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東京株式(大引け)=453円安と続落、米オラクルが時間外で急落し心理冷やす
配信日時:2025/12/11 16:11
配信元:MINKABU
11日の東京株式市場で日経平均株価は朝高後に下げに沈む展開。決算発表後の米オラクル<ORCL>の株価が時間外で急落したことが投資家心理を冷やした。先物売りで軟化し、5万円を下回る場面もあった。
大引けの日経平均株価は前営業日比453円98銭安の5万0148円82銭と続落。プライム市場の売買高概算は20億933万株、売買代金概算は5兆3942億円。値上がり銘柄数は207、対して値下がり銘柄数は1361、変わらずは39銘柄だった。
米連邦準備制度理事会(FRB)は10日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場のコンセンサス通り0.25%の利下げを決めた。あわせて準備金供給維持を目的に短期国債の買い入れ方針も公表。流動性相場が継続するとの思惑から同日の米主要株価3指数はそろって上昇した。米国株高を支援材料として東京市場では日経平均は上昇スタートとなったが、オラクルの25年9~11月期決算は売上高が市場予想に届かず、設備投資額が増加する見通しが示されたこともあって、同社株が時間外取引で急落。AI関連株の先高期待に水を差す格好となった。AIデータセンターの整備に向けた「スターゲート」計画で連携するソフトバンクグループ<9984.T>が大幅安となり、日経平均を押し下げた。米株価指数先物が時間外取引で下落し、FOMC後に為替相場がややドル安・円高方向に振れたことも日本株には重荷となった。東京市場は翌日がメジャーSQ(特別清算指数)の算出日となるが、きょう後場の寄り付き後には仕掛け的な先物売りがかさみ、日経平均は一時5万円を下回った。もっとも下値を探る姿勢は限られ、終値5万円台は維持した。プライム市場の値下がり銘柄は全体の85%。東証株価指数(TOPIX)は4日ぶりに反落した。
個別では、ソフトバンクGが急落し売買代金でトップ。フジクラ<5803.T>やレーザーテック<6920.T>、サンリオ<8136.T>が軟調に推移し、三菱重工業<7011.T>と任天堂<7974.T>が株価水準を切り下げたほか、三井金属<5706.T>とJX金属<5016.T>が下値を探った。住友ファーマ<4506.T>やイオン<8267.T>、東京電力ホールディングス<9501.T>が安く、くら寿司<2695.T>やファーマフーズ<2929.T>、アイモバイル<6535.T>が急落。ANYCOLOR<5032.T>がストップ安となった。
半面、アドバンテスト<6857.T>やディスコ<6146.T>が値を上げ、パナソニック ホールディングス<6752.T>とキオクシアホールディングス<285A.T>が頑強。中外製薬<4519.T>が買われ、三井物産<8031.T>が新値追い。TOPPANホールディングス<7911.T>やテクセンドフォトマスク<429A.T>、マクセル<6810.T>が高く、ベステラ<1433.T>が値を飛ばした。
出所:MINKABU PRESS
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