本日の注目個別銘柄ニュース一覧

本日の注目個別銘柄 パイプドHD、DEAR・L、ERI HDなど <6541> グレイス 1100 +98急伸。岡三証券は投資判断を新規に「強気」、目標株価を2430円でカバレッジ開始。製造業立国の盲点ともいえるBtoB製品向けマニュアルというニッチ分野で事業展開しており、その潜在市場は数兆円あるとみられているもよう。同社の現在の事業規模を考慮すると、長期成長する可能性があると指摘。22年3月期上期決算が業績モメンタム底打ちのタイミングになるとみているようだ。<3658> イーブック 4815 +275大幅続伸。「LINEマンガ」を運営会社が同社に対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。TOB価格は4750円で前日終値に対するプレミアムは4.6%の水準。買付期間は10月1日から11月15日まで。同社はTOBに対して賛同の意を表明、TOB成立後に同社は上場廃止となる。前日終値に対するプレミアムが限定的なため、今後のTOB価格引き上げなどへの思惑もあり、TOB価格を上回る株価推移に。<2685> アダストリア 2112 +57大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は6.3億円で前年同期比50.4億円の損益改善となった。一方、第1四半期は6.2億円の実績であったため、6-8月期はほぼ収支均衡ラインにまで鈍化した形。市場コンセンサスも5億円程度下振れた。ただ、今後は緊急事態宣言解除によってファッション消費の本格回復が見込まれるなか、通期計画も据え置いていることで、当面の悪材料は出尽くしと捉えられているようだ。<3245> DEAR・L 546 +64急伸。前日に21年9月期業績の上方修正を発表している。経常利益は従来の30億円から40.5億円、前期比49.1%増に引き上げ。リアルエステート事業において、物件の売却が想定を超えて好調に推移したもよう。また、業績の上振れに伴い、年間配当金も従来計画の20円から30円に引き上げ、前期比11円の増配としている。前日終値をベースにした配当利回りは6.2%の水準となる。<3919> パイプドHD 2838 +375急伸。MBO(経営陣による買収)による株式の非公開化を目指すと発表。アドバンテッジパートナーズ傘下のミライサイテキグループがTOB(株式公開買い付け)を実施する予定で、TOB価格は1株2800円、前日終値に対するアップ率は13.7%となる。買い付け期間は10月1日から11月15日まで。最終的に対象者株式を非公開化するための一連の取引の一環となる。本日はTOB価格にサヤ寄せを目指す動きに。<4552> JCRファーマ 3125 +334急伸。前日に22年3月期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来の187億円から217億円に引き上げ、契約金収入が期初予想を上回る見込みとなったもよう。また、武田薬品とハンター症候群に対する次世代治療薬の共同開発と事業化に向けた契約を締結したことも発表している。武田薬品にとって重点領域の1つとなる分野であり、販売ネットワークや知見があることから、最適な提携先とも評価されているようだ。<6083> ERI HD 1350 +300ストップ高。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は3.5億円の黒字となり、前年同期比3.8億円の損益改善に。新設住宅着工戸数、非住宅建築物着工床面積ともに増加傾向となるなど、住宅事業者の回復が顕著で業績を後押しする形になっている。通期計画の7.9億円は据え置いているが、前期比増益見込み分3.9億円の大半は第1四半期で確保する形になっており、大幅な業績上振れも意識される状況のようだ。<3632> グリー 716 +100ストップ高比例配分。前日に発表した高水準の自己株式取得実施がサプライズにつながっている。発行済み株式数の16.8%に当たる3500万株、350億円を取得上限としており、取得期間は10月1日から22年9月22日まで。取得目的としては、株主還元の一環、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることとしている。当面の需給面での下支えにつながっていくとの見方が優勢に。<4755> 楽天グループ 1116 +35大幅反発。連結子会社である楽天銀行の株式上場の準備を開始すると発表している。楽天銀行は株式上場後も重要な連結子会社であることを前提とするとコメントしており、株式上場後も3分の2以上の株式は保有する可能性が高いとみられている。モバイル事業の資金ニーズへの対応につながるほか、株式上場で楽天銀行の企業価値が顕在化することにより、同社グループ全体の価値も向上していくと期待される形に。<3436> SUMCO 2151 -100大幅続落。300mm半導体用シリコンウェーハのグリーンフィールド投資の実施、並びに6000万株の公募増資実施を前日に発表。グリーンフィールド投資実施に伴うファイナンスへの懸念は従来からあったものの、発行新株は発行済株式数の約21%の水準となり、想定以上の希薄化につながるとの見方に。なお、投資決定のタイミングも想定より早いとみられ、顧客との長期契約の締結は順調に進んでいると捉えられる。 <ST> 2021/10/01 15:43 本日の注目個別銘柄 ASTI、エアトリ、日電硝など <4922> コーセー 13380 +720大幅反発。前日にスモールミーティングが開催されていたようだ。中国事業に関しては、6月のオンラインセール商戦で売上、収益性ともに好調であったもよう。中国事業の決算期は期ずれがあるため、7-9月期の業績底上げにつながるとの見方に。また、中国での同社製品の需要は引き続き高いと示されており、中国政府の規制による化粧品需要の減少懸念も後退する格好となっているようだ。<9726> KNTCT 1950 +131大幅続伸。KDDI<9433>と提携して旅行や趣味に関するオンラインサービスを開始すると伝わっている。2024年度までに100万人の利用者獲得を目指しているようだ。新型コロナウイルス禍で旅行需要が急減するなか新たな収益源に育てていく方針。明日からは緊急事態宣言が全面解除され、旅行需要の急回復が期待されることもあり、今後の収益水準の高まりが意識される状況へ。<6807> 航空電子 1636 -45大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げ、目標株価も2300円から1900円に引き下げている。上期決算時に通期計画が下方修正され、市場コンセンサスも切り下がると指摘している。通期営業利益は149億円を予想、市場予想の158億円を下回るとみている。主要顧客の減産影響や中国スマホなどの販売減少の影響が響くとみているもよう。<3050> DCM 1083 -30大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は198億円で前年同期比11.3%減、ほぼ従来計画水準で着地。新型コロナの感染拡大による巣ごもり需要でDIY商品や衛生用品の販売が伸びた前年の反動が強まったほか、チラシの発行などにかかる広告宣伝費もかさみ、2ケタ減益となった。なお、既存店下げ止まりなどを見込み通期予想の315億円据え置いている。決算インパクト限定的も、やや利食い売りが優勢に。<4507> 塩野義薬 7654 +390大幅続伸。新型コロナの飲み薬について2021年中に製造販売の承認申請を目指すと伝わった。7月に第1段階の治験を始めたが、安全性に大きな問題は認められず、9月27日から軽症者と無症状者を対象とした最終段階の治験に。治療薬生産について「22年3月までに最低でも国内で100万人分は用意したい」と。ワクチンだけではコロナ対応に限界があるとの声が聞かれるなか、新たな治療薬への期待が高まる形に。<6899> ASTI 1880 -352急落。前日に業績予想の下方修正を発表、上半期営業利益は従来の7億円から1.5億円に、通期では19億円の黒字から5億円の赤字に下方修正している。ベトナム拠点での稼働率が大幅に低下したことで代替生産を実施しているが、代替拠点での生産設備投資・増員に伴う人件費、輸送費用などの多額の費用支出を見込んだとしている。第1四半期の収益は急回復していたため、大幅下方修正にはネガティブサプライズ。<7545> 西松屋チェ 1415 -23大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は64.5億円で前年同期比横ばいとなり、従来予想の68.5億円を下回った。第1四半期は同25.5%の増益であったため、6-8月期は一転して減益となる形に。低気温や長雨の影響で夏物衣料が伸び悩んだもよう。同時に、発行済み株式数の0.71%に当たる43万6000株、5億円を上限とする自社株買いの実施も発表した、想定以上の収益鈍化をマイナス視の動きが優勢に。<9501> 東京電力HD 320 -33急落。原子力規制委員会では、柏崎刈羽原発でテロ対策不備があった問題を受け、のべ2000時間に及ぶ今後の本格的な検査についての方針を確認したと報じられている。これまで規制委員会が把握した内容と同社が提出した報告書の内容に整合性がとれているかなどを検証していくもよう。検査期間は1年前後になるとされていることで、再稼働時期のずれ込みを警戒視する動きにつながっているようだ。<6191> エアトリ 4400 +500急伸。明日から緊急事態宣言が全面解除となり、引き続き、今後の旅行需要の急回復を期待する動きが優勢となっている。加えて同社に関しては、Googleホテル広告にて「エアトリ国内ホテル」宿泊プラン情報の掲載を開始と前日に発表しており、新規顧客獲得の拡大も期待されている。また、「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」への参画も前日に発表している。<5214> 日電硝 2655 +245急伸。前日に業績予想の上方修正を発表、21年12月期営業利益は従来の280億円から340億円、前期比92.5%増にまで引き上げ、今期3度目の上方修正となる。液晶用基板ガラス、ガラスファイバとも需要が想定以上に旺盛で、価格も上昇基調にあるもよう。300億円程度の市場コンセンサス水準も上回っている。また、発行済み株式数の5.17%に当たる500万株、100億円の自己株式取得も発表している。 <ST> 2021/09/30 15:27 本日の注目個別銘柄 ヒマラヤ、エンビプロHD、明和産など <5698> エンビプロHD 1935 +169急伸。子会社のエコネコルが新工場を建設することを決議したと発表している。エコネコルは落じん灰、廃棄物破砕残渣及びミックスメタルを全国から広域で集荷し、独自のリサイクル技術で高品位な素材へリサイクルすることに取り組んでいる。資源循環の必要性が高まっているなか、新工場建設による業容拡大を期待する動きが優勢となっているもよう。なお、新工場の竣工予定時期は22年12月期を予定。<9716> 乃村工芸 1020 +6一時急反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業損益は従来予想の収支均衡から9.2億円の黒字に増額。原価低減効果により各プロジェクトの利益率が向上したほか、人件費および経費削減策なども奏効した。依然として収益水準は低水準であるものの、緊急事態宣言の9月末での全面解除が決まったこともあり、リオープン(経済再開)関連銘柄として、今後の経済活動再開による収益回復期待なども高まったもようだ。<8103> 明和産 1060 -97大幅続落。中間配当権利落ちで手仕舞い売りが優勢になっている。22年3月期は中間期末に47円、期末に68円の年間配当115円を計画している。大幅増配を発表後に株価は急伸したが、前日終値ベースでも配当利回りは9.9%の高水準となっていた。年度末の配当水準は一段と高まることになり、引き続き下支え材料となるが、来年度以降は連結配当性向50%に戻すとみられている。<3920> アイビーシー 931 +51大幅反発。IoTセキュリティ基盤サービス「kusabi」のブロックチェーン技術を利用した電子証明システムについて米国特許を取得したと発表、期待材料視される展開になっている。今回の米国における特許取得によって、kusabiの独自性と堅牢性が世界的に客観的に認められたことになるとしており、今後の採用拡大が想定される状況のようだ。<7514> ヒマラヤ 1280 -195急落。前日に21年8月期決算を発表、営業益は20.2億円で前期比25.1億円の損益改善となり、第3四半期決算時に上方修正した18.5億円も上振れた。一方、22年8月期は21億円で、今期から「収益認識に関する会計基準」適用となるが、単純比較すると同3.8%増益にとどまる。想定以上の収益鈍化でネガティブに受け止められた。また年間配当金は前期の25円から20円に減配計画としていることも失望売りに。<2792> ハニーズHD 1120 -29大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は4.6億円で前年同期比35.6%減益となった。据え置きの上半期計画21億円、通期計画45億円に対して、低進捗となっており、ネガティブに捉える動きが優勢に。8月に入ってから、新型コロナまん延による大型商業施設の入場制限など、前年以上に人流抑制が求められて客数に影響したこと、中旬の気温低下と天候不順などが響いたようだ。<3003> ヒューリック 1255 -101大幅安。