本日の注目個別銘柄ニュース一覧

本日の注目個別銘柄 ZOZO、OLC、サイバーなど <6861> キーエンス 52850 +2530大幅反発。前日に22年3月期決算を発表。営業利益は4180億円で前期比51.5%増益、1-3月期も前年同期比30.1%増と高い増益率が継続する形になった。市場コンセンサスも100億円強上回る着地に。部材費高騰やサプライチェーンリスクが逆風となる中で、順調な業績拡大が続く形になっている。新年度ガイダンスは未公表だが、前日にかけて安値更新の動きとなっていたことで、見直しの動きにつながったようだ。<4661> OLC 19775 -2225大幅続落。前日に22年3月期決算を発表、営業損益は77億円で従来会社計画に反して黒字転換となった。一方、23年3月期は503億円で同6.5倍を見込むが、市場予想は1000億円超の水準だった。また、新中計を公表したが、定量目標として25年3月期営業利益1000億円以上などとしている。入園者数の上限引き下げ方針などが背景とみられるが、想定以上の収益回復ペース鈍化がネガティブインパクトに。<4063> 信越化 17985 +520大幅反発。前日に22年3月期決算を発表。営業利益は6763億円で前期比72.4%増益となり、ほぼ市場想定通りの水準で着地。なお、23年3月期見通しは現時点では非開示。需要鈍化が警戒されていた米国塩ビ事業の良好な見通しなども示されているようで、安心感につながっている。また、発行済み株式数の1.7%に当たる700万株、1000億円を上限とする自社株買いの実施発表も支援材料に。<2413> エムスリー 4202 -102大幅続落。前日に22年3月期の決算を発表。営業利益は951億円で前期比64.1%増益となったが、1-3月期は105億円で前年同期比32.2%減と一転大幅減益に。減損計上などの特殊要因を除いても市場コンセンサスは下振れたとみられる。また、メディカルプラットフォームの1-3月期売上成長鈍化などもマイナス視されているもよう。新年度ガイダンスは非開示としており、目先の不透明感も拭えない状況だ。<6723> ルネサス 1408 +75大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、Non-GAAPベースでの営業利益は1355億円で、市場予想を200億円近く上回った。4-6月期見通しは、売上収益の中央値で1370億円程度、前四半期比増益となる形になっている。また、TOB価格1190円で自己株式のTOBを実施すると発表。大株主INCJの売却に対応することが背景。将来的な需給悪化懸念の後退、1株当たりの価値向上をプラス視する展開に。<3092> ZOZO 2760 -405急落。前日に22年3月期決算を発表。営業利益は497億円で前期比12.5%増益、市場予想を10億円近く下振れた。23年3月期は515億円で同3.7%増益の見通しとしている。市場予想の550億円レベルを下回っており、ネガティブに捉える動きが優勢に。新センター立ち上げに向けての人員増などに伴う業務効率悪化、システム増資増やエンジニアの採用増などが増益率鈍化の背景になるようだ。<4062> イビデン 4940 -360大幅反落。前日に22年3月期決算を発表、営業利益は708億円で前期比83.3%増となり、従来計画625億円は上振れたものの、市場コンセンサス並みの水準での着地となった。一方、23年3月期は670億円で同5.4%の減益見通しに。市場予想の760億円程度を大幅に下回っており、想定外の減益ガイダンスをネガティブに捉える動きが先行。電子事業の伸び悩みや償却負担増を想定しているもよう。<6305> 日立建機 2955 -150大幅続落。前日に22年3月期決算を発表。営業利益は1066億円で前期比3.8倍となった。一方、23年3月期は760億円で同28.7%減益見通し。減益自体は想定されていたものの、市場予想を200億円程下振れる水準であり、ネガティブなインパクトが強まっている。ロシアや中国向けの大幅な売上減少を見込んでいるほか、アジアの見通しも期待値を下回る見込みとなっている。<4751> サイバー 1386 +94大幅反発。前日に上半期決算を発表。営業益は455億円で前年同期比38.2%増となった。市場予想を40億円近く下回るほか、1-3月期は営業減益に転じた。また、これまで非開示だった通期予想は700億円で前期比32.9%減を見込み、880億円程度の市場予想を大きく下回る。ただ、第1四半期後はガイダンス懸念で株価が大きく下落。前日にかけて再度安値を割り込んだこともあり、目先の悪材料出尽くし感に。<4902> コニカミノルタ 454 -30大幅続落。前日に22年3月期業績予想の修正を発表。売上高はやや上振れの一方、営業損益は従来の120億円の黒字から一転、230億円の赤字になる見通しとしている。市場予想は80億円程度の黒字であった。事務機器やヘルスケア事業の下振れのほか、のれん代の減損なども計上。配当利回り水準は下支えとなるが、最終損益は3期連続での赤字となる形で、ネガティブな反応が強まっている。 <ST> 2022/04/28 16:04 本日の注目個別銘柄 シマノ、アマノ、東エレデバなど <3231> 野村不HD 3115 +147大幅反発。前日に22年3月期決算を発表。営業利益は912億円で前期比19.5%増益、従来計画860億円を上回る着地となった。90円を計画していた年間配当金も97.5円に引き上げ。23年3月期は905億円で同0.8%減の見通しで、ほぼコンセンサス水準となっている。ただ、同時に発表した中期計画での事業利益目標値などは想定を上回る水準となっており、全般的にポジティブな見方が優勢となっているようだ。<2760> 東エレデバ 5460 +505急伸。前日に22年3月期決算を発表。経常利益は73.2億円で前期比58.2%増益、4月15日に発表した上方修正値と同水準で着地した。産業機器や車載向けをはじめ幅広い分野で半導体製品の需要が高水準で推移した。一方、23年3月期は85億円で同16.2%増益を見込む。年間配当金も前期の205円から240円への引き上げを計画。期待通りのガイダンスを受け、株価は安値圏からの見直しの動きに。<7211> 三菱自 318 +10大幅高。前日に業績予想の上方修正を発表。経常利益は従来予想の700億円から1010億円に引き上げ。売価・車種構成、販売費の好転、為替の好転などの外部要因を反映した。市場予想を250億円近く上回る水準で、想定以上に収益性が高まっているとしてポジティブな見方が強まっている。円安メリットも大きいことで、目先は新年度ガイダンスへの期待も高まる方向へ。<7970> 信越ポリマ 1001 -91急落。前日に22年3月期決算を発表。営業利益は97.3億円で前期比34.8%増益となり、従来予想の88億円を上回る着地となった。期末配当も従来計画の12円から14円に引き上げ。ただ、1-3月期は22.8億円で前年同期比10.9%減と減益に転じている。半導体関連として好業績持続期待が高かっただけに、ネガティブに捉える動きが優勢となっている。なお、23年3月期業績見通しは公表していない。<7309> シマノ 22640 -3260急落。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は380億円で前年同期比16.8%増益、市場予想を15億円程下振れる着地となった。通期業績予想は為替差益によって経常利益のみ1617億円から1631億円に上方修正している。円安効果への期待もあったなか、収益伸び悩みは想定以上と受けとめる動きが先行している。なお、立会外取引における100万株の自社株買い実施も発表している。<3099> 三越伊勢丹 984 +31大幅続伸。前日に22年3月期の業績修正を発表している。営業利益は従来予想の30億円から55億円に引き上げ、構造改革による販管費削減が進んだもよう。また、最終利益は、持分法利益の増加や繰延税金資産計上などで、70億円から120億円に引き上げている。ほか、持分法適用会社のエムアイフードスタイルの子会社化も発表、段階取得に係る差益39億円を23年3月期第1四半期に計上予定としている。<6988> 日東電 8360 -380大幅反落。前日に22年3月期の決算を発表している。営業利益は1323億円で前期比41.0%増益、従来計画1330億円の水準で着地。一方、23年3月期は1400億円で同5.9%増益の見通し。増益率は鈍化するものの、為替前提は保守的で、コンセンサス水準も上回っている。ただ、注目されるライフサイエンス事業が実績、見通しともに想定比弱めとなっており、本日は地合い悪化に押される形にもなっている。<2502> アサヒ 4814 +198大幅続伸。ビールや缶チューハイなどの酒類162品目を値上げすると発表している。ビールや缶チューハイで6-10%、国産ウイスキー10品目で7-17%の上昇見込み。業務用ビールは18年3月以来、家庭用ビールは08年3月以来の値上げとなる。原材料価格の高騰に対応するため。10月1日に出荷価格を改定するとしており、来年になると見込まれていた値上げの早期実施をポジティブに評価する動きが優勢となっている。<6436> アマノ 2481 +298急伸。前日に22年3月期決算を発表。営業利益は129億円で前期比29.8%増、従来予想は125億円だった。期末配当金は記念配当を含めて、従来計画45円から70円にまで引き上げ。一方、23年3月期は165億円で同28.0%増益を見込むとしており、市場コンセンサスを10億円程度上振れる水準に。また、発行済み株式数の1.35%に当たる100万株、25億円を上限とする自社株買いの実施も発表。<6954> ファナック 19525 -1185大幅続落。前日に22年3月期決算を発表、営業利益は1832億円で前期比62.9%増となり、従来計画の1865億円を下振れた。また、23年3月期は1973億円で同7.7%増益を見込んでおり、2230億円程度の市場予想を下回る。受注は好調であるものの、部品入手の困難な状況が継続するとみているもよう。もともとガイダンスは保守的な傾向が強いものの、生産制約の影響も想定以上と受けとめられている。 <ST> 2022/04/27 15:54 本日の注目個別銘柄 インソース、PD、キヤノン電子など <4587> PD 2107 +182急伸。ゴールドマン・サックス証券は投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価も2850円から3000円に引き上げている。従来の中期計画に対する開発品の進捗遅れ、放射線医薬品事業の取得に伴う業績見通しの不透明感、ファイナンスリスクなどの懸念材料は概ね織り込まれたと判断。今後は、経口PD-L1阻害剤、COVID-19治療剤、多発性骨髄腫治療剤など開発品への期待値が向上していくとみているようだ。<6702> 富士通 19110 +405大幅反発。スキャナー大手のPFUをリコー<7752>に売却する方針を固めたと報じられた。保有株の8割を約800億円で売却する計画で、月内の正式決定を目指している。PFUはスキャナー「スキャンスナップ」などを手掛け、21年3月期売上収益は1345億円。同社としては、市場が縮小する事務機から企業向けソフト開発に経営資源をシフトさせていく考え。事業の選択と集中の加速化がポジティブに捉えられた。<5706> 三井金 3190 -80大幅続落。非鉄金属市況の下落を受けて、本日は同社など非鉄金属大手が軒並み下落、同セクターが業種別下落率上位に並んでいる。中国での新型コロナ感染拡大、政府の対策強化の流れを受けて、北京市でのロックダウン懸念が広がっているもよう。中国景気の減速につながり、非鉄需要の先行き減少懸念が強まる形に。前日の海外商品相場では、金が2%近く、銅が3%近く、アルミが5%近くの下落率となっている。<4185> JSR 3370 -120大幅続落。前日に22年3月期決算を発表。営業利益は438億円で前期比27.8%増となったが、従来予想の523億円を大幅に下回った。デジタルソリューション、ライフサイエンス、合成樹脂ともに収益は計画未達に。23年3月期営業利益は575億円で前期比31.4%増と、コンセンサス水準に。1000万株、300億円を上限とする自社株買いの実施を発表しているが、実績値の大幅下振れがネガティブ視されたもよう。<3635> コーエーテクモ 3920 -75続伸後伸び悩み。前日に22年3月期決算を発表。営業益は345億円で前期比41.5%増となり、第3四半期決算時の上方修正値315億円を上回った。年間配当金も従来計画の98円から108円に増配、前期比で実質18円の増配に。一方、23年3月期営業益は325億円、同5.9%減を見込み、配当金も96円へ減配計画。ただ、保守的な見方と捉えられ、前期実績の上振れが評価されたが、その後は利食い売りに伸び悩む。<8060> キヤノンMJ 2740 +159大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は148億円で前年同期比39.8%増益となり、通期予想は従来の405億円から415億円、前期比4.5%増に上方修正している。エンタープライズのIT ソリューション、プロフェッショナルの産業機器などが堅調に推移のほか、人件費を中心とした販売管理費減少も寄与のもよう。同じグループのキヤノン電子とは対照的な好決算となる形に。<6200> インソース 2337 +272急伸で上昇率トップ。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の12.3億円から16.7億円、前年同期比32.9%増に引き上げ。第1四半期の同20.0%増から増益率は一段と拡大する形に。民間企業への研修および高単価なDX研修が好調のほか、高採算である動画・e ラーニング販売も拡大しているもよう。コロナ感染拡大のリバウンドなどを警戒して通期予想は据え置きも、上振れが意識される形に。<7739> キヤノン電子 1473 -118大幅続落で下落率トップ。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は10.1億円で前年同期比44.9%減益となった。通期予想は81.1億円で前期比27.8%増益であり、想定以上に低調なスタートと捉えられた。部材不足や原材料費高騰の影響が響いているほか、新規事業の赤字拡大なども重しとなったもよう。直近ではキヤノンの業績上振れ観測なども報じられていたことで、大幅減益決算にはネガティブなインパクトに。<4519> 中外薬 3860 -262大幅続落。前日に第1四半期決算を発表。コア営業利益は989億円で前年同期比51%増益、血友病治療薬へムライブラのロシュ向け輸出などが好調に推移。アレクシオン社との訴訟和解金をノンコア収益として計上し、営業利益は1870億円で同2.9倍増となっている。ただ、コア営業利益は通期計画4400億円、前期比22.5%増に対して22.5%の進捗率にとどまっており、市場コンセンサスも下回ったもよう。<5713> 住友鉱 5468 -401大幅続落。インドネシアでのニッケル製錬所建設の検討について中止すると発表している。協議を進めてきた現地企業との間で、工期やコスト面で意見が食い違い交渉を続けられないと判断したようだ。年間4万トンの生産能力を計画し、同社のニッケル製錬所では最大規模になる見通しであった。投資負担の減少は株主還元余力の拡大につながるものの、中長期的なニッケル事業の成長期待低下をネガティブ視の動きが先行。 <ST> 2022/04/26 15:54 本日の注目個別銘柄 木徳神糧、トーセ、東急建設など <6594> 日本電産 8363 -597大幅続落。21日に22年3月期決算を発表し、実績値、ガイダンスともに市場予想を下回ったが、先週末の株価は短期のあく抜け感も強まり想定以上に堅調。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)が積極利上げ姿勢を強めるなか、先週末にかけての米株市場は厳しい環境となり、本日はあらためて売り圧力が強まった。為替前提は保守的なものの、原材料費上昇や中国ロックダウンなどは逆風で、コンセンサスは徐々に切り下がる方向に。<7201> 日産自 509.8 -27.1大幅続落。ルノーが保有株の一部売却を検討していると報じられている。ルノーは同社株の43.4%を保有しており、同社が一部を買い取る可能性もあるようだが、同社以外に買い手を探すこともあり得るとされている。ルノー側において、EV事業強化への資金確保に充てる目的などが指摘されている。アライアンス体制の行方に対する不透明感、目先の需給悪化などを警戒視する動きが先行している。<6755> 富士通ゼ 2260 -65大幅反落。先週末に22年3月期の業績下方修正を発表。営業利益は従来予想の150億円から84億円に引き下げた。第3四半期決算発表時に下方修正を行っており、市場コンセンサスはほぼ会社計画並みだった。上海の都市封鎖や物流停滞により、1-3月期の売上高が下振れたもよう。また、対ドルでの円安も減益要因につながったようだ。今期は増収増益見込みとしているが、下振れ幅の大きさがネガティブ視された。<5423> 東製鉄 1288 +91大幅反発。先週末に22年3月期決算を発表、営業利益は318億円で前期比8.0倍となり、23年3月期は300億円で同5.6%減を見込む。実績、見通しともにコンセンサス水準だが、燃料費の上昇懸念などが強まっていた中、安心感が強まる状況のようだ。出荷数量の大幅な増加見通しなどは想定外と捉えられている。また、発行済み株式数の2.42%を上限とする自社株買いを発表、需給面からの期待材料につながった。<8595> ジャフコG 1537 -153急落。先週末に22年3月期決算を発表。営業利益は169億円で前期比88.2%の大幅増益となった。新規IPOによる株式売却などで、キャピタルゲインが前期比で大幅に増加したことが背景。ただ、第3四半期までで153億円を計上していたことから、1-3月期の収益水準は想定以上に低下したとの見方が優勢となっているもよう。なお、年間配当金は51円としており、前期比では実質15円の増配となっている。<1890> 東洋建 972 +16続伸。任天堂創業家の資産運用会社「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス」が資金を拠出する投資ファンドが筆頭株主となったと伝わり、インフロニアHDが実施しているTOB価格の引き上げ期待なども足元で強まっていたが、同ファンドでは1株当たり1000円でのTOB実施を提案していることが明らかになっている。同ファンド提案のTOB価格にサヤ寄せを目指す動きが先行。<1720> 東急建設 583 -75急落。先週末に22年3月期の業績下方修正を発表している。営業損益は従来予想の36億円の赤字から61億円の赤字に引き下げ、前期は35.5億円の黒字であった。国内土木工事において、受注時期や工事進捗の遅れなどで完成工事高が減少、海外工事においても、一部の進捗遅れに伴う経費増加が見込まれるとしている。