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NYの視点:米国の高インフレの長期化に懸念浮上

配信日時:2021/10/05 07:48 配信元:FISCO
石油輸出国機構(OPEC)プラス委員会は日量40万バレルの供給拡大計画を維持することで合意した。さらに、2022年度の需要見通しを引き上げ。緩やかな増産計画を維持し、大幅増産を見送った。NY原油先物相場は4日、78ドル台に達し、2014年以降7年ぶりの高値を更新。さらに、最近の天然ガスの価格の上昇で、一部の投資家が追加証拠金請求に直面しているとの報道もあり、一段の上昇に拍車をかける可能性も警戒される。

さらに、サプライチェーン問題が2023年にまで長期化するとの指摘も見られる。そうなった場合、物価高が当面、解消しない可能性もある。パウエル議長は想定以上にサプライチェーン問題が長引いていると認めたが、「物価はいずれ低下する」との予想を修正していない。

セントルイス連銀のブラード総裁は、インフレが過去10年間で見られた水準を上回り、リスクが上方であることに懸念を表明した。2022年のコアインフレでは2.8%を予想しており、FRBの目標である2%には戻らないと見ている。同総裁は2021年度の連邦公開市場委員会(FOMC)の投票権を有していない。






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