8480万5000株の公募増資、並びに、919万5000株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。増加する株式数は最大で、発行済み株式数の13.9%に当たる。株式価値の希薄化や目先の需給懸念が強まる状況になっているもよう。調達資金は、開発・建替事業のための投資資金に充当するほか、CP償還や短期借入金の返済資金に充てるもよう。<6178> 日本郵政 945.9 -57.1大幅反落。政府では保有する同社株式の第3次売却を年内に実施する方向で調整に入ったと一部で報じられている。政府保有が義務付けられている3分の1を除く全株を処分する方針で、売出規模は約9500億円となるもよう。政府保有株の売出は既定路線であり、同社では株式売出に合わせ自社株買いを実施して、放出株式の一定程度を吸収する計画とされているが、市場の先行き不透明感が強まる中で需給面への警戒感は強いもよう。<8035> 東エレク 51000 -2840大幅続落。前日の米国株市場は大幅に下落、なかでも長期金利の上昇を受けてグロース株の下げがきつく、SOX指数は3.8%の下落となっている。米大型半導体関連株の下落に連れ安する形で、国内でも同社やアドバンテストなど主力の半導体関連が軟調な動き。米長期金利はFOMC後の上昇トレンドが継続、10年債利回りは1.53%まで上昇し、3カ月ぶりの高水準となっている。<9101> 郵船 9340 -90売り先行後は下げ渋る展開に。今週に入ってからは権利落ち後の株価下落を先取りする形で、高値から2日間で一時20%の急落となっていたが、中間期末の配当権利落ち日となっている本日はあく抜け感も優勢に。依然としてPER水準や配当利回り水準には割安感が強く、年度末にかけては再度の上方修正や増配期待も残ることで、押し目買いの意欲も強い状況のようだ。 <ST> 2021/09/29 15:32 本日の注目個別銘柄 グリーンズ、JNS、ジューテックなど <6645> オムロン 11420 +160反発。SMBC日興証券は投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も9600円から14600円に引き上げている。IAB上振れを主体とした業績予想の引き上げに加えて、第2の柱であるヘルスケア事業の成長確度が高まったと判断。また、大和証券も投資判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価を7400円から14000円に引き上げている。あらためてヘルスケア事業のポテンシャルの高さを評価としている。<6620> 宮越HD 1319 +50急伸。中国子会社が深センで推進している「ワールドイノベーションセンター」プロジェクトについて、日建設計との間でコンサルティング業務委託契約書を締結すると発表している。現地当局から開発推進体制を整えるよう要請されたことで、中国各地で豊富な都市開発プロジェクトの実績を持つとされる日建設計に業務委託を行うようだ。深センプロジェクトの進捗確認を材料視する動きとなっている。<8227> しまむら 10230 -480急落。前日の決算内容を反映する動きとなっている。上半期営業利益は253億円で前年同期比58.6%増益、従来計画の197億円を上振れる着地に。ただ、市場コンセンサスは若干の下振れに。一方、通期計画は従来の386億円から457億円、前期比20.1%増にまで上方修正。市場予想も15億円程度上振れている。ただ、想定の範囲内ではあり、前日にかけ連日の上昇となっていたことで、出尽くし感が先行する状況へ。<6271> ニッセイ 1086 +57急伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。通期営業利益は従来予想の9億円から12.5億円、前期比5.5倍の水準にまで引き上げている。コロナ回復後を見込んだ設備投資需要の高まりが業績上振れの主因に。年間配当金も従来計画の20円から24円にまで引き上げている。第1四半期決算時に続く大幅上方修正を受けて、強い業績モメンタムがあらためて意識される形になっているようだ。<6547> グリーンズ 485 -100ストップ安。21年6月期において債務超過となったことから、上場廃止に係る猶予期間入り銘柄になったと前日に発表。6月末において29.3億円の債務超過となっており、猶予期間は21年7月1日から23年6月30日まで。決算発表において、すでに債務超過は明らかになっており、第三者割当による優先株式発行での債務超過解消計画も発表済みだが、足元でリバウンド歩調となっていたことで、戻り売りのきっかけ材料に。<3333> あさひ 1333 -89大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は49.8億円で前年同期比18.1%減益となっている。従来会社計画50億円の水準で着地しているが、第1四半期は同36.9%の大幅増益であったため、6-8月期は一転して大幅減益となる形に。既存店の月次動向から6-8月期の伸び率鈍化は相当程度想定されていたものの、2ケタ減益転落をネガティブ視する動きが先行している。<3627> JNS 586 +69大幅反発。22年2月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の2.7億円から4.5億円、前期比88.3%増にまで上方修正。第1四半期は営業赤字で、大幅上方修正にはサプライズも強まる形に。NintendoSwitch向けソフトやHealthTechサービスが好調に推移しているほか、GIGAスクール構想の進展によって、EdTech領域におけるデジタル化需要も拡大しているようだ。<3157> ジューテック 1264 +138一時ストップ高。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の3億円から10.5億円、前年同期比5.3倍の水準にまで引き上げ。木材製品の高騰などによる売上増加が収益上振れの背景のようだ。第1四半期の段階で上半期計画は上回っていたものの、修正幅の大きさがインパクトにつながっているもよう。上半期決算時には通期計画の上方修正も想定される形に。<1605> INPEX 893 +36大幅続伸。原油価格の上昇が材料視される展開になっている。前日のWTI原油先物は前営業日比で1.47ドル高の1バレル=75.45ドルと大幅に5日続伸の展開、約3年ぶりの高値水準となっている。米国株式市場でも石油関連株が物色される流れに。経済活動再開に伴う需要増が見込まれる中、ハリケーン「アイダ」の被害を受けた原油生産の減少によって、供給ひっ迫への思惑が高まる状況となっているようだ。<9101> 郵船 9430 -840大幅続落。本日は上半期末配当権利取り最終日で、権利落ち後の株価下落を見込んだ手仕舞い売り圧力も強まっているもよう。現在の同社の配当予想は上半期末が200円で期末が500円の年間700円、配当利回りは前日終値ベースで6.8%の高水準だが、配当権利取り妙味から8月以降の株価上昇率は一時92%の水準まで上昇しており、権利落ち後の下落リスクは強く意識されているようだ。他の海運株にも売りが先行。 <ST> 2021/09/28 15:32 本日の注目個別銘柄 ノリタケ、長野計器、ピックルスなど <9843> ニトリHD 22600 -115小反落。上半期営業利益が前年同期比4%減の約770億円になったとの観測が伝わった。コロナ禍の巣ごもり消費で家具や雑貨が好調だった前年の反動が強まったもよう。一方、ワクチン接種の進展や島忠の一段のコスト削減などを見据え、通期業績見通しは維持する見込みとされる。観測数値は会社計画の750億円、並びに710億円程度の市場予想を上回っているが、安定成長期待の高い銘柄でもあり、ポジティブな反応は限定的。<2925> ピックルス 2053 -212大幅反落。先週末に上半期収益予想の上方修正を発表、営業利益は従来の18.5億円から22.3億円、前年同期比24.8%増に引き上げている。野菜価格が低位で推移したことにより、粗利益率が改善しているもよう。ただ、第1四半期の45%増に対して、6-8月期は4%増程度に増益率が縮小する形となっており、また、通期予想も据え置いていることから、上方修正発表が目先の好材料出尽くしと受けとめられているようだ。<8308> りそなHD 470.6 +18.4大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では、銀行業界の投資判断を「アトラクティブ」に引き上げるとともに、同社の投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も520円から560円に引き上げている。国内貸出ビジネスが堅調であるほか、フィー収益拡大による増益トレンドを想定している。また、総還元性向40%台半ばを中期的に目指すなか、継続的な株主還元にも期待としている。<4042> 東ソー 2010 -56大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も2600円から1900円に引き下げている。23年3月期は、主要製品市況は下落方向の一方、燃料価格は上昇方向にあり、減益幅は従来予想よりも拡大する可能性が高いとみているようだ。23年3月期営業利益は985億円を予想、1240億円程度のコンセンサスを下回るとみている。<8227> しまむら 10710 +160大幅続伸。先週末に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比7.0%増と2カ月ぶりにプラス転換。客数が同3.3%増加したほか、客単価も同3.1%上昇している。平年よりも気温が低く推移したことで秋冬物が好調に推移、サプライヤー共同開発ブランドやキャラクター商品などが好調だったようだ。今後の経済活動再開に伴う本格的な販売回復期待も高まる状況に。<8155> 三益半導 2662 -50大幅反落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は18.2億円で前年同期比14.5%増益となっている。300ミリウエハーを中心に半導体事業における生産が堅調に推移しているもよう。一方、これまで未定としていた通期予想は73億円で前期比20.0%増益の見通しとしているが、市場コンセンサスの77億円はやや下回る形になっている。出尽くし感からの利食い売りも優勢の状況のようだ。<6965> 浜松ホトニク 7110 +70続伸で高値更新。21年9月期業績予想、並びに配当予想の引き上げを発表。通期営業利益は従来予想の280億円から335億円、前期比54.0%増にまで増額。医用バイオ機器及び産業機器を中心に売上げが順調に拡大しているほか、為替レートが想定より円安で推移していることが業績上振れの背景に。第3四半期累計では前年同期比45.9%増であり、増益率は拡大の形に。年間配当金も40円から48円に引き上げている。<9603> H.I.S. 2774 +213大幅続伸。現在19の都道府県に出されている緊急事態宣言について、政府ではすべての地域で、今週30日の期限をもって宣言を解除する方向で検討しており、専門家でつくる分科会に諮る見通しであると伝わっている。新規感染者数が減少傾向にあり、医療への負荷も軽減されていることが背景に。今後の観光需要の回復などを見据えて、同社やKNT-CT、オープンドア、エアトリなどの旅行関連が総じて買い優勢に。<5331> ノリタケ 5340 +675急伸で一時ストップ高。先週末に業績・配当予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の25億円から40億円に、通期では65億円から90億円、前期比3.5倍にまで引き上げた。セラミック・マテリアル事業においては、自動車や通信分野向けなどで電子材料の需要が増加し、工業機材事業においても鉄鋼、ベアリング業界の生産が堅調に推移している。年間配当金も従来計画の110円から140円に増額した。<7715> 長野計器 1297 +125急伸。先週末に発表した業績予想の上方修正がストレートに好感される展開になっている。上半期営業利益は従来の12.1億円から17.7億円に、通期では28.5億円から33.9億円、前期比2.4倍の水準に引き上げている。圧力計事業及び圧力センサ事業における半導体業界、空圧機器業界、建設機械業界向けの旺盛な需要増加によって、売上高が想定を上回る見込みとなっているもよう。 <ST> 2021/09/27 15:39 本日の注目個別銘柄 国際紙パルプ商事、古野電気、OKKなど <4307> NRI 4545 +130大幅反発。上半期営業利益が前年同期比3割増の520億円程度になる見通しとの観測報道が伝わっている。会社側の従来予想470億円を上回るほか、490億円程度の市場予想も上振れる見通し。コンセンサス上振れの業績観測をストレートにポジティブ視する動きへ。物流関連の案件が好調だったほか、豪州子会社も公共向け案件復調などで営業損益が黒字転換するもよう。<5401> 日本製鉄 2107 +76大幅反発。日経新聞による副社長のインタビュー報道が材料視された。今期業績について「公表している数字よりアップサイドにいくだろうと期待している」とし、さらなる上方修正の可能性もあるとの見方を示した。今期業績予想は第1四半期決算発表時に一度引き上げている。米国において足元の市況が引き続き高水準にあること、インドでの事業環境が好転していることなど、海外事業の好調がけん引役となっているようだ。