27.4から予想以上に低下も、同指数の仕入れ価格は84.6と1979年来の高水準。

強い経済、労働市場のひっ迫、高インフレが証明され、FRBの引き締め加速計画を正当化する。

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