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13日の株式相場見通し=続伸、欧米株高と円安追い風も半導体関連がカギ握る

配信日時:2025/11/13 08:00 配信元:MINKABU
 13日の東京株式市場は強弱観対立のなかも幅広い銘柄に買いが流入し、日経平均株価は続伸しそうだ。上値はやや重そうだが、5万1000円台で頑強な値動きとなることが予想される。前日はTOPIXが史上最高値を更新したが、ここにきてNT倍率が急速に低下傾向にあり、ひと頃のAI関連や半導体関連を集中的に物色する動きの修正局面に入っている。一部の主力ハイテク株に偏っていた資金が、その他の銘柄に波及する流れとなるのかどうかに注目したい。前日の欧州株市場では、この日も全面高商状に買われる展開となった。上げ幅も広がり、独DAXや仏CAC40はいずれも1%を超える上昇をみせ、欧州主要企業600社を対象として算出されたストックス・ヨーロッパ600は連日で最高値を更新した。英FTSE100も小幅ながら上昇し、連日の最高値となった。また、米国株市場でも景気敏感株などを中心にリスク選好の地合いが継続、NYダウが4日続伸で連日の最高値更新となった。新たな買い材料は特段見当たらないものの、引き続き米政府機関の一部閉鎖が解除される方向にあることが投資家心理を強気に傾けている。12日に米連邦議会の下院が政府機関閉鎖の解除に向けたつなぎ予算案を採決する見通しとなったことから、経済活動正常化への期待が強まった。個別には半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>が一時10%を超える上昇をみせ、マーケットで注目を浴びたが、ハイテク株全般は冴えず、ナスダック総合株価指数は続落して取引を終えている。東京市場では欧州の主要株価指数やNYダウが最高値圏を走っていることから上値追いが続く公算が大きい。外国為替市場で一段と円安が進んでいることもポジティブ材料となるが、そのなかで前日に売り込まれた半導体関連銘柄の株価動向がカギを握ることになりそうだ。  12日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比326ドル86セント高の4万8254ドル82セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同61.85ポイント安の2万3406.45だった。  日程面では、きょうは10月の企業物価指数、週間の対外・対内証券売買契約など。主要企業の決算発表では、キオクシアホールディングス<285A.T>、ニトリホールディングス<9843.T>などが注目されやすい。海外では7~9月期英実質国内総生産(GDP)速報値、9月のユーロ圏鉱工業生産指数、週間の米エネルギー省・石油在庫統計など。海外企業の決算ではテンセント、ウォルト・ディズニー<DIS>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>などが発表予定。 出所:MINKABU PRESS

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