年間配当金も従来計画の40円から25円に引き下げている。<2715> エレマテック 1141 +43大幅続伸。先週末に22年3月期の決算を発表、営業利益は83.5億円で前期比52.8%増益となり、従来予想の65億円を大幅に上振れる着地になっている。為替相場の円安推移の他、ドライブレコーダー及びゲーム機向け各種関連部材の販売が好調に推移したもよう。年間配当金も従来計画の43円から53円に引き上げ。また、23年3月期も前期比7.2%増の89.5億円、7円増の60円配当を計画している。<2700> 木徳神糧 4960 +700ストップ高比例配分。先週末に発表した業績・配当予想の上方修正が好感されている。22年12月期営業利益は従来予想の4.8億円から10億円、前期比90.1%増に引き上げ。円安の影響を背景にミニマム・アクセス米と輸入乾牧草の販売単価が上昇したことなどで、売上高が上振れる形に。また、記念配当の実施に伴い、22年12月期の年間配当金は従来計画の50円から60円にまで引き上げられた。<4728> トーセ 799 +100ストップ高。本日決算説明会が開催されており、手掛かり材料とされているもよう。決算説明資料では、4月26日に京都市、ANAHD、ANA NEOとメタバース事業に関する連携協定の締結式を実施する予定と記載されている。同社には複雑な立体映像の制作などのメタバースに応用できるゲーム開発技術があるとしており、今回の事業連携を契機としたメタバース事業の拡大が思惑視されているようだ。 <ST> 2022/04/25 15:26 本日の注目個別銘柄 フルハシEPO、日立物流、コスモス電など <6594> 日本電産 8960 -10小反落。前日に22年3月期決算を発表、営業益は1715億円で前期比7.2%増、従来予想の1900億円を下振れた。一方、23年3月期は2100億円で同22.5%増を見込む。2200億円超のコンセンサスをやや下回るが、材料価格上昇の影響懸念のほか、為替前提が110円とされ、保守的との見方に。短期のあく抜け感が優勢のほか、永守氏のCEO復帰もポジティブに作用したが、大引けにかけ持ち高調整の動きに。<6502> 東芝 5400 +240大幅続伸。株式非公開化を含めた再編の提案を募集すると発表している。提案を検討する投資家に対しては、財務や事業に関する詳細な情報を提供していく方針。6月の株主総会を前に、応募した投資家の数や再編案を公表するもよう。透明性が高まることで、株主価値の向上する施策が期待される状況とみられる。株式非公開化に向けた動きの前進とも受け止められることで、それに伴うプレミアム付与への期待が先行。<6920> レーザーテック 18275 -955大幅反落。パウエルFRB議長のタカ派発言を受けて米国長期債利回りが上昇、米国株は高寄り後に伸び悩む展開となっている。とりわけ、ナスダック指数は2%を超える下落率で大幅続落、東京市場でもグロース株には売り圧力が強まる展開になっている。SOX指数も前日は2.7%の大幅下落、前日に大きく上昇した半導体製造装置株には総じて戻り売りが優勢に。<6146> ディスコ 32450 +1150大幅続伸。前日に22年3月期の決算を発表。営業利益は915億円で前期比72.3%増益、直近で示した個別売上高状況からコンセンサスは切り上がっていたとみられるが、さらに上振れた水準との評価が優勢のようだ。1-3月期の受注高も期待以上の水準となっている。23年3月期第1四半期営業利益は222億円でほぼコンセンサス並みだが、前四半期の上振れや保守的な為替想定を考慮すると、ポジティブとの評価が優勢に。<9697> カプコン 2965 -15反落。前日に業績・配当予想の上方修正を発表。22年3月期売上高は従来の1000億円から1100億円に、営業利益は420億円から428億円に。『バイオハザード ヴィレッジ』や『モンスターハンターストーリーズ2 ~破滅の翼~』が順調に推移したことが背景。年間配当金も36円から46円に増配。ただ、上方修正幅は市場想定線の水準にとどまり、売上の上振れに比べて利益の上振れ幅が小さくもあり、評価は限定的。<9086> 日立物流 7760 +1000ストップ高比例配分。日立製作所が保有株の売却方針を固めたと報じられた。現在4割を保有する筆頭株主だが、保有比率を1割にまで引き下げるもよう。米大手ファンドKKRに優先交渉権を与えたとされている。KKRでは6000億円超を投じて買収し、非公開化する見通し。相応程度の買収プレミアム付与が期待される状況のようだ。なお、他の投資ファンドも買収交渉に参加しており、KKRでまとまるかは流動的とも。<7545> 西松屋チェ 1555 +78大幅続伸。前日に発表した4月の月次動向が買い材料視された。既存店売上高は前年同月比5.6%増、4カ月連続でのプラス成長となった。客数が同1.5%増加したほか、客単価も同4.0%上昇した。後半に気温が上昇したことで、春物衣料や夏物衣料、帽子や靴などの売上高が大きく伸びたもよう。3-4月売上高は前年同期比8.8%増で推移、会社側の上半期売上高計画が同3.7%増であり、上振れ期待にもつながる形に。<6486> イーグル工 1008 +44大幅続伸。前日に発表した22年3月期業績予想の上方修正が買い材料視された。営業利益は従来予想の58億円から78億円に引き上げた。顧客の自動車生産台数が想定を上回る推移となったほか、舶用業界向けの需要も好調だった。また、年度末にかけての急激な円安も支援になったようだ。第3四半期までの進捗状況から上振れ期待はあったとみられるが、株価が安値圏に放置されていた中、ストレートに評価される動きに繋がった。<9221> フルハシEPO 1898 +292急伸。前日に東証スタンダード市場に新規上場。公開価格1140円を52%上回る1733円で初値をつけ、その後は伸び悩んで1606円で初日の取引を終えた。一方、新エネルギー関連としての期待も高く、本日は押し目買いの動きが優勢になった。同社は木質系廃材のリサイクルを行っているが、バイオマス発電所の建設事業にも参画していきたいとする社長インタビューが伝わっていることも、本日は期待材料視される形に。<6772> コスモス電 1699 +98大幅続伸。前日に22年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は8億円の見込み。前回予想の7億円を14%ほど上回って着地したようだ。前期は0.48億円だった。年度末にかけて海外子会社を中心に販売が増加したことに加え、固定費の削減や一部製品の価格改定、年度末にかけての円安も利益増加に寄与した。なお、決算発表は5月13日の予定。 <ST> 2022/04/22 15:23 本日の注目個別銘柄 サイバーS、マイネット、LIXILなど <7751> キヤノン 3046 -68大幅反落。22年12月期純利益が前期比約2割増の2500億円前後になる見通しとの観測報道が伝わっている。会社側計画の2450億円を上回るもよう。半導体露光装置や監視カメラが想定よりも伸びるようだ。ただ、輸出比率が高く、ドルに対する1円の円安は40億円の営業増益要因とされており、期初の想定為替レートが1ドル=112円であることから、上振れ幅は想定よりも限定的との見方が先行しているようだ。<6326> クボタ 2318 +45大幅続伸。発行済み株式数の1.0%に当たる1150万株、200億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は4月21日から12月15日まで、株主還元策の一環として1株当たりの価値を向上させていくことを取得目的としている。前回の自社株買いは21年12月にかけて上限200億円の取得実績となっている。当面の需給改善期待、着実な株主還元策の充実などを好材料視する動きが優勢に。<4452> 花王 5235 +177大幅続伸。前日に米消費財大手のP&Gが決算を発表。1-3月期業績は市場予想を上回り、通期売上高見通しを引き上げた。収益予想も従来予想レンジ内の着地見通し。これによって前日の株価は2.7%の上昇となっており、同社など国内関連銘柄の買い安心感にもつながったようだ。また、ブラックロック・ジャパンの保有比率が6.25%から7.27%に上昇したことが明らかになったことも買い材料視されたもよう。<9501> 東京電力HD 468 -21大幅反落。LNGなど発電用燃料価格の上昇が大手電力の経営を直撃していると報じられている。燃料費の増減分を一定の範囲内で価格転嫁できる制度の上限に達する大手電力が増えてきているなか、円安の加速で燃料調達費はさらに膨らむ見通しで、収益環境は今後も厳しさを増すとみられている。同社に関しては相対的に上限まで余裕があるようだが、日経平均採用銘柄では4月の上昇率が突出しており、利食い売りにつながる形へ。<5938> LIXIL 2280 +129大幅続伸。一部住宅用建材のメーカー希望小売価格を22年7月1日より改定すると発表している。建築資材全般の供給不足や高騰が継続し、屋根材に使用する鋼材においても同様に調達価格が上昇を続け、企業努力のみで対応することが困難になっていることを反映。石付鋼板屋根「T・ルーフ」を10-20%程度引き上げるようだ。材料高による先行き懸念で株価の調整が続いていたなか、見直しの動きへとつながっているもよう。<4506> 住友ファーマ 1137 +48大幅続伸。大和証券は投資判断を「4」から「3」に格上げ、目標株価は1100円としている。米国でのラツーダ後発品の発売後、赤字転落の可能性が高まってきたとし、その後の回復も大塚製薬と提携した新薬の開発動向などに左右されるとみている。ただ、株価が下落したことで目標株価との乖離が縮小したことを考慮。足元で株価は一段安となっていたこともあり、買い戻しの動きも優勢となってきているようだ。<6617> 東光高岳 1566 +76大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表。22年3月期営業利益は従来予想の33億円から46億円、前期比36.0%増にまで引き上げ。半導体や電子部品の調達遅延に伴うスマートメーター取替工事への影響が一部解消されているほか、中小型変圧器などの売上増なども上振れの背景となっているもよう、第3四半期決算時にも従来の27億円から33億円に上方修正しており、再度の大幅上方修正がインパクトに。<3928> マイネット 555 +43急伸。Web3領域における初のサービスとして、22年4月20日からゲームサービス事業でNFT販売を開始すると発表している。グループ会社のマイネットゲームスおよび業務提携先であるGaudiyが共同で、マイネットグループの自社IPコンテンツを使用して実施していくもよう。第一弾として『ファルキューレの紋章』を対象に実施するが。今後は累計80本以上の他タイトルでもNFT販売を広く横展開していく計画。<3810> サイバーS 514 +80ストップ高比例配分。プレステ4で初のオンラインクレーンゲームとなる「ネットキャッチャー ネッチ」を運営している株式会社ネッチを完全子会社化すると発表。株式譲渡実行日は4月20日となるもよう。ネッチの21年7月期売上高は4億円、純損失1.1億円であり、取得価額は非開示としている。シナジー効果によるオンラインクレーンゲームの競争力強化につながるとの期待が先行へ。 <ST> 2022/04/21 15:20 本日の注目個別銘柄 住友大阪、東テク、ジャックスなど <4082> 稀元素 1006 +39大幅続伸。前日に22年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は前期比88.5%増の38億円の見込み。前回予想の同48.8%増の30億円から27%ほど引き上げた。主原料の市場価格に対し、比較的早期に販売単価が連動したことなどが奏功した。特別損失の計上と繰延税金資産の取崩しにより純利益は下方修正だが、本業好調が好感され、買いを集めているようだ。<4631> DIC 2439 +3もみ合い。野村證券は投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価も3480円から2650円に引き下げた。インキやエンプラで石化原料のコストアップが大きいほか、世界的に自動車の生産回復が遅れていることで、22年12月期以降の業績予想を下方修正した。製品値上げに関しても、全ての転嫁は難しいと考えているようだ。22年12月期営業利益は、会社計画540億円に対して、485億円にまで引き下げた。<1712> ダイセキS 1038 +31一時急伸。日本郵船の関連会社である三洋海事が運航するタグボート向けに、豊田通商を通じてバイオディーゼル燃料を供給すると発表。タグボートへの燃料供給は「Ship to Ship」方式を採用、同方式によるバイオ燃料供給は国内初の試みに。このバイオ燃料は、豊田通商と連携し、トヨタグループから回収した廃食油を原料として使用したもので、循環型経済に資する取り組みとなる。今後の展開拡大への期待が高まった。<9960> 東テク 2468 +247急伸。前日に業績・配当予想の修正を発表。22年3月期営業利益は従来予想の58億円から63億円、前期比2.0%増と、一転増益見通しに上方修正。工事事業の堅調推移などが収益上振れにつながったようだ。また、配当政策の基本方針を変更。配当性向40%を目安にするとしており、22年3月期年間配当金は従来計画84円から134円にまで引き上げ。前日終値ベースで配当利回りは6%の水準となる。<2112> 塩水糖 219 +10急伸で一時年初来高値を更新。前日に発表した業績予想の上方修正が材料視されている。22年3月期営業利益は従来予想の4.5億円から8.1億円、前期比17.5%減にまで引き上げた。外食産業向けや土産品向けの販売が回復基調に転じてきているもよう。第3四半期までの進捗からサプライズは限定的だが、原材料費上昇の影響が警戒されたなか、業績上振れ着地が買い安心感につながっている。<2337> いちご 296 -19大幅続落。前日に22年2月期決算を発表、営業利益は100億円で前期比3.6%増、従来予想レンジ60-89億円を上回り、ほぼコンセンサス水準となった。一方、23年2月期は67-76億円のレンジ予想としているが、150億円程度の市場予想を大きく下振れており、ネガティブに捉える動きが優勢となった。550万株を上限とする自社株買いの実施も発表しているが、過去の実績から織り込み済みと捉えられた。<8584> ジャックス 3410 +270大幅続伸で年初来高値を更新。前日に業績・配当予想の上方修正を発表。22年3月期営業利益は従来予想の255億円から267億円に引き上げ。国内ショッピングクレジット及び住宅ローン保証が堅調に推移、貸倒関連費用及びその他販売管理費なども減少したもよう。年間配当金も155円から160円に引き上げ。また、中期計画も発表、25年3月期経常利益は365億円を計画(22年3月期修正値は267億円)。<9517> イーレックス 1990 +82大幅反発。前日に22年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の90億円から120億円に引き上げた。3月25日に、114億円から90億円に下方修正していたばかりだが、一転して当時の下方修正前を上回る水準にまで上方修正し、ポジティブサプライズが先行した。電力卸売を含む電力販売量の増加、3月末にかけて卸電力取引における現物取引の割合が多くなったことを上方修正の要因と。<7201> 日産自 550.8 +24.5大幅続伸。SUBARU、スズキなども上昇率上位に名を連ねているように自動車株が買い優勢、輸送用機器が業種別上昇率トップとなっている。為替相場では円安が一段と進行しており、円安メリットが最も大きいとされる自動車株に関心が向かう展開に。ドル・円相場は1ドル129円台にまで上昇、日米金利差の拡大を見込んだ円売り、ドル買いの動きから、およそ20年ぶりのドル高・円安水準となっている。<5232> 住友大阪 4045 +630急伸。シティインデックスイレブンスの大量保有が前日受付分の大量保有報告書で明らかになっており、買い材料視される展開になっている。保有比率は5.08%、保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととしている。同社はシルチェスターも20.58%を保有する大株主となっており、今後の株主価値向上に向けた株主提案などへの思惑が先行する状況に。 <ST> 2022/04/20 15:47 本日の注目個別銘柄 Eインフィニティ、TSI HD、グッドライフCなど <4689> ZHD 525.7 +17.8反発。野村證券は投資判断を新規に「Buy」、目標株価を710円でカバレッジ開始。中期的にはPayPay経済圏の拡大により、PayPayカードやPayPay銀行などの金融サービスの拡大が続くだろうと予想。また、収益柱であるインターネット広告事業は収益性が高く、ヤフーとLINE統合効果も期待されるとし、中期の調整後EBITDAは年率8%の高成長を予想しているようだ。<6920> レーザーテック 19355 +970大幅続伸。本日は同社のほか、東京エレクやアドバンテストなど半導体製造装置の強い動きが目立っている。米国市場では、長期金利の上昇などを嫌気して主要3指数は揃って下落したものの、エヌビディアなどを中心にSOX指数は1.88%の上昇と逆行高になっている。押し目買いや買い戻しなどの需給要因が主導とみられるが、底打ち感の広がりなどが東京市場での関連銘柄にも波及する状況となっているようだ。<9532> 大瓦斯 2111 +47大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の805億円から945億円、前期比16.0%減に、純利益は775億円から1280億円、同58.3%増に引き上げ。純利益の大幅上方修正は、繰延税金資産および法人税等調整額を計上することが背景で一過性の利益計上ではある。ただ、営業利益に関しても市場予想を100億円程度上振れる上方修正となっており、ポジティブに反応する状況のようだ。<3769> GMOPG 11180 +420大幅反発。持分法適用会社で、タイの決済代行会社である2C2P社の全株式を譲渡することを発表、つれて、22年9月期に約160億円の売却益を計上するとしている。これにより、22年9月期税引前利益は従来予想の155億円から315億円にまで上方修正。営業利益の減少インパクトは大きくないとみられている一方、売却資金を活かした事業拡大策やM&A展開などへの期待が高まる状況に。<8439> 東京センチュ 3940 -130大幅続落で年初来安値を更新。前日に業績予想の下方修正を発表。22年3月期経常利益は従来予想の1000億円から900億円に引き下げた。航空機リース事業の厳しい事業環境を映して、保有航空機の減損計上を行うもよう。年間配当金などは変更しないとしている。また、米子会社ではロシアの航空会社向けに約6億ドルのエクスポージャーを有しているとし、23年3月期業績予想にその影響を反映するとしている。