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ミンカブ:V字回復のダブルバガー候補、AIで新たな世界観ならさらなる評価替えも
配信日時:2026/01/27 14:16
配信元:FISCO
*14:16JST ミンカブ:V字回復のダブルバガー候補、AIで新たな世界観ならさらなる評価替えも
ミンカブ・ジ・インフォノイド<4436>の業績好転が明確化している。2025年3月期には3期連続となる経常損失を計上、継続企業(GC)の前提に関する重要な疑義が付されているが、新代表の下で黒字基調が明確化、通期でのV字回復が確実視されている。目標として掲げられている今後3年以内の過去最高益達成となれば、営業利益で9億~10億円、EBITDAで20億円程度の数値も視野に入る、ネットデッド70億円を考慮しても、時価総額で90~130億円程度が見えてくる(現状69億円)。同社が保有する情報資産やブランド・顧客資産をAIで活性化させる世界観を提示できれば、さらなる評価替えも期待できる。
同社は「みんかぶ」「株探」といった個人投資家向け金融情報サービスを基盤に、証券会社や金融機関向けに情報ソリューション提供やシステム開発を行うソリューション事業と、「ライブドアブログ」「ライブドアニュース」を始めとする総合インターネットメディア事業を展開する。ソリューション事業においては個人投資家向けの高いブランド認知と行動データを元にした国内170社超の金融機関への導入実績を背景に、またメディア事業においては、大規模なUGC(User Generated Content)・コンテンツ集積基盤と生活者データの蓄積インフラとして、B2CとB2Bを両輪としたユニークな収益モデルを構築している。競争優位の源泉は、豊富な情報資産と生成AIをはじめとする技術を活用したプロダクト化能力やソリューション展開力にあり、直近ではソリューション事業において金融機関のDX化支援の加速や海外証券向けの日本株情報多言語配信を開始、メディア事業においてはAIによる記事コンテンツ生成や情報資産を活用し、クライアントの課題解決を目指す新たなメディアソリューションを開始するなど、既存アセットの再定義による成長機会の創出にも積極的である
同社は市場環境に左右されず、安定成長を継続し、次の成長ステージへとシフトする目的でM&A等により事業スコープを拡大してきたが、直近は拡大方針から安定した利益体質への転換を推進。2025年3月期は売上拡大戦略により100億円超の売上規模に到達したものの、高利益率のネットワーク広告市況の長期低迷と中計リーチのための積極策として推進した収益多様化施策の損失計上により大幅赤字が継続していた。直近では赤字事業・利益貢献のない新規事業を削ぎ落とし、残存事業の売上を基盤に2026年3月期初より安定利益が創出可能な体質に移行できている。マネジメント体制も変更し、20億円超えの大規模な費用削減を行い、安定黒字と3年以内に過去最高益を更新できる事業基盤を再整備しつつある。
足元の2026年3月期第2四半期は売上高4,299百万円(前年同期比9.1%減)、営業利益201百万円(前年同期は251百万円の赤字)と黒字化を達成した。大規模な事業整理と固定費削減が奏功し、前年同期の赤字からの転換に成功した格好となる。セグメント別にみると、ソリューション事業については、株探プレミアムの値上げ効果や着実な有料会員数の増加に加え、B2Bサービスの月額利用料収入の持続的成長が安定利益の確保に寄与した。また、メディア事業は広告市況の軟調さから会社計画通り減収となったが、不採算事業の撤退とコスト削減に加え、広告単価の向上施策やトラフィックに過度に依存しない新たな収益源の着実な獲得等により黒字転換を果たしている。EBITDAは2.9億円と大幅に改善し、キャッシュフローも黒字化。金融機関との返済スケジュール再合意も進展が見込まれ、継続企業の前提に関する懸念は着実に払拭されつつある。通期計画は売上高8,700百万円、営業利益300百万円の事前予想から、売上高で前期比16.5%減の8,800百万円、営業利益で400百万円へ上方修正された。
同社の事業環境をみると、ソリューション事業においては、証券会社のコスト削減需要や金融サービス高度化の流れやグローバルな日本株情報ニーズの向上が追い風となっている。SI案件は依然としてスポット性が強く収益の変動要因となるが、株探プレミアムの課金強化や金融情報サービスのストック収益の拡大によって安定性が高まりつつあり、海外展開では米国やアジアの証券会社向けに多言語ソリューションを提供し始めている等、新市場開拓も進んでいる。メディア事業においては、足元ではSEO依存や記事要約の普及といった逆風が残る一方、広告市場が「量」から「質」への転換期にある現状、長年蓄積された顧客エンゲージメントの高いブログ資産を始め、生活者の日常接点と再利用可能な情報資産の優位性拡大が期待でき、これらIP資産を活用したクリエイタービジネス強化や、「OWNED+」のように単なる広告枠売りでなく、同社のメディアパワーを活用した新たなメディアソリューション展開をすでに開始している。特に、生成AIの発展は、他に追随できない一次データの蓄積力を有する同社にとっては強い味方であると言えよう。
