みんかぶニュース その他

株価指数先物 【週間展望】―短期過熱の公算も、高市トレードでレンジを上方移行

配信日時:2026/02/08 17:00 配信元:MINKABU
 今週の日経225先物はギャップアップから始まることで、これまでのレンジを大きく上抜けてきそうだ。前週は日中の値幅が大きく、2日に5万2580円まで下落する場面もみられたが、3日は1990円高と大きく上昇し一時5万4830円まで買われた。4日には5万3520円まで売られ、5日も5万5120円まで買われた後に5万3690円まで下落。ただ、週末6日は5万2970円まで下げたものの、その後はロング優勢となり、前週比1020円高の5万4410円で終えていた。  日米主要企業の決算が本格化するなかで、決算内容の影響を受けやすい状況であった。また、米国ではAI(人工知能)関連スタートアップのアンソロピックが新たなサービスを発表し、AIの急速な進化がソフトウェア企業の中核事業を揺るがしかねないと懸念されて、ソフトウェアなどハイテクへ株の売りが強まった。金先物や銀先物など商品市況や暗号資産(仮想通貨)のビットコインの急落などが投資家のセンチメントに影響を与えていた。  ただ、6日の米国市場では、NYダウが初めて5万ドル台に乗せた。前週末に時間外取引で急落したアマゾン・ドット・コムは5%超下げたものの、足もとで不安定な値動きを続けていたエヌビディアやブロードコム、オラクル、パランティア・テクノロジーズなどのAI関連株を買い戻す動きが強まった。また、景気循環株への資金ローテーションの流れも続いていた。  この米国市場の上昇に加えて、国内では衆議院選挙での与党優勢の情勢報道を受けて政策期待が高まり、日経225先物は6日取引終了後のナイトセッションで急伸し、日中比2080円高の5万6490円と高値で終えている。週初は先物にサヤ寄せする形で現物市場ではインデックス買いが入り、日経平均株価を押し上げてくることになるだろう。  日経225先物は年明け以降、上向きで推移する25日移動平均線を支持線としたトレンドを継続。前週はボリンジャーバンドの+1σを突破し、+2σとのレンジに移行する場面もみられたが、週後半に+1σを割り込み、+1σと25日線とのレンジ推移だった。ナイトセッションでは+1σ(5万4520円)突破から+2σ(5万5600円)を明確に上抜けており、+3σ(5万6680円)を捉えてきた。+3σ接近で過熱感が警戒されやすく、目先的にはいったんピークを形成する可能性もある。  ただし、バンドが足もとで収斂していたことで、煮詰まり感が意識されるなかで保ち合いレンジを上抜けた形となる。短期的に過熱感を警戒しつつも、上へのバイアスが強まりやすい。オプション権利行使価格の5万4500円辺りを中心としたレンジから、一気に5万6500円のレンジに切り上がってきたことで、ヘッジ対応のロングが入りやすいだろう。  短期的にピークを形成する可能性はあるものの、レンジを上方移行する可能性があるため、バンドが拡大傾向にある週足の+2σ(5万6300円)と+3σ(5万8470円)とのゾーンに入る展開も意識されてこよう。そのため、オプション権利行使価格の5万5000円から5万8000円のレンジを想定する。  衆議院選挙で与党が過半数を獲得すれば、長期政権ならびに積極財政遂行に向けた基盤が強固なものになるとの観測により、改めて高市政権に対する期待が高まる公算が大きい。市場では材料出尽くしといった見方もされそうだが、海外投資家は選挙の結果判明まではポジションを膨らます動きを抑えていたとみられ、これが最近のスキャルピング中心のトレードによる変動幅の大きさにつながっていたのだろう。海外投資家の資金流入が見込まれるなかで、押し目待ち狙いのロング対応に向かわせそうだ。  また、トランプ米大統領は高市首相と3月19日にホワイトハウスで会談すると、自身のSNSで明らかにした。今後は3月に向けて日米首脳会談を巡って思惑が高まりやすく、高市政権の政策を手掛かりとした物色が強まろう。また、決算発表が本格化するなかで、12日に予定されているソフトバンクグループ<9984>[東証P]やキオクシアホールディングス<285A>[東証P]などの決算がセンチメントに影響を与えよう。  6日の米VIX指数は、17.76(5日は21.77)に低下した。週間(1月30日は17.44)では上昇している。3日に16.05まで低下する場面もみられたが、25日線が支持線として機能していた。そうしたなか、商品市況やビットコインの下落、ソフトウェア株急落の影響により、5日には23.10と昨年11月下旬以来の水準まで切り上がり、市場心理を神経質にさせていた。ただ、米国株高となった6日は大きく下げ、75日線(17.38)、200日線(17.15)に接近してきた。両線が支持線として機能してくると再び上へのバイアスが強まる可能性もあるが、大幅な低下によってまずはリスク選好となりそうだ。  先週末のNT倍率は先物中心限月で14.66倍(5日は14.76倍)に低下した。週間(30日は14.92倍)でも低下している。1月26日に15.31まで急伸したが、前週は米ハイテク株の不安定な値動きの影響を受けて、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が下落。一方、バリュー株への資金シフトが強まったことで、NTショートに振れる形だった。-1σ(14.69倍)を割り込み、-2σ(14.56倍)に接近するなか、NTショートの巻き戻しに向かわせそうである。  1月第4週(1月26日-30日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物と先物の合算では2週連続の売り越しであり、売り越し額は6183億円(1月第3週は5509億円の売り越し)だった。なお、現物は1598億円の買い越し(同1921億円の買い越し)と4週連続の買い越し。先物は7782億円の売り越し(同7431億円の売り越し)と2週連続の売り越しだった。個人は現物と先物の合算で8325億円の買い越しと2週連続の買い越し。信託銀行は現物と先物の合算で3951億円の売り越しとなり、4週連続の売り越しだった。  