<5301> 東海カーボ 1072 +41大幅反発。24年までに欧州で負極材の生産を始めると報じられている。主成分となる黒鉛製品の仏子会社で設備を増強し、30年までに欧州で年3万トンの生産能力を整えるようだ。EV60万台分にあたる規模とされており、現在の世界シェア1%程度から、欧州での需要取り込みによって拡大を狙っていく方針のもよう。EV電池関連は中国のシェアが高いが、脱中国を進める米欧の産業政策が追い風になっていくと指摘されている。<3608> TSI HD 300 +22大幅反発。発行済み株式数の6.56%に当たる600万株、20億円を上限とする自己株式の取得を行うと発表、取得期間は4月19日から12月30日まで。また、一部の取得方法として、立会外取引で360万株上限の買付を行うとも発表。筆頭株主である日本政策投資銀行の売却に対応する。今後も高水準の自社株買いが期待できること、アルペンが政策投資銀行から譲渡を受けたことなどが、買い材料視される形になった。<6495> 宮入バル 141 +6大幅反発で年初来高値を更新。前日に業績予想の上方修正、並びに復配を発表しており、買い材料視される展開になっている。通期営業利益は従来予想の0.3億円から0.7億円に引き上げ。製品価格の値上げ進展による収益性の向上が背景になっている。第3四半期までの状況を考慮しても上方修正にはインパクトがある。また、未定としていた年間配当金は1円配とし、2期ぶりの復配となる。<2970> グッドライフC 900 +150ストップ高。前日はストップ高と急伸、本日も上値追いの動きが続く展開になっている。15日に発表した3月月次動向が買い材料視されているもよう。アセットマネジメント事業において新規プロジェクト件数が2件あったほか、プロパティマネジメント事業の管理戸数が前年同期比18%増、エネルギー事業のガス設備管理戸数が同120%増と、順調に拡大していることが確認されている。<7692> Eインフィニティ 1304 +300ストップ高。一般社団法人メタバース推進協議会へ入会したことを発表。入会を機に、他の会員企業との交流による新たなビジネス機会創出を模索していくことで、メタバース領域への取り組みを行っていくとしている。メタバース関連としてのテーマ性に加えて、契約者数拡大など本業へのシナジーなども期待する動きに。足元1000円レベルでの下げ止まり感も物色機運を高めているようだ。 <ST> 2022/04/19 15:46 本日の注目個別銘柄 クレセゾン、IDOM、マルマエなど <9766> コナミHD 8060 -220大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げ、目標株価を8800円としている。カードゲーム「遊戯王」の販売好調などを背景に、株価は年初来でTOPIXを大幅にアウトパフォームしており、PER水準などでの割安感は低下したと判断。一段の株価上昇には、明確に予想できるカタリストが必要と指摘している。<6146> ディスコ 30050 +160反発。22年3月期営業利益が前期比66%増の880億円程度になったもようとの観測報道が伝わった。2期連続の最高益で、従来予想から50億円弱上振れとなったようだ。世界的な半導体不足を受けて活発な設備投資が続いており、製造装置の引き合いも高水準に推移。850億円程度の市場コンセンサスも上振れで、ポジティブ視する動きが先行へ。ただ、先に発表した個別売上高速報からコンセンサス上振れは想定線との見方も。<9201> JAL 2180 -46大幅続落。前週末に業績予想の下方修正を発表、22年3月期純損失は従来予想の1460億円から1770億円に下方修正。第4四半期に入っての「まん延防止等重点措置」適用などにより、国内旅客需要が大幅に落ち込み、国内旅客収入が想定を大きく下回るもよう。下振れの可能性は織り込まれており、サプライズは限定的とみられるが、足元ではデルタ航空の決算などが買い材料視された経緯もあり、ネガティブ反応が先行。<9041> 近鉄GHD 3745 +120大幅高。来年4月の運賃引き上げに向け、国土交通省に運賃改定を申請したと発表。運賃の上限を定期外で17.2%、通勤定期で18.3%引き上げ、初乗り運賃は現行の20円増の180円に設定する。今回の改定による運賃収入の増収率は15%を見込み、鉄道部門の23-25年度の収支合計は、795億円の赤字から326億円に縮小するもよう。経済活動正常化に伴う客数増とともに、収益の順調な回復を期待する動きに。<7518> ネットワン 3125 +25もみ合い。先週末に業績予想の下方修正を発表。22年3月期営業利益は従来予想の220億円から160億円へと、一転して減益見通しに引き下げた。半導体不足に起因する機器仕入納期の長期化が継続し、複数案件の売上計上時期が23年3月期へ遅延する見通しのようだ。ただ、納期遅延の可能性は従来から指摘されていたこと、受注高は上振れの見込みであることから、ネガティブ反応は限定的になっている。<8253> クレセゾン 1614 +277急騰。旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンスが、5.06%の株式を取得したことが大量保有報告書で明らかになっている。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。株式買い増しなど短期的な需給妙味が意識されるほか、低水準の配当性向の引き上げなど株主還元強化が期待される状況につながっているようだ。<1890> 東洋建 950 +35大幅続伸。任天堂創業家の資産運用会社「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス」が資金を拠出する投資ファンドが筆頭株主となり、保有比率は25.28%にまで高まったことが分かったなどと伝わっている。現在、インフロニアHDが5月9日までのTOBを実施中であるが、TOB不成立の可能性も高まってきている。つれて、TOB価格が現在の770円から一段引き上げられるとの期待なども先行する形へ。<7599> IDOM 644 -49急落で下落率トップ。ロシアのウクライナ侵攻が日本の中古車市場にも影響を及ぼしていると一部で報じられている。半導体不足による新車供給の停滞で、中古車価格は上昇を続けてきたが、最大の輸出先だったロシア向けが急減していることで、全体の価格も下落に転じているようだ。日本の中古車の輸出先はロシアが13%でトップとなっているもよう。目先の収益ピークアウトが意識される展開に。<6264> マルマエ 2214 +146大幅反発。先週末に22年8月期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の18億円から23億円、前期比90.6%増にまで引き上げ。半導体分野での好調な出荷検収継続、FPD分野でのシェア拡大による受注増加などが背景。上半期までの状況から上振れは想定線ともみられるが、発行済み株式数の1.56%に当たる20万株を上限とする自社株買いの実施を発表していることもあって、ポジティブ反応が先行。<1514> 住石HD 176 -4大幅下落。先週末に業績・配当予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の15億円から23億円にまで上方修正。前期は0.6億円の赤字だった。石炭価格の上昇及び豪州ワンボ炭鉱からの受取配当金の増加などが背景。年間配当金も従来計画の3円から5円に引き上げている。修正幅は大きいものの、上振れ自体は想定線とみられ、短期的な出尽くし感が優勢となっているようだ。 <ST> 2022/04/18 16:02 本日の注目個別銘柄 Gunosy、サインポスト、佐鳥電機など <9983> ファーストリテ 64810 +5260大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は1893億円で前年同期比12.7%増、第1四半期の同5.6%増に対して、12-2月期は同27.3%増と増益率が拡大した。中国以外の海外ユニクロ事業伸長がけん引する形に。通期営業利益は据え置いているが、税引前利益は2700億円から2932億円に上方修正、中国のロックダウン、ロシアの休業の影響なども警戒されていたなかで、安心感が強まる状況になった。<6920> レーザーテック 18215 -745大幅反落。前日に台湾TSMCが決算を発表、4-6月期売上高見通しは176-182億ドルとし、170億ドル程度の市場コンセンサスを上回っている。また、高水準の設備投資計画維持も発表している。ただ、TSMCの株価は3%超の下落となっており、つれて、米SOX指数も3%近い下落となった。同社や東京エレクなど国内半導体製造装置関連株にも軟調な動きが波及する形に。<6532> ベイカレント 39350 -3600大幅反落。前日に22年2月期決算を発表、営業利益は215億円で前期比58.8%増となり、1月14日の上方修正水準をやや上回った。また、23年2月期は260億円で同20.8%増と連続大幅増益を見込む。年間配当金も40円増配の300円を計画。ただ、当面の成長期待は十分に織り込み済み、サプライズは限定的で、目先の出尽くし感につながった。5万株上限の自社株買い実施も発表だが、支援材料につながらず。<7453> 良品計画 1179 -63大幅反落。前日に上半期決算を発表。第1四半期(21年9-11月)の111億円、前年同期比15.3%減に対して、12-2月期は77億円で同24.7%減と減益率が拡大。市場予想も20億円程度下振れた。通期予想は従来の450億円から380億円、前期比10.5%減と、減益見通しに下方修正。国内衣料品の不振や中国ロックダウンの影響などを織り込んでいるもよう。業績回復の遅れがネガティブ視されている。<2379> ディップ 3915 +355急伸。前日に22年2月期決算を発表。営業益は56億円で前期比23.4%減、従来予想レンジ48-62億円の中間値で着地。期末配当金は29円計画から25周年記念配当実施で34円に増額。一方、23年2月期は94-169億円のレンジ予想、上限値は前期比3倍の水準で、想定以上のガイダンスと認識。年間配当金も前期の61円に対して56-101円のレンジ計画。前期実施の大規模広告宣伝投資の奏効などを見込む。<3387> クリレスHD 803 +88急伸。前日に22年2月期決算を発表。営業利益は76.3億円で前年同期比218億円の損益改善、一昨日下方修正した水準で着地した。一方、23年2月期は73億円で同4.4%減益の見通し。助成金収入の減少で低調推移が警戒されていたなか、減益幅が限定的な見込みで、あく抜け感が強まる形に。また年間配当金も前期4.5円から6円に引き上げている。信用売り残が高水準ななか買い戻しが先行しているようだ。<7599> IDOM 693 -60急落。前日に22年2月期決算を発表。営業益は前期比74.9%増の184億円で、1月に上方修正した170億円を上回った。一方、23年2月期は同16.1%減の155億円予想。前期は新車の供給遅延に伴う中古車価格高騰による卸売粗利の増加があったが、今期はこれがはく落すると見込む。前期までの好業績が今期も継続すると期待されてただけに、今期2ケタ営業減益予想はネガティブサプライズとなり、失望売りを誘う。<6047> Gunosy 1333 +300ストップ高。前日に第3四半期決算を発表、累計営業損益は1.9億円で前年同期比66.4%減益となったが、通期予想は従来の収支均衡から2億円の黒字に上方修正している。新規獲得ユーザーの収益性が想定以上に高く、広告宣伝投資の抑制なども進む形になっているようだ。また、注目度の高い「slice」に関して、ユーザー数やカード発行枚数の大幅伸長など、圧倒的な成長を継続していることも明らかになっているようだ。<7420> 佐鳥電機 1099 +150ストップ高比例配分。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は19.1億円で前年同期比4.4倍の水準となった。上半期は同3.7倍だったが、一段と増益率は拡大する格好に。つれて、通期予想は従来の18億円から26億円にまで上方修正した。リモートワーク需要による電子部品の販売や調達マネジメントサービスなどの更なる売上増が背景となっている。年間配当金計画も従来の38円から62円にまで引き上げへ。<3996> サインポスト 1098 +150ストップ高。前日に22年2月期決算を発表。営業損益は3.8億円の赤字で前期比2.2億円の損益改善となった。また、23年2月期は0.3億円の黒字見込みで、4期ぶりの黒字に転換する見通しとしている。コンサルティング事業の増収効果とイノベーション事業の損益改善などが要因。今後の本格的な収益拡大期入りを期待する動きにもつながっている。 <ST> 2022/04/15 15:41 本日の注目個別銘柄 スノーピーク、コシダカHD、アダストリアなど <4507> 塩野義薬 6976 +365大幅反発。新型コロナウイルス向け飲み薬の動物実験で、胎児に奇形を引き起こすリスクが確認されたと伝わり、前日は急落する展開になったが、会社側では、「承認審査の可否に影響を与えるものではない」との認識を示している。動物実験の結果は厚労省などに報告済みで、承認申請資料にも含まれているもよう。過度な警戒感が後退し、買い戻しの動きが先行しているようだ。<9201> JAL 2273 +105大幅反発。前日の米国市場では、決算を受けてデルタ航空が6%超の急伸となっており、他の空運株も連れ高の展開に。東京市場でも同社などに買いが波及する形となっている。デルタ航空は需要の回復に伴って3月に黒字化を果たし、1-3月期の赤字幅は想定よりも縮小している。また、あらためて、4-6月期の黒字化見通しを示しているようだ。<3994> マネーフォワード 5810 -30伸び悩んで反落。前日に第1四半期決算を発表、売上高は47.6億円で前年同期比37.2%増、3月1日に発表した上方修正後のレンジ上限も上回る。営業損益は16.4億円の赤字で修正値の上限水準に。一方、3-5月期ガイダンスは売上高が47.5-50.7億円のレンジ、営業損益は19-24億円の赤字としており、第1四半期と比較して中央値の増収率が鈍化、営業赤字幅が拡大見込みでネガティブに捉えられた。<9861> 吉野家HD 2390 +120大幅反発。前日に22年2月期決算を発表、営業損益は23.7億円の黒字で前期比77億円の損益改善となった。従来予想の27億円はやや下回った。一方、23年2月期は34億円で同43.8%増と収益改善が継続する見通し。経済活動正常化に伴う売上高の回復を想定のもよう。原材料費上昇の影響も警戒された中、増益ガイダンス受けて買い安心感が先行。また、新中計を公表、25年2月期営業益70億円を目指すようだ。<7816> スノーピーク 2692 -468急落。前日に3月の月次動向を発表。連結売上高は前年同月比22.6%増と2ケタの増収基調が継続。日本では春からのキャンプ需要の立ち上がりが確認され、キャンプ商品を中心に販売が好調に推移したもよう。ただ、1月の同63.1%増、2月の同44.0%増からは増収率が鈍化。伸び率は株価急落につながった昨年12月以来の低水準となった。EC販売が昨年5月以来のマイナスに転じる形となっている。<2685> アダストリア 2205 +218急伸。前日に22年2月期の決算を発表、営業利益は65.6億円で前期比8.6倍の大幅増益、3月18日に修正計画を公表済みで、実績値に関してはサプライズなし。一方、23年2月期は100億円で同52.3%増と連続大幅増益見通し。経済活動の緩やかな正常化を前提とし、各種施策効果による粗利の改善も見込んでいるようだ。26年2月期売上高2800億円、営業利益224億円などを数値目標とする中期計画も公表。<3543> コメダHD 2106 +88大幅続伸。前日に22年2月期決算を発表。営業利益は73億円で前期比32.6%増益。市場予想は下回ったようだが会社計画線上での着地となった。一方、23年2月期は80億円で同9.5%増益の見通し。保守的な傾向が強いとみられていたなか、市場コンセンサス並みの業績計画を受けて買い安心感が強まっている。値上げ効果の寄与を期待する向きもあるようだ。<3922> PRTIMES 2635 -700ストップ安比例配分。前日に22年2月期決算を発表。営業益は18.3億円で前期単独比41.0%増、従来計画の17.5億円を上振れた。一方、23年2月期は16億円で同12.8%減益を見込む。明確に投資期と位置づけているもようであり、PR TIMES、Jooto、Tayoriで大規模に広告宣伝費を投じる計画のようだ。また、海外進出関連費も2億円を計画。2ケタ減益見通しは想定外との見方も強い。<4432> ウイングアーク 1299 -131急落。前日に22年2月期決算を発表、営業利益は59.9億円で前期比86.7%増となり、従来予想58.8億円をやや上回ったものの、市場予想の約60億円には届かず。23年2月期は47.5億円で同20.6%減益を見込む。戦略投資が大幅に増加するほか、クラウド費用・人件費なども増加の見通し。減益ガイダンスは警戒されていたようだが、減益幅は想定以上との見方が優勢に。<2157> コシダカHD 769 +89急伸し年初来高値更新。前日に上半期決算を発表、営業損益は2.8億円の黒字となり、前年同期比29.2億円の損益改善となった。売上原価などの経費抑制が進んだことで、従来計画の0.3億円を上回った。通期予想は据え置いているが、経常利益に関しては、協力金の経常が進み、従来の44.6億円から53.8億円に上方修正へ。通期業績上振れも意識されるなど、着実な収益回復を評価する動きが優勢になった。 <ST> 2022/04/14 15:39 本日の注目個別銘柄 EG、日置電、ローソンなど <6050> EG 3235 +504ストップ高。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の9.9億円から11.7億円、前年同期比35.3%増に引き上げ。キャッシュレス決済、EC及び動画関連案件の拡大が継続し、ソーシャルサポート売上が好調に推移しているようだ。第1四半期比でも増益率は拡大し、通期計画については据え置きも上振れ期待が高まっているとみられる。本日は中小型グロース株高の流れも支援になっている。<9602> 東宝 4770 +385急伸。前日に22年2月期決算を発表。営業利益は399億円で前期比78.0%増、従来計画の380億円をやや上回った。「劇場版 呪術廻戦 0」の大ヒットなどが寄与した。第3四半期決算がネガティブな内容だっただけに、買い安心感が先行する形に。23年2月期は380億円で市場予想に反して減益予想となっているが、保守的な業績見通しは想定線、ガイダンスリスク通過による買い戻しにもつながったようだ。<3201> ニッケ 942 +73急伸。前日に第1四半期決算を発表。