みんかぶニュース 市況・概況
<動意株・24日>(大引け)=ファイズHD、GAテクノ、Fスターズなど
配信日時:2022/03/24 15:06
配信元:MINKABU
ファイズホールディングス<9325.T>=ストップ高。同社は配送や庫内作業代行などEC事業者向け荷物取り扱いを手掛け、米アマゾン<AMZN>を最大顧客としている。コロナ禍での巣ごもり需要も追い風にEC市場の拡大が続いており、同社の収益も急成長している。丸和運輸機関<9090.T>が実施していた同社株に対するTOBが今週22日に終了、TOB価格670円で約1カ月にわたりもみ合っていたが、買い付け期間が終了したことを受け、きょうは新たな資金が一気に流入してきた。会社側では「22日に丸和運輸の公開買い付けが終わったという事実以外に、こちらからリリースすべきものはない」としているが、市場では「丸和運輸の子会社になっても上場は維持されるわけで、ファイズHDの今後の成長性を考慮した場合670円という価格が実態面から割安という判断が働いている」(中堅証券ストラテジスト)という見方が示されていた。
GA technologies<3491.T>=ストップ高。午前10時に、グループ会社のイタンジが提供する不動産関連電子契約システム「電子契約くん」がオリコフォレントインシュア(東京都港区)の賃貸保証サービスと連携を開始すると発表しており、これが好材料視されているようだ。オリコフォレントインシュアはイタンジの不動産関連WEB申込受付システム「申込受付くん」とも連携しており、今回の連携と併せて活用することで、賃貸保証サービスの審査から契約までを一気通貫で完結させることが可能になるとしている。
フィックスターズ<3687.T>=上値追い態勢。800円まで上値を伸ばし中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を上回ってきた。顧客企業のシステムを高速化するソフト開発で強みを持っており、ここ受託契約を伸ばしている。量子コンピューター分野への展開でも先駆的存在で、クラウド基盤サービスによる需要開拓に期待がかかる。業績面でも22年9月期は回復色が鮮明で営業利益段階で前期比13%増の11億円予想と2ケタ成長を見込む。株価は2019年7月に2124円の高値を形成した後、一貫して下値切り下げ波動を強いられていたが、目先は実需筋の売り物が枯れているだけに、上値余地が意識されているようだ。
大平洋金属<5541.T>=大幅高で6連騰。5日移動平均線からマドを開けて上放れ昨年来高値を更新した。日本製鉄系の合金大手でフェロニッケル製錬では世界トップクラスに位置する。LMEニッケル価格は3月上旬に、売り方による損失覚悟の大規模な買い戻し(ショートスクイーズ)により、1営業日で2倍以上に値上がりするパニック的な状況に陥ったが、現在は行き過ぎた価格形成が是正され落ち着きを取り戻している。しかし、実需は旺盛で先行き市況高が見込まれる状況に変わりはない。ニッケルは電気自動車(EV)用電池材料に使用され、世界的なEVシフトに合わせて需要は増勢基調にある。また、太陽光発電などの再生可能エネルギーを活用した電力を蓄える蓄電池用でも使われることから、今後は中期的に需給が更にタイト化する可能性がある。大平金はこのニッケル価格との収益連動性が高いが、同社の22年3月期最終利益は前期比7.3倍の84億5500万円と急拡大見通しにある。また、23年3月期も伸び率こそ鈍化するものの増益基調は維持されるとの見方が強まっており、足もとで一段の上値を期待した買いを引き寄せている。
ユーグレナ<2931.T>=物色人気。23日の取引終了後、商船三井ロジスティクス(東京都千代田区)がユーグレナの次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を用いたトラックの運行を開始すると発表しており、これが好材料視されている。サステオを導入するのは商船三井ロジスティクスのグループ会社であるハーモニートランスポート。関東地方1都6県で運行する輸出入航空・海上貨物の国内集荷・配送用トラックに使用するという。ここのところサステオの導入に関する発表が続いており、今後の広がりに期待が高まっているようだ。同日、微細藻類ユーグレナに含まれる特有成分パラミロンが、ユーグレナの免疫調節機能の主成分であることを確認したことも明らかにしている。
リボミック<4591.T>=ストップ高。同社はリボ核酸(RNA)を使った分子ターゲット薬(アプタマー医薬)の開発を行う東京大学発の創薬ベンチャー。同社が米国で臨床を進める眼の難病「加齢黄斑変性症」の治療薬「RBM-007」は潜在的ニーズも大きく、今後の展開に期待が高まっている。そうしたなか、23日取引終了後に、滲出型加齢黄斑変性(wet AMD)を対象としたRBM-007の臨床試験の結果、治療歴のないwet AMDに対して視力および網膜組織構造の改善に有効と考えられることを発表、これが株価の刺激材料となっている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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