注目トピックス 日本株
株式会社アーバネットコーポレーション×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(3)
配信日時:2025/11/28 11:33
配信元:FISCO
*11:33JST 株式会社アーバネットコーポレーション×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(3)
アーバネットコーポレーション<3242>
4つ目のこだわりは「収納へのこだわり」です。
一般的な都市型マンションでは収納スペースが不足しており、「もっと収納が欲しい」という声が多く寄せられています。これは賃貸マンションに限らず、分譲マンションでも共通の課題です。実際、マンション居住者が最も強く求めている要素の一つが収納力です。そのため当社では、トータルの収納能力をいかに向上させるかという点に重点を置いて設計を行っています。
写真にあるように、廊下の上部は一般的にデッドスペースになりがちですが、当社ではこの空間を有効活用しています。廊下の天井高を約1メートル90センチに抑え、その上部を洋室側から使用できる「アッパークローゼット(アッパーキャビネット)」として設けています。この収納にはプラスチック製の衣装ケースが2段収まるように設計しており、その上のスペースには季節外の布団なども収納可能です。衣替えの際に年に数回入れ替えるだけで済み、実質的な洋服の保有量を約1.5倍に増やすことができる仕様です。
現在はユニクロなどをはじめとするファストファッションの普及により、男女問わず多くの衣類を所有する傾向があります。しかし、ワンルームマンションでは収納不足により、衣類をクローゼット外に掛けざるを得ないケースも少なくありません。
当社の「アッパークローゼット」設計では、そうした課題を解消し、居住空間をすっきり保つことができます。なお、この仕組みは実用新案を取得しています。
さらに、当社では「多収納マンション」として、空間のあらゆる箇所に収納を設けています。単に収納を増やすだけでは居室の面積が減ってしまいますが、当社では空間の“空中部分”を活用しています。たとえば、トイレの上部や洗濯機の上などに収納を設け、居住空間を圧迫せずに収納力を高めています。
改善前後を比較すると、同じワンルームでも約25m2の中でティッシュ箱換算で約800箱分の収納力を増加させることができました。さらに最近ではウォークインクローゼットタイプの間取りを採用し、1,000箱以上の収納スペースを確保しています。
このように、居住者からの「収納不足」への要望に応える形で、当社は設計段階から収納効率を最大化する工夫を重ねています。結果として、入居者満足度の高いマンションを実現しているのが当社の特徴です。
5つ目は「快適へのこだわり」です。
多くの都市型賃貸マンションでは、一般的に「1014タイプ」と呼ばれる浴室ユニットが採用されています。これは内寸が1メートル10センチ×1メートル40センチのサイズで、写真にありますように膝を抱えなければ入浴できないほどの小さなお風呂です。ほとんどのマンションがこの規格を採用しており、当社でも当初は同じタイプを使用していました。
ところが、入居者アンケートを実施した際に「お風呂が狭く、ゆっくり浸かれない。結局シャワーしか使っていない」という声が多く寄せられました。日本人はお風呂好きな方が多く、「足を伸ばしてリラックスできる浴室を提供したい」との思いから、当社独自の浴室開発が始まりました。
ただし、浴室を単純に大きくすると居室が狭くなってしまうため、限られた空間の中で快適性を高めることが課題でした。その解決策として、浴室の横幅をわずか10センチ広げ、浴槽の向きを縦長方向に変更。肩幅を抑えつつ足元に余裕を持たせる設計とした結果、身長185センチの方でも足を伸ばして入浴できるレイアウトを実現しました。
私は設計士として「これなら十分可能だ」と確信し、複数の大手ユニットバスメーカーに製作を依頼しましたが、どこも新しい金型の制作費が数千万円かかるとして難色を示しました。それでも諦めず、奈良県にある製造工場を訪ね、直接社長に図面を見せながら説明したところ、「業界で誰も考えなかった発想で面白い」と賛同を得ることができました。金型費用は当社が負担することを条件に、約2,000体分を一括製造。必要分を順次納品いただく契約を結び、ついに理想の浴槽が完成しました。
この浴槽は「足を伸ばせるユニットバス」という意味で「ユノバース」と名付け、意匠登録(デザイン登録)も取得しています。現在、当社のマンションが高い人気を維持している背景には、この「ユノバース」に代表されるような快適性と居住者視点の細やかな設計思想があると考えています。