営業利益は23.6億円で前年同期比14.3%増益となり、据え置きの通期計画102億円、前期比3.0%増に対して順調なスタートとなった。衣料繊維事業、産業機材事業などが大幅増収増益となりけん引役に。また、発行済み株式数の4.07%に当たる300万株、36億円を上限とする自社株買いの実施も発表。取得期間は4月13日から9月30日までとしている。<2651> ローソン 4895 +510急伸。完全子会社の高級スーパーである成城石井を、2023年度までに東証プライム市場に新規上場する方針を固めたと報じられている。早ければ年内にも上場を申請するようだ。上場時の時価総額は2000億円を上回る可能性もあるとされている。同社は持ち株比率を50%未満に引き下げる方向で検討しているもよう。売却資金による成長投資の拡大や株主還元強化などを期待する動きが先行している。<6866> 日置電 7330 +1000ストップ高。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来の30.9億円から35.7億円に、通期では61.8億円から70.1億円、前期比21.9%増に引き上げ。主要顧客の設備投資積極化を背景にバッテリー、モーター、電子部品関連の計測器の需要が引き続き高水準で推移しているもよう。年間配当金も140円から160円に増額。早いタイミングでの上方修正に、ポジティブな反応が強まる格好へ。<8273> イズミ 2709 -311急落で連日の安値更新。前日に22年2月期の決算を発表、営業利益は347億円で前期3.0%減となり、従来予想線上で着地している。一方、23年2月期は326億円で同6.1%減益見通しとなっており、連続減益見通しを嫌気する動きが優勢に。エネルギー価格の高騰により、商品・資材調達、水道光熱費・物流費をはじめとする諸経費上昇を織り込んでいるもよう。<3086> Jフロント 943 -49大幅反落。前日に22年2月期の決算を発表している。営業利益は93.8億円で前期比336億円の損益改善となっているが、3月24日に上方修正を発表済みでサプライズなし。一方、23年2月期は210億円で同2.2倍の見通しとしている。市場コンセンサスは270億円程度の水準であり、回復ピッチは期待よりも鈍いとの見方が優勢のようだ。百貨店事業などの収益回復が期待よりも低くなるようだ。<6432> 竹内製作 2287 -178大幅続落。前日に22年2月期決算を発表、営業利益は178億円で前期比34.5%増、第3四半期決算時に上方修正した水準167億円を上振れた。一方、23年2月期は127億円で同28.5%減を見込むとしており、ネガティブに捉えられた。鋼材価格上昇や物流費の上昇などを想定している。円安効果なども期待されていたなか、想定外の大幅減益ガイダンスに。なお、中計では25年2月期営業利益240億円を目指す。<4666> パーク24 1746 -79大幅続落。海外募集における1600万株の新株発行を発表している。発行価格は1644円に決定、前日終値比でのディスカウント率は9.9%となっている。新株は発行済み株式数の10.3%に当たる水準で、株式価値の希薄化を意識する流れになっている。約250億円の調達資金は、アプリ等の開発や事業基盤システム刷新等のデジタル投資、EVを含めたモビリティ車両の購入の一部などに充当する計画。<4507> 塩野義薬 6611 -829急落。厚生労働省に製造販売承認を申請している新型コロナウイルス向け飲み薬について、動物実験で胎児に奇形を引き起こすリスクが確認されたことが分かったと報じられている。同社では「動物実験のデータから、妊婦への使用は推奨されないと考えている」としているもよう。承認を前提に100万人分を供給することで厚労省と基本合意済みとなっているが、承認審査の長期化など先行き不透明感が強まる状況にも。 <ST> 2022/04/13 16:15 本日の注目個別銘柄 ブックオフグループホ、ローツェ、ライクなど <9104> 商船三井 2816 -182大幅反落。本日は海運セクターが業種別値下がり率のトップになっている。3月のアジア発米国向け海上コンテナ輸送量は前年同月比0.4%増となったもようだが、出発地で6割近いシェアを占める中国発が同2%減と、22カ月ぶりに前年水準を下回ったと報じられている。コンテナ船需要の先行き不透明感につながり、今後の市況ピークアウトなども意識される形になっているようだ。<3349> コスモス薬品 12840 -840大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は219億円で前年同期比15.8%減となっている。12-2月期は69億円で、市場予想を15億円程度下振れたとみられ、ネガティブな反応が先行している。期待ほど、粗利率の上昇や販管費の減少が進んでいないもよう。同時に3月の月次動向を発表、既存店売上高は前年同月比2.6%増と3カ月連続プラス成長になっているが、下支えにはつながっていない。<8233> 高島屋 1196 +47大幅続伸。前日に22年2月期の決算を発表、営業利益は先に下方修正した通り41.1億円となっている。一方、23年2月期は175億円で同4.3倍の水準を見込んでいる。コロナの影響縮小によって、国内百貨店のほか、国内外子会社群の収益改善も想定している。ほぼコンセンサス水準とはみられるが、直近での業績修正直後であり、インフレへの警戒感もあったと見られるなか、買い安心感が優勢になってきているようだ。<6323> ローツェ 12320 +1350急伸。前日に22年2月期の決算を発表、営業利益は158億円で前期比69.7%増益となり、従来計画の144億円を上回る着地に。また、23年2月期は247億円で同56.4%増益の見通しとしている。旺盛な設備投資需要に支えられて、半導体・FPD関連事業が引き続き拡大すると見込んでいるもよう。材料調達難や原材料費上昇の影響も警戒された中、想定以上の大幅増益見通しをポジティブ視する動きが優勢に。<4443> Sansan 1318 +100急伸。前日に第3四半期の決算を発表。累計営業利益は2.3億円で前年同期比71.5%減益となっているが、12-2月期は3.7億円で同2.7倍の水準となっている。クラウド名刺管理サービス「Sansan」のストック収入が順調に拡大している。本日は米ナスダック安など中小型グロースには逆風の相場環境だが、上半期までの状況から決算への警戒感が強まっていただけに、決算を受けての買い安心感が先行する形に。<1419> タマホーム 2304 -182急落。前日に第3四半期決算を発表。累計営業利益は73.5億円で前年同期比21.2%増益となり、期末配当金の115円から120円への引き上げも発表。堅調な住宅着工件数を背景とした住宅事業の拡大がけん引役に。ただ、12-2月期は13.3億円にとどまり、前年同期比27.1%の減益に転じている。業績の失速感も意識され、大幅な上振れへの期待は後退する方向にあるようだ。<9842> アークランド 1701 +140急伸。前日に22年2月期決算を発表。営業利益は209億円で、従来予想の223億円を下回る着地になった。12カ月8日の変則決算ではあるが、前期比では29.8%の増益となった。23年2月期は256億円の見通しで、同様に決算日数の違いを考慮しないベースでは前期比22.6%の増益となる。買収子会社の寄与分が減少する中での大幅増益見通しにポジティブなインパクトが先行している。<2462> ライク 1924 -208急落。前日に第3四半期決算を発表。累計経常利益は24.6億円で前年同期比7.9%減益、12-2月期も8.1億円で同15.4%減益となった。認可保育園の期中開園がなかったことで、設備補助金収入など営業外収益が減少した。増収幅や営業増益幅は拡大しているものの、前日にかけて一段高の展開にもなっていたことで、利益確定売りも出やすい状況にあるようだ。<2159> FS 449 +80ストップ高比例配分。親会社のフリービット<3843>が完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表。同社ではTOBへの応募を推奨としており、TOB価格551円に完全サヤ寄せを目指す動きとなっている。TOB価格は前日終値比で49.3%のアップ率となる。なお、TOB期間は4月12日から5月30日までで、TOB成立後は上場廃止となる予定。<9278> ブックオフグループホ 1011 -217急落。200万株の自己株式処分、30万株のオーバーアロットメントによる売出を実施すると発表している。トータルでは、自己株式を除いた発行済み株式数の13.2%に当たる水準となる。株式価値の希薄化や当面の需給悪化につながるとの見方が優勢に。資金使途はグループの設備投資資金に充当するもよう。業績上方修正を受けて足元で株価が一段高となっていた反動も強まる形に。 <ST> 2022/04/12 15:15 本日の注目個別銘柄 東京電力HD、Sansan、サカタのタネなど <8267> イオン 2570.5 +7反発。先週末に22年2月期決算を発表。営業利益は1743億円で前期比15.8%増、4月1日に公表済みの修正予想値並みでの着地。一方、23年2月期は2100-2200億円の予想レンジで、同2割超の増益見通し。市場予想の2250億円はやや下回っているものの、下半期のコロナ感染再拡大などを想定しているほか、足元での電気代上昇などから、ネガティブに捉える動きは限定的のようだ。<6506> 安川電 4410 -140大幅反落。先週末に22年2月期決算を発表、営業利益は529億円で前期比94.5%増、従来計画の580億円を下回った。部品調達難の影響が生じた。一方、23年2月期は720億円で同36.2%増の見通しで、670億円程度の市場予想を大きく上回る。足元での受注好調、為替の円安効果などで想定以上の好ガイダンスを受け買い先行で始まるも、今期業績見通しは楽観的過ぎとの見方が次第に広がった。<9501> 東京電力HD 444 +62急伸。岸田首相は先週末の記者会見で、ロシアによるウクライナ侵攻の追加制裁を表明している。在日ロシア大使館外交官ら8人の国外追放のほか、ロシア産石炭の輸入を禁止するなどとしている。加えて、電力需給の逼迫を避けるため「再生可能エネルギーや原子力などエネルギー安全保障、脱炭素の効果が高い電源を最大限活用する」と力説していることで、同社など電力株には原発再稼働への期待が高まる状況になっているようだ。<2809> キユーピー 2185 -93大幅反落。先週末に第1四半期決算を発表。営業利益は67億円で前年同期比6.5%増、市場予想を10億円ほど上振れた。ただ、3月からの値上げ前の仮需発生が上振れ要因となっており、むしろ、値上げ後の販売数量減が警戒される形になっているもよう。昨年7月に値上げしたマヨネーズの販売数量は減少傾向が継続している。3月からのマヨネーズ再値上げ、ドレッシングの値上げ後の販売動向を見極めたいとの動きが優勢に。<1377> サカタのタネ 4045 +345急伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は88.6億円で前年同期比12.7%増となり、ほぼ横ばいだった上半期から増益率が拡大している。また、通期予想は従来の90億円から100億円、前期比2.8%増と、一転して増益見通しに上方修正している。海外卸売事業が好調、前倒し需要の発生に加えて、為替の円安進行なども寄与しているもよう。想定以上の好調な決算を評価の動きが優勢に。<4443> Sansan 1218 -127急落。先週末の米国市場では、金融引き締め強化を意識した金利上昇などで、NYダウが上昇する一方、ナスダックは下落しており、本日の東京市場でも同社など中小型グロース株には売りが優勢となっている。また、同社は本日第3四半期の決算発表を予定している。上半期実績は営業赤字に転じていることもあって、警戒感も先行する形になっているとみられる。<3835> eBASE 513 -33大幅続落。先週末に業績予想の下方修正を発表。営業利益は従来予想の12.5億円から10.7億円、前期比11.5%減に引き下げ、一転して減益見通しとしている。新型コロナウイルスの感染再拡大で、商談や検収業務の遅延などが発生しているもよう。一方、発行済み株式数の1.09%に当たる50万株、3億円を上限とする自社株買いの実施を発表しているものの、下支え効果は限定的となっている。<6093> エスクローAJ 176 0いってこい。先週末に22年2月期決算を発表。営業利益は6.1億円で前期比24.8%増、従来予想の5億円を上回ったが、第3四半期までの進捗から想定線と捉えられた。一方、23年2月期は5.5億円で同9.6%減を見込む。先行投資負担が重しとなるようだが、ここまで順調な収益拡大が続いていただけに、減益ガイダンスをネガティブ視する動きが優勢たっだが、急ピッチの下げの反動から押し目買いが次第に増える。<8125> ワキタ 1049 +45大幅反発。先週末に22年2月期決算を発表、営業利益は55.1億円で前期比1.5%増益となり、従来予想の57億円を若干下回る着地になった。23年2月期は60億円で同9.0%増益を見込む。決算数値へのインパクトは限定的だが、発行済み株式数の3.85%に当たる200万株、20億円を上限とする自社株買いの実施を発表、買い材料視された。また、25年2月期営業益80億円を目指すなどの中期計画も発表した。<7085> カーブスHD 777 +64大幅反発。先週末に上半期決算を発表、営業利益は17.3億円で前年同期比98.4%増益となり、従来予想の14億円を大きく上振れる着地に。会員数が計画通り順調に推移しているほか、物販売り上げが想定超、経費計上の一部ずれ込みなども利益の上振れ要因になっている。通期予想は据え置いているものの、今後の経済活動一段の正常化期待もあり、上振れを織り込む動きになっているようだ。 <ST> 2022/04/11 15:56 本日の注目個別銘柄 SHIFT、シーズメン、ギフティなど <8233> 高島屋 1132 -24大幅続落。前日に業績予想の修正を発表。年明け以降のオミクロン株の急拡大に伴うまん延防止等重点措置の実施により、1、2月度店頭売上高が想定を下回ったことで、営業利益は従来予想の60億円から41億円に下方修正。市場予想は会社計画を上回る水準であったため、マイナス視する動きが優勢になっている。なお、雇用調整助成金計上や法人税等調整額の好転により、純利益は23億円か53億円に上方修正している。<4714> リソー教育 392 +21大幅反発。前日に22年2月期決算を発表。営業利益は30.3億円で前期比3倍となった。ほぼ従来予想線上での着地となっている。生徒数の順調な増加による売上拡大が好業績の背景に。また、23年2月期は36.1億円で同19.1%増の見通し。ヒューリック<3003>との資本業務提携関係強化などによる駅前一等地での展開力強化などが奏効する見込み。<4449> ギフティ 1343 +106急伸。ゴールドマン・サックス証券は投資判断を新規に「買い」、目標株価を2100円でカバレッジ開始。圧倒的な競争優位性を背景にeギフトの主要プラットフォーマーとして成長していくと評価。個人・法人用途のeギフト市場拡大を背景に、同社流通高は2021年の225億円から2031年には約1870億円へと約8倍に拡大すると分析。つれて、26年12月期の営業利益46億円、31年12月期118億円と予想。<9716> 乃村工芸 864 -58大幅続落。前日に22年2月期決算を発表。営業利益は54.3億円で前期比11.2%増益、3月31日に上方修正した水準での着地となった。一方、23年2月期は45億円で同17.2%減益の見通しとしている。年間配当金も前期比3円減配の25円計画。経済活動再開期待など事業環境の一段の改善が期待されていたなか、2ケタ減益見通しには失望感が先行する格好に。<3083> シーズメン 778 +100ストップ高。前日に22年2月期決算を発表。営業損益は1.8億円の赤字となったが、従来計画3.2億円の赤字からは赤字幅が縮小。不採算店舗の撤退実行などコスト削減が想定上に進んだもよう。また、23年2月期は0.2億円の黒字に転換する見通し。新規連結化効果などで大幅な売上拡大を想定。4期ぶりの営業黒字転換見通しを高評価する流れとなっている。<8570> イオンFS 1118 -66大幅続落。前日に22年2月期決算を発表、営業利益は589億円で前期比44.8%増となり、従来予想の510億円を大きく上振れ。期末配当金も45円計画から50円に引き上げた。一方、23年2月期は550-600億円のレンジ予想としており、590億円程度の市場予想と比べてやや弱め。国内事業は2ケタの減益を見込む。経済活動正常化に伴う業績伸長期待もあったとみられ、マイナス視される流れになっている。<3382> 7&iHD 5610 -197大幅反落。前日に22年2月期の決算を発表している。営業利益は3877億円で前期比5.8%増益、従来予想の4000億円を下振れる着地になっている。また、23年2月期は4300億円で同10.9%増益の見通しとしているが、4800億円弱の市場予想を下振れている。海外コンビニの拡大などを見込む一方、システム投資の拡大などが重しとなるもよう。想定以上の収益伸び悩みをネガティブ視する動きが優勢に。<3141> ウエルシアHD 2915 +86大幅反発。前日に22年2月期の決算を発表、営業利益は430億円で前期比0.1%増益、市場予想をやや下回る着地に。一方、23年2月期は470億円で同9.3%増益見通しとしており、コンセンサス並みの水準となっている。先に決算を発表したスギHDとの比較では、堅調な業績見通しとなっている。前日にかけて下げ幅を広げる展開となっていたが、過度な警戒感が後退する状況のようだ。<3697> SHIFT 25870 +3300急伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は38.3億円で前年同期比2.6倍となり、従来計画の30億円を大幅に上回る着地に。つれて、通期予想は従来の63億円から69億円、前期比72.7%増に上方修正している。順調なエンジニア採用、営業力強化、エンジニア単価の上昇などによる売上拡大、生産性改善による利益率の向上が上振れの背景。あらためて高い成長性が認識される状況となっているようだ。<7731> ニコン 1368 +96大幅反発。発行済み株式数の9.8%に当たる3600万株、300億円を上限とする自社株買いの実施を発表。取得期間は5月13日から23年3月24日まで。高水準の自社株買いによる需給面での下支えが期待される状況に。また、23年3月31日に、500万株及び今回の自社株買いで取得した株式を消却するとも発表。同時に中期計画も公表し、26年3月期営業利益700億円以上、ROE8%以上などを掲げた。 <ST> 2022/04/08 15:50 本日の注目個別銘柄 エアトリ、共立メンテ、ベルシス24など <6146> ディスコ 30350 -1800大幅続落。前日に1-3月期の個別売上高を公表。