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NYの視点:米10−12月期GDPの回復ペース、消費が押し上げへ

配信日時:2021/11/17 08:28 配信元:FISCO
米商務省が発表した10月小売売上高は前月比+1.7%となった。3カ月連続のプラスとなった。伸びは9月+0.8%から予想以上となり、政府の一時現金支給が押し上げた3月以来で最大を記録。また、変動の激しい自動車を除いた小売りも前月比+1.7%と9月+0.7%から予想以上の伸びとなった。国内総生産(GDP)の算出に用いられるコントロールグループと呼ばれる自動車・建材・給油・食品を除いたコアの小売りは前月比+1.6%と、9月の+0.5%から予想以上に伸びが拡大。消費が10−12月のGDPの伸びにプラスに寄与すると期待が集まる。

商務省と類似したモデルを使用しているとして市場で注目されるアトランタ連銀の第4四半期GDPの成長見通しは従来の8.17%から8.67%へ引き上げられた。

サプライチェーンの混乱などで品不足などを警戒した消費者が年末年始のギフト商品購入を早めた可能性もある。また、ドル高により全体指数が押し上げられたとの指摘もあるが、物価上昇にもかかわらず、累積貯蓄、需要が支援材料となりパンデミック後の経済活動再開に伴い消費者の支出は加速した。今後は、前倒しで消費した分、年末に向けて消費が鈍化するかどうかに注目が集まる。




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