注目トピックス 日本株

リケンNPR Research Memo(8):ネクストコア事業を第3の柱に育成(1)

配信日時:2026/01/06 10:38 配信元:FISCO
*10:38JST リケンNPR Research Memo(8):ネクストコア事業を第3の柱に育成(1) ■リケンNPR<6209>の成長戦略

3. 事業戦略と進捗状況
事業戦略としては、事業ポートフォリオ改革に向けて、収益力強化を目指すピストンリング事業、ベース事業(自動車・産業機械向け焼結製品・樹脂製品・素形材部品・精密加工製品、建設・産業界向け配管機器製品)、及び売上規模拡大・中核事業化を目指すネクストコア事業(成長分野にある既存事業・新製品・新事業)に分類し、それぞれの事業戦略を推進する。ピストンリング事業とベース事業については、EV化によってICE部品市場が長期的には縮小するものの、商用・産業用・船舶用市場も含めて一定の中長期需要が見込めること、さらに補修用市場(世界の自動車保有台数は約15億台)が長期的に堅調に推移することを踏まえ、事業統合効果により安定した収益源を拡大する。ネクストコア事業については成長分野への経営資源投入により、中長期的に売上・利益の拡大を目指す。

(1) ピストンリング事業
ピストンリング事業の2027年3月期の目標値は売上高675億円、営業利益率10%(2025年3月期は売上高680億円、営業利益率8%)としている。ピストンリングのグローバルNo.1サプライヤーとして、エンジンが残る非乗用(商用・産業用、補修用、船舶用)分野の拡販強化、事業統合によるシナジー創出、抜本的な生産性改善などによって利益率改善を推進するとともに、水素・代替燃料対応などカーボンニュートラルに向けた革新的製品技術開発も推進する。2025年3月期の進捗状況として、台湾におけるピストンリング生産からの撤退、国内の鋳鉄ピストンリング事業の統合などを実施した。2026年3月期以降も設計プロセス・仕様統合、拠点統合等のシナジーを順次実現させる。

(2) ベース事業
ベース事業の2027年3月期の目標値は売上高800億円、営業利益率7%(2025年3月期は売上高808億円、営業利益率6%)としている。得意領域でのシェア拡大によりエンジン減産分を補填し、合理化や製品構成見直しなどにより利益率の改善を推進する。自動車・産業機械向け精密機械部品(バルブシートなどの焼結部品、自動車変速機用シールリングなどの樹脂部品、カムシャフトなどの精密加工製品、鋳鉄素形材部品)はコスト競争力を強化し、競争力のある市場製品を特定・深掘りすることでグローバルニッチトップサプライヤーを目指す。建設・産業界向け配管機器製品については、日本継手を子会社化して国内配管継手業界トップとなったことも踏まえて、配管工不足を背景とした省力化につながる配管機材やプレファブリケーションのニーズ増加に対応し、建設分野でのプレゼンスを向上させる。2025年3月期の進捗状況として、精密機械部品ではリケンブラザー精密工業の株式を譲渡(合弁解消)してカムシャフト事業の生産体制を見直した。また、配管機器製品では建設現場の省力化に貢献する新製品TLジョイントを発売した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

<MY>

Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.

ニュースカテゴリ