売上高は610億円で前年同期比33.8%増、会社計画の529億円から大幅に上振れる着地に。過去の連単倍率を当てはめると、1-3月期連結業績は市場想定を大幅に上振れる見通しに。ポジティブな内容とみられるが、本日は全体の地合い悪化に押される展開だったようだ。<4543> テルモ 3893 +82反発。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に、目標株価も4600円から5300円に引上げた。シスメックス<6869>や朝日インテック<7747>などの利益成長性が以前よりも低下していることで、同社の相対的な見劣り感が軽減されていると指摘。これに伴い、利益成長性に比べて株価は割安と判断。なお、同証券では医療機器業界の投資判断も引き上げた。<2651> ローソン 4455 -35続落。22年2月期経常利益が前期比3割増の480億円前後になったとの観測報道が伝わった。従来予想は470億円であった。新型コロナウイルスの影響が一服したことで、チケット販売などのエンタテインメント関連事業の損益が改善。海外コンビニ事業や成城石井の売上伸長、雇用調整助成金なども利益を押し上げたようだ。ただ、コンセンサスとの比較では想定線、23年2月期は原材料高などの影響が不透明との見方も継続。<9616> 共立メンテ 4460 -380大幅反落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価も4800円から4600円に引き下げている。国内の人流回復による業績回復期待を一定程度織り込んだと判断のもよう。全社業績がコロナ前並みに戻るには、インバウンド回復による需給の改善が必要となるが、そのタイミングはまだ先と考えているようだ。コロナ前の20年3月期営業利益112億円に対して、23年3月期は56億円を予想。<3048> ビックカメラ 1148 +60大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来の50億円から94.3億円、通期では157億円から178億円に引き上げている。通期予想は市場コンセンサスを10億円程度上振れる水準に。郊外型のコジマにおいて売上高が想定以上に好調に推移のもよう。第1四半期が4割超の減益であったこと、巣ごもり需要の反動懸念が強かったことで、想定比上振れの上方修正にポジティブな反応。<6183> ベルシス24 1519 +106大幅続伸。前日に22年2月期の決算を発表、営業利益は132億円で前期比12.2%増益、従来計画の122億円を上回っている。約5億円の減損を計上しているものの、コンセンサス水準での着地に。また、23年2月期は140億円で同5.8%増益の見通しとしている。コロナ関連業務の反動減が警戒視されていた中、増益ガイダンスを受けた安心感が先行する形になっているもよう。<2471> エスプール 1340 +25反発。東海東京証券は投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を1700円でカバレッジ開始。成長ドライバーである障がい者雇用支援サービスの拡大が続くことに加えて、環境経営支援サービスや広域行政BPOサービスなどの新サービスの貢献も注目できると指摘。23年11月期、24年11月期も営業利益は2割超の増益を予想している。株主還元についても、配当性向は徐々に30%にまで高まっていくとみている。<6191> エアトリ 3060 -315急落。前日に厚生労働省では新型コロナウイルスの感染状況を分析する専門家会合を開催、新規感染者数の増加に伴い「療養者数も増加傾向に転じている」と分析している。一部の専門家では会合後に、すでに第7波が始まっているとの見方も示していると伝わっている。リオープニング関連として期待が高まってきた同社などの旅行関連株には、不透明感が改めて強まる状況にもなっているもよう。<6552> GameWith 551 -8続落。前日に第3四半期の決算を発表。累計営業利益は1.8億円で前年同期比4.1億円の損益改善となった。また、通期予想は従来の1.3億円から2.1億円にまで上方修正した。プロモーションの抑制や人材活用の効率化などにより、広告宣伝費や人材関連費用が想定よりも抑えられたようだ。ただ、上半期までの状況から収益の上振れは一定程度織り込まれていたともみられ、高寄り後は全般安に引きづられる形に。 <ST> 2022/04/07 15:38 本日の注目個別銘柄 コスモエネHD、ダイセキS、薬王堂HDなど <6469> 放電精密 714 -70急落。前日に22年2月期の決算を発表。営業利益は6.3億円と前期比12億円の損益改善で、従来予想の5億円も大幅に上回る着地となった。ただ、第3四半期の段階で5.6億円となっており、上振れは想定線とも捉えられている。また、23年2月期は3.5億円で同44.8%の大幅減益見通しとなっている。全セグメントにおいてリスクを加味した予想としているが、想定外の大幅減益ガイダンスに失望売りが優勢に。<7679> 薬王堂HD 2095 -209急落。前日に22年2月期の決算を発表、営業利益は40.4億円で前期比18.8%減、従来予想の49.8億円を下振れる着地となった。一方、23年2月期は40.9億円で同1.2%増益の見通しとしている。落ち込みに歯止めが掛かる見通しではあるが、前期業績の下振れ幅は想定以上であるほか、今期の収益回復も極めて限定的と、ネガティブに捉える動きが優勢になっている。<1712> ダイセキS 1144 -161急落。前日に22年2月期決算を発表。営業利益は21億円で前期比74.1%の大幅増益、従来計画通りの着地となった。ただ、第3四半期までで18.2億円、前年同期比2.3倍の水準であったことから、相当程度の上振れは想定されていたとみられる。一方、23年2月期は24.9億円で前期比18.4%増と連続2ケタ増益の見通しだが、上半期は2ケタ減益予想となっており、短期的な収益鈍化が意識される形に。<7593> VTHD 471 +19大幅続伸。前日に22年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の86億円から100億円、前期比29.7%増にまで引き上げ。販売台数の好調が維持されているようだ。第1四半期決算時に続く上方修正となる。第3四半期までの増益率は同24.1%増であり、上振れへの期待はあったとみられるが、1-3月期は一段と増益率が拡大する見通しとなっている。<7730> マニー 1624 +111急伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。経常利益は従来予想の25.5億円から33.9億円、前期比23.7%増に引き上げ。中国やインドを中心としたアジアでの販売拡大、欧州における需要回復並びに為替差益の増加などが背景になっている。第1四半期の進捗から業績上振れ期待は高かったとみられるが、足元の円安効果が今後も本格化し、通期予想の上振れも大きくなるとの期待が優勢に。<4792> 山田コンサル 1266 +103急伸。前日に業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来の21億円から24.9億円、前期比10.6%増に引き上げている。経営コンサルティング事業において、持続的成長コンサルティング及び事業承継コンサルティングなどの案件受注が想定以上に順調であったもよう。また、期末配当金も従来計画の19円から27円に引き上げ、年間配当金は前期比8円増の45円になるとしている。<5021> コスモエネHD 3140 +372急伸。村上氏が率いる投資会社シティインデックスイレブンスが、共同保有者と合わせて5.81%の株式を取得したことが大量保有報告書で明らかになっている。投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うことを取得目的としている。同ファンドは富士石油の筆頭株主にもなっていることで、石油元売り業界の再編を主導する狙いとみられている。本日は富士石油も急伸の展開に。<8923> トーセイ 1255 +79大幅続伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は57億円で前年同期比22.5%増益、通期計画128億円、前期比16.4%増に対する進捗率は44.5%に達しており、順調なスタートと捉える動きが優勢のもよう。不動産再生事業が売上、利益を牽引し、不動産ファンド・コンサルティング事業における受託資産残高も1.5兆円を突破のもよう。業績上振れを意識する動きになっている。<7649> スギHD 5750 -450大幅反落。前日に22年2月期の決算を発表、営業利益は321億円で前期比5.6%減益となったものの、従来予想の310億円をやや上回る着地になった。一方、23年2月期は300億円で前期比6.6%減と連続減益の見通しとしている。市場予想を30億円程度下振れており、ネガティブな反応が先行へ。販売管理費の増加などが主な減益要因としているようだ。<6920> レーザーテック 19845 -765大幅続落。前日の米国市場ではSOX指数が前日比4.5%安と急落、同社など国内半導体関連にも売りが波及する展開になっている。ハト派の最右翼とされるFRBのブレイナード理事が早くて5月FOMCで保有資産縮小を開始する可能性を示唆、今後の金融引き締めペースの加速化が意識されることになり、10年物国債利回りは前日比0.15%高い2.54%にまで上昇。米ハイテク株安につながる形となっている。 <ST> 2022/04/06 15:51 本日の注目個別銘柄 MHグループ、バイク王、イマジカGなど <5932> 三協立山 619 -30大幅反落。後場に入って下げ幅を広げる展開になっている。第3四半期の決算を発表、累計経常利益は26.9億円で前年同期比15.4%減益となった。12-2月期が前年同期の7.9億円に対して1.1億円の赤字に転じたことで、上半期の2ケタ増益から一転、2ケタ減益になっている。アルミ地金価格や資材・電力・燃料価格のマイナス影響が強まったようだ。通期業績上振れへの期待値低下につながっている。<9439> MHグループ 215 +50ストップ高。子会社のライトスタッフが、ジェーシービー、トヨタファイナンスと協同して、理美容業界で初となる包括的なクレジットカード非対面決済プラットフォームの提供を開始したと発表。4月中旬から提供開始の予定。IT普及が遅れている理美容業界にとっては業務効率化の向上につながるものとして、今後の普及拡大を期待する動きが先行しているようだ。<4755> 楽天グループ 1030 +55大幅続伸。楽天モバイルは、4月から岩手や山形など8県で自社回線による通信サービスに切り替えると発表。基地局整備が不十分な地域ではKDDIの回線網を借りているが、こうしたローミング費用が収益を抑制する要因になっていた。自社回線への切り替えによって、関連費用が削減できることになり、モバイル事業の赤字縮小が期待される展開になっている。<3377> バイク王 1312 +207急伸。前日に第1四半期決算を発表。経常利益は6.3億円で前年同期比2.5倍にまで拡大。車輛売上単価の上昇による粗利の拡大、関連会社からの受取配当金による営業外収支の好転などが背景。3月30日には業績予想を上方修正しているが、修正後の上半期予想は13.4億円、同42.6%増であり、不需要期の第1四半期としては想定以上の進捗率になっている。さらなる業績上振れ期待につながっているようだ。<7453> 良品計画 1413 -55大幅反落。前日に3月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比10.0%減で4カ月連続のマイナス成長となった。客数が同5.0%減少したほか、客単価も同5.2%低下。衣服が大きく落ち込んだほか、食品や生活雑貨も低調、22年8月期に入って減少率は最も大きくなっている。衣服・雑貨は、下旬にかけて寒暖差が激しくなり、主力のカットソーやシャツの動向が伸び悩んだもよう。<7606> Uアローズ 1943 +149大幅反発。前日に3月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比10.7%増となり、2ケ月ぶりのプラス転換。客数が同4.2%減少した一方、客単価が同12.5%上昇している。自前運営への切り替えなどに伴いEC販売が低迷したものの、気温の上昇やまん延防止等重点措置の終了などに伴って小売売上が回復を示している。小売り既存店は同16.3%増となっており、相対的にも回復力が強いとの評価になっているようだ。<6879> イマジカG 754 +71急伸。グループ会社フォトロンがメディア・ソリューションズの全株式を取得し、子会社化すると発表している。被買収会社は、プロ用映像設備のシステムインテグレータとして、編集設備については3000システム以上の納品実績を持つ企業。これまでも協業を行ってきたが、子会社化によって、提案力や営業力の強化につながると期待されている。業容の拡大にもつながっていくとの見方が先行。<8227> しまむら 11590 +790大幅反発。前日に22年2月期決算を発表、営業益は494億円で前期比30.0%増、従来計画の457億円を上回り、470億円程度だった市場予想も超過。12-2月期は前年同期比54.9%増と大幅増益に転じた。また、23年2月期は521億円で前期比5.3%増を見込み、コンセンサスは470億円程度とみられる。各事業とも既存店のプラス成長を見込み、24年2月期計画も493億円から533億円に引き上げた。<2471> エスプール 1368 +93大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は6.7億円で前年同期比73.3%増益となり、前期比2割増益予想の通期計画に対し好スタートとなる形に。主力の人材アウトソーシングサービスでは、コールセンター業務が好調を維持したほか、障がい者雇用支援サービスでも、管理区画数が5000区画に到達するなど、ストックとなる管理収入が収益を押し上げた。あらためて、高い収益成長力を評価する動きが優勢に。<3186> ネクステージ 2525 +142大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は43.8億円で前年同期比56.4%増益となり、上半期計画84億円、同32.4%増に対して順調なスタートになっている。市場環境が前年割れの中で既存店は前年比プラスとなり、出店数拡大なども売上伸長に寄与している。また、取締役社長の浜脇氏が10億円規模の株式を市場で買い付けることになったとも発表、成長への強い意欲と受けとめられる形に。 <ST> 2022/04/05 16:09 本日の注目個別銘柄 東邦金属、キーパー技研、IIJなど <5781> 東邦金属 1138 +150ストップ高。政府は夏までに核融合の研究開発戦略を初めて作成し、早ければ40年代にも核融合発電ができる国産の実証炉の運転開始を目指すと報じられている。同社は核融合科学分野における国立研究所の核融合科学研究所と共同で、プラズマを使ったタングステンと銅の接合に成功したと発表した経緯もあり、核融合関連銘柄として物色が向かっているようだ。助川電気<7711>なども同関連銘柄として物色されている。<4506> 住友ファーマ 1290 +49大幅続伸。クレディ・スイス証券は投資判断を「アンダーパフォーム」から「ニュートラル」に格上げしており、買い材料につながっているようだ。目標株価は1200円としている。目標株価を下回って下落したことが格上げの背景としているようだ。これに伴い、ラツーダのジェネリック参入による24年3月期業績の大幅な悪化懸念は相当程度織り込んだとの見方が強まっている。<3382> 7&iHD 5793 +3反発。セブン-イレブン・ジャパンは先週末、オリジナルデイリー商品の一部について価格・規格の見直しを行うと発表。米飯類、麺類・パン類、総菜類の一部において4月より順次、2-15%程度の値上げを行っていく。原材料や容器・包材の価格高騰、物流コストの上昇などに対応するためとしている。値上げによる販売数量の減少などを警戒する動きが先行して始まったが、想定通りとの見方も多く、次第に押し目を拾う動きに。<1605> INPEX 1459 +40反発。核融合発電に参入すると報じられた。京大発の京都フュージョニアリング、阪大発のEX-Fusion、ヘリカルフュージョンの新興3社へ出資、海外企業との資本提携などを検討しているもよう。合意されれば国内大企業が核融合の関連企業に出資するのは初めてとなる。最終的には最大数百億円まで出資枠を広げることを視野に入れている。各国と比べて出遅れている核融合発電への積極展開を期待する動きが先行した。<6645> オムロン 7986 -64続落。SMBC日興証券は投資判断を「1」から「2」に、目標株価も14900円から9700円に引き下げた。中長期の市場成長の視認性は引き続き高いと考えているが、長期ビジョン「Shaping the Future 2030」や次期中計からは、今後数年は投資先行フェーズであることが示され、増収でもマージン改善が限定的であることに加え、サービス事業の拡大や株主還元強化などの発現にも時間がかかると分析。<3774> IIJ 4430 +250大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も4700円から5050円に引き上げた。MVNO事業において、23年3月期以降は携帯キャリアへ支払うデータ接続料低下が想定以上に収益性改善につながるとみている。また、法人ネットワーク需要拡大も続く見込みで、業績予想を上方修正した。24年3月期を基準に27年3月期までの3期間で年率約9%のEPS成長を予想。<8267> イオン 2588.5 -5.5続落。先週末に発業績修正を発表、営業利益は従来予想レンジ2000-2200億円から1730億円、前期比14.9%増に下方修正している。デベロッパー事業、サービス・専門店事業、GMSの非食品部門の回復遅れなどが下振れの要因としている。市場予想も100億円程度下振れたとみられるが、イオンモールの減額などから業績下振れは想定線、短期的な悪材料出尽くしと受け止める動きも優勢のようだ。<6036> キーパー技研 2703 +225大幅反発。先週末に3月の月次動向を発表している。キーパーラボ運営事業の全店売上は前年同月比47.0%増、既存店は同37.7%増と伸長、21年7月以来の高い伸びとなっている。また、4月、5月ともに高価格帯のコーティングを中心にして非常に多くの予約が入っているとしている。一段の業績モメンタム改善を評価のほか、中小型グロース株が堅調な流れになっていることも本日は支援に。<2735> ワッツ 790 +31大幅続伸。先週末に上半期の業績修正を発表している。営業利益は従来予想の4.7億円から6.4億円、前年同期比41.3%減に引き上げ。