最後、6つ目のこだわりは「アートへのこだわり」です。
私は長年マンション設計に携わってきましたが、その中で常に感じていたのは「長く住む場所に“遊び”や“ゆとり”がなくていいのだろうか」というジレンマでした。
多くのマンションには、比較的広いエントランスホールがあります。当社ではその空間を活用し、ミニ美術館のような演出を施しています。住戸自体はコンパクトで機能的であっても、共用部にアートがあることで、住む方に「心のゆとり」を感じていただけるようにしています。また、エントランスに飾られた彫刻やアート作品が、入居者の“自慢の種”になるような空間づくりを目指しています。
特に当社のマンションは賃貸物件が中心であり、主な入居者層は若い世代です。若い方が賃貸マンションを探す際、まずはネット検索で「駅徒歩10分以内」「予算◯万円」といった条件で物件を選び、不動産会社を通じて現地を訪れます。
その際、建物を見た瞬間に「モノトーンで洗練された外観がかっこいい」と感じてもらう。エントランスに入ると「美術館のようで素敵だな」と思っていただく。男性であれば、彼女を招いたときに「このマンション、いいね」と言われるような誇りを感じてもらう。さらに部屋に入ると、豊富な収納に驚かれる。営業担当者から「ティッシュ800〜1000箱分の収納容量があります」と説明を受け、自宅で散らかっていた荷物がこのマンションならすべて片付く、と実感していただける。
そして最後にお風呂を見たとき、真っ白で美しい「ユノバース」の浴槽に目を引かれ、実際に入ってみると身長185センチでも足を伸ばして入れる、そんな体験が“感動”につながるわけです。
このように、外観・アート・収納・快適性のすべてが一貫したコンセプトとして機能し、入居希望者に強い印象を与えています。結果として、当社のマンションは他社よりも家賃を高めに設定していても高い入居率を維持しています。同じ駅徒歩5分圏内の物件であっても、「アーバネットの物件に住みたい」と選ばれる理由が、まさにこの6つのこだわりにあるのです。
●DAIBOUCHOU
確かに、投資家の立場から見ても「同じ広さで高く貸せる」というのは利回りの向上につながる非常に魅力的な要素ですね。こうした取り組みが他社に真似されるリスクというのはないのでしょうか。
株式会社アーバネットコーポレーション×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(4)に続く
<KM>
4つ目のこだわりは「収納へのこだわり」です。
一般的な都市型マンションでは収納スペースが不足しており、「もっと収納が欲しい」という声が多く寄せられています。これは賃貸マンションに限らず、分譲マンションでも共通の課題です。実際、マンション居住者が最も強く求めている要素の一つが収納力です。そのため当社では、トータルの収納能力をいかに向上させるかという点に重点を置いて設計を行っています。
写真にあるように、廊下の上部は一般的にデッドスペースになりがちですが、当社ではこの空間を有効活用しています。廊下の天井高を約1メートル90センチに抑え、その上部を洋室側から使用できる「アッパークローゼット(アッパーキャビネット)」として設けています。この収納にはプラスチック製の衣装ケースが2段収まるように設計しており、その上のスペースには季節外の布団なども収納可能です。衣替えの際に年に数回入れ替えるだけで済み、実質的な洋服の保有量を約1.5倍に増やすことができる仕様です。
現在はユニクロなどをはじめとするファストファッションの普及により、男女問わず多くの衣類を所有する傾向があります。しかし、ワンルームマンションでは収納不足により、衣類をクローゼット外に掛けざるを得ないケースも少なくありません。
当社の「アッパークローゼット」設計では、そうした課題を解消し、居住空間をすっきり保つことができます。なお、この仕組みは実用新案を取得しています。
さらに、当社では「多収納マンション」として、空間のあらゆる箇所に収納を設けています。単に収納を増やすだけでは居室の面積が減ってしまいますが、当社では空間の“空中部分”を活用しています。たとえば、トイレの上部や洗濯機の上などに収納を設け、居住空間を圧迫せずに収納力を高めています。
改善前後を比較すると、同じワンルームでも約25m2の中でティッシュ箱換算で約800箱分の収納力を増加させることができました。さらに最近ではウォークインクローゼットタイプの間取りを採用し、1,000箱以上の収納スペースを確保しています。
