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概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は反落、インフレ加速が嫌気

配信日時:2022/04/11 09:16 配信元:FISCO
【ブラジル】ボベスパ指数 118322.26 -0.45%
8日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比539.86ポイント安(-0.45%)の118322.26で取引を終了した。118868.33から117486.61まで下落した。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を再び縮小させた。インフレ加速が嫌気され、金融緩和への期待が後退したもようだ。また、米金利高や米株安なども売り圧力を強めた。ほかに、ウクライナ情勢の不透明感などが引き続き圧迫材料。一方、原油価格の上昇などが資源セクターの支援材料となった。

【ロシア】MOEX指数 2592.72 -1.62%
8日のロシア株式市場は反落。主要指標のMOEX指数は前日比42.67ポイント安(-1.62%)の2592.72で取引を終了した。2656.72から2554.72まで上昇した。

買いが先行した後は売りに押され、終盤は下げ幅を縮小させた。欧州連合(EU)が対ロシアの追加制裁を近く発動するとの観測が嫌気され、リスク回避の売りが広がった。一方、ロシア中央銀行が利下げに踏み切ったが、相場を支えるには力不足だった。なお、ロシア中銀は8日、政策金利を年20%から17%に引き下げると発表した。

【インド】SENSEX指数 59447.18 +0.70%
8日のインドSENSEX指数は4日ぶりに反発。前日比412.23ポイント高(+0.70%)の59447.18、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同144.80ポイント高(+0.82%)の17784.35で取引を終えた。

前日の終値近辺でもみ合った後は上げ幅をじりじりと拡大させた。景気対策への期待が高まっていることが引き続き支援材料。また、銀行の貸し出しの増加なども指数をサポートした。2021年度の銀行の貸出増加率は8.6%となり、前年度を5.6%上回ったと報告された。

【中国本土】上海総合指数 3251.85 +0.47%
8日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比15.16ポイント高(+0.47%)の3251.85ポイントと反発した。

中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。市場では、「早ければ来週にも、預金準備率や中期貸出制度(MLF)金利の引き下げなど一段の緩和策が発表される」との見方が広がっている。6日の国務院(内閣に相当)常務会議では、適時な金融支援で経済を支える方針が改めて示された。ただ、指数は安く推移する場面もみられている。中国本土の新型コロナウイルス感染再拡大などが重しとなった。一日当たり新規感染が7日に2万人を初めて突破した上海市では、事実上のロックダウン(都市封鎖)が延長され、物流の混乱も危ぐされる状況。業種によっては、業績の下方修正も必至だ。

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