<6815> ユニデンHD 3235 +375急伸。大株主であるLIM JAPAN EVENT MASTER FUNDから株主提案書面を受領したと発表している。取締役1名、監査役1名の解任のほか、剰余金の処分案として1株につき382円の株主配当を提案している。22日終値の13.3%に当たる水準であり、強いインパクトとなっているようだ。株主提案を受けて、会社側でも株主還元策の強化に迫られるとの見方が優勢となっている。<9274> 国際紙パルプ商事 397 +56急伸で年初来高値更新。ビッグデータを活用したバイオマス発電所運転支援システム「BMecomo」のサービス利用契約を三重エネウッドと締結したと発表している。今後の再生エネルギー市場拡大が見込まれるなか、実績獲得による今後の展開が期待される状況に。また、発行済み株式数の2.44%に当たる183万2998株の自己株式消却も発表、株主還元策としてポジティブに評価されているようだ。<6205> OKK 328 -80ストップ安比例配分。提出期限延長の承認を受けていた2021年3月期有価証券報告書および2022年3月期第1四半期報告書について、提出期限までに提出できない見込みと発表している。これに伴い、東証では同社を監理銘柄(確認中)に指定している。有価証券報告書を10月6日、四半期報告書を10月12日までに提出できない場合は上場廃止となることで、警戒感からの処分売りが優勢の展開になっている。<9843> ニトリHD 22715 +420反発。一昨日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比0.3%減、客数が同2.5%減少した一方、客単価が同2.2%上昇している。5カ月連続でのマイナス成長だが、減少率は大幅に縮小する形に。商品別ではホームオフィスなどが堅調に推移のもよう。11月以降は前年水準が低下することもあり、今後の回復トレンド鮮明化を先取りする動きにもつながっているようだ。<2181> パーソルHD 2889 +192大幅反発。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も2400円から3300円に引き上げてた。転職市場の回復が鮮明となり、強みを有する人材紹介が今後の業績牽引役の1 つになると分析。また、Staffingでは派遣でのシェア拡大に加え、BPO 事業の強化が利益率改善につながるとも。22年3月期営業利益予想は415億円に増額、市場コンセンサスを20億円程度上回るとみているもよう。<6814> 古野電気 1289 +155急伸。一昨日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来の15億円から28億円に、通期では25億円から40億円に引き上げ、それぞれ一転して増益見通しとなっている。欧米を中心に想定以上に販売が好調に推移していることに加え、利益率の改善が計画を上回って推移しているもよう。年間配当金も従来計画の25円から前期並みの40円に引き上げている。<6140> 旭ダイヤ 714 +85急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に、目標株価も580円から880円に引き上げた。電子・半導体や輸送機器、機械向けなどのダイヤモンド工具の需要回復とミックス改善などにより、業績が回復局面を迎えていることを評価しているもよう。11月9日に公表予定の通期計画などを契機に更なる上昇を予想としている。22年3月期営業利益は会社計画を上回る25.4億円を予想。 <ST> 2021/09/24 15:39 本日の注目個別銘柄 オーケストラ、ギフト、ハウス食Gなど <3549> クスリのアオキ 8030 -460大幅反落。SMBC日興証券は投資判断を「2」から「3」へ、目標株価は7600円から7400円に引き下げた。同社は改めてフード&ドラッグへのコンセプト転換を強調したが、現在の郊外型店舗に求められるワンストップ・ショッピングニーズには相応しいものの、値引き勝負になりやすい食品強化ではローコスト経営が必須だが、人件費が嵩む調剤事業強化も実施し、やや相反する。中期的に営業利益率は従来比で低水準継続と。<7545> 西松屋チェ 1453 +38大幅反発。前日に9月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比9.6%増、5カ月ぶりのプラスに転じている。客数が同4.1%増加したほか、客単価も同5.3%上昇している。気温の低下に伴い、長袖Tシャツや肌着、パジャマなど秋物衣料の売上高が極めて好調に推移したもよう。また、育児・服飾雑貨の売上高も好調に推移しているようだ。下期の順調スタートを好感する展開となっている。<2810> ハウス食G 3510 -215大幅反落。野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価も3600円から3500円に引き下げた。新型コロナで一時的に高まったルウカレーの売上が足元で再び減収傾向へ回帰していることで業績予想を下方修正。他の食品株と同様に同社株価も直近1カ月で上昇したため、株価の割安感も薄れたとみている。また、市場縮小を考慮すると、原材料高に合わせたルウカレーの値上げの可能性も低いと分析している。<6238> フリュー 1906 +66大幅反発。前日に8月の月次動向を発表している。月次売上高は前年同月比47.1%増、今22年3月期に入ってから5カ月連続のプラス成長で高い増収率を維持している。プリントシールなどは伸び悩んだが、主力となっているキャラクタMDが一段と増勢を強める形になっている。第1四半期決算時に上方修正を行っているが、一段の上振れ期待なども高まっているようだ。<9279> ギフト 2985 +168大幅反発。いちよし証券ではレーティングを「B」から「A」に引き上げ、フェアバリューも2700円から3700円に引き上げている。22年10月期第2四半期から都心部店舗の本格的な売り上げ回復が見込まれるとしているほか、「町田商店」に続く「豚山」も順調に店舗数を拡大しており、店舗売上高の回復から22年10月期の営業利益見通しを引き上げている。前期比95.9%増の19億円を予想しているようだ。<3391> ツルハHD 14280 +280急反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は129億円、前年同期比15.0%減益となっている。前年同期の巣ごもり需要の反動減などが減益要因となった。2ケタ減益ではあるものの、ほぼ市場想定線での着地となったほか、販管費のコントロールによって会社計画を上回る利益水準となっており、安心感が高まる状況のもようだ。粗利益率も想定ほど悪化しなかったとみられる。<9842> アークランド 1769 +30急反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は113億円で前年同期比47.1%増益、9月13日の上方修正水準での着地となっている。同時に上方修正している通期予想は据え置いており、決算数値にはインパクトが限定的。一方、年間配当金は従来計画の30円から35円に引き上げているほか、ヤマダHDと店舗開発における業務提携を発表しており、評価材料視する動きが優勢のようだ。<4716> 日本オラクル 9910 +540大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は169億円で前年同期比16.6%増益となっている。クラウドサービス&ライセンスサポートの好調が業績の牽引役に。会社側では業績予想を非公表としているが、前期の増益率は3.0%増にとどまっていたほか、22年5月期の市場コンセンサスは1ケタ台の増益であり、想定よりも順調なスタートと捉えられているもよう。<6718> アイホン 2468 +117大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の15億円から28億円に、通期では45億円から50億円に引き上げている。増収効果や経費削減効果のほか、新型コロナウイルス感染拡大で一部経費を下期へ繰り越したことなどで上期の収益幅が大きくなっている。第1四半期実績からは上振れ期待が高かったとみられるが、上半期の修正幅の大きさは想定以上との見方に。<6533> オーケストラ 4470 +600急伸。前日に21年12月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の8.7億円から11.3億円、前期比64.8%増に引き上げ。デジタルマーケティング事業はインターネット広告市場が伸長する環境のなか、想定を上回る勢いで受注が堅調に推移しているもよう。また、デジタルトランスフォーメーション事業でも、注力中のSalesforce案件の受注が好調に推移し、利益率も想定以上に改善しているようだ。 <ST> 2021/09/22 15:33 本日の注目個別銘柄 アグレ都市D、ダイセキS、旭ダイヤなど <9021> JR西 5192 +140大幅反発。本日は公募・売出株の受渡期日となっている。需給の最悪期を通過することで、今後の需給改善を期待する動きが優勢となっている。売り方の買い戻しなども急がれているもよう。公募・売出を発表してから先週末までの株価下落率は16.0%にまで達していた。新型コロナウイルス感染者数のピークアウト感が強まっており、本日はアフターコロナ関連が全般的に買い優勢となっていることも支援に。<3626> TIS 3170 -70一時急落。大和証券は投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価は3100円に設定した。株価上昇によって、現在は概ね妥当レンジにあると判断。第1四半期は力強い増益となったものの、新型コロナウイルスの影響緩和の恩恵が大きいとみられ、第2~4四半期は次第に反動増の恩恵が縮小し、下期は1ケタ台の増益に落ち着くと予想する。ただ、株価は朝方の急落後には25日移動平均線タッチからのリバウンドを強める形に。<5702> 大紀アルミ 1848 +58大幅反発。先週末に配当予想の引き上げを発表、上半期末、期末ともに配当金は従来計画の18円から25円に引き上げ、年間配当金は前期比22円増配の50円としている。先週末終値をベースにすると、配当利回りは2.8%の水準となる。大幅増配となる形だが、本日の株式市場では資源関連株などを中心に大幅な下落となっていることもあり、年初来高値更新後はやや伸び悩んでいる。<6742> 京三製 535 +24大幅反発。先週末に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業損益は従来予想の35億円の赤字から14億円の赤字に、通期では37億円の黒字から40億円の黒字に引き上げている。本社工場で発生した火災により影響が生じた生産体制が早期に復旧し、売上時期の前倒しが可能となったようだ。また、火災に係る保険金の計上によって特別利益を計上、通期最終損益は40億円から80億円にまで引き上げている。<5358> イソライト工業 802 +75急伸。先週末に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来の12億円から16億円に、通期では24億円から30億円、前期比39.5%増にまで引き上げた。中国、欧州市場を中心に断熱関連事業の販売が想定以上に堅調に推移しているもよう。第1四半期実績から上振れ期待は高かったとみられるが、年初来高値更新によって上値妙味も広がっているようだ。<3467> アグレ都市D 1181 +104急伸。先週末に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の2.5億円から5.1億円、前年同期比3倍の水準にまで引き上げ。売上計上物件の一部がずれ込んで売上高は従来想定を下振れも、販売価格が想定を上振れているほか、販管費の低減が進んだことなどが収益上振れの背景に。通期予想も14.4億円から16.9億円に引き上げ、年間配当金も44円から53円、前期比11円の増配計画としている。<6538> キャリアインデ 1014 -83大幅反落。先週末に立会外分売の実施を発表、目先の需給悪化を警戒して、利益確定の動きが強まる形になっているようだ。分売予定株数は60万株、分売予定期間は9月29日から10月6日まで。分売値段は実施日前日の終値となるようだ。プライム市場における流通株式時価総額の基準を早期に達成すること、及び株式の分布状況の改善や流動性向上を図ることを目的としている。<6140> 旭ダイヤ 654 +87急伸。先週末に上半期業績予想・配当計画の引き上げを発表、評価材料につながっている。上半期営業利益は従来予想の3.7億円から11億円に引き上げ、前年同期は8.1億円の赤字であった。半導体需要の拡大や工作機械の受注増加によって、電子・半導体業界向け及び機械業界向け売上高の拡大が見込まれるもよう。上半期末配当金も従来の4円から8円に引き上げ、年間配当金は前期比4円増の12円に引き上げ。<1712> ダイセキS 1657 +205急伸。先週末に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来の7.7億円から12.9億円に、通期では14.7億円から21億円、前期比74.1%増に上方修正。土壌汚染調査・処理事業の需要が回復したほか、中京エリアにおける大型インフラ整備工事関連事業の利益率なども想定を上回っているもよう。年間配当金も従来予想、並びに前期水準である6円から8円に引き上げている。