中期的には、黒字体質の定着を最優先課題としつつ、ソリューション事業では既存事業の深耕と新規プロダクトの拡充及び海外市場への進出を、メディア事業では既存事業を安定収益基盤としつつ、独自の顧客基盤とIP資産を活用した収益多様化策で営業利益ベースの過去最高益更新を目指す。具体的には、ソリューション事業では自動生成レポート「Robot Report」(利用料:15万円/月・社)、資産形成アプリ「ミンカブアカデミー」、海外証券向けSolution(ETF関連情報の提供強化など)等を、メディア事業ではクリエイタービジネスの更なる拡大、「OWNED+」や「IRwith」といったメディアパワーを活用した新規プロダクトを新たな収益源として積み上げる計画である。特にアカデミーは金融機関と連携し、数十万ID規模のストック収益を見込んでおり、既存顧客基盤を梃子にした拡張余地は大きい。
資本政策面では当面、中長期的な株主還元を見据えつつ財務基盤の安定化を重視し、配当や自社株買いは内部留保の充実とキャッシュ創出を踏まえて検討する姿勢を示している。一方で株主優待制度については制度を変えて継続し、自社サービスの浸透と効率化を目的に、2025年9月30日以降は、同社が提供する金融情報サービス「Kabutan(株探)プレミアム」無料クーポンとの交換に一本化された。従来と比べ、進呈ポイント数をアップすると共に、多数保有者枠を拡大。株主還元と、自社サービス提供を通じたファン株主獲得の両立を図っていく。
総じて、体質改善によるメディア事業の安定収益化とリューション事業における再現性の高い収益の着実な積み上げを持続的な利益成長基盤とし、両事業における新たなプロダクト投入や新市場への進出により、中長期的な安定成長継続への移行を鮮明にしている。短期的には広告市況やSI案件の変動といった不安定要因が残るものの、ソリューション事業においては株探ブランドを核にした課金強化、金融機関向けB2Bサービスの拡張、海外展開による市場拡大が、メディア事業においては独自のIP資産やエンゲージメントの高い顧客基盤と、これらをメディアソリューションに昇華させるクリティティブ力が収益基盤を底上げしていく見通しだ。2年以内に過去最高益を更新するシナリオは現実味を帯びており、早期のGC注記解消を目指すなか、収益構造の質的改善と株主価値向上への動向に注目しておきたい。
<NH>
同社は「みんかぶ」「株探」といった個人投資家向け金融情報サービスを基盤に、証券会社や金融機関向けに情報ソリューション提供やシステム開発を行うソリューション事業と、「ライブドアブログ」「ライブドアニュース」を始めとする総合インターネットメディア事業を展開する。ソリューション事業においては個人投資家向けの高いブランド認知と行動データを元にした国内170社超の金融機関への導入実績を背景に、またメディア事業においては、大規模なUGC(User Generated Content)・コンテンツ集積基盤と生活者データの蓄積インフラとして、B2CとB2Bを両輪としたユニークな収益モデルを構築している。競争優位の源泉は、豊富な情報資産と生成AIをはじめとする技術を活用したプロダクト化能力やソリューション展開力にあり、直近ではソリューション事業において金融機関のDX化支援の加速や海外証券向けの日本株情報多言語配信を開始、メディア事業においてはAIによる記事コンテンツ生成や情報資産を活用し、クライアントの課題解決を目指す新たなメディアソリューションを開始するなど、既存アセットの再定義による成長機会の創出にも積極的である
同社は市場環境に左右されず、安定成長を継続し、次の成長ステージへとシフトする目的でM&A等により事業スコープを拡大してきたが、直近は拡大方針から安定した利益体質への転換を推進。2025年3月期は売上拡大戦略により100億円超の売上規模に到達したものの、高利益率のネットワーク広告市況の長期低迷と中計リーチのための積極策として推進した収益多様化施策の損失計上により大幅赤字が継続していた。直近では赤字事業・利益貢献のない新規事業を削ぎ落とし、残存事業の売上を基盤に2026年3月期初より安定利益が創出可能な体質に移行できている。マネジメント体制も変更し、20億円超えの大規模な費用削減を行い、安定黒字と3年以内に過去最高益を更新できる事業基盤を再整備しつつある。