売上高は下振れとなるものの、商品原価率が改善のほか、人件費、出店・改装関連費用が想定以上に抑制できているもよう。第1四半期実績値との比較で減益率はやや縮小する形にも。通期予想は据え置いているが、上振れへの期待も高まる方向へ。<7965> 象印マホービン 1528 +86大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は39.8億円で前年同期比9.1%増となり、従来の上半期予想30億円を超過した。通期予想は44億円で前期比31.2%の大幅減の見通しであり、想定以上の堅調スタートと受けとめられた。海外売り上げが増加しているほか、販管費の抑制なども進んだ。今期業績ガイダンスが売り材料視されて株価が調整した経緯もあり、見直しの動きが進んだもよう。 <ST> 2022/04/04 15:44 本日の注目個別銘柄 オリジン、G3HD、スター・マイカ・ホーなど <3647> G3HD 298 -80ストップ安。東証から特設注意市場銘柄に指定されたことを発表。上場契約違約金2880万円の支払いも求められている。太陽光発電所案件に関する不適切な会計処理、それに伴う利益の過大計上などを行っていたことが背景。1年後に内部管理体制確認書を提出することになるが、内部管理体制等に問題があると認められる場合は原則として上場廃止となるため、先行き懸念による処分売り圧力が強まっているようだ。<9101> 郵船 10020 -740大幅反落。配当権利落ちで急落後、前日にかけては押し目買いが優勢となっていたものの、本日は再度戻り売りが優勢になっている。商船三井<9104>なども安く、海運セクターが本日の下落率トップに。新年度入り初日には国内機関投資家の「益出し売り」が話題となりやすいが、ここ1年間で上昇率の大きさが目立っていた海運株には、本日はこうした需給要因も影響しているとの見方があるようだ。<3697> SHIFT 22510 +810大幅反発。今後のM&A/PMI戦略および「SHIFT グロース・キャピタル」に関する説明会を前日に開催。SHIFTグロース・キャピタルは、M&A/PMIノウハウを結集して、グループ各社のステージにあった成長をサポートする機能子会社で、3月に設立している。クレディ・スイス証券では、中期的な一株利益の成長を加速させていくための取り組みとして期待できる施策と高評価しているようだ。<4668> 明光ネット 597 +17反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の9.5億円から12.7億円、前年同期比36.0%増に引き上げ。経費及び販売費のコントロール効果によって収益率が上昇する形となった。第1四半期は同9.1%減益であったが、一転して増益になった。また、保育士・幼稚園教諭、栄養士に特化した転職支援サービスを手掛けるSimple社の子会社化も発表している。<9716> 乃村工芸 978 +60大幅反発。22年2月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の45億円から54億円、前期比10.6%増に引き上げ、一転して増益見通しとなった。各プロジェクトが順調に遂行されているほか、販管費の抑制効果が寄与した。第3四半期時の大幅上方修正に続く上方修正となる。また、創業130周年記念配当を実施するとし、年間配当金を従来の25円から28円に引き上げている。<2975> スター・マイカ・ホー 1622 +300ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は21億円で前年同期比88.3%増となり、上半期予想は従来の28.5億円から35.9億円に、通期では47.9億円から56.4億円に上方修正した。リノベマンション市場における価格上昇の追い風を受けて、販売利益率が想定以上に上昇のもよう。また、年間配当金の引き上げも早々と発表、従来計画34円から38円に引き上げ、前期比5円の増配となる。<6513> オリジン 1467 +250一時ストップ高。前日に発表した業績上方修正がポジティブなサプライズにつながっている。営業利益は従来予想の8億円から18億円にまで引き上げ、前期は9億円の赤字であった。懸念された部材調達が想定より確保できたこと、メカトロニクス事業の光学レンズ貼合装置が期末までに売上計上できたことなどが背景。上振れ自体への期待はあったが、修正幅は想定以上に大きいとの見方に。<9843> ニトリHD 15450 +90反発。前日に22年2月期決算を発表。営業益は1383億円で前期比0.4%増となり、従来計画の1439億円を下回ったが。第3四半期累計では前年同期比8.9%減であり、通期では連続増益記録を更した。22年度は決算期変更で13カ月決算だが、営業益は1506億円の予想で、年率換算では増益キープの見込み。為替予約を先行して行っているようだが、増益ガイダンス自体は想定線で、下期以降の粗利率悪化懸念は残る。<7003> 三井E&S 359 -7売り優勢。A種優先株式、新株予約権の発行を発表、166億円の資金調達を進めると発表した。システム導入や設備投資資金に充当するもよう。新株予約権発行に伴う潜在株式数は2000万株、最大で希薄化率は24.81%となるため、潜在的な希薄化を警戒する動きが優勢に。また、IHI原動機の大型船向けエンジン部門の買収も発表、今回の調達資金の一部を充当する計画。買収部門の売り上げ規模は100億円程度のもよう。<6502> 東芝 4950 +300大幅反発。米投資ファンドのベインキャピタルが買収を検討と報じられている。株式の非公開化を前提にした提案の策定を進めており、筆頭株主のエフィッシモとTOB実施時の応募契約などを結んだもよう。これにより、買収プレミアムなどを想定した思惑買いが先行する形になっているようだ。なお、外資主導の買収は改正外為法や各国の競争法など課題も多く、非公開化が実現するかは不透明な面もあるとされている。 <ST> 2022/04/01 15:59 本日の注目個別銘柄 ERI HD、バイク王、日電波など <1890> 東洋建 775 -47大幅反落。旧村上系ファンドのレノの保有比率低下が大量保有報告書で明らかになった。共同保有における保有割合は、これまでの7.31%から1.89%にまで低下。同社に関しては、インフリニアHDが完全子会社化を目指したTOBの実施を3月22日に発表しており、TOB価格は770円。これまではアクティビストの大量保有を背景に一段の引き上げ期待も思惑視されていたようだが、一転してTOB価格サヤ寄せの動きに。<9143> SGホールディングス 2312 -56大幅続落。前日に新中期計画を発表。22年3月期営業利益見込み1390億円に対して、25年3月期は1600億円を目指すなどの数値目標を掲げている。主力のデリバリー事業の着実な伸長などを想定している。株主還元に関しては、従来からの配当性向30%に加えて、前年からの増配を目指すともしている。ただ、株主還元に関しては一段の強化期待もあったとみられ、目先の出尽くし感につながる形になっている。<6264> マルマエ 2422 -336急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は11.8億円で前年同期比2.8倍となり、2月9日に発表した上方修正水準での着地となった。一方、上半期上方修正時に据え置いていた通期予想の18億円、前期比49.1%増は今回も据え置きとしている。好調な半導体市況が続くなか、通期上振れ期待などは足元で織り込まれつつあったとみられ、当面の出尽くし感に加えて、失望感も先行しているようだ。<9517> イーレックス 1732 +65前日比変わらずを挟んで5日ぶりに大幅反発。ベトナムにおいて2035年までにバイオマス発電所を20基以上新設すると報じられている。総建設費は3000億円以上になる見通しのようだ。建設費は国際協力銀行や日本のメガバンクなどからの融資で賄うとされている。23年度から順次着工していく計画。ロシアのウクライナ侵攻でエネルギー価格が高騰するなか、積極的な事業展開を高評価する動きが優勢に。<3549> クスリのアオキ 6800 -470大幅続落。前日に第3四半期決算を発表。累計営業利益は110億円で前年同期比16.9%減益、12-2月期も42億円で同11.8%減益となった。市場予想も5億円超下振れたとみられる。医薬品や化粧品などの不振によって、粗利益率が低下したもよう。会社側では通期計画163億円、前期比1.9%減を継続しているが、12-2月期に再度2ケタ減に転じたことで、未達懸念が強まる形に。<6035> IRJーHD 4355 -240大幅反落。前日に業績予想の下方修正を発表、22年3月期営業利益は従来予想の60億円から35.2億円、前期比13.7%減にまで引き下げている。大型案件の計上ずれ込み、大型プロジェクトの報酬下振れなどが背景に。来年度の反動増が期待できる分もあるとみられるが、ここまで収益の急拡大基調が続いていただけに、減益転落にはネガティブなインパクトが強いようだ。<3377> バイク王 1144 +150ストップ高比例配分。前日に業績予想の上方修正を発表。上半期経常利益は従来予想の9.8億円から13.4億円に、通期では19.5億円から23.1億円にまで引き上げ。既存店の販売力強化や通信販売の強化によってリテール販売が好調に推移しているほか、関連会社からの受取配当金によって営業外収支も改善するもよう。早いタイミングでの上方修正を受けて、先行きへの期待も高まる状況になっている。<7545> 西松屋チェ 1578 +94大幅続伸。前日に22年2月期決算を発表、営業利益は123億円で前期比1.4%増となり、従来予想の137億円は下回ったものの、第3四半期累計減益からは増益に転じた。期末配当金も従来計画12円から13円に引き上げ。また、23年2月期は136億円で同10.9%増益を見込み、堅調な業績推移を見直す動きが優勢に。発行済み株式数の0.73%に当たる44.2万株、5億円を上限とする自社株の実施も発表した。<6779> 日電波 1260 +155急伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も960円から2600円にまで引き上げている。現値と目標株価の乖離の大きさがインパクトにもつながっているようだ。主力の車載向けが好調に推移しており、営業利益は22年3月期50億円、 23年3月期 55億円、 24年3月期65億円と推移を予想、脆弱な収益体質から脱却した可能性が高いと評価しているようだ。<6083> ERI HD 1546 +231急伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は前年同期0.2億円に対して15.1億円にまで大幅拡大となっている。12-2月期も5.8億円となり、前年同期比5.8倍に。据え置きの通期計画16億円に対する進捗率は94%に達しており、大幅な上振れ期待が高まる状況のようだ。住宅や建築物の着工が順調に増加する中で、省エネ関連のサービスなどが好調に推移しているもよう。 <ST> 2022/03/31 16:25 本日の注目個別銘柄 パレモ・HD、明和産、ピアラなど <7205> 日野自 719 -1続落。前日に下方修正を発表。燃費不正によるリコールに伴う製品保証引当金180億円の営業費用計上、リコール費及び税制優遇追加納付費約400億円、損失補償費約280億円の特損計上により、営業利益は従来の540億円から320億円に、純損益は150億円の黒字から540億円の赤字に修正。費用計上は想定線だが、米司法省の調査、国内現行規制以前の社内調査などの結果はまだ不透明で、悪材料出尽くし感はない。<7044> ピアラ 737 +100連日のストップ高。クリエイターエコノミー支援プラットフォーム「サイバースター」について、β版として3月30日にオープンすると発表し、前日は急伸する展開となっていた。前日の引け後には、D2C(Direct to Consumer)・P2C(Person to Consumer)の企画、販売及びサポート業務などを行う子会社P2Cを設立すると発表しており、追加の期待材料につながっているようだ。<2317> システナ 452 +7一時急伸。クレディ・スイス証券は投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価は570円としている。年初来の株価調整による割安感の強まり、日本オラクルのOCI取扱開始をはじめとした成長加速に向けた各種施策の成果顕在化などを評価引き上げの背景としている。今後5年の営業利益の年平均成長率は16%と、競合を上回る利益成長を見込んでいる。<2792> ハニーズHD 1053 +27大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は17億円で前年同期比11.1%増益となった。上半期は同16.7%減であったが、一転して2ケタ増益に転じる形に。新型コロナの影響縮小による人流回復や気温低下で冬物商品が好調に推移、自社ECサイトも拡大したもよう。据え置きの通期計画45億円、前期比19.5%の達成確度も高まってきたとの見方に繋がっている。<6779> 日電波 1105 +1切り返して続伸。226万8100株の公募増資、113万3700株の自己株式処分、51万200株を上限とするオーバーアロットメントによる売出実施を発表。トータルの株式数は、自社株を除いた発行済み株式数の19%程になる。ただ、新株発行や自己株式処分に係る発行登録を3月10日に発表済みであり、あく抜け感が強まった。資金調達による設備投資拡大での業容拡大期待、A種種類株の取得・消却などをポジティブ視。<7148> FPG 800 +48大幅続伸。海上輸送用コンテナを対象とした総額約376億円のリースファンド事業を組成したと発表している。対象となる海上輸送用コンテナ数は60500個となり、海上輸送用コンテナを対象としたリースファンド事業において、過去最大規模の組成となるようだ。コンテナ船および海上輸送用コンテナの需要が高まっていることの現れとみられる。当面の業績成長期待の再燃などにもつながる形のようだ。<6879> イマジカG 715 +16大幅反発。前日に業績予想の修正を発表。のれんや固定資産の減損損失、約14億円を特別損失に計上することで、純利益は従来予想の25億円から18億円に下方修正。一方、営業利益は20億円から28億円に上方修正、本業の上振れを評価する動きが優勢に。前期は10.8億円の赤字であった。国内外共に動画配信事業者向けのE2Eサービスが引き続き好調、音楽ライブ収録やCM制作の受注も好調に推移しているもよう。<2778> パレモ・HD 167 +37急騰。前日に22年2月期の決算を発表、営業損益は7.1億円の赤字となり、第3四半期決算時に下方修正した水準での着地に。一方、23年2月期は3.5億円の黒字に転じる見通しとなっている。300円均一ショップの拡大、不採算店舗の大幅な退店断行による収益性改善などを見込んでいるもよう。また、25年2月期までの中期計画も発表、最終年度は営業利益9億円を目標としている。<8103> 明和産 947 -208急落で下落率トップ。配当権利落ちの影響が最も強まる形になっている。22年3月期は期末配当が71円、年間配当が118円であり、前日終値ベースで配当利回りは10.2%の水準であった。22年3月期は配当性向200%を上回る水準であるが、基本的には50%を目安としている。23年3月期の配当水準は大幅に引き下がる可能性が高いとみられており、処分売り圧力は他の高配当利回り銘柄と比較しても強まる状況に。<9101> 郵船 10160 -950大幅反落。本日は3月末の配当権利落ち日となっており、高配当銘柄の同社などには処分売りの動きが先行している。22年3月期の期末配当金は1000円、年間配当金は1200円で前日終値ベースでの配当利回りは10.8%の水準であった。大幅に上昇した海運市況のピークアウトも想定される中、23年3月期以降の配当水準低下懸念なども拭えないようだ。商船三井も同様に売り優勢の展開となっている。 <ST> 2022/03/30 15:28 本日の注目個別銘柄 エンビプロHD、ピアラ、富士興産など <9502> 中部電力 1315 +73大幅続伸。インドの新興企業であるOMCパワーに資本参加すると報じられている。2割強を出資して、出資額は数十億円程度になるとみられている。現地の実情に応じた電力供給網づくりのノウハウを取り込んで、アジア事業の伸長につなげていくもよう。海外事業の成長期待が高まる形になっている。また、直近で業績計画を下方修正しているが、50円配当は据え置いていることで、本日は権利取りの動きも強まっているもようだ。<5703> 日軽金HD 1788 -30大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に、目標株価も1800円から1700円に引き下げた。コモディティ市況に左右されにくいビジネスモデルである一方、加工・関連事業等では材料費変動が製品価格に自動的に転嫁できないビジネスもあり、足元の資材費高騰はネガティブと指摘。現中計は将来への種まき時期の位置づけで、カタリスト不足とみているようだ。<9005> 東急 1651 -18続落。子会社の伊豆急行において、減損損失を計上する見込みになったと発表。保有する固定資産について、将来の回収可能性を検討した結果、減損損失約185億円を特別損失に計上するとしている。この影響による業績予想の修正はないようだ。本日は同社を含めて電鉄株の軟調な動きが目立っている。配当・優待権利付き最終売買日となるが、権利落ち後の株価下落を見込んだ処分売りの動きが優勢になっているもよう。<2914> JT 2099 -20.5反落。野村證券は投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も3100円から2300円に引き下げている。ロシア事業継続の不確実性、ESGリスクの高まりを考慮すると、ロシアでの事業運営は困難となる可能性があると指摘。下期からの事業継続困難化を想定し、22年12月期は10%の調整後営業減益を予想、減配も想定している。なお、仮にロシアから撤退の場合、700億円程度の損失発生の可能性とも。<2471> エスプール 1227 +125急伸。ゴールドマン・サックス証券は投資判断を「買い」、目標株価を1500円でカバレッジ開始。障がい者雇用促進法の法定雇用率が中長期的に漸増していく可能性のあるなか、同社の展開する障がい者雇用支援事業の規模拡大を想定しており、今後10年における売上高、営業利益とも年平均2ケタ成長が見込めると予想。なお、同証券では、就労移行支援事業を展開するLITALICO<7366>も新規に買い推奨としている。<1662> 石油資源 2798 -202大幅反落。前日のNY原油市場では、WTI先物5月限が前営業日比7%安と大きく下落している。