<4568> 第一三共 3020 +215.5大幅続伸。前日のロンドン株式市場で英アストラゼネカの株価が急伸、6.2%高で終了している。同社と共同開発した「エンハーツ」の乳がん患者を対象とした第3相試験の好結果を発表したことが背景。前治療歴のあるHER2陽性の切除不能あるいは転移性の乳がん患者を対象に実施し、疾患進行や死亡リスクを大幅に減らすことが示されたもよう。同社にとっても期待製品の一段の拡大が想定される状況に。 <ST> 2021/09/21 15:27 本日の注目個別銘柄 エスクローAJ、ミダックHD、クロスキャットなど <6958> CMK 461 +34大幅反発。岡三証券では投資判断を「中立」から「強気」に格上げ、目標株価も480円から510円に引き上げている。中長期的には、国内工場の効率化による収益性改善のほか、パワートレイン・走行安全系を中心に販売拡大が期待されると指摘。今後は第3四半期以降の業績改善を織り込む局面に入ると考えている。22年3月期営業利益は会社計画15億円に対して19億円、23年3月期は40億円までの拡大を予想。<6966> 三井ハイテク 8810 +590大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断「バイ」を継続、目標株価を8000円から11000円にまで引き上げている。中長期的な電動車用モーターコアの需要拡大と生産性改善等による利益率向上に加え、リードフレームの収益性改善が想定を上回るペースで進捗していることを評価。モーターコアによる成長が、理想買いから現実買いの局面に移行していくと判断している。<6564> ミダックHD 5830 +500急伸。保有する既存最終処分場の変更許可申請について決議したと発表している。遠州クリーンセンターの埋立容量は447,297立方メートルから486,054立方メートルに、浜名湖クリーンセンターは442,846立方メートルから827,178.94立法メートルに増大させる。埋立容量の増量で旺盛な埋立需要に対応する。事業競争力や中長期の収益基盤の一段の強化につながるとの期待感が優勢に。<3267> フィルカンパニー 3250 +185大幅反発。21年11月期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の5.2億円から6.8億円、前期比5.2倍の水準にまで引き上げた。10月引き渡し予定の販売用不動産において、入居区画6区画のうち5区画のテナントが決定し、テナントからの賃料収入が想定を上回る見込みとなったもよう。期待以上の需要回復傾向があらためて確認される形になっている。<2678> アスクル 1785 +42大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は32.7億円で前年同期比9.4%増益となっている。据え置きの通期計画は140億円で前期比0.5%増益であり、順調なスタートと受けとめられている。BtoBは想定どおり感染対策商品の反動減があるものの、ベース成長を継続。また、LOHACOは新本店リリースが無事終了して、来期黒字化に向けて再成長の方向にあるともしている。<6093> エスクローAJ 250 +27大幅高。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の1.3億円から2.3億円、前年同期比20.3%減に引き上げ。EPSシステムリリース及びオペレーションセンターの開設が予定より遅れたことで、費用の計上が抑制されたことが背景。株価が安値圏にある中で、買い戻しが先行する展開になっているもよう。<3191> ジョイフル本田 1592 +65大幅反発。前日発表の自己株式の取得実施が買い材料視された。発行済み株式数の5.74%に当たる400万株、50億円を取得上限としており、取得期間は9月17日から22年6月20日まで。資本効率を高め、1株当たり利益の増大を図ることを目的としている。なお、8月3日に自己株式の取得等に関する方針決定を発表したが、取得した自己株式については、発行済み株式数の5%を超える部分は原則毎期消却するとしている。<2307> クロスキャット 1404 +300ストップ高比例配分。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の1.8億円から4億円、前年同期比3.1倍の水準に引き上げた。官公庁、通信及び製造向けの案件が好調に推移しているほか、売上原価及び販管費の抑制なども寄与したようだ。第1四半期の水準1.2億円から上振れ自体は想定線とみられるが、修正幅の大きさは想定上に。据え置きの通期計画も今後の大幅上方修正が期待される状況に。<9517> イーレックス 2874 +127大幅反発。22年3月に山梨県で水素発電所を稼働すると発表している。水素専焼発電所の商業運転は国内で初めてとなるもよう。一般家庭100世帯分の電力に相当する出力360kwの発電所を建設する予定。水素発電所の商業運転計画は以前から伝わっていたが、前日には再生エネ関連銘柄が一斉に大幅安となる展開となっていたため、あらためて計画の進捗による期待感の高まりを反映する動きが強まっているようだ。<5401> 日本製鉄 2153.0 -136.5大幅続落。ユーロ円建てCBを発行し、3000億円を調達すると発表。同社のCB発行は15年ぶりとなる。調達資金は高機能鋼材の生産体制強化、脱炭素関連の技術開発などに充当の方針。転換価額は2024年満期CBが2884円、2026年満期CBが3022円と決定。新株予約権がすべて当初転換価額で行使された場合、潜在株式の比率は11.02%になる。潜在的な株式価値の希薄化をネガティブ視する動きが優勢に。 <ST> 2021/09/17 15:32 本日の注目個別銘柄 日鋳造、コーセル、日本空調など <3436> SUMCO 2505 -33一時急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」へ、目標株価を2500円から4100円へと引き上げた。300みるウェハーの長期契約価格の上昇は22年12月期ではなく、23年12月期以降と予想するものの、スポットも同ウェーハ価格は既に底を打ったと分析している。ただ、全般の地合いの悪化もあり、朝方急伸後は利食い売りが増える。<4666> パーク24 1795 -116大幅続落。14日に21年10月期第3四半期決算を発表、5-7月期の営業損失は34.0億円と、2-4月期の37.6億円の赤字に続き大幅に拡大。国内駐車事業は賃料減免や感染症禍における不採算物件への対応などで現状の需要環境下でも収益化可能な筋肉質化を図っているが、海外事業は各国でのコロナ感染拡大に伴う規制強化などで赤字幅が前年同期比で拡大。海外事業の赤字拡大は想定以上で、ネガティブな動きが続いた。<2915> ケンコーマヨ 1697 +69大幅反発。東海東京調査センターは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」へ、目標株価を1780円から1910円に引き上げた。22年3月期経常利益は前期比25.1%減の15.36億円と、会社計画(15.00億円)を若干の上回ると予想。売上高が前年の新型コロナ感染症の反動増で外食などで増収となることを想定。そのほか、経常の進捗率が、コロナ感染症や原材料費高騰でも前年同期より高い点を評価。<6146> ディスコ 33650 -2550大幅続落。前日に第2四半期のミッド・クォーターアップデート電話会議を開催している。新規の引き合いが落ち着いてきているとのコメントがあったもようで、受注のピークアウトを意識するような動きになっている。なお、出荷に関しては全体で計画を上回る進捗のようであり、会社計画比での円安も含め、7-9月業績は上振れ推移としている。<2201> 森永菓 4270 +200大幅反発。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」を継続で、目標株価を4110円から4630円に引き上げている。第1四半期決算では、コア事業である食料品製造事業のうち、前期苦戦の健康部門が増収増益へと大きく回復しているのはサプライズと指摘。売上高、営業利益ともに高い進捗率の好スタートと評価している。なお、本日は野村證券でも目標株価引き上げが観測されている。<5609> 日鋳造 1056 +150ストップ高。独自の低熱膨張合金「レックス」の輸出を開始したと一部で報じられている。「レックス」の引き合いは増加しており、将来的に輸出増加を図っていく計画のもよう。なお、「レックス」の輸出、同社の需要家向け直接輸出は初めてとなるようだ。同社はJAXAと共同で低熱膨張合金の3Dプリンター技術の共同研究を実施しており、直近ではその基礎段階が完了したと発表して急伸した経緯もある。<4658> 日本空調 821 +84大幅反発。前日に業績・配当予想の上方修正を発表。22年3月期通期純利益は従来予想の19.5億円から29億円に増額。投資有価証券の一部売却によって特別利益を計上することが背景。本業ベースでは予想を変更していない。また、配当計画を引き上げ、上半期配当金は14円から27.5円に修正し、年間では前期比13円増の41.5円に。前日終値ベースでの配当利回りは5.6%となり、利回り妙味が高まった。<3079> DVx 1173 +24大幅反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の2.9億円から4.7億円、前年同期比93.9%増にまで上方修正。第1四半期実績から上振れは想定線だが、修正幅は想定以上に大きいとの見方が先行。販管費について、旅費交通費などの想定以上の削減があったほか、一部の経費の執行が遅れたことなどが背景に。なお、通期予想は現状据え置いている。<6905> コーセル 998 -139急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は7.9億円で前年同期比12.0%減益となっている。据え置きの上半期計画は18.9億円で同9.0%増益であり、低調な滑り出しと受けとめられているようだ。部品材料不足に伴い製品納期が長期化するなどアジア販売が伸び悩んだほか、部品材料の値上げによる材料費率の上昇などが響いたもよう。なお、受注高は前年同期比で大幅増となっている。<7187> Jリース 1874 +168大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期営業利益は従来の7億円から8.7億円に、通期では14.5億円から16.6億円に増額した。住居用賃料保証の堅調な推移、成長分野として注力する事業用賃料保証の売上拡大に加え、貸倒コストや債権管理業務における適切なコストコントロールも想定を上回って推移のもよう。年間配当金も従来計画の20円から30円に引き上げ、前期比では25円の増配となる。 <ST> 2021/09/16 16:15 本日の注目個別銘柄 ヤーマン、タカショー、ギフトなど <7004> 日立造 1002 +53大幅続伸。みずほ証券は投資判断を「中立」から「買い」へ、目標株価を760円から1100円へと引き上げた。21年3月期決算時に、22年3月期営業利益が前期比減少する会社計画が示された。ただ、第1四半期決算で業績懸念は払拭され、今後はInova社での業績拡大が期待できるとみる。また、23年3月期以降は海外のごみ処理事業が営業利益をけん引し、01年3月期以降で最高益を達成するとみている。<1840> 土屋HD 212 +19急伸で年初来高値を更新。前日に第3四半期決算を発表、累計業損益は5.23億円の赤字となり、前年同期比7.5億円の損益改善となっている。通期予想は2.30億円の黒字から5.50億円の黒字にまで大幅上方修正。生活様式の変化による戸建住宅への関心の高まりから、住宅事業の受注高が想定よりも増加したほか、不動産事業における仲介手数料収入の増加も寄与したもよう。<4446> LinkーU 1314 -187急落。前日に21年7月期の決算を発表、営業利益は2.25億円となった。海賊版サイトの影響による売上高の減少は限定的なものとなったことで、従来予想の1.24億円を上振れる形になっている。ただ、第3四半期までの状況から業績の上振れは織り込み済みと捉えられているようだ。22年7月期は2.43億円で同7.8%増益の予想、回復力は想定よりも鈍いとの見方になっている。<7590> タカショー 974 -142急落。252万2000株の公募増資、29万3500株の売出、並びに42万2300株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表した。株式価値の希薄化や目先の需給悪化を警戒する動きが優勢になった。発行する新株は最大で発行済み株式数の20%に当たる。調達資金は主に子会社を含む設備投資に充当するもよう。また、株主優待制度の変更も発表、ポイント数に応じて交換する商品はガーデニング関連商品に絞られる。<7059> コプロHD 1284 +95大幅続伸。前日に発表した自己株式の取得実施が好感された。発行済み株式数の3.14%に当たる30万株、3.5億円を上限としており、取得期間は9月15日から12月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を行うことを取得理由と説明。また、フリーランスITエンジニア向けの情報配信サイト「ハッピーエンジニア」を運営するバリューアークコンサルティングの子会社化も発表、期待材料となったもよう。<9279> ギフト 2718 +303急伸。