主要スケジュールでは、2月9日に12月国際収支、1月景気ウォッチャー調査、10日に米国12月小売売上高、米国12月輸出入物価指数、11日に中国1月消費者物価指、中国1月生産者物価指数、米国1月雇用統計、12日に1月国内企業物価、13日にオプションSQ、米国1月消費者物価指数などが予定されている。 ――プレイバック・マーケット―― ●SQ値 02月限 日経225 39432.64  TOPIX  2775.06 03月限 日経225 36483.79  TOPIX  2684.98 04月限 日経225 32737.29  TOPIX  2418.70 05月限 日経225 37572.13  TOPIX  2733.00 06月限 日経225 38172.67  TOPIX  2776.06 07月限 日経225 40004.61  TOPIX  2830.46 08月限 日経225 41368.58  TOPIX  3004.82 09月限 日経225 45016.28  TOPIX  3175.61 10月限 日経225 48779.14  TOPIX  3241.66 11月限 日経225 50323.66  TOPIX  3339.97 12月限 日経225 50536.54  TOPIX  3393.48 01月限 日経225 51525.23  TOPIX  3491.09 ◆日経225先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 26/03 02月06日  54120  54410  52970  54410  +420 26/03 02月05日  54530  55120  53690  53990  -530 26/03 02月04日  54680  54740  53520  54520  -100 26/03 02月03日  52890  54830  52890  54620  +1990 26/03 02月02日  53200  54270  52580  52630  -760 ◇TOPIX先物(日足)          始値   高値   安値   清算値  前日比 26/03 02月06日  3667.0  3711.0  3615.5  3711.0  +53.5 26/03 02月05日  3664.5  3728.0  3641.5  3657.5  -5.5 26/03 02月04日  3647.5  3663.5  3609.0  3663.0  +17.5 26/03 02月03日  3543.0  3654.5  3542.5  3645.5  +113.5 26/03 02月02日  3565.5  3632.5  3531.0  3532.0  -45.0 ●シカゴ日経平均 円建て           清算値  前日大阪比 02月06日(03月限) 56445 +2035 02月05日(03月限) 53905 -85 02月04日(03月限) 54480 -40 02月03日(03月限) 54105 -515 02月02日(03月限) 53930 +1300 ※前日比は大阪取引所終値比 □裁定取引に係る現物ポジション裁定残(金額)         売り   前週末比   買い      前週末比 01月30日    2136億円  -886億円  2兆3624億円  -4848億円 01月23日    3023億円  -16億円  2兆8473億円  -207億円 01月16日    3039億円  +966億円  2兆8680億円  +2444億円 01月09日    2073億円  +653億円  2兆6235億円  -821億円 12月30日    1420億円  +104億円  2兆7056億円  +504億円 12月26日    1315億円  -22億円  2兆6552億円  +1441億円 12月19日    1338億円  -173億円  2兆5110億円  +127億円 12月12日    1511億円 +1481億円  2兆4983億円  +1441億円 □裁定取引に係る現物ポジション(株数)         売り      前日比  買い       前日比 02月04日    6279万株   -213万株  10億2383万株   +4049万株 02月03日    6493万株   +1217万株  9億8334万株   +8076万株 02月02日    5276万株   +214万株  9億0258万株   +1379万株 01月30日    5062万株   +626万株  8億8878万株   +4655万株 01月29日    4435万株   -628万株  8億4222万株   -1億0317万株 01月28日    5064万株    +84万株  9億4540万株   -7619万株 01月27日    4979万株   +345万株  10億2160万株   -1164万株 01月26日    4633万株   -2305万株  10億3324万株   -1016万株 01月23日    6939万株    -22万株  10億4340万株   +962万株 01月22日    6961万株   -823万株  10億3378万株   -1万株 01月21日    7784万株   +355万株  10億3380万株   -799万株 01月20日    7428万株   -139万株  10億4180万株   -950万株 01月19日    7568万株   +630万株  10億5130万株   +252万株 01月16日    6938万株   -121万株  10億4878万株   -879万株 01月15日    7059万株   +1264万株  10億5757万株   +273万株 01月14日    5794万株   -396万株  10億5483万株   +2485万株 01月13日    6191万株   +1187万株  10億2998万株   +620万株 株探ニュース

Copyright (C) MINKABU, Inc. All rights reserved.

ニュースカテゴリ