オープニングコメント

アドバンテストの決算評価がセンチメントを明るくさせる

配信日時:2025/10/29 08:47 配信元:FISCO
*08:47JST アドバンテストの決算評価がセンチメントを明るくさせる  29日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感強まる可能性はあるものの、底堅さが意識される相場展開になろう。28日の米国市場はNYダウが161ドル高、ナスダックは190ポイント高だった。貿易問題を巡る米中対立への警戒感が和らいだほか、決算が評価される動きがセンチメントを明るくさせた。また、エヌビディアが大幅高となるなど、半導体株の一角が買われ、相場をけん引する形になった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比235円高の50695円、円相場は1ドル=152円10銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。
米半導体が買われるなかで日経225先物はナイトセッションで一時50810円まで買われる場面もみられており、短期的に過熱感を警戒する見方も増えそうだが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、前日の取引終了後に決算を発表したアドバンテスト<6857>は通期計画を上方修正した。コンセンサスを上回る見通しであり、上場来高値を更新してくることが見込まれる。

 指数インパクトの大きいアドバンテストが日経平均株価をけん引するとみられ、売り方の買い戻しの動きも強まりそうである。同社が高値を更新してくるようだと、週末に決算を控えている東エレク<8035>の決算期待にもつながるほか、相対的出遅れている半導体株への刺激材料になる展開が期待されそうだ。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちや日銀の金融政策決定会合を控え、買い一巡後はこう着感が強まる可能性はありそうだが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への物色が強まるなかで、日経平均株価の強さが目立ちそうである。
また、昨日の日米首脳会談において、良好な日米関係が示されたであろう。高市政権が掲げる政策に関連するテーマや銘柄への物色意欲は強そうである。とりわけ、防衛関連へは利食いを交えながらも、物色は長期化しそうである。
<AK>

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