前日に第3四半期決算を発表、営業利益は6.6億円で前年同期比2.2倍と大幅増益に。上半期は3.1億円で同4.7%増益にとどまっていたことから、増益率は大きく拡大する形に。既存店売上高の順調な回復が背景。通期予想は9月8日に下方修正を発表しており、足元の緊急事態宣言の影響なども警戒されていたが、収益急回復の確認で買い安心感が強まる形となっている。<7033> MSOL 3470 +350急伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は5.4億円で前年同期比49倍の水準となっている。会社計画の4.1億円も大きく上回っている。売上の増加、テレワークの浸透による交際費、交通費をはじめとする経費の減少などが収益上振れ要因のようだ。コンサルタントの採用も順調に進んでおり、今後も高い収益成長が継続するとの見方が強まっている。<2424> ブラス 715 +100ストップ高比例配分。前日に21年7月期決算を発表、営業利益は3.3億円で前期比13.2億円の損益改善となり、従来予想の2億円を上振れた。第4四半期において、過去最高の施行件数の実施が行われているようだ。第3四半期決算時には4.5億円から2億円に大幅下方修正を行っていたこともあり、想定以上の収益回復と捉えられている。22年7月期予想は非開示だが、コンセンサス水準も切り上がる状況とみられる。<6630> ヤーマン 1422 +300ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は29.3億円で前年同期比75.8%増益となっている。上半期計画の30.2億円、同24.9%減をほぼ達成する状況となっており、業績の大幅上振れ期待が高まる形のようだ。家電量販店を中心とした店頭部門、中国EC好調による海外部門の売上増が主因となっているほか、広告宣伝費の一部ずれ込みなども寄与したようだ。 <ST> 2021/09/15 15:47 本日の注目個別銘柄 ユナイテド海、Hamee、イーソルなど <6976> 太陽誘電 7570 +250大幅続伸。岩井コスモ証券は投資判断を「A」を継続し、目標株価を7000円から9400円に引き上げた。第1四半期が好発進となり、通期業績予想は上方修正したが、下期については従来予想のままに据え置いた。上方修正後の会社計画は依然として保守的で上振れの可能性があると分析。半導体不足の影響を、特に自動車向けで注視する必要があるとしながらも、スマホや5G基地局向けが堅調に推移することで吸収できると予想。<9110> ユナイテド海 4245 +385急伸。本日は海運株が総じて強い動きだが、なかでも上昇率が目立つ展開になっている。調整色が強まっていたバルチック指数はここ2営業日急伸、2営業日での上昇率は14%超にまで達している。同社はバラ積み船が主力の海運会社であり、同業界の中でもバルチック指数との連動性が高いみられている。なお、バルチック指数は8月下旬の高値水準から9月8日まで約15%の下落となっていた。<4420> イーソル 1161 +103急伸。デンソーと業務提携及び資本提携に関する契約を締結したと発表。これまで合弁会社などを通じて車載ソフトウエアの開発連携を行ってきたが、今後、開発連携をさらに強化し、車載関連のソフトウエアプラットフォームの開発に貢献していく計画。また、デンソーでは立会外取引で4.68%の同社株を取得、保有割合は6.60%となる。一方、デンソーとの連携強化に伴う開発投資の増加でもあり、今期業績予想は下方修正。<2301> 学情 1324 +65大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は7.14億円で前年同期比31.1%増益となっている。上半期は同45.7%減益であり、一転して大幅増益に転じる形に。内定辞退に対応する即応性などが人気となり、「就職博」の売上高が急速に回復する形となっている。据え置きの通期予想15.7億円、前期比32.1%増の達成可能性なども高まる状況とみられる。<8766> 東京海上 6098 +356大幅続伸。発行済み株式数の1.1%に当たる750万株、300億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は9月14日から11月30日まで。機動的な資本政策を行うことを取得理由としている。300億円の自己株式取得を8月に完了したばかりであり、追加の自己株式取得にはポジティブなインパクトが強まっているようだ。今後の業績に対する自信とも受け止められる形に。<9842> アークランド 1799 +80大幅続伸。前日大引け後、上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益を95億円から113億円へ増額。販管費及び一般管理費が当初計画を下回り、外食事業で営業外収益に雇用調整助成金及び時短協力金を助成金収入として計上することが上振れの要因。売上高は、新型コロナ対策を行ったうえでの販売促進及びワクチン接種率向上による制限の緩和等で、当初計画通りに推移するものと見込む。<4203> 住友ベーク 5740 +500大幅反発。大和証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も5810円から6700円に引き上げている。通期の事業利益は前期比41%増の235億円を予想、会社計画を45億円上回るとみている。中国など海外への封止材投資が小額投資にも拘らず利益を牽引すると期待、自動車関連の需要回復・用途開拓なども業績を押し上げるとみているようだ。<9433> KDDI 3845 +120大幅反発。クレディ・スイス証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も4100円から4550円に引き上げている。解約率が想定以上に早期改善を示し、モバイルの収益減を契約数の増加でカバーする道筋が見えてきたとして、業績予想を上方修正しているもよう。加えて、株価調整によってバリュエーション面での割安感が強まったとも評価している。<3134> Hamee 1456 -160急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3.3億円で前年同期比21.2%減、通期予想は22.5億円で前期比3.2%増であり、想定以上に低調なスタートと受けとめられた。国内において周辺アクセサリ、玩具など他社仕入商品の売上が減少したこと、本社での組織変更や子会社における人員増などで人件費が増加したことが減益決算の背景に。前期、前々期と高い収益成長が続いており、短期的なピークアウトも意識へ。<6619> WSCOPE 999 +74大幅反発。連結子会社の一部株式を譲渡すると発表した。金銭を対価とする株式売買契約により株式220万6764株、発行済み株式数の15.24%を譲渡する。これにより、第3四半期決算において、約130億円の株式売却益を特別利益に計上するもよう。今回の株式譲渡により、銀行借入を全額返済することで財務基盤の健全化を進める方針。財務制限条項の抵触状況からの脱却も想定される形に。 <ST> 2021/09/14 15:29 本日の注目個別銘柄 三井ハイテク、サインポスト、大真空など <6962> 大真空 4550 +690急伸。先週末に10月31日を基準日として1株につき4株の割合で株式分割を実施すると発表。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家層の拡大と市場流動性の向上を目的としている。同社は水晶デバイス大手で、22年3月期は営業利益が前期比43.6%増の30.00億円と2桁増益の見通し。第1四半期は前年同期比9.8倍の11.37億円と好スタートを切っており、好業績に加え,流動性の向上が素直に好感される形に。<9143> SGホールディングス 3190 +140大幅反発。同社傘下の佐川急便と日本郵便は先週末に協業で基本合意したと発表している。これまで宅配分野などで協業してきたが、小型宅配荷物や国際荷物、クール宅配便などで輸送や集配ネットワークを共同で構築していく計画。また、脱炭素社会の実現などにも共同で取り組んでいくようだ。収益力向上に向けたシナジー効果への期待感が先行。日本郵政<6178>も堅調な動きに。<3662> エイチーム 1594 +79大幅反発。先週末に21年7月期決算を発表、営業益は7.01億円で前期比44.9%減となったが、従来予想の5億円を上回った。経費削減効果などが奏効し収益が上振れた。また、発行済み株式数の1.8%に当たる35万株を上限に自社株買いの実施を発表。前期上振れや自社株買いが評価された。なお、新規協業IPゲームのリリース時期、立ち上がり状況により業績は大きく変動するとして、22年7月期業績予想は非開示。<9262> シルバーライフ 1651 -250急落。先週末に21年7月期決算を発表、営業益は8.39億円で前期比10.1%減となり、第3四半期決算時に上方修正した数値7.7億円を上振れた。一方、22年7月期は5.50億円で同34.5%減と大幅減益を見込む。栃木工場稼働による費用増加が見込まれるほか、積極的な販売促進施策による広告費増加、新倉庫取得にかかる減価償却費発生などが主な要因。減益見通し自体は織り込み済みも減益幅は想定以上との見方。<5218> オハラ 1654 +127大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は9.91億円で前年同期比24.13億円の損益改善となった。また、通期予想は従来の12億円から13億円に上方修正(前期実績は17.24億円の赤字)。デジカメ市場の回復で光学機器向けレンズ材の販売が堅調に推移しているほか、半導体露光装置、FPD露光装置向けガラスの需要も堅調のもよう。年間配当金は従来計画の10円から15円にまで引き上げている。<3843> FB 976 +95急伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は10.3億円で前年同期比67.2%の大幅増益となっている。5G生活様式支援事業である集合住宅向けインターネットサービスが堅調に推移したほか、5Gインフラ支援事業におけるMVNEの帯域増加及び利益率改善なども奏功。戦略投資の拡大を織り込み、通期計画の25億円は据え置いているが、高い進捗率を背景に上振れ期待は高まる状況のもよう。<7203> トヨタ自 9795 -164急反落。先週末、9-10月の世界生産台数を従来計画から約40万台減らすと発表。9月の生産計画は36万台減産と発表していたが、今回はさらに追加で9月に7万台、10月に33万台を減産する。通期生産も900万台と3%下方修正。東南アジアでの新型コロナウイルスの感染拡大や半導体不足で部品調達難が続くようだ。通期業績見通しは引き続き据え置いているが、前回の減産発表時と比較すると、ネガティブ反応は限定的。<6966> 三井ハイテク 8580 +1500ストップ高で上昇率トップ。先週末に上半期決算を発表、営業利益は59.6億円で前年同期比8.2倍となり、通期予想は従来の80億円から116億円、前期比3.1倍の水準にまで上方修正している。今期2度目の上方修正となる。情報通信機器向けや車載向け半導体用リードフレーム、電動車向け駆動・発電用モーターコアの受注がそれぞれ想定以上に伸長しているようだ。予想を上回る好業績をポジティブ視する動きが優勢に。<6336> 石井表記 990 +150ストップ高比例配分。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は10.3億円で前年同期比4.0倍の水準となり、従来予想の3.5億円を大幅に上回る着地となっている。工作機械および産業用機械向け操作パネル、および自動車向け印刷製品を中心に売上が想定を上回り、中国子会社でも電子部品実装の需要が増加しているようだ。通期計画は従来の6.3億円から15.6億円、前期比44.3%増にまで上方修正している。<3996> サインポスト 859 +150ストップ高比例配分。ファミリーマートでは無人のコンビニ店舗を2024年度末までに約1000店出店すると報じられている。通常店舗と同様に約3000品目の扱いが可能となり、本格的な無人店の大規模展開は日本で初めてとなるようだ。一連のシステムは無人店技術を開発し、同社とJR東日本スタートアップの合弁会社であるTOUCH TO GOのノウハウを使うとされ、同社への期待材料につながったようだ。 <ST> 2021/09/13 15:43 本日の注目個別銘柄 シーイーシー、日鋳造、新生銀など <6723> ルネサス 1370 +77大幅続伸。1月25日の年初来高値を更新。大和証券は投資判断を「2」から「1」に、目標株価も1500円から1900円に引き上げた。足元で積極的姿勢に転換し成長への意欲を明確化、産業向けで開発に出遅れ気味だった分野の製品ラインアップを拡充させるなど、今以上に成長期待が高まっていると評価。中期的には、ADAS向け半導体やEV向けパワー半導体、産業向けなどの売上拡大が注目ポイントとしている。<5609> 日鋳造 1000 +137一時ストップ高。宇宙での地球・天文観測衛星の軽量化を目的に、JAXAと共同で低熱膨張合金の3Dプリンター技術の共同研究を実施していたが、このたびその基礎段階が完了したと発表している。機械加工では困難な肉抜き構造を実現させ、40%以上の軽量化を達成したもよう。また、厚さ1mm程度の板バネ構造も造形可能と確認しているようだ。今後の3Dプリンター市場拡大、それに伴う重要な役割などが期待される状況へ。