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27日の株式相場見通し=続伸、5万円大台復帰を視野に入れる展開

配信日時:2025/11/27 08:00 配信元:MINKABU
 27日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買いが続き、日経平均株価は続伸する公算が大きい。前日は一時1000円を超える急騰を演じ、終値でもほぼ900円高と高値圏で引ける強さをみせたが、きょうも世界的なリスクオンムードの中で上値指向を継続し、フシ目の5万円大台を回復する可能性もありそうだ。前日の欧州株市場では、アジア時間の強気優勢の流れを引き継いでドイツの主要株価指数であるDAXが1%超に買われたのをはじめ、文字通りの全面高商状となった。米国で年内利下げの可能性が高まっていることで、これを拠りどころに過剰流動性の高まった資金が銀行株や半導体関連株などに流れ込んだ。また、米国株市場も一部の半導体主力銘柄への買い戻しが顕著となったほか、感謝祭翌日からスタートする年末商戦・ブラックフライデーを前に消費セクターにも買いが向かい、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上値追いが続いた。ここ開示される米経済指標が相次いで市場コンセンサスを下回る内容となっているが、この日発表された11月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)も事前予想に届かなかった。12月9~10日の日程で行われるFOMCではFRBが利下げに踏み切るとの見方が一段と強まっており、マーケットもそれを織り込む動きとなった。ただ、感謝祭の祝日に伴う休場を控えていることで、後場の取引では上値が伸びず高値圏でのもみ合いが続き、引け際はダウ、ナスダック指数ともに上げ幅を縮小した。きょうの東京市場は11月の権利落ち日に当たり、実質12月相場入りとなるが、欧米株高を受けて幅広い銘柄にリスクを取る動きが継続する公算が大きい。12月の日銀金融政策決定会合での利上げが見送られるとの見方も根強く、全体相場を支えそうだ。ただ、取引時間中は上下に不安定な値動きとなるケースも考えられる。  26日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比314ドル67セント高の4万7427ドル12セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同189.09ポイント高の2万3214.68だった。  日程面では、きょうは10月の建機出荷、プライマリー・ディーラー(国債市場特別参加者)会合など。海外では1~10月の中国工業企業利益、韓国中銀の金融通貨委員会など。なお、米国は感謝祭の祝日に伴い株式市場、債券市場ともに休場。 出所:MINKABU PRESS

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