このように、居住者からの「収納不足」への要望に応える形で、当社は設計段階から収納効率を最大化する工夫を重ねています。結果として、入居者満足度の高いマンションを実現しているのが当社の特徴です。
5つ目は「快適へのこだわり」です。
多くの都市型賃貸マンションでは、一般的に「1014タイプ」と呼ばれる浴室ユニットが採用されています。これは内寸が1メートル10センチ×1メートル40センチのサイズで、写真にありますように膝を抱えなければ入浴できないほどの小さなお風呂です。ほとんどのマンションがこの規格を採用しており、当社でも当初は同じタイプを使用していました。
ところが、入居者アンケートを実施した際に「お風呂が狭く、ゆっくり浸かれない。結局シャワーしか使っていない」という声が多く寄せられました。日本人はお風呂好きな方が多く、「足を伸ばしてリラックスできる浴室を提供したい」との思いから、当社独自の浴室開発が始まりました。
ただし、浴室を単純に大きくすると居室が狭くなってしまうため、限られた空間の中で快適性を高めることが課題でした。その解決策として、浴室の横幅をわずか10センチ広げ、浴槽の向きを縦長方向に変更。肩幅を抑えつつ足元に余裕を持たせる設計とした結果、身長185センチの方でも足を伸ばして入浴できるレイアウトを実現しました。
私は設計士として「これなら十分可能だ」と確信し、複数の大手ユニットバスメーカーに製作を依頼しましたが、どこも新しい金型の制作費が数千万円かかるとして難色を示しました。それでも諦めず、奈良県にある製造工場を訪ね、直接社長に図面を見せながら説明したところ、「業界で誰も考えなかった発想で面白い」と賛同を得ることができました。金型費用は当社が負担することを条件に、約2,000体分を一括製造。必要分を順次納品いただく契約を結び、ついに理想の浴槽が完成しました。
この浴槽は「足を伸ばせるユニットバス」という意味で「ユノバース」と名付け、意匠登録(デザイン登録)も取得しています。現在、当社のマンションが高い人気を維持している背景には、この「ユノバース」に代表されるような快適性と居住者視点の細やかな設計思想があると考えています。
最後、6つ目のこだわりは「アートへのこだわり」です。
私は長年マンション設計に携わってきましたが、その中で常に感じていたのは「長く住む場所に“遊び”や“ゆとり”がなくていいのだろうか」というジレンマでした。
多くのマンションには、比較的広いエントランスホールがあります。当社ではその空間を活用し、ミニ美術館のような演出を施しています。住戸自体はコンパクトで機能的であっても、共用部にアートがあることで、住む方に「心のゆとり」を感じていただけるようにしています。また、エントランスに飾られた彫刻やアート作品が、入居者の“自慢の種”になるような空間づくりを目指しています。
特に当社のマンションは賃貸物件が中心であり、主な入居者層は若い世代です。若い方が賃貸マンションを探す際、まずはネット検索で「駅徒歩10分以内」「予算◯万円」といった条件で物件を選び、不動産会社を通じて現地を訪れます。
その際、建物を見た瞬間に「モノトーンで洗練された外観がかっこいい」と感じてもらう。エントランスに入ると「美術館のようで素敵だな」と思っていただく。男性であれば、彼女を招いたときに「このマンション、いいね」と言われるような誇りを感じてもらう。さらに部屋に入ると、豊富な収納に驚かれる。営業担当者から「ティッシュ800〜1000箱分の収納容量があります」と説明を受け、自宅で散らかっていた荷物がこのマンションならすべて片付く、と実感していただける。
そして最後にお風呂を見たとき、真っ白で美しい「ユノバース」の浴槽に目を引かれ、実際に入ってみると身長185センチでも足を伸ばして入れる、そんな体験が“感動”につながるわけです。
このように、外観・アート・収納・快適性のすべてが一貫したコンセプトとして機能し、入居希望者に強い印象を与えています。結果として、当社のマンションは他社よりも家賃を高めに設定していても高い入居率を維持しています。同じ駅徒歩5分圏内の物件であっても、「アーバネットの物件に住みたい」と選ばれる理由が、まさにこの6つのこだわりにあるのです。
●DAIBOUCHOU
確かに、投資家の立場から見ても「同じ広さで高く貸せる」というのは利回りの向上につながる非常に魅力的な要素ですね。こうした取り組みが他社に真似されるリスクというのはないのでしょうか。
株式会社アーバネットコーポレーション×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(4)に続く
<KM>
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