<2489> ADWAYS 787 +100ストップ高比例配分。連結子会社が日本で初めてApple Search Ads Partnerに認定されたと発表。今回の認定により、広告主は子会社の「Apple Search Ads 自動最適化エンジン」を利用し、自動化による運用リソースの削減、自動入札調整による入札機会の最大化、自動キーワード収集などのほか、ユーザーの興味に添う広告を効率的に配信することが可能となり、これが高評価された。<8086> ニプロ 1200 -100大幅続落。2026年満期ユーロ円建CBの発行を発表している。調達資金約300億円については、全額をダイアライザ生産増強のための設備資金に充当するもよう。転換価額は1430円で前日終値に対するアップ率は10%となる。今回のファイナンス実施による潜在株式数の比率は12.86%となるようだ。将来的な希薄化を織り込む動きが優勢になっている。<9692> シーイーシー 1428 -133大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は22.2億円で前年同期比16.9%減益となり、従来予想の24億円を下回る着地に。第1四半期は同9.9%減益であり、減益率も拡大する形になった。減収に伴う利益の減少に加え、一部顧客で発生した不採算案件の影響もあったようだ。通期計画は52億円で前期比3.0%増益を据え置いているが、下振れも意識される状況とみられる。<3180> Bガレジ 4245 -495急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2.9億円で前年同期比62.5%の大幅増益となっている。美容業界のEC化の流れが継続する中、前年同期に対して売上が大幅に回復している。ただ、季節性もあるといえ、前四半期比で売上は減収となり、通期計画に対する営業利益も低水準、決算に大きなサプライズは乏しくなっている。株価が高値水準にあったなかで、出尽くし感からの利食い売りが先行する形に。<4523> エーザイ 8300 -793大幅続落。前日の米国市場ではバイオジェンが6.7%安と急落、同社と共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュヘルム」だが、当初見込んでいたよりも販売ペースは遅いとコメントしたことが背景のようだ。市場の懸念を認める形になっている。同社にとっても、同治療薬への期待感が一段と低下する流れにつながり、売りが波及する展開になっているようだ。<3458> シーアールイー 2450 +375急伸。前日に21年7月期の決算を発表、営業利益は57.7億円で前期比36.5%増益となり、従来予想の50億円を上回る着地になっている。また、22年7月期も86億円で同49.0%増と連続大幅増益の見通し。年間配当金も前期23円から24円への増配を計画。物流投資事業の拡大を見込んでいるもよう。また、新たに中期計画を発表、事業利益は前期の62億円に対し、26年7月期は120億円を目指すとしている。<1928> 積水ハウス 2362.5 +89大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は1097億円で前年同期比18.4%増益となった。会社側では通期予想を従来の2000億円から2200億円、前期比18.0%増に上方修正、コンセンサスを100億円程度上回る水準となっている。年間配当金計画も86円から88円に増配としている。米国での住宅販売が好調なほか、想定以上に利益率も堅調推移となっているもよう。<8303> 新生銀 1740 +300ストップ高比例配分。SBIHD<8473>が同行に対してTOBをかけると発表。現在20%超の株式を保有しており、約1100億円を投じ最大48%まで出資比率を引き上げる。同行ではTOBに賛同していないとし、敵対的TOBにもつれ込む可能性もあるとされている。TOB価格は2000円で、前日終値に対するプレミアムは39%、買い付け期間は本日から10月25日まで。TOB価格にサヤ寄せする動きが先行。 <ST> 2021/09/10 15:29 本日の注目個別銘柄 ストリーム、ミライアル、アゼアスなど <6338> タカトリ 1010 +66急伸。パワー半導体向けSiC材料切断加工装置の大口受注を獲得したと前日に発表しており、買い材料視される展開になっている。受注金額は約5億円、売上計上予定は22年9月期下半期としている。20年9月期売上高実績の10%強の水準でもあり、業績インパクトが期待される状況となっているもよう。なお、3月にも同加工装置で14億円強の大口受注を獲得している。<2163> アルトナー 885 -5急伸後急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は5.7億円で前年同期比19.2%増益となり、通期予想は従来の8.1億円から9.3億円、前期比4.9%増に上方修正。年間配当金も従来計画23円から28円にまで引き上げ。稼働人員、技術者単価、労働工数が想定以上に推移しているもよう。買い先行でスタートしたものの、第1四半期も2割超の営業増益で、想定の範囲内の修正幅であることから、出尽くし感が優勢に。<3667> enish 507 +7急伸。アニメ「進撃の巨人」のスマホゲーム最新作「進撃の巨人Brave Order」の制作を本日発表、ティザーサイトを公開し、ゲームアプリ公式Twitterアカウントで記念キャンペーンを開始している。「進撃の巨人」は単行本世界累計発行部数1億部を突破した人気作品でもあり、スマホゲームの人気化も期待されている。収益拡大につながる可能性が高いとして関心が強まっているようだ。<3291> 飯田GHD 2892 +31続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も3280円から3400円に引き上げている。バリュエーション面での割安感、市場が懸念している木材市況の落ち着き、販売戦略の転換による在庫の質の向上とそれに伴う収益性の向上などを格上げの背景としている。また、22年3月期営業利益は1520億円に引き上げ、会社計画の1280億円を上回るとみているようだ。<2267> ヤクルト 5720 -340急落。シティグループ証券では投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、目標株価も8100円から6300円に引き下げている。中国事業のリスクを反映しているもよう。中国での販売競争が法に抵触するほど激化していること、上海市当局が商品の効能表示に対して厳格な姿勢を強めていること、中国政府の奨励によって消費がプロバイオティスから牛乳にシフトしていることなどを懸念要因として挙げているようだ。<3161> アゼアス 773 -117大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は0.8億円で前年同期比18.3%減益となった。一方、上半期予想は従来の0.4億円から1.2億円に上方修正している。防護服・環境資機材事業では、感染防止対策、防疫作業対策などの売上が当初の見通しを上回って推移しているようだ。ただ、もともと業績見通しは極めて保守的とみられていただけに、上方修正が材料出尽くしと捉えられている。<3071> ストリーム 142 -37大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は2.7億円で前年同期比5.3%増益となっている。5-7月期は0.9億円の赤字になっており、収益鈍化がネガティブ視される状況となっている。前年同期の特別定額給付金の支給効果が一巡してネット通販売上高が伸び悩んだほか、価格競争の激化や広告宣伝費の増加などが響いた。通期計画は据え置いているが、足元での急速な収益伸び悩みを映して、下振れも警戒視される状況に。<9501> 東京電力HD 322 +32大幅続伸。自民党総裁選への出馬が見込まれており、有力候補の一人でもある河野氏が前日、脱炭素社会の実現に向けたエネルギー政策に関する見解を示している。「安全が確認された原発を再稼働するのはカーボンニュートラルを目指すうえである程度必要だ」と述べている。「脱原発」を持論としており、河野氏の出馬観測が高まるに従い警戒感の強まっていた同社など電力株には、過度な警戒感が後退する状況となっているようだ。<6535> アイモバイル 1613 +130大幅続伸。前日に21年7月期の決算を発表、営業利益は33.8億円で前期比50.6%増益、従来予想の30億円を上回る着地になった。一方、22年7月期は37.5億円で同10.9%増益見通しとしている。連続2ケタ増益見通しが好感されたほか、中期計画では24年7月期営業利益目標を45億円と掲げている。成長強化領域を短中期的なドライバーとして、アセットを活用した戦略投資領域の収益化を目指すとしている。<4238> ミライアル 1715 +257大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は7億円で前年同期比60.7%増益、8月31日に発表した上方修正水準での着地となっている。5-7月期は3.7億円で同68.2%増益に。原材料価格上昇はあったが、新たな高機能樹脂製品の拡販、工場の高稼働率などによって高い利益率を維持したもよう。また、8-10月期見通しは3.9億円、同2.4倍の見通しとしており、一段の収益拡大を好材料視する動きが優勢に。 <ST> 2021/09/09 15:08 本日の注目個別銘柄 エアトリ、コーエーテクモ、ライドオンEなど <6125> 岡本工機 6840 +360大幅続伸。水戸証券が株価レーティング「A」を継続し、目標株価を5400円から8050円に引き上げていることが買い材料視されているもよう。好環境を背景に来期の業績拡大確度が高まったとし、来期予想PER10倍水準を目標株価に設定している。増収効果と利益率の高い半導体関連装置の売上比率上昇により、23年3月期営業利益は前期比40%増の42億円と予想している。<6191> エアトリ 3360 +260大幅反発。前日は業績上方修正を受けて買い先行も、その後は出尽くし感の強まりで伸び悩む展開になったが、本日はあらためて買い優勢の展開になっている。政府では、新型コロナウイルスワクチン接種の進展に合わせ、10月以降は段階的に行動制限を緩和する方針を固めたと一部で報じられた。感染拡大地域でもワクチンを接種済みであれば、県をまたぐ移動も原則認めるようだ。同社など旅行関連銘柄への追い風につながる形に。<6584> 三桜工 1162 +56大幅反発。前日にトヨタは電池・カーボンニュートラルに関する説明会を開催している。2030年までに車載電池1兆5千億円を投資すると発表、従来目標を1割強上積みしている。このうち1兆円を生産能力の拡大に投資していくようだ。あらためて電動車市場の拡大期待が高まる状況になっており、次世代電池として注目度の高い全固体電池関連として同社などにも関心が高まっているようだ。<8698> マネックスG 634 -20大幅反落。ビットコイン価格の下落を受けて、同社などの暗号資産関連銘柄に売りが広がっている。7日には世界で初めて、エルサルバドルでビットコインが法定通貨となった。政府が設けたウォレットやATMでシステム関連の不備が発生し、初日は波乱のスタートとなっており、ビットコイン価格下落の背景となっている。前日にかけて大きく反発してきていたため、戻り売り圧力も強まりやすくなっているようだ。<3635> コーエーテクモ 5640 +420大幅続伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も5170円から6700円に引き上げている。近年進めてきた自社大型タイトルの開発×自社IP許諾ビジネス×デジタル販売拡大という戦略が本格的に軌道に乗り、想定以上のペースで収益が拡大し始めていると評価。また、中国における未成年オンラインゲーム規制の影響も現時点では限定的とみているもよう。<1881> NIPPO 4010 -205大幅反落。親会社のENEOSが米ゴールドマン・サックスと組んで同社株を非公開化すると発表している。ゴールドマン出資の特別目的会社(SPC)が1株当たり4000円でTOBを実施する。同社ではTOBに賛同の意を表明している。TOB価格にサヤ寄せの動きに。TOB報道を受けて前日はストップ高比例配分と急騰していたが、結果的にプレミアム期待は高過ぎた格好だ。<9984> ソフトバンクG 7265 +322大幅続伸。Tモバイル株と引き換えにドイツテレコム株を取得と伝わり、前日から強い動きが目立っている。前日に同社では、ドイツテレコムと長期戦略的パートナーシップおよびTモバイル株に関する株式交換に合意したと発表。Tモバイルの株式約4500万株をドイツテレコムに譲渡、ドイツテレコムが発行する株式を取得して、ドイツテレコムの大株主となる。Tモバイル株の現金化をプラス視する動きが優勢のようだ。<7196> Casa 988 +46大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は5.3億円で前年同期比44.3%の大幅増益に。従来計画の4億円も大幅に上回る着地となっている。新規の契約金額が想定を上回っているほか、貸倒引当金繰入額の圧縮や経費の削減なども寄与しているようだ。通期計画の8.3億円、前期比19.3%減は据え置いているものの、高い進捗率から今後の上方修正が期待できる格好に。<9624> 長大 2056 +125大幅反発。前日に業績予想の上方修正を発表。