足元の2026年3月期第2四半期は売上高4,299百万円(前年同期比9.1%減)、営業利益201百万円(前年同期は251百万円の赤字)と黒字化を達成した。大規模な事業整理と固定費削減が奏功し、前年同期の赤字からの転換に成功した格好となる。セグメント別にみると、ソリューション事業については、株探プレミアムの値上げ効果や着実な有料会員数の増加に加え、B2Bサービスの月額利用料収入の持続的成長が安定利益の確保に寄与した。また、メディア事業は広告市況の軟調さから会社計画通り減収となったが、不採算事業の撤退とコスト削減に加え、広告単価の向上施策やトラフィックに過度に依存しない新たな収益源の着実な獲得等により黒字転換を果たしている。EBITDAは2.9億円と大幅に改善し、キャッシュフローも黒字化。金融機関との返済スケジュール再合意も進展が見込まれ、継続企業の前提に関する懸念は着実に払拭されつつある。通期計画は売上高8,700百万円、営業利益300百万円の事前予想から、売上高で前期比16.5%減の8,800百万円、営業利益で400百万円へ上方修正された。
同社の事業環境をみると、ソリューション事業においては、証券会社のコスト削減需要や金融サービス高度化の流れやグローバルな日本株情報ニーズの向上が追い風となっている。SI案件は依然としてスポット性が強く収益の変動要因となるが、株探プレミアムの課金強化や金融情報サービスのストック収益の拡大によって安定性が高まりつつあり、海外展開では米国やアジアの証券会社向けに多言語ソリューションを提供し始めている等、新市場開拓も進んでいる。メディア事業においては、足元ではSEO依存や記事要約の普及といった逆風が残る一方、広告市場が「量」から「質」への転換期にある現状、長年蓄積された顧客エンゲージメントの高いブログ資産を始め、生活者の日常接点と再利用可能な情報資産の優位性拡大が期待でき、これらIP資産を活用したクリエイタービジネス強化や、「OWNED+」のように単なる広告枠売りでなく、同社のメディアパワーを活用した新たなメディアソリューション展開をすでに開始している。特に、生成AIの発展は、他に追随できない一次データの蓄積力を有する同社にとっては強い味方であると言えよう。
中期的には、黒字体質の定着を最優先課題としつつ、ソリューション事業では既存事業の深耕と新規プロダクトの拡充及び海外市場への進出を、メディア事業では既存事業を安定収益基盤としつつ、独自の顧客基盤とIP資産を活用した収益多様化策で営業利益ベースの過去最高益更新を目指す。具体的には、ソリューション事業では自動生成レポート「Robot Report」(利用料:15万円/月・社)、資産形成アプリ「ミンカブアカデミー」、海外証券向けSolution(ETF関連情報の提供強化など)等を、メディア事業ではクリエイタービジネスの更なる拡大、「OWNED+」や「IRwith」といったメディアパワーを活用した新規プロダクトを新たな収益源として積み上げる計画である。特にアカデミーは金融機関と連携し、数十万ID規模のストック収益を見込んでおり、既存顧客基盤を梃子にした拡張余地は大きい。
資本政策面では当面、中長期的な株主還元を見据えつつ財務基盤の安定化を重視し、配当や自社株買いは内部留保の充実とキャッシュ創出を踏まえて検討する姿勢を示している。一方で株主優待制度については制度を変えて継続し、自社サービスの浸透と効率化を目的に、2025年9月30日以降は、同社が提供する金融情報サービス「Kabutan(株探)プレミアム」無料クーポンとの交換に一本化された。従来と比べ、進呈ポイント数をアップすると共に、多数保有者枠を拡大。株主還元と、自社サービス提供を通じたファン株主獲得の両立を図っていく。
総じて、体質改善によるメディア事業の安定収益化とリューション事業における再現性の高い収益の着実な積み上げを持続的な利益成長基盤とし、両事業における新たなプロダクト投入や新市場への進出により、中長期的な安定成長継続への移行を鮮明にしている。短期的には広告市況やSI案件の変動といった不安定要因が残るものの、ソリューション事業においては株探ブランドを核にした課金強化、金融機関向けB2Bサービスの拡張、海外展開による市場拡大が、メディア事業においては独自のIP資産やエンゲージメントの高い顧客基盤と、これらをメディアソリューションに昇華させるクリティティブ力が収益基盤を底上げしていく見通しだ。2年以内に過去最高益を更新するシナリオは現実味を帯びており、早期のGC注記解消を目指すなか、収益構造の質的改善と株主価値向上への動向に注目しておきたい。
<NH>
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