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コニシ Research Memo(1):売上高・営業利益・親会社株主に帰属する四半期純利益は第2四半期として過去最高業
配信日時:2021/12/23 15:41
配信元:FISCO
■要約
コニシ<4956>は、「ボンド」ブランドで知られる国内トップクラスの接着剤・シーリング材メーカーである。一般家庭用が有名であるが、産業用、住宅・建材用、建築・土木用と幅広い製品を揃えており、主たる市場は住宅・建築・土木関連である。
1. 2022年3月期第2四半期の業績動向
2022年3月期第2四半期の業績は、売上高53,943百万円(前年同期比8.3%増※1)、営業利益3,426百万円(同30.9%増)、経常利益3,668百万円(同33.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,381百万円(同39.3%増)となり、売上高・営業利益・親会社株主に帰属する四半期純利益はいずれも第2四半期としては過去最高業績※2を更新した。前年同期が新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)の影響を最も受けた時期であったことからその反動による要因もあるが、好調な決算であったと言える。セグメント別※3では、主力のボンド事業と化成品事業が増収・増益、工事事業が減収・増益となった。原材料費(主にナフサ)の値上がりの影響はあったが、上期はこれらを吸収して大幅増益となった。
※1 2022年3月期より「収益認識に関する会計基準」を採用。注釈のない限り、前期も遡って適用した数値を記載。以下、同様。
※2 「収益認識適用前」の数値で比較。
※3 2022年3月期よりセグメントを変更した。
2. 2022年3月期の業績見通し
2022年3月期の業績は、売上高112,600百万円(前期比4.5%増)、営業利益7,700百万円(同8.7%増)、経常利益8,200百万円(同10.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5,300百万円(同7.5%増)と予想している。セグメント別では、ボンド事業と化成品事業は通期でも増収・増益予想だが、工事事業は減収・増益予想となっている。通期では前期比で増益予想だが、下期だけを見ると前年同期比減益予想となっている。需要そのものは底堅く推移する見込みだが、さらなる原材料価格の上昇が予想されるためだ。原材料が現時点よりもさらに上昇するようであれば予想利益が下方修正される可能性もあるが、一方で原材料価格が予想より低下するようであれば、予想利益が上方修正される可能性もあるため、今後の原材料価格の動向は注視したい。
3. 新しい中期経営計画を策定中
同社は、2021年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表していたが、コロナ禍により目標を達成することは難しくなった。そのためこの計画は一旦白紙とし、今後の新型コロナウイルス感染症の状況(ウィズコロナ、アフターコロナ)や原材料価格の動向を見据えた新しい中期経営計画を策定中だ。この新しい中期経営計画は2022年春には発表予定だが、どのような内容になるのか注目したい。
■Key Points
・国内最大級の接着剤・シーリング材メーカー。向け先は住宅用、産業用、土木建設補修用等幅広い
・2022年3月期は営業利益77億円予想だが、原材料価格次第で上振れ・下振れの可能性あり
・設立100周年に向けて新中期経営計画を策定中。2022年春に発表予定
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<EY>
コニシ<4956>は、「ボンド」ブランドで知られる国内トップクラスの接着剤・シーリング材メーカーである。一般家庭用が有名であるが、産業用、住宅・建材用、建築・土木用と幅広い製品を揃えており、主たる市場は住宅・建築・土木関連である。
1. 2022年3月期第2四半期の業績動向
2022年3月期第2四半期の業績は、売上高53,943百万円(前年同期比8.3%増※1)、営業利益3,426百万円(同30.9%増)、経常利益3,668百万円(同33.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,381百万円(同39.3%増)となり、売上高・営業利益・親会社株主に帰属する四半期純利益はいずれも第2四半期としては過去最高業績※2を更新した。前年同期が新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)の影響を最も受けた時期であったことからその反動による要因もあるが、好調な決算であったと言える。セグメント別※3では、主力のボンド事業と化成品事業が増収・増益、工事事業が減収・増益となった。原材料費(主にナフサ)の値上がりの影響はあったが、上期はこれらを吸収して大幅増益となった。
※1 2022年3月期より「収益認識に関する会計基準」を採用。注釈のない限り、前期も遡って適用した数値を記載。以下、同様。
※2 「収益認識適用前」の数値で比較。
※3 2022年3月期よりセグメントを変更した。
2. 2022年3月期の業績見通し
2022年3月期の業績は、売上高112,600百万円(前期比4.5%増)、営業利益7,700百万円(同8.7%増)、経常利益8,200百万円(同10.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益5,300百万円(同7.5%増)と予想している。セグメント別では、ボンド事業と化成品事業は通期でも増収・増益予想だが、工事事業は減収・増益予想となっている。通期では前期比で増益予想だが、下期だけを見ると前年同期比減益予想となっている。需要そのものは底堅く推移する見込みだが、さらなる原材料価格の上昇が予想されるためだ。原材料が現時点よりもさらに上昇するようであれば予想利益が下方修正される可能性もあるが、一方で原材料価格が予想より低下するようであれば、予想利益が上方修正される可能性もあるため、今後の原材料価格の動向は注視したい。
3. 新しい中期経営計画を策定中
同社は、2021年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表していたが、コロナ禍により目標を達成することは難しくなった。そのためこの計画は一旦白紙とし、今後の新型コロナウイルス感染症の状況(ウィズコロナ、アフターコロナ)や原材料価格の動向を見据えた新しい中期経営計画を策定中だ。この新しい中期経営計画は2022年春には発表予定だが、どのような内容になるのか注目したい。
■Key Points
・国内最大級の接着剤・シーリング材メーカー。向け先は住宅用、産業用、土木建設補修用等幅広い
・2022年3月期は営業利益77億円予想だが、原材料価格次第で上振れ・下振れの可能性あり
・設立100周年に向けて新中期経営計画を策定中。2022年春に発表予定
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<EY>
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