21年9月期営業利益は従来予想の24.4億円から34.3億円に引き上げ、一転しての増益見通しとなっている。国内公共事業の受注増加、ITを活用した業務遂行の効率化の効果などが背景となっている。年間配当金も従来計画の47円から61円に引き上げ、前期比3円の増配となる。上振れ期待は高かったとみられるが、増配による利回りの妙味の強まりもあって買い先行の展開に。<6082> ライドオンE 1625 +103大幅反発。自己株式の取得実施を前日に発表。発行済み株式数の6.52%に当たる70万株、10億円を取得上限としており、取得期間は9月8日から22年1月31日まで。堅調な売上状況ならびに業績見通しなどを考慮した上で、株主への利益還元を図るとともに、資本効率の向上、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることを要因と。高水準の自社株買いによる当面の需給改善が期待される形に。 <ST> 2021/09/08 15:42 本日の注目個別銘柄 ACCESS、アイル、NIPPOなど <4927> ポーラオルHD 2615 +121急伸。JPモルガン証券では投資判断「オーバーウェイト」で調査を再開、目標株価を2800円としている。なお、以前の目標株価は2200円であった。ECと海外の積極展開で基幹の「POLA」ブランドが再成長に転じつつあり、高利益率の「POLA」のウェイト拡大や利益率改善が全社利益をけん引する可能性が高まってきたと指摘。本質的な成長力強化を評価するとしている。<6191> エアトリ 3100 -10一時急伸も伸び悩み。前日に21年9月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の26億円から40億円にまで増額、前期比では130億円の損益改善となる。エアトリ旅行事業は需要増減に応じた最適な広告投下で安定的に利益を確保できるもよう。他事業も、事業ポートフォリオの分散及び再構築推進効果から好調に推移する見込み。ただ、第3四半期の時点で通期計画は超過しており、業績上振れは想定線との見方も強く、朝方急伸した後は伸び悩んで下落に転じている。<7518> ネットワン 3825 +185急伸。前日に自己株式の取得実施を発表し、買い材料視されている。発行済み株式数の4.72%に当たる400万株、100億円を取得上限としており、取得期間は9月7日から12月23日までとしている。機動的な資本政策を遂行するとともに、資本効率の向上と株主還元の充実を図ることを目的としている。高水準の自社株買いが目先の需給を改善させるとの期待感が先行している。<4507> 塩野義薬 7489 +209急伸。ジェフリーズ証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に格上げ、目標株価も5500円から8400円に引き上げている。業績予想に新型コロナ治療薬候補S17622の可能性を加え、24年3月期以降の業績予想を上方修正しているもよう。S17622は売上高数億ドル規模の製品となる可能性があるとしている。9月29日にはR&D説明会が予定されており、開発中のワクチンも含めて詳細が明らかになるとみているようだ。<1881> NIPPO 4215 +700ストップ高比例配分。株式の非公開化を検討していることが分かったと報じられている。親会社のENEOSHDと米ゴールドマンサックスが設立した特別目的会社がTOB(株式公開買い付け)を実施し、ENEOS以外の株主から株式を買い取るもよう。会社側では、本日開催する取締役で本件を審議する予定としている。TOB価格などは示されていないが、TOB実施の場合は相応のプレミアムが付与されるとの期待感が先行。<2760> 東エレデバ 6400 +590大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表、上半期経常利益は従来の15億円から20億円に、通期では51億円から56億円に引き上げている。半導体及び電子デバイス事業において、産業機器向けや車載向けをはじめとする幅広い分野で半導体製品の販売が好調に推移しているもよう。年間配当金も従来の175円計画から190円に引き上げ、前期比では65円の増配となる。<4813> ACCESS 1126 +150ストップ高。前日に上半期の決算を発表、営業損益は18.2億円の赤字となり前年同期比0.3億円の損益悪化、従来予想16.6億円の赤字見通しを下回った。ただ、EBITDAは2.7億円の赤字で同2.7億円の改善となっている。ロイヤリティ収入の増加などで売上高が拡大した。ネットワーク事業の説明会も開催、導入実績として、ターゲット市場の各領域で商用採用が増加していることなどを明らかにしている。<3854> アイル 1930 +206大幅反発。前日に21年7月期の決算を発表、営業利益は18.3億円で前期比7.6%増、従来予想の16億円を上回って一転増益着地になっている。年間配当金も15円計画から17円に引き上げ。また、22年7月期は20億円で同9.3%増益の見通しとしている。また、3か年計画も発表、24年7月期は28億円を計画。中堅中小企業の旺盛なDXニーズを取り込み、システムソリューション事業、Webソリューション事業ともに伸長を見込んでいる。<5707> 東邦鉛 2450 +248大幅続伸。前日に日経平均の定期入れ替えが発表されている。日清紡HD<3105>、スカパーJ<9412>、 東洋製罐グループホールディングス<5901>などが除外銘柄となっているが、同社も除外候補の一角として位置づけられていたため、継続採用となったことで今後の需給面などに対する買い安心感などが先行しているもよう。同社のほか、大平洋金属<5541>やマルハニチロ<1333>なども、除外観測があったものの継続採用となったことで、本日は買いが優勢の展開に。<7974> 任天堂 55680 +540続伸。前日に日経平均の定期入れ替えが発表されており、同社は新規採用銘柄に選定されている。9月30日に日経平均組み入れのリバランスが実施され、同社には約3日分の買い入れインパクトが発生するとみられている。採用ルールが改定されており、これまで値がさがネックだった同社にも今回は新規採用への期待が高かったとみられ、上昇幅は限定的なものにとどまっている。一方、村田製<6981>やキーエンス<6861>などは相対的に高い上昇率に。 <ST> 2021/09/07 15:10 本日の注目個別銘柄 gumi、クロスプラス、関西スーパなど <9919> 関西スーパ 1734 +300ストップ高比例配分。同社は先週、H2Oグループとの経営統合を発表しているが、これを受けて、オンリーが同社に対し完全子会社化の提案を行ったと伝わっている。今後開催される同社の臨時株主総会では反対の票を投じる予定としており、仮に議案が否決されて同社の賛同が得られた場合、一株当たり2250円で公開買付けを行う意向があると表明しているもよう。現在、オーケーでは同社株を約7%保有しているようだ。<6770> アルプスアル 1276 +63大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「アンダーウェイト」から「オーバーウェイト」に一気に2段階格上げ、目標株価も1050円から1550円に引き上げている。スマホ用カメラアクチュエータと車載用ディスクリート部品の予想を引き上げて業績予想を上方修正。今後業績回復が確認されれば、市場コンセンサスが切り上がり株価は上昇すると予想。現状のPBR水準などには割安感が強いと指摘している。<9503> 関西電力 1073.5 -30大幅続落。菅首相退任に伴う総裁選を睨んで、河野太郎氏の出馬が取りざたされている。国民人気も高く、出馬の際には有力候補とも見られているようだ。河野氏はもともと反原発派として知られており、同社など電力株にとっては不透明要因と捉えられているもよう。また、本日は大和証券が投資判断を「2」から「3」に格下げしていることも売り材料につながっているとみられる。<3657> ポールHD 1052 -57大幅反落。先週末に上半期決算を発表、営業利益は15.1億円で前年同期比18.5%増となり、従来計画の13.9億円を上回った。通期予想は従来の34.5億円から35.4億円に上方修正している。新規連結子会社の増加などを上方修正の背景と説明。ただ、第1四半期は前年同期比36.9%増と大幅増とになっていたことで、上方修正は想定線と捉えられている。通期修正幅は限定的として出尽くし感が先行した。<2910> ロックフィルド 1607 +39大幅続伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は7.3億円の黒字に転換した。上半期計画は従来の4.72億円から8.54億円に、通期では10.81億円から14.63億円に増額修正した。来店客数が増加したことなどから売上高、利益ともに計画を大きく上回った。一方、その後の変異株拡大による臨時休業や食料品フロアでの入場制限の影響で、足元の売上高は再び落ち込んでおり、急伸後はやや伸び悩む。<9678> カナモト 2638 +76大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は109億円で前年同期比2.2%増益となった。上半期実績は81.2億円で同12.1%減益であり、一転して増益となっている。据え置きの通期計画150億円、前期比5.3%増益達成も視野に入る形に。株価は安値圏にあったため、見直しの動きが進む状況となっている。公共投資が堅調な推移を続ける中、民間設備投資にも一部持ち直しの動きが見られているようだ。<3320> クロスプラス 809 -287一時ストップ安。先週末に業績予想の下方修正を発表、上半期営業利益は従来の6億円から2.1億円に、通期では22億円から6億円にまで引き下げている。外出自粛による来店客数の減少を要因として、百貨店や大型量販店の店頭販売の回復が遅れているもよう。第1四半期は上半期計画を超過していたため、上振れの可能性なども期待されていたとみられ、想定外の大幅下方修正がネガティブサプライズに。<3172> ティーライフ 1644 +189急騰。先週末に21年7月期の決算を発表、営業利益は9億円で前期比81.7%増益となり、8月27日の上方修正水準での着地となっている。一方、22年7月期は9.7億円で同7.7%増益の見通しとしており、年間配当金も前期比1円増の52円を計画。上方修正発表後株価は軟化していたが、今期の増益見通しを受けて安心感が優勢に。また、中期計画では、23年7月期、24年7月期とも2割超の営業増益を想定している。<3903> gumi 1025 +150ストップ高。出資先のダブルジャンプトーキョーが、ZHDのコーポレートベンチャーキャピタル、バンダイナムコエンター、ビットフライヤーHDなどに対して第三者割当増資を実施すると発表している。ゲーム・エンターテインメント業界におけるブロックチェーン分野での事業拡大を図っていく計画。出資先企業の業容拡大に伴う同社の企業価値向上を期待する動きになっているようだ。<2353> 日駐 176 +6大幅反発。先週末に21年7月期の決算を発表、営業利益は32.6億円で前期比22.1%増となり、ほぼ従来計画通りの着地になっている。一方、22年7月期は45億円で同37.9%増益の見通しとしている。年間配当金も前期比0.25円増の5円を計画。主にスキー場事業の収益改善を見込んでいる。想定以上の収益回復見通しを好材料視、株価水準の値頃感の強さも手伝って短期資金の流入が活発化へ。 <ST> 2021/09/06 16:05 本日の注目個別銘柄 セレス、BBT、シーアールイーなど <4401> ADEKA 2538 +127大幅続伸。いちよし証券ではレーティング「A」を継続で、フェアバリューを3700円から4000円にまで引き上げた。前日に説明会が開催されていたようで、DRAM用のHigh-k材料を中心に、会社計画には上振れ余地があることも示されたもよう。また、ArF・EUVレジスト用PAGや半導体パッケージ材料など新たな成長ポテンシャルも示されたとしている。いちよし証券では今期以降の業績予想を上方修正した。<6778> アルチザ 1371 +30切り返して反発。前日に21年7月期決算を発表、営業益は8.35億円で前期比90.6%増、従来計画の7.89億円を上回った。22年7月期は9.00億円を見込み、年間配当金も前期比3円増の20円を計画。ただ、5G投資本格化による成長期待が高かっただけに、朝方は限定的な収益成長見通しを弱材料視。一方、4月高値から株価は既に大きく調整。増益ガイダンスによる安心感もあり、上昇に転じると上げ幅を拡大。<7453> 良品計画 2431 +70急反発。前日に8月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比9.9%減と4カ月連続の減少、客数が同2.9%増加した一方、客単価が同12.5%低下している。緊急事態宣言と天候不順で衣服・雑貨の売上が伸び悩んだもよう。ただ、同業他社も苦戦する中、2年前との比較でもほぼ同水準を確保できていることで、相対的な底堅さを評価する動きが優勢になっている。<9627> アインHD 7270 -340大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は26.1億円で前年同期比2.2倍の水準となっている。大幅増益で市場予想もやや上回る着地になったが、前日にかけて年初来高値を更新する強い動きとなっていたことで、当面の材料出尽くしと捉える動きが優勢になっている。また、大雨の影響や新型コロナ感染再拡大による受診控えの動きなどから、8-10月期の業績鈍化を警戒する動きもあるようだ。