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う中国での需要鈍化、トルコでの停戦交渉開催によるロシアとウクライナの交渉進展期待などが原油安の背景に。石油関連の一角となる同社には利食い売りが優勢の展開に。ただ、OPECプラスは5月も小幅な増産ペースを維持する公算と伝わっており、INPEXなどは下げ渋る動きにも。<7044> ピアラ 637 +100ストップ高。クリエイターとコアファンを結ぶライブ×P2C×NFTを基軸としたクリエイターエコノミー支援プラットフォーム「サイバースター」について、β版として3月30日にオープンし、ゴールデンウィーク前後でグランドオープンを予定と本日発表。クリエイターは1つのプラットフォームで横断的な活動を行え、コアファンにとっては登録するだけでクリエイターとの様々なコミュニケーションが行えるようになるもよう。<4886> あすか製薬HD 1263 +127急伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。22年3月期営業利益は従来予想の35億円から45億円、前期比24.7%増に引き上げ、一転して2ケタ増益見通しに。医療用医薬品事業において他社供給問題に起因する代替需要が想定を上回るほか、動物用医薬品事業での飼料添加物などが堅調に推移しているようだ。第3四半期までの進捗から上振れ期待は高かったとみられるが、ストレートに評価する動きが先行している。<5009> 富士興産 1000 +104急伸。千葉県船橋市の土地建物を譲渡すると発表、固定資産売却益17.7億円を22年3月期に特別利益として計上する。経営資源の有効活用による資産効率化を図ることが目的。これに伴い、22年3月期純利益は従来予想の4.3億円から20億円にまで上方修正した。会社側では総還元性向100%を目標としていることから、配当金の大幅増配が期待される状況に。なお、会社側では配当計画を一旦未定としている。<5698> エンビプロHD 1986 +400ストップ高。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。22年6月期営業利益は従来予想の23.9億円から27.2億円、前期比27.7%増に引き上げ。金属スクラップ価格の上昇、リチウムイオン電池リサイクル事業の取扱量増加などが背景。また、配当計画も実質上方修正、4月19日を基準日として1:2の株式分割を実施するが、分割前換算で6月末配当金は従来計画33円から46円に引き上げる。 <ST> 2022/03/29 15:38 本日の注目個別銘柄 シーアールイー、ミタチ、Sansanなど <4443> Sansan 1158 -100急落。先週末の米国市場では、米長期金利が一時2019年5月以来の2.5%超えとなるなか、ナスダック指数が下落。今週末には米雇用統計なども控え、あらためて金融引き締め政策に対する警戒感が強まった。本日の東京市場ではマザーズ指数が大幅安となるなど、再度、中小型グロース株に売りが集まる形に。同社のほか、マネーフォワード<3994>、ラクス<3923>など、東証1部上場の中小型グロース株は総じて安い。<8316> 三井住友 4119 -54続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に、目標株価も5000円から4500円に引き下げた。一連の相場操縦事案におけるSMBC日興証券の不確定要因が高まっていることが格下げの背景。全体業績への影響は限定的とみていたが、今回の事案はグループ全体のガバナンス問題と捉えられる可能性もあり、ESGの観点で投資対象になりにくい状況が続くと分析する。<2181> パーソルHD 2595 +3続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券は投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価は3000円としている。株価は需給悪化懸念で下落しているが、極端に割安な状況にあると指摘。また、SMBC日興証券も、目標株価3700円で投資判断最上位の「1」を継続。来期も2ケタ増益が可能であり、需給悪化懸念をきっかけに下落している現状は投資の好機としている。<3321> ミタチ 936 -92急落。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は15.5億円で前年同期比2.8倍の水準となった。国内、海外ともに売上高が大きく伸長した。通期予想の17億円、前期比83.9%増に対して進捗率は90.9%に達しているが、2月18日に上方修正を発表済みであり、先週末にかけて水準訂正も果たしてきたことから、目先の出尽くし感が優勢となっているようだ。<5020> ENEOS 489.8 +13.9大幅続伸。先週末に業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の4700億円から7400億円に、純利益は2800億円から4900億円に引き上げた。純利益の市場コンセンサスは3600億円程度であったとみられる。原油市況の上昇が上振れの主因であるものの、在庫評価益を除いたベースでも、従来の3100億円から4100億円に上方修正。想定以上の収益性の高まりが評価されている。<9301> 三菱倉 3095 +118大幅続伸。先週末に25年3月期を最終年度とする経営計画を策定している。物流事業の収益力強化、海外事業の成長基盤拡大、開発力強化による不動産事業の拡充などを基本方針として掲げ、数値目標としては、24年度営業利益200億円、ROE7%達成を目指すようだ。21年度見込みは売上高172億円、ROE5%となっている。また、300億円を目安とした機動的な自己株式取得も実施するとしている。<5101> 浜ゴム 1662 +38大幅続伸。スウェーデンに本社を置くTrelleborg Wheel Systems Holding ABの株式を取得すると先週末に発表。被買収企業は農機、産業車両、建設車両などのタイヤを欧米で展開し、22年12月期EBITDA予想は約300億円程度とみられる。同社の成長戦略に沿った動きであるほか、業績インパクトも期待され、ポジティブな反応が先行した。買収資金は自己資金と借り入れで賄うようだ。<6965> 浜松ホトニク 6580 +280大幅続伸。先週末に業績・配当予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来の202億円から273億円に、2022年9月期通期では385億円から485億円、前期比41.3%増に引き上げ。産業用機器分野を中心とした売上増加、想定以上の円安進行などが背景のようだ。第1四半期大幅増益で上振れ期待などはあったとみられるが、現段階で年間配当予想も56円から64円に引き上げており、ポジティブな評価が先行した。<3458> シーアールイー 1862 +170急伸。SBI証券では投資判断を新規に「買い」、目標株価を2710円としている。物流施設の管理に強みがあること、豊富な開発パイプラインを有しREITへの売却が注目されること、物流施設の開発・管理の拡大に向けて提携を積極化していることなどが注目ポイントとしている。豊富なパイプラインを背景に、23年7月期以降も2ケタの営業増益基調が続くと予想しているようだ。<8309> 三住トラスト 4307 +146大幅続伸で昨年来高値を更新。野村證券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を6600円としている。本業収益の好調な推移と株主還元に積極的な経営姿勢を高く評価としている。実質業務純益の好調な推移と保守的な与信費用計画等を勘案すれば、22年3月期は会社計画を超過達成する確度が高いとみているほか、政策株式売却によって創出される余剰資本の活用方法などが今後は注目されると考えているもよう。 <ST> 2022/03/28 15:43 本日の注目個別銘柄 SANKYO、モリテック、大豊建など <5986> モリテック 338 +15大幅続伸。経済産業省は、電気自動車(EV)などの購入を後押しするため、充電インフラの導入支援策を拡充すると報じられている。急速充電器の設置費用について、新たに駐車場や商業施設も補助対象に加えるようだ。複数の充電器に電気を送るための高圧受電設備の整備も促すとされている。EV用の充電スタンドを手掛け、株価の値頃感も強い同社には、業績拡大の思惑による短期資金が集まっているようだ。<3656> KLab 447 +18大幅続伸。Web3関連事業を管轄する子会社「BLOCKSMITH&Co.」を設立し、ブロックチェーン関連事業に参入すると発表。事業内容としては、GameFiの開発、提供、運営、NFTの発行と販売などを挙げている。GameFiとは、「Game+Finance をブロックチェーンとトークンエコノミーによって実現しようとする新しいゲームカテゴリー」で、遊んで稼げるゲームを指す。<1976> 明星工業 721 +26大幅反発。前日に自己株式の消却実施を発表。消却株式数は発行済み株式数の5.05%に当たる300万株、消却予定日は3月31日としている。今後の希薄化要因の低減につながることで、株主還元の一環として捉えられているようだ。ちなみに、同社では21年11月から22年1月まで上限150万株の自己株式取得を行っていた。<3086> Jフロント 1022 +14反発。前日に業績予想の修正を発表。事業利益は従来の120億円から115億円、前期比4.9倍に引き下げた一方、株式譲渡益の増加などで営業利益は55億円から92億円に引き上げた。事業利益は、まん延防止措置の実施などによる売上減少が影響したが、市場予想も会社計画下振れを織り込んでいたとみられ、ネガティブに捉える動きは限定的のもよう。短期的なあく抜け感が優勢となる形に。<3099> 三越伊勢丹 979 +7反発。3月上旬の売上高が前年同期比2割増えたと報じられている。宝飾時計やラグジュアリーブランド、デザイナーズブランドなどの高付加価値商品が売上をけん引し、首都圏三越伊勢丹計では18.3%増となったもよう。新型コロナウイルスの新規感染者数が減少するなど、今後は一段と事業環境が改善するとみられ、先行き期待があらためて高まる状況に。<6954> ファナック 22095 +195反発。前日に自社株買いの取得実施を発表。発行済み株式数の1.3%に当たる250万株、500億円を取得上限としており、取得期間は4月1日から23年3月31日まで。経営環境の変化に対応し資本政策の柔軟性・機動性を確保することが取得実施の理由と説明。自社株買い実施への期待はある程度織り込まれていたほか、取得期間が長く需給インパクトは限定的との見方から、株価の反応はやや限定的なものにとどまった。<6502> 東芝 4788 +27反発。株式の非公開化に向けた検討を始めると報じられた。前日の臨時株主総会ではグループ全体を2分割する議案が株主の反対で否決され、非公開化をにらんで国内投資家を軸とした買収案策定について金融機関との調整を始めたとされている。ただ、MBO実施への期待は相当程度織り込まれていたようで、株価の反応は限定的となった。昨年4月に英投資ファンドが買収に関する初期提案をし、その際の価格は5000円だった。<1822> 大豊建 4295 +700ストップ高比例配分。麻生との資本提携を発表している。約403億円の出資を受け入れ、麻生の出資比率は50.74%となる予定。また、これに先立って、TOBを実施しシティインデックスイレブンスから株式を取得する計画。TOB価格は4730円で、取得上限は885万株としている。シティインデックスではTOBに応じるもよう。ひとまずは、TOB価格を意識した動きとなっている。<5801> 古河電工 2248 -50続落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に、目標株価も3300円から2450円に引き下げた。今期以降の業績予想を下方修正、23年3月期営業利益は330億円から233億円に減額。光関連事業は拡大を予想も、主力のハーネス事業は自動車生産の伸び悩みで影響を受けるとみられ、他事業でも原材料費の上昇などがマイナスに響くとみている。本格的な構造改革なども必要になってくると指摘しているようだ。<6417> SANKYO 3505 +240大幅反発。東海東京証券では投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を5000円に設定した。遊技機業界は、近年の規制強化の流れ、足元のコロナ禍による影響などから厳しい外部環境が続いていたが、来期以降は内規改正機種やスマート遊技機(メダルレス機)の始動などで、久しぶりに大転換期を迎えるものと考え、同社の収益も拡大方向に向かうと分析している。来期以降も2ケタの利益成長継続を見込むと想定する。 <ST> 2022/03/25 15:34 本日の注目個別銘柄 大平洋金、ユーグレナ、商船三井など <7272> ヤマハ発 2687 +71大幅続伸。前日に発表した自己株式の取得実施が買い材料視されている。発行済み株式数の3.18%にあたる1100万株、200億円を取得上限としており、取得期間は4月1日から6月23日まで。株主還元と資本効率の向上を図ることを目的としており、当面の需給面での下支え材料につながると期待されている。同社の自社株買いは21年11月から12月にかけて110億円を上限として行って以来となる。<9142> JR九州 2669 +48堅調。前日に新中期経営計画を発表。25年3月期の数値目標として、営業収益4400億円。営業利益570億円などを掲げている。22年3月期見込みの3328億円、27億円などとの比較でアグレッシブな計画となっており、ポジティブに捉える動きが優勢になっているようだ。なお、株主還元に関しては、下限配当93円、連結配当性向35%目安の方針に変更はなかった。<9104> 商船三井 10240 -860急落。本日は海運大手3社の下げが目立つ展開になっている。前日に持分法適用会社ONEの事業説明会が開催された。船のカーボンニュートラルや新規造船投資の推進など、船隊整備などが主眼であったもよう。野村證券では、株主還元方針など含め、数値目標としては物足りない内容であったと指摘している。目先の出尽くし感が優勢の展開に。また、年度末が接近するなか、権利落ち後の株価動向への不透明感なども強まる形に。<8227> しまむら 11050 +210続伸。前日に3月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比2.9%増、5カ月連続のプラス成長となった。客数が同0.6%増加したほか、客単価も同1.8%上昇した。後半になっての気温の上昇により、アウター衣料の春・初夏物が売上を伸ばしたほか、春の新生活需要で婦人・紳士のビジネス関連商品や肌着・靴下なども好調だったもよう。今後はまん延防止等重点措置の終了も押し上げ要因になると期待されている。<9843> ニトリHD 16310 -175反落。前日に3月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比3.6%減で、2カ月連続のマイナス成長となった。客単価が同2.4%上昇した一方、客数は同5.8%減少した。まん延防止等重点措置や福島県沖を震源とする地震の影響が客数の減少につながったようだ。株価は安値圏での推移が続いているが、足元でのコスト増につながる円安進行もあって、目先のあく抜け感には至っていない。<7280> ミツバ 371 -10大幅反落。前日に業績予想の下方修正を発表、営業利益は従来の90億円から50億円、前期比41.5%減と、一転減益見通しに引き下げ。最終損益は12億円の黒字から30億円の赤字になるとしている。自動車メーカーの生産回復の遅れ、材料費や輸送費の上昇が響くほか、子会社譲渡に伴う特別損失約20億円を計上する。1-3月期営業減益幅が一段と拡大することなどをネガティブ視する動きが優勢。<5928> アルメタックス 281 +9大幅反発。前日に22年3月期の業績修正を発表している。営業利益は従来の2億円から2.7億円に上方修正、前期は0.7億円の赤字であった。売上高は下振れとなる見込みだが、生産性の改善や費用の削減が想定以上に進んだもよう。第3四半期までの進捗から業績上振れは想定線と考えられるが、昨年10月の業績上方修正後も株価のさえない動きが続いていたため、見直しの動きのきっかけにつながっているようだ。<2931> ユーグレナ 835 +66大幅続伸。商船三井ロジスティクスのグループ会社であるハーモニートランスポートが1都6県で運行する輸出入航空・海上貨物の国内集荷・配送用トラックに、同社の次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を導入すると発表している。成長過程でCO2を吸収するユーグレナを原料に使用していることで、カーボンニュートラル実現につながるようだ。ユーグレナの採用の広がりによる同事業の成長期待などが高まる形に。<7203> トヨタ自 2200 +63大幅続伸。前日に発表した自社株買いが好材料視されている。発行済み株式数の0.58%に当たる8000万株、1000億円を取得上限としており、取得期間は3月24日から5月10日まで。短期的な需給の改善につながるとの期待が先行している。同社としては、ここ1年間で3回目の自社株買い実施となる。継続的な株主還元策への評価に加え、今後の業績に対する自信の表れなどとも捉えられているようだ。<5541> 大平洋金 4320 +465急伸し高値更新。前日のLME市場では、ニッケル価格が15%の値幅制限いっぱいまで上昇している。ニッケル相場は一時、膨大な踏み上げの動きを受けて取引が停止され、16日に取引が再開されたが、その後では初の値上がりとなる。引き続き、今後の需給ひっ迫観測などは強いようだ。フェロニッケル大手の同社は、あらためてマージンの拡大などが期待される状況になっているもよう。 <ST> 2022/03/24 15:25 本日の注目個別銘柄 フィールズ、三井ハイテク、マネックスGなど <5631> 日製鋼所 3625 +80反発。前日に業績予想修正を発表、営業利益は従来の160億円から150億円、前期比46.7%増に下方修正した。自動車分野での投資回復の遅れ、半導体供給不足の影響などが要因。市場予想は従来会社計画をやや上回る水準だった。ただ、政策保有株売却や賃貸用不動産譲渡などで、純利益は110億円から135億円に上方修正。つれて、年間配当金は45円から55円に引き上げているため、ポジティブに捉える動きが優勢に。<6923> スタンレー電 2449 -43反落。JPモルガン証券は投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も2800円から2200円に引き下げている。当面は、トップラインの低迷と樹脂を中心とした原材料価格の上昇という「二重苦」の局面を迎える公算が大きいとみているようだ。