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後場に注目すべき3つのポイント~買い優勢の展開続く

配信日時:2025/10/31 12:43 配信元:FISCO
*12:43JST 後場に注目すべき3つのポイント~買い優勢の展開続く 31日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は大幅続伸、買い優勢の展開続く
・ドル・円は下げ渋り、日本株の強含みで
・値上がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位は、コナミ<9766>

■日経平均は大幅続伸、買い優勢の展開続く

日経平均は大幅続伸。622.65円高の51948.26円(出来高概算13億5183万株)で前場の取引を終えている。

前日30日の米国株式市場は下落。ダウ平均は109.88ドル安の47522.12ドル、ナスダックは377.33ポイント安の23581.14で取引を終了した。エヌビディア(NVDA)やメタ・プラットフォームズ(META)の下落が重しとなった。ダウは対中通商協議の進展が好感され一時上昇したものの政府機関閉鎖の長期化による経済への影響を懸念した売りにおされ失速し上げを消した。ナスダックは金利高も嫌気され、終日軟調に推移した。

米株市場を横目に、31日の日経平均は304.19円高の51629.80円と3日続伸して取引を開始した。朝方に52400円手前まで上げ幅を広げた後は、やや失速したものの52000円付近で推移した。日銀が追加利上げに慎重との見方が広がるなかで円安ドル高が進行、輸出関連株の追い風となった。また、昨日の日経平均は小幅高にとどまったが東証プライムの売買代金が初めて10兆円を超していたが、本日も物色意欲が旺盛となっている。

個別では、アドバンテス<6857>、ファーストリテ<9983>、コナミG<9766>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、中外薬<4519>、ソシオネクスト<6526>、JT<2914>、ソニーG<6758>、フジクラ<5803>、野村総合研究所<4307>、日立<6501>、ネクソン<3659>、塩野義<4507>、リクルートHD<6098>などの銘柄が上昇。

一方、京セラ<6971>、デンソー<6902>、OLC<4661>、ファナック<6954>、トヨタ<7203>、キーエンス<6861>、ホンダ<7267>、ニデック<6594>、レーザーテク<6920>、ヤマトHD<9064>、パナHD<6752>、日立建機<6305>、NEC<6701>、武田<4502>、スズキ<7269>などの銘柄が下落。

業種別では、電気・ガス業、食料品、情報・通信業などが上昇した一方で、輸送用機器、金属製品、サービス業などが下落した。

後場の日経平均株価は、プラス圏で推移も上げ幅を広げる動きは限定的か。売り材料に乏しい中、円安が進行していることは国内輸出関連株にポジティブに働こう。また、主要企業の4-9月期決算発表が佳境となっており、好決算・好業績銘柄への物色意欲が株価下支え要因となろう。ただ、東京市場は明日から3連休となることから、次第に積極的な買いを手控える動きも広がりそうだ。

■ドル・円は下げ渋り、日本株の強含みで

31日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。前日海外市場での大幅高の反動でドル売りが先行し、154円16銭から153円65銭まで値を下げた。ただ、日経平均株価は前日比600円超高で一時52000円台に浮上し、リスク選好的な円売りが主要通貨を支える。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は153円65銭から154円16銭、ユ-ロ・円は177円84銭から178円31銭、ユ-ロ・ドルは1.1565ドルから1.1577ドル。

■後場のチェック銘柄

・協和日成<1981>、タカミヤ<2445>など、5銘柄がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値上がり寄与トップはアドバンテスト<6857>、同2位は、コナミ<9766>

■経済指標・要人発言

【経済指標】

・米・9月中古住宅販売成約指数:前月比0 %(予想:+1.2%、8月:+4.2%←+4.0%)

【要人発言】

・ベッセント米財務長官
「米連邦準備理事会(FRB)が政治的な動きをしているのではないかと懸念」

・片山財務相
「為替はファンダメンタルズを反映した安定的な推移が重要」

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし


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