日経225・本日の想定レンジ

前日の急上昇の反動から利食い売り先行か

配信日時:2025/10/30 08:25 配信元:FISCO
*08:25JST 前日の急上昇の反動から利食い売り先行か [本日の想定レンジ]
29日のNYダウは74.37ドル安の47632.00ドル、ナスダック総合指数は130.98pt高の23958.47pt、シカゴ日経225先物は大阪日中比230円安の51100円だった。本日は前日の急上昇の反動から利益確定売りが先行して始まりそうだ。前日はアドバンテス<6857>の好決算が相場全体を押し上げる結果となり、日経平均は初めて51000円台に乗せ、ほぼ高値引けとなった。ただ、注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利下げが決まったものの、次回12月会合での利下げについて、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は「大きな違いがあった」と述べ、追加利下げを見送るとの観測が広がった。年内2回の米利下げを織り込む形で日経平均も上昇してきただけに、投資家心理を圧迫する可能性がある。また、日本時間の午前11時から韓国で米中首脳会談が行われるため、会談結果を見極めたいとの思惑が広がりそうなほか、正午ごろには日銀の金融政策決定会合の結果も判明するだけに、関連報道に振り回されることも予想される。また、日経平均と25日移動平均線(47617円)との乖離(かいり)率も7.75%に拡大し、短期的な相場の過熱感も意識されそうだ。一方、株価の上昇ピッチが速いだけに押し目待ちの投資家も多いとみられるほか、円相場が1ドル=152円台後半へと円安に振れており、短期筋による先物買いなどが入る可能性もあり、下値は限定的と思われる。本日はイビデン<4062>、日立<6501>、京セラ<6971>の決算発表が予定されるほか、前日の取引終了後にはディスコ<6146>、キーエンス<6861>、NEC<6701>の決算が発表されており、個別物色の色彩が一段と強まりそうだ。上値メドは、心理的な節目の51500円、52000円、52500円、下値メドは、27日の高値(50549円)、心理的な節目の50000円、5日移動平均線(49996円)などが挙げられる。

[予想レンジ]
上限51500円-下限50600円

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