短期的には、操業度回復の遅れと原材料インフレの影響が大きいため、自動車部品セクターをアウトパフォームすることは困難と判断。<3391> ツルハHD 8600 +160反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は341億円で前年同期比14.3%減益だが、12-2月期は同3.2%減と、第1半期、第2四半期の2ケタ減からは減益率が縮小した。販管費の削減などが進んだもよう。据え置きの通期計画512億円、前期比5.8%増の達成は厳しいとみられるが、未達懸念は織り込み済み。株価が安値圏にあっただけに、想定線の決算があく抜け感につながっているようだ。<8905> イオンモール 1680 +36続伸。前日に22年2月期業績予想の下方修正を発表。営業利益は従来の590億円から380億円、前期比10.5%増に引き下げた。国内モールやASEANなどが下振れとなったもよう。コンセンサスも下回っているとみられる水準だが、大幅な下振れ自体は想定線であり、今後は経済活動の本格的な再開も想定されるため、当面の悪材料出尽くしと捉える動きが優勢のようだ。<4716> 日本オラクル 8900 +200反発。前日に第3四半期決算を発表、12-2月期営業利益は175億円で前年同期比5.0%増となり、9-11月期の同7.5%減から増益に転換。ソフトウェアライセンス販売(クラウド&オンプレミスライセンス)が5四半期ぶりにプラスに転じた。コロナ環境下でのクラウドシフトがこれまでネガティブに影響したが、今後は順調なライセンス販売の回復にも期待。サプライズは限定的だが、本日はグロース株上昇の流れも支援。<4307> NRI 4030 -210大幅続落。前日に野村HD<8604>が保有する同社株式の一部を売却すると発表しているが、本日の立会外取引で1500万株の売却を完了したとしている。1株当たりの売却価格は3858円であったもよう。売却先は不明であるが、今後の売却先からの市場放出が意識されるなど、目先の需給懸念につながっているようだ。なお、今回の株式売却後の野村HDによる保有比率は24.6%となる。<9513> Jパワー 1834 -97大幅反落。野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価も2230円から1870円に引き下げている。豪州一般炭スポット価格の大幅な上昇による燃料費の増加を主因に、23年3月期以降の業績予想を下方修正しているもよう。足元の燃料価格では、LNG火力に対する同社の石炭火力のコスト競争力は大幅に低下しているとし、石炭価格の上昇を価格転嫁できるか不透明感が強まったと考えているようだ。<6966> 三井ハイテク 10950 +950大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「バイ」を継続し、目標株価を11000円から13000円に引き上げている。リードフレームやモーターコアの生産高拡大と生産性向上などにより、中長期的な業績成長の確度は高いとみている。今後、四半期ごとの良好な業績進捗により、中長期的に上値を窺う展開を予想としている。24年1月期、25年1月期と、営業2ケタ増益が継続とみているようだ。<2767> フィールズ 838 +92急伸。未定としていた22年3月期業績予想を前日に公表している。営業損益は32.4億円、前期比54.8億円の損益改善となる見通し。IP事業、PS事業ともに大幅増益を想定している。第3四半期までの状況から大幅な収益改善は期待されていたが、1-3月期も一段の収益改善を見込む形に。また、期末配当金20円の計画も示しており、前期比10円の増配となる。<8698> マネックスG 728 +100ストップ高比例配分。暗号資産交換業を手がける子会社のコインチェックを米ナスダック市場に上場させると発表している。特別買収目的会社との統合を通じて、22年中に上場させる計画。日本の仮想通貨交換業者では初めての上場となる。コインチェックの潜在価値が株価には反映されていないとの指摘もあったなか、含み益など資産価値を見直す動きが強まっているようだ。 <ST> 2022/03/23 15:43 本日の注目個別銘柄 アグレ都市D、石井表記、INPEXなど <2695> くら寿司 3115 +10一時急伸。株主優待券を紙から電子チケットに切り替えると先週末に発表。紙の利用を減らして業務効率を高めることが目的。効率化の還元分として、電子チケットでは割引を2500円分上乗せする方針。100株以上200株未満の株主は、これまで2500円だった割引分が5000円になる。実質的な優待利回りの上昇と捉えられる形になっている。なお、電子チケットを利用できない株主は紙の優待券も受け取れるもよう。<8306> 三菱UFJ 804 +42.9大幅続伸。米長期金利の上昇を受けて、金融関連株に資金が向かう展開となっている。米10年物国債利回りは前日に一時2.32%にまで上昇、2年10カ月ぶりの高水準を付けている。パウエルFRB議長は前日の講演で「政策金利の引き上げ幅を0.25%より大きくし、より積極的に動くことが適切であると判断した場合にはそうする」とし、今後の0.5%の大幅利上げを排除しない考えを示している。<6336> 石井表記 787 -113急落。先週末に22年1月期の決算を発表、営業利益は17.7億円で前期比64.1%増となり、従来計画の15.6億円を上回る着地になった。一方、23年1月期は18.8億円で同6.3%増益の見通しとしており、増益率の鈍化を予想。原材料価格の高騰、液晶分野の利益率低下などを想定しているもようだ。先週末にかけて株価の反発力が強まっていたこともあり、当面の材料出尽くしにつながっているようだ。<7599> IDOM 668 -60急落。2月に最高値を付けた中古車価格が一転して下がり始めたと報じられている。2月末からの2週間で5%低下してきているもよう。最大の輸出先であるロシア向けが経済制裁の影響で急減し、需給が緩んでいることが背景。半導体不足による新車の減産を背景に、これまで市況は上昇基調にあったが、需給緩和に伴うピークアウトを織り込む動きに。ネクステージ<3186>などの下げも目立っている。<7605> フジコーポ 1130 -35大幅続落。22年4月末の実施をもって、株主優待制度を廃止すると発表している。これまでは、1年以上継続して保有している200株以上の株主に対して、5000円分のギフトカードを贈呈していた。廃止理由は株主への公平な利益還元を優先するためとしている。同時に、発行済み株式数の4.9%に当たる100万株、12億円を上限とする自社株買いも発表しているが、優待利回り妙味の剥落をネガティブ視する動きが優勢に。<8127> ヤマトインター 301 +18大幅続伸。先週末に業績予想の修正を発表、新型コロナの再拡大によって売上高は下振れの見込みだが、営業利益は据え置いており、経常利益は上半期が1.9億円から3.2億円に、通期では2.5億円から3.8億円、前期比4.1倍に上方修正している。販管費及び値引き販売の抑制等による採算改善に加えて、雇用調整助成金などを営業外収益に計上している。なお、配当予想は据え置いている。<2685> アダストリア 1903 +121大幅反発。先週末に22年2月期の業績修正を発表している。売上高は従来予想を下振れも、助成金受給などが寄与して、経常利益は65億円から81億円に上方修正。また、営業利益は65億円の従来予想水準を据え置いているが、市場予想は会社計画の下振れを想定していたため、想定以上に底堅い推移と評価される形のようだ。期末配当金も従来計画の25円から30円に引き上げ、年間配当金は前期比15円増の55円となる。<3467> アグレ都市D 1772 +233急伸。先週末に業績・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の16.9億円から21.6億円、前期比65.5%増にまで引き上げ、販売価格の安定推移によって利益率が想定以上に改善のもよう。業績上振れに伴い期末配当金は63円から70円にまで引き上げ、2月18日にも従来比10円の増配を発表したばかりであった。配当利回りも先週末終値ベースで4.5%まで高まる形に。<1605> INPEX 1435 +114大幅続伸で高値更新。原油相場が再び上昇基調を強めてきたことが買い材料視された。サウジアラビアで石油会社の施設が攻撃を受けたことなどから供給不安が高まり、前日のNY原油市場では先物価格が一時1バルレ=112ドル台にまで上昇。先週末は104ドル台であった。今月上旬の130ドル台から先週には一時93ドル台にまで下落していた原油価格だが、再度増勢を強める形に。原油相場との連動性が高い同社の買い材料に。 <ST> 2022/03/22 15:32 本日の注目個別銘柄 レノバ、プロレド、ロードスターなど <3482> ロードスター 1629 +175急伸。マザーズ市場から本日東証1部に市場変更となっている。4月末のインデックス買いや1部上場に伴う機関投資家の組み入れ拡大など、今後の需給期待が先行する形のようだ。3月11日に市場変更が発表されているが、前日終値は発表日の株価水準を下回る状況であった。会社側では、「プライム市場」への選択申請を行ったうえで、22年4月4日以降は「プライム市場」へ移行する予定としている。<3415> 東京ベース 427 -9大幅反落。前日に22年1月期の決算を発表、11カ月の変則決算だが、営業利益は9.5億円となり、21年2月期の2.1億円に対して大幅増益。第3四半期決算時に下方修正した数値の8.7億円を上回る着地に。23年1月期は12億円と実質増益の見通しだが、前期下方修正前の水準にとどまっており、市場の期待値もやや下振れのもよう。日本、中国ともに、上期は新型コロナのマイナス影響が続くとみているようだ。<9519> レノバ 1860 +289急伸。経済産業省が洋上風力発電の事業者を公募する際の審査基準を見直す方針を発表。ウクライナ危機をきっかけに、国産エネルギーの導入を加速することが必要として、早期に稼働できることを重視する方向で検討するとされている。同社などの再生エネルギー関連にとっては、事業展開の加速化につながるものとしてポジティブ材料視される形に。イーレックス<9517>なども本日は買い優勢。<6473> ジェイテクト 920 -27大幅反落。トヨタ系自動車部品メーカーとして、トヨタが発表した4-6月期生産計画の下方修正がマイナス視されているようだ。また、野村證券は投資判断「Buy」継続ながら、目標株価を1270円から1100円に引き下げている。自動車の減産影響拡大、鋼材などの価格上昇を織り込んだようだ。22年3月期事業利益は471億円から417億円に、23年3月期は732億円から710億円にそれぞれ引き下げ。<7261> マツダ 849 -24大幅反落。SMBC日興証券は投資判断「2」を継続で、目標株価を1000円から990円に引き下げている。今期以降の連結販売台数予想を引き下げているほか、営業利益予想も来期以降は引き下げ。また、アラバマ工場稼働開始に伴う費用負担の発生も現環境下ではネガティブ材料視せざるを得ないと判断している。なお、トヨタの減産報道なども背景に本日は自動車関連銘柄の株安が目立っていることも逆風に。<3921> ネオジャパン 1080 -112急落。前日に22年1月期の決算を発表、営業利益は12.5億円で前期比35.5%増益となり、第3四半期決算時に上方修正した水準の11.8億円を上回る着地に。一方、23年1月期は12.7億円で同1.9%増益にとどまる見通しとしている。収益成長鈍化と受けとめられ、マイナス視される格好となっている。ソフトウェア事業における人員強化などで、人件費負担の増加を見込んでいるもよう。<7034> プロレド 689 -150ストップ安比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は0.3億円で前年同期比85.8%の大幅減益となった。利益計画は引き続き非開示で、上半期決算時に公表と説明。ただ、通期の売上高見通しは従来の40億円から32.4億円に下方修正したため、利益のコンセンサス水準も切り下がる形のようだ。コスト削減コンサルティング事業における一部案件の中止、外部投資家から受け取る管理報酬相当額の除外などが背景に。<3665> エニグモ 685 +45大幅続伸。前日に22年1月期の決算を発表、営業利益は29.7億円で前期比2.0%減益、第3四半期決算時に下方修正した水準をやや上回る着地に。23年1月期見通しは非開示としている。決算インパクトは乏しいものの同時に発表した自社株買いの実施が買い材料視される形に。発行済み株式数の6.00%に当たる250万株、15億円を取得上限としており、当面の需給の下支えにつながると捉えられている。<9603> H.I.S. 2233 +152大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は122億円の赤字で、ほぼ前年同期並みの水準となっている。海外旅行の苦戦が続き主力の旅行事業は赤字縮小幅が限定的、エネルギー事業は赤字が拡大する形になっている。ただ、市場予想が140億円程度の赤字であったことから、ネガティブな影響は限定的。今後の経済活動正常化にも期待して、目先の悪材料出尽くし感も強まる方向に。<7203> トヨタ自 2020 -16反落。4-6月の世界生産計画を引き下げると発表。これまで世界で約280万台を生産するとしてきたが、これを1割強下回る約240万台に修正。前年同期比では1割多い水準であるものの、半導体不足や新型コロナウイルス禍などで、さらに下振れする可能性も指摘されている。労使交渉において4-6月の生産計画を見直す方針を明らかにしていたが、正式に発表したことで、あらためて生産正常化の遅れをマイナス視する動きに。 <ST> 2022/03/18 15:43 本日の注目個別銘柄 川崎近船、三井松島HD、日ペHDなど <4443> Sansan 1114 +106急伸。連邦公開市場委員会(FOMC)後の米グロース株高を受けて、同社など国内の中小型グロース株には買い安心感が強まっている。現在でもPBRは11倍超の水準であるなど、バリュエーションの割高感が意識され、昨年末から前日までの株価下落率は約60%の水準であった。時価総額1000億円以上の銘柄の中では下落率が特に大きかったことで、リバウンド余地も大きくなるといった期待も出ているようだ。<3397> トリドール 2390 +131大幅続伸。大和証券は投資判断を新規に「2」、目標株価を2700円でカバレッジ開始。主力事業の収益性維持と、「雲南ヌードル」を中心とした海外事業の成長により、来期以降も事業利益ベースでは2ケタ増益が続く高成長銘柄と評価している。新年度は時短協力金剥落などで大幅な営業減益ガイダンスとなる公算が高い点はリスクだが、株価下落の場合はエントリータイミングと指摘。<7816> スノーピーク 3100 +325急伸。岩井コスモ証券は投資判断を新規に「A」、目標株価を3500円でカバレッジ開始。キャンプブームに加え、高品質な商品の優位性による新規への訴求、交流イベントの定期的な開催による顧客との親密な関係強化など、顧客基盤の強化が成長を後押ししていくと想定。海外でも事業展開を加速しており、成長期待は高いと評価。22年12月期に続いて23年12月期も、営業益3割成長の継続を予想している。<7416> はるやまHD 524 -34大幅反落。前日に業績予想の下方修正を発表、営業損益は従来予想の1億円の黒字から44.7億円の赤字に減額。年明け以降の新型コロナウイルス感染症再拡大を受け、消費マインド低下に伴う客数の鈍化が強まっているもよう、構成比の高い2月以降においても想定を下回る販売状況が続いているようだ。前期15.5円実施の年間配当金はこれまで未定としていたが赤字決算に伴い無配にするとしている。<9603> H.I.S. 2081 -142大幅反落。本日は同社を始めとして、リオープニング関連銘柄が下落率上位に多く連なっている。前日に岸田首相は、「まん延防止等重点措置」の全面解除方針を表明しており、関連銘柄には短期的な出尽くし感が先行しているようだ。また、同社に関しては、モルガン・スタンレーMUFG証券が旅行需要などの回復遅れ懸念を映して業績予想を下方修正、目標株価も3500円から2800円に引き下げている。<4612> 日ペHD 1069 +120一時ストップ高。前日に中期経営計画進捗説明会を開催しており、評価材料につながったようだ。2022年12月期は、増収寄与とマージン改善、M&A寄与により、ガイダンス1150億円の達成を想定、2023年12月期は値上げによるマージン改善がフルに寄与し、追加のM&Aがなくても1400億円の目標達成は十分に視野とも説明。原料価格高騰などによる先行き懸念など後退で買い安心感が強まった。<9984> ソフトバンクG 4785 +266大幅続伸。出資企業アリババ・グループのADRが前日の米国市場で30%以上急伸し、含み益の回復が期待される展開になった。中国の国務院金融安定発展委員会が開催した会議において、劉副首相が市場に配慮した政策を打ち出す姿勢を示しており、米国上場の中国株の監査問題についても、米中の監督当局が「具体的な協力計画の策定に取り組んでいる」と明らかにした。アリババ株の先行きに対する懸念が大きく後退する形へ。<9179> 川崎近船 5010 +705ストップ高。親会社である川崎汽船が株式交換によって同社を完全子会社化すると発表しており、交換比率にサヤ寄せを目指す動きとなっている。株式交換比率は1:0.58で、前日の川崎汽船の終り値8860円をベースにすると、理論株価は5138円となる。同社株式は5月30日に上場廃止となる見込み。なお、川崎汽船は本日、やや売り優勢の展開になっている。<1518> 三井松島HD 2209 +305急伸。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。営業利益は従来の70億円から82億円、前期比4.2倍に引き上げ、石炭生産分野における石炭価格の上昇及び電子部品分野における堅調な業績推移などが背景となっている。また、年間配当金も60円から80円に引き上げ。それぞれ上半期決算時に続く上方修正となる形に。上振れ期待は強まっていたが、足元で高値から調整が続いていたことで、ポジティブな反応優勢に。<6920> レーザーテック 19095 +1695急伸。FRBは前日のFOMCで政策金利を0.25ポイント引き上げた。利上げは2018年12月以来となる。政策金利見通しでは、年内の利上げ回数は7回となり、12月会合の3回から増やしている。米国株式市場は一旦売りに傾いたものの、その後は切り返し。ナスダック指数は大幅な上昇となっている。グロース株にとってはあく抜け材料につながり、東京市場でも同社などグロース株の中心格は買い優勢の展開に。 <ST> 2022/03/17 15:29

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