<9983> ファーストリテ 74630 +1430続落スタートも上げに転じる。前日に8月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比38.9%減で2カ月ぶりのマイナスに。客数が同35.2%減少したほか、客単価も同5.7%低下。減収率の大きさは21年8月期の期間中で最大に。気温低下や大雨などの天候要因に加え、新型コロナによる外出自粛も一段と強まった。ただ、先物主導の買い戻しで225先物が大幅高となるなか、同社株も後場からは上げに転じた。<3458> シーアールイー 1830 +163急騰。同社が開発した物流施設「ロジスクエア大阪交野」に係る信託受益権を売却すると発表している。売却先はCREロジスティクスファンド投資法人で、売却価格は223.7億円を予定。引渡・決済日は9月15日を予定している。当該物件売却による売上高及び売却益については、22年7月期第1四半期に計上するとしている。22年7月期の業績拡大が想定される状況となっているもよう。<2372> アイロムG 2203 +94大幅続伸。同社グループが開発した新規ゲノム編集技術について、特許査定を受けたと前日に発表している。同新規ゲノム編集技術は100%子会社であるIDファーマが販売している遺伝子改変キット「GenoTune」で使用しており、CRISPR-Cas9法の課題を克服する安全なゲノム編集技術となっているようだ。今後の業容拡大につながるとして、株価の刺激材料とされている。<6101> ツガミ 1778 +139大幅続伸。大和証券では投資判断を「3」から「2」に、目標株価も1750円から2100円に引き上げた。中国での強固なビジネス基盤と戦略を背景に、今来期業績は過去最高益更新が期待されるほか、中長期でも事業成長が続くとみているもよう。また、従来より自社株買いに積極的であり、現在の手元資金や業況を踏まえれば株主還元の動きも注目できるとしている。22年3月期営業利益は205億円にまで引き上げのもよう。<2464> BBT 493 +80ストップ高。政府では前日の成長戦略会議において、成長性のある市場への「労働移動」を後押しするため、社会人が大学などで学び直す「リカレント教育」の推進を掲げている。労働生産性を高めるには人材への息の長い投資が必要とし、継続的に支援を行っていく方針のようだ。創業から20年間に渡って「リカレント教育」を提供している同社にとって、大きなフォローにつながるとの見方が先行へ。<3696> セレス 3250 +500ストップ高。持分法適用会社のビットバンクがミクシィと資本業務提携を締結すると発表。ミクシィを引受先とする第三者割当増資、並びに同社からの追加出資を合わせ、総額75億円の資金調達を実施する。ミクシィの持分比率は26.2%となるようだ。ビットバンクの財務健全性強化による今後の投資拡大期待、ミクシィが保有する多様なサービスのユーザーベース、コンテンツ群とのシナジー効果などを期待する動きが優勢に。 <ST> 2021/09/03 15:48 本日の注目個別銘柄 JR西、日金銭、フジなど <8725> MS&AD 3717 +96大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も3650円から4600円に引き上げている。コロナ影響の剥落による22年3月期の業績回復への期待などで、6月下旬から株価は上昇しているが、株価水準には依然として割安感が残されていると指摘。また、海外子会社の収益性改善、並びに国内の業績の回復により、23年3月期以降も株主還元の余地が拡大するとみているようだ。<6036> キーパー技研 3810 +170大幅続伸。前日にキーパーラボ運営事業の8月月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比1.8%増、平均単価が同20.8%上昇した一方、来店台数は同15.8%減少した。16カ月連続の増加となったが、前月は同52%増などここまで2ケタ増が続いていた中で増収率は縮小。ただ、西日本を中心とした記録的な大雨の影響が背景で、9月は大きな反動による驚異的な実績が期待できるとされ、ポジティブな反応に。<6418> 日金銭 614 +54急騰。財務省は前日、2024年度上半期をめどに発行する新1万円札の印刷開始式を開いている。発行前に民間事業者がATMや自動券売機の改修などの準備ができるように早めに印刷を開始したもよう。同社は紙幣鑑別機などを手掛ける貨幣処理機の大手企業であり、新紙幣対応需要の今後の本格化を思惑視する動きが強まっているようだ。<6383> ダイフク 10100 +330大幅続伸。岡三証券では投資判断を新規に「強気」、目標株価を13000円でカバレッジを開始した。中期経営計画が「保守的」という理由による株価調整はミスプライシングである公算が大きいと指摘。「新常態」において「DX」「巣ごもり消費」などを担う、EC関連の世界トッププレイヤーとして、再評価の余地は大きいと分析する。24年3月期営業利益は640億円程度の市場コンセンサスに対して680億円を見込む。<4182> 菱瓦斯化 2221 +115大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に、目標株価も2400円から2900円にそれぞれ引き上げた。スマホのカメラレンズ材料の在庫調整進展により最大の懸念材料が払拭されたこと、第1四半期決算発表後の株価下落で割安感が生じたことなどを格上げの背景としている。22年3月期営業利益は従来予想の510億円から585億円にまで上方修正。<6723> ルネサス 1272 +47大幅続伸。前日に説明会を開催し、評価材料につながった。Dialog Semiconductorの買収完了により、両社製品を組み合わせた製品「ウィニング・コンビネーション」についての説明会であった。統合によるコスト・売上シナジーが当初発表通りに進捗の見通しとしているほか、シナジー金額は保守的とのコメントもあったようだ。また、従来の買収経験からPMIは順調に進む可能性が高いともされている。<8278> フジ 2133 +113大幅続伸。MV西日本との経営統合を発表している。22年3月1日を効力発生日として、イオン<8267>の連結子会社となる共同持株会社を設立するようだ。24年3月には合併することを目指している。株式交換を実施する計画のようだが、詳細は現在決定していない。同社は1部上場を維持し、MV西日本は非上場となる。規模拡大によるスケールメリット、イオンとの連携強化効果などを期待する動きが優勢に。<8057> 内田洋行 5320 +190下げ渋って大幅反発。前日に21年7月期決算を発表、営業利益は104億円で前期比43.1%増、先週に発表した上方修正水準での着地となった。期末配当金は従来計画120円から140円に引き上げへ。22年7月期は53億円で同48.9%の大幅減益見通し。減益見通し受けて売り先行も、GIGAスクール構想など教育ICT案件の一巡などは想定線でもあり、売り一巡後は目先のあく抜け感が優勢となっているようだ。<2593> 伊藤園 7000 +30続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は63.1億円で前年同期比49.7%増益となっている。通期予想の200億円、前期比19.9%増は据え置いている。前年冷夏の反動や人出の回復により茶系飲料の販売が回復したほか、タリーズコーヒーの赤字も解消する形に。想定を上回る進捗とは捉えられるが、年初来の上値抵抗線を突破するだけのサプライズにまでは至らず、目先の出尽くし感も優勢となっている。<9021> JR西 5208 -803急落。4854万5400株の公募増資、412万1700株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。新株発行株数は最大で現発行済み株式数の27.5%に達する。株式価値の希薄化を嫌気する動きが強まる形に。調達資金は約2786億円、設備投資資金に充当していくようだ。同社の大幅な希薄化につながる公募増資実施を受けて、他の電鉄株にも連想売りが波及している。 <ST> 2021/09/02 16:09 本日の注目個別銘柄 ラクーンHD、明和産、ミライアルなど <6798> SMK 2336 +176大幅続伸。前日に発表した自己株式の取得実施が買い材料視されている。発行済み株式数の3.08%に当たる20万株、5億円を取得上限としており、取得期間は9月1日から11月30日までとしている。株主還元の充実と資本効率の向上を図ることが目的。同社の自社株買いは19年8月までの期間で実施して以来となる。安値圏での下げ止まりが意識されつつあったなか、格好の見直し材料と捉えられる形に。<9697> カプコン 3190 +120急反発。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価は3730円を継続している。今後中国政府による規制がゲーム業界に及ぶのではないかという懸念から株価調整が進んだが、現状では同社の中国におけるビジネスは一部スマホゲームに留まっており、仮に何らかの規制が掛けられても業績への影響は限定的とみている。足元の株価下落で割安感が強まったとの判断。<6908> イリソ電子 4470 -130大幅続落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も5300円から3900円に引き下げている。自動車生産台数が会社想定を下回るなか会社側の業績計画には懐疑的であり、22年3月期営業利益は会社計画67億円を下回る59億円と予想している。また、23年3月期も市場予想を10億円程度下回るとみているもよう。<4369> トリケミカル 3310 -195大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業益は14.6億円で前年同期比5.8%減となり、従来計画の12.2億円は上振れた。つれて、通期予想は27億円から29.5億円、前期比9.6%増に上方修正した。最先端半導体向けを中心に旺盛な需要継続を受けて、想定以上に売り上げが拡大している。ただ、5-7月期は営業減益に転じているほか、上方修正した通期予想はコンセンサス未達であり、出尽くし感につながった。<6125> 岡本工機 5650 +400大幅反発。前日に半導体製造装置の大口受注を獲得したと発表している。受注金額は約120億円とされており、23年3月期から25年3月期にかけて売上計上されるもよう。21年3月期売上高の3分の1を上回る規模であるほか、同期の半導体製造装置の売上高は93億円の水準にとどまっている。業績インパクトが大きいとの見方につながっており、当面の業績推移が期待される形に。<4238> ミライアル 1403 +110大幅反発。前日に上半期業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来の5.7億円から6.9億円、前年同期比58.6%増に引き上げている。半導体業界の需要が堅調に推移しているほか、新たな高機能樹脂製品の拡販や工場稼働率の向上により収益性も向上しているもよう。また、上半期末配当金も従来計画の10円から20円に引き上げている。なお、通期の業績・配当予想は依然として未定としている。<8103> 明和産 547 +80ストップ高比例配分。前日に発表した大幅な増配がポジティブサプライズにつながっている。上半期配当金は従来計画の無配から47円に、期末配当金は22円から68円に引き上げ、年間配当金は前期比100円増配の115円にするとしている。前日終値をベースとすると配当利回りは24.6%もの水準となる。なお、受取配当金の増加や保有株式売却などにより、通期最終利益も18億円から20億円に上方修正。<6301> コマツ 2806.5 +144大幅反発。アーク・インベストメント・マネジメントが8月半ば以降、同社株をほぼ毎日買い増していると一部で伝わっている。現在、同社のADRを290万株超保有しており、評価額は7000万ドル余りとなっているようだ。レアメタル採掘需要の拡大などを想定しているなどといった見方も出ているもよう。今後の一段の買い増しによる需給改善期待などにつながっているとみられる。<3031> ラクーンHD 1765 -500ストップ安。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2.6億円で前年同期比24.8%減となった。通期予想は2ケタ増益の計画となっており、想定以上の低調スタートと受けとめられる形に。コロナ特需の反動でEC事業の増収率が鈍化したほか、プロモーション強化の継続と人員増強により広告宣伝費、人件費が増加しているもよう。成長期待の高さが株価水準に反映されており、ネガティブな反応は強まりやすくなっている。<6951> 日電子 7630 -500大幅反落。200万株の公募増資、250万株の株式売出、67万5000株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表した。5.5%の希薄化となるほか、目先の需給悪化も警戒される状況に。株式売出は主にニコンが中心となる。生産設備への投資や研究開発投資などが資金使途となるようだ。中長期の成長につながっていくとはみられるが、前日にかけて高値更新となっていたなかで、利食い売り材料と捉える動きが優勢。 <ST> 2021/09/01 15:37

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