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平山ホールディングス---1Q増収・2ケタ増益、中間配当の増配を発表

配信日時:2025/11/17 15:08 配信元:FISCO
*15:08JST 平山ホールディングス---1Q増収・2ケタ増益、中間配当の増配を発表 平山ホールディングス<7781>は14日、2026年6月期第1四半期(25年7月-9月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比4.9%増の92.76億円、営業利益は同62.5%増の4.90億円、経常利益は同52.0%増の4.96億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同46.2%増の3.09億円となった。

インソーシング・派遣事業の売上高は75.66億円(前年同期比5.7%増)、セグメント利益は6.26億円(前年同期比37.5%増)となった。2025年7月及び9月の実働日数の上振れがあったこと、医療機器関連、電子デバイス関連、ゴム製品を含めた自動車関連の受注量の増加が堅調に進んだこと等により、増収となった。物流関連、旅客業関連、リテール関連等においては、引き続き旺盛な需要があり、既存取引先からの追加発注のみならず新規受注も好調であった。

技術者派遣事業の売上高は7.82億円(前年同期比3.6%増)、セグメント利益は0.21億円(前年同期比61.9%増)となった。主要顧客である大手製造業の一部において、中長期的な技術開発投資が継続している。この動きに伴い、車載関連や精密機器の制御・組込ソフトウェア、生産設備関連、生産技術業務を中心とした受注案件は好調に推移している。また、防衛産業分野では、航空機及びその搭載システムの新規開発が進展しており、組込ソフトエンジニアや電気系エンジニアを中心とした需要は依然として旺盛である。本傾向は、今後、航空機産業全体に広がることが見込まれる。WEB系IT業界においては、中堅以上の技術者不足が慢性的に続いている一方で、未経験者や若手エンジニアの供給過多が見られるなど、需給の偏りが生じている。そのため、市況に応じた柔軟な対応が求められる状況にある。

海外事業の売上高は5.71億円(前年同期比5.9%減)、セグメント利益は0.15億円
(前年同期比51.2%増)となった。タイにおける平山グループの派遣従業員数は、2025年6月時点で2,080名(前年同月比9.6%減)となったが、ローコストでのオペレーションに継続して努めてきたことから黒字を確保したが、さらにコスト削減を図り収益改善に努める。

その他事業の売上高は3.55億円(前年同期比10.0%増)、セグメント利益は0.95億円(前年同期比3.9%減)となった。国内外の現場改善に係るコンサルティング及び工場立上げ、海外企業及び教育機関からの研修案件が増加した。利益面では、外国人エンジニア及び技能実習生の配置が進んだことから、外国人雇用管理サポート事業が寄与したものの、前期に好調だった平和鉄工所への製作依頼が減少した。

2026年6月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比4.3%増の377.70億円、営業利益は同5.6%増の13.41億円、経常利益は同3.7%増の13.49億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同2.9%増の8.83億円とする期初計画を据え置いている。

また、同日、2026年6月期の中間配当金を前回予想から2.00円増配の18.00円とすることを発表した。これにより1株当たり年間配当金は53.00円(前期比3.00円増配)
となる。
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